AC6 > 登場人物

AC6/登場人物

ストーリー・分岐ルート等のネタバレも多いので閲覧注意。
公式の情報から明確な裏付けを得られず個人の解釈に留まる内容は、登場人物に関するものであっても「世界観考察」へ記入してください。
※人物名については 日本語版 / 英語版 で表記している。


主人公とその周辺人物

C4-621

  • 今作の主人公である第四世代強化人間。ハンドラー・ウォルターによって見出され、彼の目的を達するべく封鎖惑星ルビコン3へ密航する。
  • ルビコン到着後にACの残骸から傭兵ライセンスを取得し、以降は「独立傭兵レイヴン」の名義で活動するようになる。
  • ウォルターからは621と呼ばれ、エアからはレイヴンと呼ばれ、その他にもG13(ミシガン)、ビジター(カーラとチャティ、ちなみに英語ではTourist)、戦友(ラスティ、ちなみに英語ではBuddy)、野良犬(イグアス)、駄犬(スネイル)等々、様々な呼ばれ方をする主人公である。
    • 加えて「ウォルターの猟犬」「壁超えの傭兵」「ワーム殺し」「レッドガンの悪夢」「ルビコンの害獣」等の二つ名まで持っている。
    • そして「賽は投げられた」ルートのラスボスからは、ACシリーズの由緒ある称号「イレギュラー」を頂戴することになる。
      • 旧作におけるイレギュラーの呼び名は「規格外の戦闘力を持つが故に、世界の秩序とパワーバランスを崩壊させてしまいかねない個人」を意味するが、今作のイレギュラーは「オールマインドのリリース計画をぶち壊しにしかねない存在」を意味するようだ。
  • 発売前に公開されたストーリートレーラーによれば「機能以外は死んでいる」状態らしい。また、ミッション「密航」でウォルターが621について「脳を焼かれた独立傭兵」と発言していることから、脳機能に何かしらのダメージを負った状態であることが窺える。
  • 歴代AC主人公の例に漏れず終始無言だが、「頭の中で声が聞こえる」旨をウォルターに伝えていることから、全く意志を発しないわけではないようだ。
  • 自分から周囲の地形の確認に出るという話が不自然とも思われていないことを考えると普段から作戦関係で自発的な行動はかなりとっている模様。
  • 脱出シナリオでは自力でジャンクACまでたどり着いていることから運動機能も問題ない様子。「機能以外は死んでいる」とはあの登場時の状況(ラップ巻き)状態での話の可能性が高そうだ。
    • ただ目線の高さから這いずるなどして移動していると思われる。
  • ガレージに機体が戻った際、よく見るとコアの上部のハッチと思われる位置が開閉しているので、新着メッセージはガレージ内の端末で椅子に座って確認していたりするのかもしれない。
    • 空のACの主人公のように、元から無口で必要最小限の会話以外を行わないタイプの人間だった可能性もある。
    • 例外的に621がとんでもない瀕死の重傷を負っていただけで、アーカイブ「STVの画稿」を見ると分かる通り他のAC乗りは強化人間であっても普通の肉体を維持しているようだ。
  • 最初の「C」はおそらくC兵器と同じくコーラル(を利用した強化人間)を意味し、次の「4」は世代番号。続く「621」は各世代の通し番号。
