見たか、聞いたか、言ったか？

さて、この"南赤石幹線"という大層な名前の林道の南は林道南赤石線と言って現在長尾川に沿って山犬段まで車で入れるが、それより北側の南赤石幹線林道と呼ばれる区間は全区間通行不可である。30kmくらいはあるだろうか、データが見つからない。しかし、山犬段の北側を今も修復工事中で、いったいどこまで修復するつもりなのだろうか？ひょっとしたらそういう目的はなく、林道工事業者が廃らないように適当に予算を回しているだけなのかもしれないが、別に非難するつもりはない。2年前にこのヘリポートで幕営したときに少しだけ入って派手な崩れにめまいがして鹿の頭だけ抱えて戻ってきたことがあったが、怖いものは見たいのである。実はこの区間ならばお頭付きが2つや3つは転がっているだろうと内心密かに期待をして朝6時前に苔のふわふわ道をルンルンで出発。距離は知らなかったが、1日で通り抜け、さらに南の尾根に足を伸ばしておこうと思っていた。（ヘリポートから山犬段方面を望む）順に報告するよりも結果を先に書いた方が早い。
へとへと、よろよろになって千石平の北側の沢よりもずっと上流で足を止めたのが16時半ころだった。10日前に逆河内の日向林道下りをしたときには通過が面倒な箇所が両手くらいと数えることができたが、なんの、一応すべての箇所をカメラに収めながら下ってきたものの数える気にもならない。一言で言えば、道が壊れているというよりも道はないと言ったほうが当たっている。日向林道なんて比較すれば遊園地みたいなもんだ。以下はほんの一部である。
AB間CD間FG間上の箇所を通過したところFG間JK間LM間MN間林道で幕営した後、翌日、折角だから千石平の先端を回り千石沢に着いたのが10時半、ここからは工事もやっていて歩く価値もないので上のコルに沢を上って尾根歩きに戻した。（千石沢に到着）