カラパイア:衛生観念の違いを学ぶ。イギリス人の3人に1人はバスタオルを3か月に1度しか洗わない 2023年09月15日より転載します。
貼り付け開始、
https://karapaia.com/archives/52325601.html

国によって、また個人によっても衛生観念の基準は異なるが、海外から見た日本はとてもきれい好きで、個々の衛生観念が総じて高いと思われている。
果たしてそれは本当なのだろうか?日本でも一時期あまりお風呂に入らない汚ギャル(懐かしい)が話題となっていたが、文化的にみればきれい好きなのだろうか?
最近行われたイギリスの調査によると、イギリス人の3分の1は、タオルを1年に4回しか洗わないことが判明した。つまり3か月に1回の頻度となる。また3%の人が1年に1度しか洗わないそうだ。
身の回りを清潔にする綺麗好きな人は、洗濯を頻繁にするだろう。洗い立てのフワフワで清潔なバスタオルを体に巻くのは気持ちがいいものだ。
だが、そのタオルを次はいつ洗うのか。
イギリスのウェブサイト「Showers to you」では、イギリス在住2200人を対象にして、8月に新調査を実施した。
その結果、最も多かったのは、3か月に1度で、回答者のの約3分の1 (33%)にのぼった。イギリスの全ての人口で換算すると、1700万人以上に相当する。
次は週に1度洗うというもので、約4分の1 (24%)となった。その次は年に2回で8%、入浴またはシャワーのたびに洗うと回答したのは20人に1人(5%)だった。
3%の人は年に1度しか選択していないという。人口に当てはめると、150万人以上 (1,595,646人) が、364日間、同じタオルで体を拭いていることになる。
では、イギリスのどの都市に住む人々が最も洗わないのか?
調査によると、イングランドのレスター(40.9%)とスコットランドのグラスゴー(40.8%)、北アイルランドのベルファスト(38.10%)がトップ3にあがっている。
彼らは、バスタオルを洗わない期間が最も長い可能性が最も高く、レスターとグラスゴーでは10人に4人以上(41%)が、タオルを長くても3か月に1回しか洗わないと認めているという。
Health Lineは、次のようにアドバイスしている。
調査で引用されたデータによると、洗いたてのタオルには、19万個の細菌が含まれていて、わずか1日後には1700万個に増加し、さらに1週間後には最大9400万個にまで急増すると言われている。
これらの細菌の多くは無害だが、病気を引き起こす可能性のある細菌もある。
最も可能性の高い菌の1つは、大腸菌だ。
大腸菌は、便に含まれる病原性のある細菌で、宿主に重篤な食中毒を引き起こす可能性がある。
アリゾナ大学の微生物学者による研究では、数十枚のキッチンタオルを調査したところ、サンプルの89%から大腸菌群が検出され、さらにタオルの25%から大腸菌が検出されたそうだ。
ちなみに、大腸菌群は通常、便に含まれているため、不衛生な状態を示すかなり良い指標となる。
キッチンのハンドタオルは、生の食品などさまざまなリスクにさらされているが、同じ研究チームはバスルームのタオルでも同様の調査結果を示し、90%に大腸菌群、約14%に大腸菌が含まれていると報告している。
幸いなことに、汚れたタオルを食べない限り、体を拭いている間に病原菌を摂取するリスクはかなり低い。
しかし、汚れたタオルは、切り傷、擦り傷、擦り傷などを介して、皮膚に細菌を侵入させる可能性があり、人体に影響を与えるという点では非常に現実的だ。
だが一方で、洗濯のために大量の水を使用することは、環境に良くないと考える人も多いのは事実だ。特に環境に対する意識の高いヨーロッパでは、あえてあまり水を使わないと考える人も多いだろう。
また水の質の違いもある。軟水ではなく硬水だと、ゴワゴワとしてしまうのも事実だ。
とは言え細菌が繁殖してしまうと自分の健康を害してしまうわけで、その匙加減はなかなかに難しい。