    • 「6」はAC6、「6+2+1=9」でACを象徴するナインボールを意味する9が含意されているのではというメタ的な考察もある。
    • 上記の通り「C4-621」は強化人間としての型番であり、名前とは言い難いものではあるが、公式に固有名詞を与えられた主人公というのはAC史上初めてかもしれない。
      • 一応小説版MoAで主人公の名前が設定されている。ACでも作品によっては主人公の性別が男に固定されている(前述のMoAでは24歳と年齢まで設定されている)が、AC6では性別や年齢は設定されていない。
  • 初期機体名が「LOADER 4」だがこれは「荷物を積み込む人」という意味で、おそらくアナウンスメントトレーラーで荷物を背負っているACと同じフレームである。「4」はストーリートレーラーに同フレームの3機(617・619・620が搭乗)がいることから「4番目」と言った意味か。
    • ゲーム内では登場しないが、RaDの廃品回収作業もACが背中の籠にジャンクパーツを積み込んでえっちらおっちら歩き回っているのだろうか。
      • このトレーラーが10年ぶりのAC新作の初報だったが、案の定荷物を歩き届けるゲーム「デスストランディング」と比較されることになった。AC6には残念ながら(?)デススト要素は無い。
  • 企業目線では、アーキバスが621を捕らえて再教育を施し手駒にしようと目論むほどには一目置かれているようだ。
  • 「レイヴンの火」ルートでは、二度目のアイビスの火と言っていい大災害を引き起こした主犯として、人類種の天敵も真っ青な悪名を全宇宙に轟かせることになる。
    • もっとも、悪名として記録された識別名は元々借り物なので、本来の持ち主に盛大な濡れ衣を着せただけと見ることもできなくはない。途中から持ち主が変わっていることに気づいた人々は一人残らず死んでいるだろうし。
    • 同ルートにおいて「着火」を立案主導したのは組織としてのオーバーシアー、実行役はその意思に基づいて行動したウォルターとカーラであり、大暴れしていたとはいえ621は独立傭兵としてカーラの依頼を受ける、あるいはウォルターの手駒や同調者という形で作戦の障害を排除していたに過ぎない。ほぼ唯一の生き残りかつ成功の立役者ではあるものの、情報に混乱がなければ第三者から見て彼が「主犯」扱いされる要素は無かったりする。
  • 「賽は投げられた」ルート「ヴェスパー3排除」のブリーフィングで、オールマインドがコーラルリリースに関する「特別な強化人間」リストを提示する。赤字が該当者(あるいは有力候補)だとすると、第1世代は1人、第2世代は該当者なし、第3世代は1人、第4世代は2人いる。文字がつぶれているがC4-621は赤字で示されていることが読み取れる。
    • ここの第一世代の赤文字はC1-249、つまりスッラであることがわかる。第四世代の二人目はイグアスだろうか?
  • Chapter1最終ミッションのウォッチポイント襲撃においてヒロインのエアと出会う(交信チャンネルが合う)が、その際に「致死量近い」コーラルを浴びている。その後も出撃し続けているので後遺症などがあったかは不明。
    • 重度のコーラル酔いみたいな状態だったのかも知れない。もしそうなら621は脳みそ幸せ状態でバルテウスと戦ったのだろうか…。

