整備が進む中部縦貫自動車道大野油坂道路の九頭竜インターチェンジ。上空からはハート形に見える=11月15日、福井県大野市貝皿

 本線の両脇には、インターチェンジ(IC)につながる専用道路が円を描くように整備されている。上空からはどこか“ハート”の形にも見える中部縦貫自動車道大野油坂道路の九頭竜IC(福井県大野市貝皿)。2026年春の全線開通に向けて工事が進む。

 大野油坂道路のほぼ真ん中、山中に位置する九頭竜ICは、JR越美北線九頭竜湖駅や道の駅「九頭竜」から車で5分ほど。ICすぐそばの川合トンネル(仮称、延長2550メートル)は現在、火薬を1日3回仕掛けて穴を開ける、発破による掘削作業中。出た岩石は破砕してからベルトコンベヤーで外に運び出す。

 勝原IC―下山IC間にある、福井県内最長4988メートルの荒島第2トンネルは、18年の掘削開始から4年を要し、10月に貫通した。トンネル内では、安全を確認する大型車両のクラクションやコンクリート打設の作業音が鳴り響く。壁全体に漏水を防ぐ防水シートを貼り、半円筒形の型枠(セントル)を使ってコンクリートの壁を仕上げる。

 首都圏や中部圏とのアクセスが向上し、観光・産業振興や物流、防災・減災など、さまざまな面で福井の活性化が期待される道路だけに、一日も早い全線開通が待たれる。

中部縦貫自動車道大野油坂道路とは

 延長35キロの自動車専用道路。物価上昇による資機材や労務費の増加により、総事業費は現行の2310億円から147億円増える見通し。市街地に近い大野インターチェンジ(IC)―荒島IC間(5.5キロ)と、トンネルや橋梁が多い荒島IC―九頭竜IC間(14キロ)、さらに岐阜県寄りの九頭竜IC―油坂出入口間(15.5キロ)の3区間に分け、2008年度から事業が進められている。大野IC-勝原IC(10キロ)は22年度中、勝原IC―九頭竜ICは23年秋に開通予定で、全線開通は26年春を見込む。中部縦貫道は長野県松本市と福井県福井市の約160キロを結ぶ計画の高規格幹線道路。

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