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トーク&ライブイベント「自由への進撃」大阪公演、7月12日のFC会員限定回に参加してきました。場所はZepp Namba。
事実そのままのレポというより、体験して思ったことであるとか、日記的なメモという感じになっております。
正確ではないし、視点に偏り(Revoばっかり見てんじゃねぇよ的な)もありますがご笑覧ください。
※ 長いです
物販の列はそれほどではないものの、Tシャツは物販開始後10分刻みで各サイズが売り切れる状態。とにかく日差しが強くて暑かった。
グリルされてるような気がするくらいで、やはりライブは何よりも体力だなと改めて思ったり。
入場の待機列は100番刻みで整列させられていて、なぜか最初だけ一人ずつ呼ばれていました(1番の方~2番の方~というふうに)。それが二人になり、五人になり、という感じで私は100番台後半で入場。

東京の公演に参加した友人から、下手、ステージに向かって左側がいいよとおすすめされていたので、迷わずそちら側に陣取る。
入り口が上手側だったので、結構下手側はがらがらでした。(ちなみに、Revoさんが下手側によく来るよとのことだったのですが、大阪ではそれほど下手にはこなかったような。なのでセトリによるのかも)
二階席は三分の一から半分くらい? が空いているような状態。

Linked Horizonのテーマから、紅蓮の弓矢。舞台には壁を意識したような灰色の扉的な何か。
「つい、自由への翼って言っちゃうんだよね」とか言いながら、自由の翼、もしこの壁の中が一軒の家だとしたら。
なんだか勢いがありすぎて、上っ調子な感じのRevoさん。それがライブらしくて、また両ギタリストがじゃんじゃんばりばりなのもあって、全然気にならない。ちょー楽しい。
柳麻美さんも(のちの小湊美和さんも)、結構高音で声伸ばすのにキーンってならなくてよかった。これまでのライブやコンサートで散々キーンがあったので、つい警戒してしまう。

その後、進撃の巨人についてのトーク。シリーズ構成について。音楽がいったん終了してしまうことに、多少物足りない気持ちになるも、トーク&ライブだからこれはしょうがないですね。
ちなみにわたくし、アニメも漫画も見ておりませぬ。なので全く未知の作品についてのトークだったわけですが、これが以外と面白かった。
やはりRevoさんには、何か語るべきテーマがあった方がしゃべりやすいし、面白いことも言いやすいし、トークの場をプロデュースしているという感じがして、リラックスできるんじゃないでしょうか。脚本を「きゃくこん」とか言ってましたが、いろいろ聞かれる側ではなくて、冗談を交えてときにおちょくりながら、質問をするというのがとても上手かったと思う。
相変わらず足をガン開きにして座ってらっしゃる・笑
ほんっとーにこのお人は、いつも足を開きますな。なんでだろう。
アニメのとある回に、とあるキャラクターの子ども時代が背景に移り込んでいる、そのときは知り合いじゃないんだけど、実は過去にすれ違っていたかもしれないという話の辺りで、「世界は繋がっている、だから面白いんだよね」と言っていたのが印象的でした。
あと、どういう文脈かは忘れたけど、「小説でいうところの地の文」とも言っていて、創作するときのスタンスを感じさせるところも。

パンフレットのSEさんのインタビューからも分かるように、Revoさんは「絵」を作ることにこだわりがあるのだろうなと思う。絵といっても、二次元に描く絵のことではなくて、もっと光景とか情景とか言われるような「絵」。
これまでのインタビューでも、「絵がないから可能性がある」ということと、「それでも絵を見せたい」ということとが、本人の中でも相克していると感じることがあって、やはりそういうところが作品にエネルギーとなって反映しているのではないだろうか。
そんなこんなを感じさせつつ、Revoさんめっちゃ漫画読んでるんですねと思わせるネタを散々披露しつつ、賑やかにトーク終了。