ハンドラー・ウォルター / Handler Walter

声:坂詰貴之 / Patrick Seitz
  • C4-621のハンドラーを務める男性。ある目的を達するため、621をルビコンに送り込んだ。
    • ハンドラー(Handler)とは飼い主、調教師などを指す言葉。621の飼い主ということだろう。
  • 紐のような物が複数絡まった腕のエンブレムは如何にも猟犬のリードを握る飼い主であることを印象付ける。
    • よく見るとこの腕、指や手首の関節部分が人形か義手を彷彿とさせるような球体のようになっている。
  • 主人公のオペレータを務める他、621を傭兵として売り込んだり、アイスワームを討伐するための算段を立てたりと、裏方として多方面で活躍する。
  • ミシガンとは知己の仲らしく、様々なミッションで協力を持ちかけている。また621がレッドガン部隊員を裏切って強襲した時は、修理費を負担すると申し出ていた。これに対してミシガンは部下の授業料分は引いておくと返答している。
  • 口癖の一つに「やったか」がある。やめてほしい。
  • 621のハンドラーではあるが、服従を強いることは無く、むしろ621の自由意志を尊重することの方が多い。
    • 部下の自主性を重んじるマネジメントスタイルなのかもしれないが、それ以上にウォルターの価値観に依るところが大きいのかもしれない。
      • スネイルが621を駄犬と呼ぶことについて「駄犬呼ばわりはやめてもらおう。旧世代型にも尊厳はある」と強く咎める場面があることからも、人としての尊厳を重んじる価値観の持ち主であることが窺える。
      • 逆に621を評価する相手にはさも当然かのように特に何も言わないが、満更でもない様子。
    • 「賽は投げられた」ルートで621が敵に回った時でさえ、「あいつは選択した。いまや俺たちにとって最大の脅威だ」と言うだけで、621の選択に対する非難や恨み言などは一切口にしない。どんな選択であれ、他者の自由意志は尊重するという彼の姿勢がここでも表れている。
    • ウォルターが「野暮用」で不在の時に621が休息の指示に従わず無断で依頼を受けて出撃した際も、独断行動を咎めるような言葉は一切言わず、それどころかカーゴランチャーで海を越えるという判断を褒めてくれたりする。
      • ちょっとした苦言は呈するが、それも「ルビコンにはきな臭い連中も多いから依頼を受ける時は注意しろよ」とやんわり窘める程度のものである。
  • 幾人もの人が621に「ウォルターが飼い主とは大変だな」と言ってくるから一体どんな酷い扱いを受けるのかと思いきや、使い捨てる訳でもなく休息を取るように勧めたり、成功したら「よくやった」と褒めてくれるし、怪しい奴からの依頼を受けると危ないぞと忠告したり、スネイルには駄犬呼ばわりするなと尊厳にも配慮し、一区切り付いたら621に自由を与え身体を治させようと思っていた事が窺えたりと、歴代雇い主の中でも屈指の良い人である。
    • もっとも依頼を鑑みると封鎖機構の施設を単独襲撃したり、コーラルの奔流に巻き込まれそうになったり、最終的には企業を出し抜こうとしたりと、エアがあなたの任務はいつも危険と隣り合わせと苦言するように命がいくつあっても足りないという意味で、作中人物たちはハンドラー・ウォルターを一端の猟犬を使うが損耗率が高い無茶なことをさせる人物として認識していたがゆえの苦言なのかもしれない(カーラはその目的を知ってるがゆえに非常に険しい道を行かされることを知っての上だろうが)。
    • 「旧世代型にも尊厳はある」と作中で飼い犬を尊重するような姿勢を見せるウォルターの人物像を崩さずに、上のいう割と無理難題な任務をこなさせることを両立するのであれば、ウォルター自身が飼い犬である621らの技能をある意味では過大評価しているのかも知れない。結果として、任務の達成率は高いが、損耗率も高くなるが故に「あいつの犬になると使い潰される」というような悪評が流れたかも知れない。
