見出し画像

AIを巡る論争では「それって貴方の認知特性ですよね?」と言うべき

論争は人を狂わせる


画像
SNSの論争に首を突っ込んで
役職を降格処分されそうな人

先日、日本のとあるAI研究者が、SNSでのAIに関する論争に首を突っ込んで「論争の証拠にしたいので、貴方が持ってるデータを私に提出してください。謝礼として私は貴方に10万円払います」と発言しました。

その結果、その人は社会的におかしいヤツだと思われて職場の役職を降格処分させられそうになってます。更に公の掲示板で愚痴っています。非論理的です。もう社会的に大問題です。

これは自戒の意味を込めて言うのですが、論争は人を狂わせます。

特にAI絡みの話はずっと論争の状態です。
論争にするのではなく、そこそこで終わらせないと狂います。
実際に狂ってるとしか思えない人間もSNSで多数います。

じゃあどうするか。

それを簡単に解決する言葉が「認知特性」です。

「認知特性」という言葉を使おう

認知特性とは,目で見る,耳で聞くなどの五感を中心とした感覚器から入ってきた様々な情報を,脳の中で「整理」「記憶」「理解」する能力のことです。 同じ情報を見聞きしても,誰もが同じ方法で整理したり,記憶したり,理解したりしているとは限りません。 人には,それぞれ認知の仕方に得意不得意があります

宮城県総合教育センターの資料より

↑認知特性のいちばんわかりやすい漫画の説明

実のところ、認知特性という言葉でネットで検索すると、考え方が人によってバラバラで、逆にわかりにくい気がします。


そこで、一番わかりやすい例として…

AIイラストは「描いている」か? を考えます。


画像
これは「描いた」イラストなのか?


人間は「描く」という言葉の意味を考えたときに、「言語」か「視覚」のどちらかで考えるはずです。


画像
描くを「言語」で思い浮かべる


画像
描くを「視覚」で思い浮かべる

AIイラストを考えたときに、あまり拒否感や違和感がない人間は「言葉」で考えているのに対して、拒否感がある人間は「画像」や「経験」で考えているはずです。


画像
こういう意見はすべて自分の「視覚」か「経験」からの発言。
自分はこのような感覚が、
「脳内で言語と経験が結びついていない」ので一切無い。


ちなみに自分は完全に「言葉」での思考です。
ちなみに物理学者のアインシュタインは「視覚」での思考です。

おおざっぱに分けるなら「文系」と「理系」です。

どっちが頭がいいとか、悪いとかの問題ではありません。

自分が理解出来ない思考法をバカにすることは辞めたほうがいいです。
最初に挙げた人物のように「自分の方が正しい」と騒ぎ立てることはやがて自分の身を滅ぼします。

物理学者のアインシュタインも、自分の書籍で「自分は理系の学者だが、言語の分野を研究する文系の人間は世の中で重要」と書いてます。

言語で考える人間も、視覚で考える人間も、互いに尊重すべきです。
理解出来ないのは脳が違うからです。それ以上のことはありません。

いつまでもしょうもない論争を続けている人間は、
いつまでもしょうもないまま前に進めることが出来ません。

さっさと、「それって貴方の認知特性ですよね?」と言って話を切り上げて、議論を前に進めましょう。

おわり。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。
I am a technical artist.
AIを巡る論争では「それって貴方の認知特性ですよね?」と言うべき|瑞島フェレリ