さて、音楽に戻り、RIKKIママンによる、虚ろな月の下で、フロウエル。小湊さんによる、エタルニア、雛鳥。
雛鳥にはRevoさんがギターでいたような。あと、雛鳥の、羽ばたいていく~のスポットライトの動きがすごく好きです。いないけど、そんな鳥がいるように見えて。こういうのも、絵をみせるための手法なのでしょうか、私個人としては色彩よりも照明の動きや配置にドキッとすることが多いです。
正直にいうと、ルクセンダルクは半年前に聴いたし、という気持ちがあったのだけれど、戦いの果てには大好き。
西山アニキは確かによく客席に応えてくれる感があって、それはそれは気持ちがよかった。
そして、愛の放浪者、アコーディオンは重いのでこの曲の長さが限界らしい。そんな重いものをFC旅行でファンにプレゼントしたのかいと心の中で全力でつっこむ。

メンバー紹介。楽器隊から順番に。ネタやら物まねやら演奏を披露。
印象に残っているのはRIKKIさんで、何をやればいいのかしら~みたいな雰囲気で、歌!と誰かにふられたのだったかな。
「歌ですか・・」と乗り気じゃないママンに、「あなたの本職は歌なんですよ?」とRevoつっこむ。
リクエストは当然11文字で、「メッサージュ!」との会場からの声には「マッサージ?」とRevoボケる。
「11文字!」と言えば「あの9文字だか10文字だか」とRIKKIママンに教えてあげるRevo。
しかし、緊張からかメロディも歌詞もなかなか出てこないRIKKIさん。
そこで「Gマイナー」(多分)とRevoが五十嵐さんにぼそっと言って、五十嵐さんが分散和音? を弾くというやりとりがたいそうかっこ良かったです。五十嵐さんにいきなり伴奏弾ける? とか無茶ぶりするも、いやいなかったし!今回初めてだし!みたいな流れ。
結局ラララと歌ってみて、(「ラーララ・・・たったら~」一部だけ急に歌詞になったりしながら)、客席がリードしてると、そのまま終わってしまいそうな流れに。その後ちゃんと歌ってくれましたが。

その後の、こんな鎖地平団は嫌だ!では、壁の扉が開いてスクリーンがまだ出ていないのに始めようとしたり、Revoが囮の字を間違えたり(くにがまえにヒだけだった)、RIKKIママンがアラレちゃん的なうんち君を書いたり、ぐだぐだはしていたけれども、だらだらはしてないという、微妙な進歩を見せるコーナーとなっていました。
ネタの流れから七三分けにしてーと言われるRevoさんでしたが、スプレーでがちがちなんだから無理ッ、らしい。
特筆すべきは、ヤンキー座りをしてカメラに向かって投げキスをする淳士がちょーかっこよくて、思わず黄色い悲鳴が出たことでしょうか。ドラマーの二の腕は、とても良いものですね!
淳士もあっちゃんも、今回やばいくらいにかっこよかった。

「最後の一曲です」「えーー!」の流れの後の、「そうか。じゃあ、やめようか」の流れが、本当に落ち込んだように見えてしまって、ネタにしては切れが悪いような気がしたり。
でも、冥王は客席がみゅーふぃーとなり、Revoさんも椅子で回ろうとしてみたり、はしゃぎすぎだろというくらいに
はしゃいだので、すっきり爽快なラスト。
締めにみんなでイェーガー!!も言って、メンバーが帰っていくのを見送り、Revoさんも帰っていきそうになるのをまたもや観客がえーー!と言って引き留め。
まあ、ここまではいつものお約束的な流れだったし、ああ楽しかった熱かったという感想でライブが終わったと思う。
袖に引っ込むのでもなく、かといって真ん中に戻るわけでもなく、ステージの端でふと、たまたま思いついたかのようにRevoさんが話しだしたのは、東京公演からここにくる間に手紙を読んだという話だった。韓国のファンの子がライブをいつか見に来たいといって楽しみにしていたけれど、死んでしまった自殺だったと。