2003年、アメリカ・ロサンゼルスのカレッジフットボール選手の間で、予期せぬMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)の発生があった。
科学者たちはこの発生を研究したところ、汚れたタオルを共有した選手、特に試合中についた芝の摩擦で生じた傷を拭くためにそれを使用したことが、感染に拍車をかけた可能性が高いと結論づけた。
研究では、汚れたタオルの共有と、土壌や食品に一般的に見られる潜在的な病原性細菌であるセレウス菌の発生との関連性も発見されている。
アラブ首長国連邦の認定皮膚科医で開業医であるハムダン・アブドラ・ハメド博士は、今回の調査結果について次のようにコメントした。
ハメド博士は、このようにアドバイスしている。
つまり、ほとんどの毎日シャワーを浴びる場合は、週に1~2回程度洗濯することが望ましいということだ。
ただし、イギリスではこれに同意する人はわずか4分の1だけだ。
しかも、タオルだけでなくシーツも、イギリスでは3人に1人が年に1回しか洗濯しないという調査結果も出ている。
確かに、イギリスは年間を通して気温は低く、天気が変わりやすい。1日中晴れの天気が続くことは稀だ。
冷えた空気で雨がよく降る天気では、外にタオルや衣類などの洗濯物を干すことが叶わないだけでなく、部屋干しでも雑菌が増えやすい状態になる。
特に、欧米のタオルは厚くて大きい。通常でも、乾きにくいという難点があるだけに、洗濯をするからには「晴れの日」または「乾燥機」が必要となってくる。
ちなみに、タオルだけでなく衣類に細菌が沸くと、あの独特な臭いを発する。
おそらく、多くの日本人は着用することに不快さを感じるだろう。
だが、それを気にしない(あるいは仕方ない)と思ってしまうのも、イギリス人の衛生観念と性格によるものかもしれない。
References:A Third Of Brits Wash Their Towel Every Three Months/ written by Scarlet / edited by parumo
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貼り付け終わり、
https://karapaia.com/archives/52325601.html
国によって、また個人によっても衛生観念の基準は異なるが、海外から見た日本はとてもきれい好きで、個々の衛生観念が総じて高いと思われている。
果たしてそれは本当なのだろうか?日本でも一時期あまりお風呂に入らない汚ギャル(懐かしい)が話題となっていたが、文化的にみればきれい好きなのだろうか?
最近行われたイギリスの調査によると、イギリス人の3分の1は、タオルを1年に4回しか洗わないことが判明した。つまり3か月に1回の頻度となる。また3%の人が1年に1度しか洗わないそうだ。
イギリスでバスタオルを洗う頻度を調査
身の回りを清潔にする綺麗好きな人は、洗濯を頻繁にするだろう。洗い立てのフワフワで清潔なバスタオルを体に巻くのは気持ちがいいものだ。だが、そのタオルを次はいつ洗うのか。
イギリスのウェブサイト「Showers to you」では、イギリス在住2200人を対象にして、8月に新調査を実施した。
pixabay
約3分の1が3か月に1度しか洗わないと回答
その結果、最も多かったのは、3か月に1度で、回答者のの約3分の1 (33%)にのぼった。イギリスの全ての人口で換算すると、1700万人以上に相当する。次は週に1度洗うというもので、約4分の1 (24%)となった。その次は年に2回で8%、入浴またはシャワーのたびに洗うと回答したのは20人に1人(5%)だった。
3%の人は年に1度しか選択していないという。人口に当てはめると、150万人以上 (1,595,646人) が、364日間、同じタオルで体を拭いていることになる。
イギリス人がバスタオルを洗う頻度
1位:3か月に1度 33%
2位:週に1度 24%
3位:年に2度 8%
4位:入浴の度に洗う 5%
5位:1年に1度 3%
一番洗わない都市はレスター
では、イギリスのどの都市に住む人々が最も洗わないのか?
