5年ぶりのCS進出を目指す広島が15日の阪神戦(マツダ)に6―5で逆転勝ち。前夜に連敗を6で止めてから2連勝を飾り、10試合を残して今季70勝59敗4分けとし、最後に優勝した2018年以来のシーズン勝ち越しを決めた。

 初回に先発・床田が2点を先制されたものの、諦めなかった。0―2の3回にプロ初登板の阪神2番手の左腕・門別を攻め立て、一死二、三塁から2点二塁打をマーク。二死後には小園の左前適時打で勝ち越しに成功した。

 5回には再び床田が2点を失い逆転されるも、6回にマクブルームの適時打で追いつき、4―5と突き放された直後の7回には小園の適時打で同点に。8回には一死三塁から代打・松山のV打でシーソーゲームにピリオドを打った。

 連夜の試合終盤での逆転劇に新井監督は「こういう僅差の展開をものにできるというのは、チームは成長しますし、若い選手はいい経験になる。相手はチャンピオンチームですから」と満足げ。負ければ3位DeNAに2ゲーム差まで迫られるという中で選手たちが見せた執念に「残りはあと10試合ですかね。最後の最後まで全員野球で、なんとか次の目標(2位でのCS進出)を達成できるように頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。