蔭山 vs MMS!
2012年6月5日 (火)
関西メタルシーンのボス! MANIPULATED SLAVES を率いる カゲヤマユタカ氏が様々なバンドと対談を行う企画!
“蔭山対談 『無礼王 the LAW』”!!
まいどおおきに~。
地下メタル界のお気楽男、カゲヤマユタカでっせ~。
今回のトークバトルのお相手は我らがLights Out RECORDSから新作をリリースする、My material seasonの首領にして頭脳、Yoshihiro Nozaki君の登場です。自分の影響や新作にかける想いなんかを語ってもらいやしたんで読んで下せぇ~。
- --- カゲヤマユタカ(以下K) : お疲れ~♪
Yoshihiro Nozaki(以下N) : あ、お疲れ様です。
- --- K : 新しいアルバムもエエなぁ。
N : ありがとうございます。
- --- K : その前に、最初の出会い的なんを確認しとこう。
最初って、コンピレーションに参加しませんか? って俺がコンタクトしたんやんね? N: はい、2008年です。その頃「EYES OF ENEMY」というミニアルバムをリリースしてて、そこそこ売れてたんです。そしてもっと広げたいな、と思ってた時でした。
- --- K : じゃあタイミングバッチリやったんやね(笑)。
N : はい(笑)。
そのコンピにはEarthstreamやDEVOURとか知り合いのバンドも参加してたし、ボクらも本気で取り組みました。ALDIOUSが入ってた事もあってか、凄く売れましたし、良い経験をさせてもらいました。- --- K : なんか今ではプレミア価格になってるらしいね。
N :そうなんですよ。でも実はボク、まだ数枚持ってますけどね。
- --- K : え、マジで!! それ、売ろうや(笑)。今やったらまだエエ小遣いになるでぇ(笑)。
ってか、お客さんから問い合わせって行かなかった? ウチに来た問い合わせは「ALDIOUS以外の参加バンドが在庫してるかも知れませんから連絡してみて下さい」って対応してたからねぇ。 N : 実は結構来たんですけど、途中で対応しきれなくなってしまって完売って事にしておいたんです(笑)。悪いなぁ、とは思いましたけど…。
- --- K : まぁ、My material seasonがその人たちにCDを売らなければいけない義務は無いからね(笑)。ウチの在庫がスグに無くなったんがアカンねん、うん。 で、コンピでエエ感じに名前が広まって、満を持して1stアルバム(Mind of you fragile in vitriform)という感じか。
N: はい、2009年の8月からアルバム制作を始めました。
- --- K : ああ、よく覚えてるわ。その頃、俺、偶然にもMy material seasonのMyspaceを見たのよ。そこでは1stアルバムを録ってるという感じで既にジャケ写も公開されてたかな。それでスグ連絡して「それ、どこから出すの? なんならウチから!」みたいな…。
N : 実は他のレーベルからも誘われていたんですけど、イマイチ良いと思えなかったんです。でも、Lights Out RECORDSはコンピ出してたし、WHITE ASHというサブレーベルが面白そうだったので契約しました。
- --- K : そうそう、あの頃はサブレーベルのWHITE ASHも知名度を上げて行きたかったんで、起爆剤のような存在が欲しかったからMy material seasonの1stは最高やったよ。WHITE ASHはもっともっとアーティストに利用して欲しいレーベルやから、あの1stで良い感じに躍進出来たと思うわ。サンキュー。
N : いえいえ。
それにしても1stは予想以上に売れちゃって…。何回も再プレスという。- --- K : 凄まじかったわ(笑)。毎日バタバタしまくってたよ。ディストリビューターさんに「もう少し待って下さい」とか「何日後に入荷します」とかの連絡と対応に追われてたわ(笑)。雑誌などの露出もそんなに出来なかったけど、レビューはまぁまぁ載せてもらえたし、それで売れたんかなぁ。あ、ネットのチカラかな?