    • 発売前に公開されたストーリートレーラーでは、彼と思わしき人物の影が確認できるシーンがある。その影を見る限りでは、普段は杖を突いて歩いていると思われる。
  • 高い人物眼の持ち主であり、彼が見出した強化人間の質の高さには定評があるようだ。
    • ラスティは対ジャガーノートでの621の戦いぶりについて「流石はウォルターの猟犬」という表現で褒めている。
    • また、クリーナーに敗北するとカーラが「あいつの目利きも鈍ったかね」と発言することからも、ウォルターの猟犬となった強化人間はいずれも腕利き揃いであったことが窺える。
  • ルートによっては自ら技研ACを駆って戦場に繰り出して来る。
    • 彼がルビコンに渡ってきた時期について明確な言及は無い。ただ、ミッション「密航」は明らかに621(が乗ったAC)のみが密航しており、劇中で「ようやくルビコンまでこぎつけた」というセリフもある以上、ストーリー開始最初からルビコンにいた可能性はあまり高くない
      • もちろん、じゃあ「封鎖されてる惑星の外からあんなリアルタイムでオペレーター役できるんか?」という話もあるので、ミッション「密航」時に別ルートで同時密航した可能性や、ストーリー開始時点で既にルビコンにいた可能性も完全には排除されない
      • 一方でストーリー開始後に密航してきたとすれば、そのタイミングとしては「野暮用」で不在だった頃が有力候補として挙がるだろう
    • 彼がどうしてACを乗りこなせるのかは、可能性がいくつかあるものの、詳細は不明である
      • 「ルビコンの解放者」ルートの場合、後に述べるように、企業による強化手術(や洗脳措置)を受け、ACを操れるようになった可能性が高い
      • 本人は本来、強化手術なども施されていなければACにも乗らない一介の科学者に過ぎないと思われる。本編中でも技研関係者で高齢という可能性を示唆する内容のものはあるが、(「賽は投げられた」ルート以外では)AC乗りであるという可能性を示唆するものはない。と言うか、本人が凄腕のAC乗りであれば621らを使役する必要もないので…「ルビコンの解放者」ルートだけを見る限り、「本来強化人間でもAC乗りでもないのに無理矢理乗らされた」のだろうと大体の人が思う描写になっている
      • 彼が第一助手であるのなら、WLTを冠する武器があることからAC開発も行っていたと思われる。高い戦闘力を発揮する場面があるのは、過去にコーラル被曝によって強化人間同等の知覚増幅が起きたのかもしれない。精神混濁状態だった時期がそれか?
      • 一方、「賽は投げられた」ルートでは、普通にACを乗りこなしている
      • こちらのルートには、企業に捕まったとか、その時強化人間手術を受けたとか、そういう可能性を示唆する描写は全くないが、普通に乗っている。しかも、オールマインドに「あなたのハンドラーは手強い」と言わしめ、オールマインドの差し向けた戦力(曰く「ヴェスパー部隊のデッドコピー)を撃退している様子である。緊急で手術をしたのか、狂気に飲まれた第1助手にナニカサレていたのか、実はオーバーシアーの最後の切り札は彼自身だったのか…色々可能性は考えられるが、これ以上は世界観考察行きだろう
    • 「ルビコンの解放者」ルートで遭遇した場合、声自体が一回り歳をとったような状態、コーラルの声が見える、うわ言のようなセリフがちょいちょいある(「稼いだ金で体を買い戻せ」等)、企業の社員でもないのに「企業の命令」とか言い出す…と、明らかに様子がおかしい。ナニカサレタヨウダ
      • 彼が企業の手によって強化手術や洗脳等の措置を施されたとすれば、「集積コーラル到達」の展開から、やったのはアーキバス(のファクトリー)と考えられる。なおファクトリーとはアーカイブによれば「再教育」を施しても洗脳に抗する人間のうち、AC乗りとしての技量が高い者がナニカサレル施設である