家族が病気、自分が好きになれない、死にたい、難病で苦しんでいる。私の知る限り、Revoさんがライブやらインタビューで取り上げてきたファンの苦しい声はいくつもある。(もちろん、楽しい喜びの声もたくさんあるけど)
アーティストへのファンレターには、そういう内面を吐露しやすいものなのか、他のアーティストでも、そういうファンとの交流をいちエピソードとして取り上げている例は結構あるような気がします。
こんなファンがいたんだよということを会場に知らせたかったのか、楽しいお祭り騒ぎにあってその辛い知らせが秘していられないほど重くのしかかってきたのか、この機会にファンに何か大事なメッセージを送りたかったのか。
今になって、距離を置いて概観してみたらこんな推測になるのだけれど、そしてどれも多分それなりに当たってるとは思うけれど、どれも違うような気もする。そのときの私はただただ怖かった。いままでアーティストと観客という、安全に分け隔てられてきた空間でじゃれあってきたのに、なぜ急にそんなことを言うのだろうと、頭から楔でも打ち込まれたような気がしました。

亡くなってしまった人はもう済んだことです、今更とやかく言うことはない、それが彼女の物語だったんだろう。ただ言わせてもらうなら、馬鹿だなとは思う。これくらいは言わせてもらう。
もしかしたらその辺にふわっと飛んでて、ただで聴きにきてるかもしれない。いいよ、彼女は許す。ずっとただで聴きにこればいい。けど二人目は許さない。いいか、俺は許さねえぞ。
音楽を作るにはお金がかかるんですよ、だからお金を払って聴いてほしい。まだまだすごいことをこれからやっていく。けれど、どんなにすごい音楽を作っても、彼女一人の命の方が重いんですよ。
負けるな。戦え。戦え。戦え。
というのが大意だったかと思う。
しんみりさせたい訳じゃないとも言ってましたが、FC会員の見慣れた顔に気がゆるんだのか、ついここ数日を振り返って話し始めてしまって、どこに向かうのか分からないまま話し始めたら止まらなくなって、話せば話すほど表面的なものが剥がれていって感情が露わになってしまった。私にはそう見えました。
マイクを持つ手が震えていたのも、唇が震えていたのも、どちらかというと話の軌道を逸らさないように、自分を律して律して震えていたように見えた。

散々、グラサンの色薄くしろとかグラサン割りたいとか言っておいてなんですが、今回のように結構はっきり目が見えるサングラスだと、すんごく怖いのです。あの近辺にいた人たちは、みんながっつり目が合ってるでしょう。
その手紙をもらわなかったら、死んでしまったことも知らなかっただろう。それはつまり、知らないだけですでに何人もそういう人がいるのかもしれないという、どうしたって一対一の関係にはなれないという苦しみでもある。
音楽は大勢の心に同時に訴えかけるもので、大きな波やうねりを作り出すことができるけれど、それが個々の心情にどう作用するかまでは見届けられない。
話し相手になろうとは、もうまっさらに素直な気持ちでは言えない。だって、なれないし。
それがあんなふうに、語気荒く、言わせたのかな。わかんないけど。

ライブのメインの演目じゃないこの話題に、多く言及しすぎたかなぁとは思う。
進撃のトークのときは、今日来てない人や進撃のファンのひとにいろいろ教えてあげてねとは言ってましたが、この話題を情報としてみんなに教えてあげるようとすることは、すごく難しい。
私に言えるのは、上に書いたような印象。
あと、私が行ったライブ、参加したイベントすべての中で、こんなに感情的なRevoさんは見たことがないということ、ライブとしては正しくないような気がするけれどこの部分が一番心に残ったこと、とにかく怖くてプレッシャーで、「はい、頑張って生きます!」というふうに返事もできなかったことくらいでしょうか。
ただ棒立ちで、呆然としていました。
「その場にいなければ解らない」ことでもあり、逆に「その場にいない方が解る」ことでもあったような気がします。

しめっぽい終わりは嫌なので、最後にRevoさんのぽんぽこお腹に触れておくと、ベストのボタンをはずしてて(二つくらい?)、ベルトはきつそう。その辺りのシルエットはぷくぷくぽっこん、とても可愛かったです。いいと思います。メタボ検診もありますし、継続的な運動をしていただきたいところです。
左手はずっとポケットに入ってて、なんか入ってんの? という感じ。左手のピンキーリングがやたらきらきらしてて可愛かった・・・。