N : いや、ネットでの告知も最低限しかしてないですし、なんで売れたのか分からないんですよねぇ
- --- K : じゃあ、クチコミとかで興味持ってくれた人が多かったって事か。それはそれで素晴らしい事やな。
N : ちょうどX JAPANが再結成された時期だったのも関係してるかも知れません。 ボクはピアノ弾いて、ドラム叩いてる訳ですし、やっぱYOSHIKIさんからの影響が大きいんです。だから同じように共感してくれた人が多かったのかも知れませんね。
- --- K : ピアノとドラムだけじゃなく、作曲して、リーダーで…、とか色々と似た部分があるもんね。あとは打ち上げで暴れたら完璧やね(笑)。 で、1st出した後は、ヴォーカリストが辞めちゃったのよね?
N : はい。彼は某CDショップの社員でもあって、そっちの仕事が忙しいらしくて。更にテクノとかのDJもしてるんで…。ギタリストはギタリストでアミューズメントやテーマパークでカントリーやジャズを演奏したりする人なんで、そっちに時間を取られてしまい、結局My material seasonは1stを出した後はツアーやライヴは出来ませんでした。
- --- K: My material seasonはアルバム作り込んでるし、リハーサルもしっかりやらなアカンやろうからね
N : 同期とか駆使しないといけないのでリハーサルに時間が必要ですし、アルバムを再現出来るか不安もあるんです。もちろんアルバムとライヴは別物ですが、それでもアルバムを聴いてライヴに来た人に「違う」と思われるのも嫌ですし、悩むところなんです。ボクと同じくらい弾けるピアニストが居れば安心なんですが、そんな簡単に見つからないです。自分で言うのもなんですが、ピアノは凝ってるんで…。
- --- K : うん、わかるよ。
N : 曲作りもボクは先に楽譜を作っちゃって、それをメンバーに渡す方法なんです。だから、それなりの音楽的教養がある人じゃないと…。
- --- K : 凄いなぁ。俺、楽譜なんて全く読まれへんからなぁ。でも楽譜が読めなくて困った事は無いけどね。そういう周りの人たちなんで(笑)。
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- 『Bridal Aisles Of Tragedy』
My Material Season - 2012年最新作(2nd)!
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- 『Mind Of You Fragile In Vitriform』
My Material Season - 2008年発表1stアルバム
ボートラ4曲追加して再発売!
自身の音楽性を“ピアノ・ドラマティック・デス・メタル”と称し、メロディック・デス・メタルを基調に哀愁を纏うツイン・リード・ギター、高速フィル&ツーバスを駆使したドラミング、繊細で美しいグランドピアノ&ストリングスが絡みつく。圧倒的な演奏能力と高い次元で創り出される独創的な楽曲の数々はメタル・ファンの心を掴んで離さない。生のグランドピアノをレコーディングに使用しているところも注目。ミックスダウン、マスタリングもマルチプレイヤーYoshihiro Nozakiが行っておりバンド独自の音を追求している。
2005年、Nozaki(Dr&Pf)とSakurai(Gt&Vo)を中心に結成。 ピアノ・ドラマティック・デス・メタルと称したその楽曲はメロディックデスメタルを基本としつつもメインソングライターでもあるNozakiによる独自の楽曲アレンジで、ドラマティックかつ狂気に満ちた独自の音楽性を追及。美しくも儚いその楽曲数々は国内だけでなく海外でも高い評価を得て、2008年ミニアルバムをリリース後Lights Out RECORDSの人気コンピレーションシリーズ「THE RED HOT BURNING HELL Vol.16」に参加。2009年にシングルを発表。更にブラジルのImperative Musicから「Imperative Music Compilation」に参加。
2010年5月1stアルバム「Mind Of You Fragile In Vitriform」をリリース。2012年4月、本家Lights Out RECORDSへ移籍し2ndアルバム「Bridal Aisles Of Tragedy」リリース。