      • じゃあアーキバスがウォルターをファクトリーに送っていたとして、何故にそうなったのか…となると、可能性を示唆する情報は本編中にはない。考えられる理由はいくつかある(例えば技研のアイビスシリーズHALを接収したはいいが、生体認証か何かのせいで技研関係者にしか扱えなかったとか)が、確証は全くないのでこれ以上は世界観考察行きである。ただ、このルートの決戦時の彼はコーラル兵器の火力に物を言わせたゴリ押し戦術をとり、回避技術等が拙い面が見られる…と考えるプレイヤーもいるようだ
      • 「ルビコンの解放者」ルートで遭遇した際の彼は、本人の台詞から明らかにコーラルの声を知覚している。故に、わざと旧世代技術を使った強化人間(強化人間を作る時にコーラルを使っていた世代のもの)にされた、洗脳の過程でコーラルが使われた…等の可能性が考えられる
      • (企業の意志など本来意に介さない人物であるにも拘わらず)企業の意志がどうこうというセリフがあることから、洗脳措置を施されたこと自体は間違いないと思われる。一方でその洗脳が完全ではないとみられるセリフも多く、例えば「友人達の遺志」のためにも621を倒す、みたいなことも言う。同じチャプター5のミッションではスネイルが「あなたのハンドラーも反抗的」という旨の発言をしており、洗脳がなかなかうまくいかなかった可能性を示唆している
      • とは言え、このルートの621は彼の意志に背いて「コーラルを残すためバスキュラープラントを壊さない」ことを選択しており、ウォルターにとっての621は(企業の意志がどうであろうと)排除しなければならない宿敵である。洗脳が中途半端であるにも拘わらず、かつての飼い犬を前に決意が鈍る…というようなことは、最後のあの瞬間までなかった
    • 「賽は投げられた」ルートではザイレムの制御を奪うため、カーラと共に戦っている様子が通信越しに窺える。621の生存を確信しつつ、敵に回ったことも察していたが、立ちはだかるオールマインドにより621と相見えることなく果ててしまう。
      • こちらのルートでもどうやらHALを乗機としているようだ
  • 時折「友人」という第三者の存在を仄めかすが、エアによれば彼がそのような人物とやり取りしている痕跡は無いという。
    • 621の前ではあくまでハンドラーとしてふるまい、オーバーシアーとしての自身を「友人」として使い分けていたのかもしれない。あるいは、あくまでウォルターに使命を託していった友人たちの願いである、というスタンスなのだろうか。
    • 621に何かが手を貸していると察し、それを「友人」と称したことから彼の言う友人とはエアのような存在なのかもしれない。
  • その正体は、アイビスの火の後にコーラル封じ込めを目的として結成された観測者達の結社「オーバーシアー」の一員。彼の目的は、アイビスの火で燃え残ったコーラルが再び増殖し、ルビコンの外へと広がってしまう前に、二度目の「火」を熾すことでコーラルを完全に焼き払うことである。
    • 本作のキャッチコピーである「火を点けろ、燃え残った全てに」という言葉は、ウォルターから621への最後の依頼という形で発せられる。
      • この言葉は各ルートそれぞれ違った形で果たされることとなる。レイヴンの火においては文字通りルビコンの全てを焼き払うことになり、ルビコンの解放者ではかつて災厄を生き延びて燻っていたルビコニアン達の蜂起を焚き付ける。
    • あるいは自分の口癖とたまたま一致したため揶揄しているのか…。フロム脳案件である。
  • 幕間で語る「昔話」とアーカイブスの「ナガイ教授の口述筆記(3)」から、アイビスの火以前にナガイ教授の下で働いていた第1助手の息子はハンドラー・ウォルターだと推測される。
    • 上記が正しいと仮定した場合、「映像記録:アイビスの火」でウォルターは木星に移住したことが読み取れる。さらに木星戦争の英雄とされるミシガンとウォルターが知己であることも考えると、そのまま定住したのかもしれない。
    • 乗機HALの装備名にはNGI(ナガイ)の他、WLT(ウォルター)が確認できる。