調査によると、イングランドのレスター(40.9%)とスコットランドのグラスゴー(40.8%)、北アイルランドのベルファスト(38.10%)がトップ3にあがっている。
彼らは、バスタオルを洗わない期間が最も長い可能性が最も高く、レスターとグラスゴーでは10人に4人以上(41%)が、タオルを長くても3か月に1回しか洗わないと認めているという。
Health Lineは、次のようにアドバイスしている。
タオルは大量の水を吸収し、何時間も湿ったままになるため、望ましくない細菌が繁殖するのに最適な場所です。
そのため、タオルは3回の使用ごとに、つまり定期的に洗う必要があるのです。
photo by Unsplash
汚れたタオルには多くの菌が潜んでいる
調査で引用されたデータによると、洗いたてのタオルには、19万個の細菌が含まれていて、わずか1日後には1700万個に増加し、さらに1週間後には最大9400万個にまで急増すると言われている。これらの細菌の多くは無害だが、病気を引き起こす可能性のある細菌もある。
最も可能性の高い菌の1つは、大腸菌だ。
大腸菌は、便に含まれる病原性のある細菌で、宿主に重篤な食中毒を引き起こす可能性がある。
アリゾナ大学の微生物学者による研究では、数十枚のキッチンタオルを調査したところ、サンプルの89%から大腸菌群が検出され、さらにタオルの25%から大腸菌が検出されたそうだ。
ちなみに、大腸菌群は通常、便に含まれているため、不衛生な状態を示すかなり良い指標となる。
キッチンのハンドタオルは、生の食品などさまざまなリスクにさらされているが、同じ研究チームはバスルームのタオルでも同様の調査結果を示し、90%に大腸菌群、約14%に大腸菌が含まれていると報告している。
幸いなことに、汚れたタオルを食べない限り、体を拭いている間に病原菌を摂取するリスクはかなり低い。
しかし、汚れたタオルは、切り傷、擦り傷、擦り傷などを介して、皮膚に細菌を侵入させる可能性があり、人体に影響を与えるという点では非常に現実的だ。
だが一方で、洗濯のために大量の水を使用することは、環境に良くないと考える人も多いのは事実だ。特に環境に対する意識の高いヨーロッパでは、あえてあまり水を使わないと考える人も多いだろう。
また水の質の違いもある。軟水ではなく硬水だと、ゴワゴワとしてしまうのも事実だ。
とは言え細菌が繁殖してしまうと自分の健康を害してしまうわけで、その匙加減はなかなかに難しい。
pixabay
2003年、アメリカ・ロサンゼルスのカレッジフットボール選手の間で、予期せぬMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)の発生があった。
科学者たちはこの発生を研究したところ、汚れたタオルを共有した選手、特に試合中についた芝の摩擦で生じた傷を拭くためにそれを使用したことが、感染に拍車をかけた可能性が高いと結論づけた。
研究では、汚れたタオルの共有と、土壌や食品に一般的に見られる潜在的な病原性細菌であるセレウス菌の発生との関連性も発見されている。
アラブ首長国連邦の認定皮膚科医で開業医であるハムダン・アブドラ・ハメド博士は、今回の調査結果について次のようにコメントした。
バスタオルを定期的に洗うことは、清潔を維持し、感染症のリスクを軽減するために重要です。ではどれくらいの頻度で洗えば問題ないのか?
タオルは湿気を蓄積する傾向があり、細菌や真菌が増殖しやすい環境を作り出します。
黄色ブドウ球菌のような細菌は、皮膚感染症を引き起こす可能性があり、カンジダ酵母のような真菌は、水虫や酵母感染症などの問題を引き起こす可能性があります。
さらに、汚れたタオルには、敏感な人にとってアレルギー反応や皮膚炎を引き起こす可能性のあるアレルゲンが含まれている可能性があります。
image credit:James Fitzgerald/Unsplash
バスタオルは3~4回の使用で1度洗濯するのが望ましい
ハメド博士は、このようにアドバイスしている。
細菌、汚れ、死んだ皮膚細胞、アレルゲンを除去し、最適な衛生状態を確保し、健康リスクを最小限に抑えるために、タオルを3~4回使用するごとに洗うことをお勧めします。クリーニング協会でも、残留病原菌のリスクを軽減するために、バスタオルは3~5回使用したら、洗うことを推奨している。
つまり、ほとんどの毎日シャワーを浴びる場合は、週に1~2回程度洗濯することが望ましいということだ。
ただし、イギリスではこれに同意する人はわずか4分の1だけだ。
しかも、タオルだけでなくシーツも、イギリスでは3人に1人が年に1回しか洗濯しないという調査結果も出ている。
確かに、イギリスは年間を通して気温は低く、天気が変わりやすい。1日中晴れの天気が続くことは稀だ。
冷えた空気で雨がよく降る天気では、外にタオルや衣類などの洗濯物を干すことが叶わないだけでなく、部屋干しでも雑菌が増えやすい状態になる。
特に、欧米のタオルは厚くて大きい。通常でも、乾きにくいという難点があるだけに、洗濯をするからには「晴れの日」または「乾燥機」が必要となってくる。
pixabay
ちなみに、タオルだけでなく衣類に細菌が沸くと、あの独特な臭いを発する。
おそらく、多くの日本人は着用することに不快さを感じるだろう。
だが、それを気にしない(あるいは仕方ない)と思ってしまうのも、イギリス人の衛生観念と性格によるものかもしれない。
References:A Third Of Brits Wash Their Towel Every Three Months/ written by Scarlet / edited by parumo
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貼り付け終わり、