中部縦貫自動車道大野油坂道路の荒島第2トンネルの貫通を祝う関係者=10月3日、福井県大野市の同トンネル坑内

 中部縦貫自動車道大野油坂道路の荒島第2トンネルの貫通式が10月3日、坑内で行われた。掘削開始から4年を要した福井県内最長4988メートルの難工事の完了を関係者が祝った。本体工事は2023年秋の完了を予定している。

 同トンネルは勝原インターチェンジ(IC)-下山IC間にあり、18年11月に勝原IC側から、翌年2月に下山IC側から掘り始めた。勝原IC側からの工事途中に想定より軟弱な地盤があり、地盤を固める薬剤を注入するなどの対策を行ったため半年ほど工期が遅れた。

 式典には大野市や福井県、国土交通省福井河川国道事務所の関係者ら55人が出席。モニターで見守る中、勝原IC側から約2.6キロ地点にある厚さ約1.5メートルの岩盤に発破をかけた。換気後、石山志保市長や松田元栄市議会議長らが万歳三唱し、貫通を祝った。石山市長は「(26年春の)県内全線開通に向けた大きなポイント。IC名称も決まり着実に前進しており、引き続き皆さんとともに取り組んでいきたい」と話した。

 同事務所によると、本年度中に壁面にコンクリートを打ち込み、23年秋予定の開通までに道路舗装や非常用設備を整える。斎藤哲也事業対策官は「難工事だったが地元の皆さんなどのおかげで貫通できた。今後も安全第一で一日も早い開通を目指していく」と述べた。

 同道路のトンネルは10本あり荒島第2トンネルを含む4本は貫通、5本は掘削中、1本は未着工。掘削中の2本は順調に作業が進めば年末から年明けに貫通する予定。

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