エア / Ayre

声:ファイルーズあい / Erin Yvette
  • ウォッチポイントでコーラルの逆流に飲まれた際に621が出会ったルビコニアン。621の脳波と同調することで交信できるようになり、コーラルを巡る争いを見届ける為に交信を続けさせてほしいと頼む。
  • その正体はCパルス変異波形と呼ばれる存在であり、彼女自身の言葉を借りると「実体を持たないルビコニアン」とのこと。コーラルという生体物質の集まりの中に発生した精神体とでも言うべき存在である。
    • 本作でルビコニアンという呼称は”ルビコン生まれの普通の人間”を指して先んじて使われており、エアは出会った時に「ルビコニアンです」としか言わないため、普通の人間であるかのようなミスリードを誘う形になっている。
      • もちろん、コーラルから生まれた彼女も「ルビコン生まれ」であることには違いないため、ルビコニアンを自称することに間違いはない。
    • 強化人間は脳内にコーラル管理デバイスを埋め込まれており、人間の精神=脳と考えるのであれば、強化人間の精神の一部はコーラルによって構成されているとも言える。621とエアの交信が成立したのは、互いの精神の構成物質にコーラルという共通点があった為であると解釈することも可能かもしれない。
    • また「観測データ:変異波形反応」の内容からエアがコーラルリリース計画の第3条件であったことが窺える。
  • 621と出会って以降はオペレータとして活動するようになり、コーラルの情報導体としての特性を利用してハッキング等の支援を行ってくれるようになる。
    • ウォルターはエアとの交信について621から報告を受けていたが、強化人間にありがちな幻聴と判断した為、彼はエアの存在や621との交信については何も知らない。そのため621がエアのオペレートを受けてとった行動は全て、ウォルター視点では621自身の判断による行動に見えている。
    • バルテウス戦の開始直後に621の「脳波と同期」すると宣言してからサポートを始める。人間側の機械技術では脳波から思考や情報を読み取ったり伝達するのは一手間かかるが、Cパルス変異波形は「波形情報として存在が始まった」が故に、脳波に直接アクセスする方が通信機器などに介入するより楽なのかもしれない。おかげで通信ログは一切残らないのだが。
  • 上記のとおり、エアの精神は人間の精神とは根本から成り立ちが異なるが、彼女の思考や感性は人間のそれと全く同じである。
    • 久々にウォルター抜きでミッションに出た際は、二人きりの時間を引き延ばしたいがために「ゆっくり(捜索対象を)探してください」と恋人のようなことを言い出したり、RaDがコウモリ野郎に放ったミサイルの爆発を見て「奇麗な花火ですね」と感想を漏らしたり、唐突にオールマインドの実績更新通知を真似してみたり等、非常に人間味溢れる一面を見せることもある。
    • 621を通して人間たちの在り様を見続けたことやオールマインドへのハッキングで得た知見から、人類に対して、わざわざ人体を模した=人体の拡張とした兵器を使って争う種族であるという認識と、身体が闘争を求める人類は闘争を経て進化していくという理解に辿り着く着いてしまう。その思想はやがて621と戦場で共に並び立ち、共に進化していきたいという憧憬へと変わっていき…。
    • 死亡した人間の意識がコーラルの流れの中に散逸することもあるようで、彼女の思考パターンが人間に似過ぎているのは、特定個人のゴーストに近い存在か、不特定多数の故人の集合意識的な存在だからという可能性もあるだろう。
    • レイヴンの火ルートだと単独で衛星砲のハッキングに成功して撃ってくる。怒らすと怖い。ルビコンの解放者ルートのザイレム撃墜などもう彼女だけで良いのでは。
      • この時乗ってくるIB-07:SOL 644は技研製のアイビスシリーズの1機と思われるが、他のルートでは登場しない特殊機体。惑星のどこかに稼働状態で埋まっていたのだろうか。
  • 名前は16~17世紀のリュート伴奏による独奏歌曲のこと。「Ayre」は古い綴りであり、現代だと「Air」。音楽では「アリア(独唱曲)」を指す。
    • エアは名前の由来通りおそらく声だけの存在なのだが、コーラルの同朋たちの声が「見える」という独特の表現をする。同様の表現はサム・ドルマヤンも使用している。
    • アリーナANALYSIS δ-3及び「賽は投げられた」ルートラストミッションでエアが駆るACの名前も「ECHO」、つまり「こだま」という「声」を意味している。
      • ECHOの機体構成はエフェメラのフレーム一式に専用のコーラル武器やジェネ、ブースターを積んだ物。技研の保有戦力としてのエフェメラが一部赤いカラーなのに対し此方は美しい白で固められた配色となっている。白が好きなのか?
      • ちなみに、ECHOが積んでいるジェネレーターはIB-C03G:NGI 000…そう、コーラル内燃機関である。シースパイダー戦の時など同様にコーラルを動力源とするC兵器に対して嫌悪感を示していたはずなのだが…。ちなみにレイヴンの火ルートで乗ってくるSOLも撃破時の演出から同様にコーラル内燃型ジェネレーターだと思われるが、あちらは状況が状況なので気にしていられないか。
      • エアはコーラル技術を使用しているACでないと操縦できないためECHOがコーラルジェネレーターを使っているのは違和感はない。また、コーラルよりも621を優先した結果とも考えられる。

レッドガン

  • メンバーの名前の由来は実在の川。五花海のみ湖。
  • 「G」の読み方は「ガンズ」。
  • エンブレムは「レッドガンのマークに機体名を表す生物」という特徴がある。G13のエンブレムは例外的に生物の代わりに数字が書かれている。
  • レッドガンのエンブレムはベイラムのエンブレムを分解、再構成したもの。二丁の銃を組み合わせたような形になっている。

G1 ミシガン / G1 Michigan

声:佐藤せつじ / DC Douglas

AC:ライガーテイル / LIGER TAIL
アリーナランク:02/S
アリーナ初回報酬:COAM 97,000 / OSTチップ 6

ベイラムグループ専属AC部隊、レッドガンの総長

ファーロン武装船団の指揮官を経てレッドガン総長となったミシガンは
徹底して容赦のない事で知られ
「歩く地獄」として敵味方両陣営から恐れられている

彼はベイラムのバウンティボードに自らを登録しており
死亡時懸賞金の半額は古巣ファーロンの同僚たちが
受け取る契約になっているのだと言う
  • ベイラムグループの専属AC部隊レッドガンの総長を務める男性。
    • レッドガン総長となる前はファーロン武装船団の指揮官をしていたとの事。ナイルは彼を逮捕する術がなく、招聘する事で解決した。
      • ベイラムに就いた後もファーロンと袂を分かった訳では無く、自らに賞金をかけ死後に報奨金の半分が古巣の同僚に届くよう手配している。
  • その言動は典型的な鬼軍曹そのものであり、ブリーフィングや作戦中に放たれる強烈な名台詞の数々は必聴。「歩く地獄」という物騒な通り名まで持つ。
    • 生身の腕っぷしも強いらしく、ヴォルタとイグアスは二人がかりでも彼に敵わないばかりか、顔面に一発ぶちこむことさえままならないらしい。
  • 鬼軍曹振りを遺憾無く発揮する一方で、部下の兵士に対する気配りは行き届いており、なんと部下全員の名前を記憶しているふしがある。兵士達からの人望は極めて厚い。また、威勢の良い言動とは裏腹に敵を侮ることも一切無く、指揮官としての優秀さが垣間見える。
    • 部隊メンバーの死に繋がる油断を厳しい言葉で諫める、落ち込んでいる者を冗談を交えて励ますなど、言葉の裏の意図まで汲めればある意味では理想の上司である。
    • 部隊を使い捨てるような真似はせず、頭角を現した621を相手取る作戦ではむしろ「脱出レバーはいつでも引けるようにしておけ」と伝えるほど大切にしている。
    • 普段から部下たちを「役立たずども」と呼んで叱咤激励するが、他社との混成部隊で出撃するアイスワーム掃討作戦では「命知らずども」と言い換えたりなど、情動的に見えるのはあくまで上官としての姿勢なのだろう。
  • 乗機「ライガーテイル」はガトリング、爆弾投射機、分裂ミサイル、2連グレネードを装備した高火力四脚。迂闊にブレードを振るとキックとグレネードで固めて炸裂弾で爆破。登場ミッションでは多数の敵に囲まれ疲弊したこちらを容赦無く追い回してくる。
    • コア拡張機能には、対AC戦闘ではさほど有効でないパルスプロテクションを選択している。部隊を率いた戦闘を想定して部下を守るためか。
    • かなり積極的にブーストキックを狙ってくる上、その精度も高い。加えて上記の通り接近戦に強い武装が目白押し。唯一戦闘距離の違うのは分裂ミサイルだが、これはガトリングの弾幕と併せて精神的な圧力を掛けてくる。迂闊な前方QB等でミサイルを回避したところを近接攻撃で狩られないよう注意しよう。
    • 安定性能も高く、中々スタッガーを取りづらい。素の耐久にも優れる為、両手ガトリングによるゴリ押しも通用しづらい。
    • 考え無しに突っ込むと空中から左腕の炸裂弾を撒いてこちらの背面側の退路を断ち、グレネードやブーストキックを重ねられたりもする。戦い方はかなりのクレバーぶり。老獪さを感じさせる強豪である。
  • レッドが入隊するきっかけとなった木星戦争での彼の活躍だが、これについて直接的な言及はないものの木星戦争で苦杯を喫した経験からミサイル・中距離性能を高めたFCSを開発している辺り、近距離戦偏重の戦略でベイラム側が苦戦していた中での出来事と思われる。
  • 企業の上位ランカーと言えば腕を頼みにタイマンを挑んで来る傾向が多い中(今作のフロイト等)、大部隊を率いて容赦なく主人公を叩き潰しに来る。ベイラムの社是「物量による制圧」に忠実な、実戦志向の軍人であることが窺える。
  • 名前の由来はアメリカ、コロラド州のミシガン川からか。五大湖の一つであるミシガン湖も有名だが、たった1人の裏切り者を除けばベイラムMT部隊隊員含め全員川で統一されているため、どちらかというとミシガン川の方だろう。
  • エンブレムに描かれた動物は尾がミサイルのようになったライガー。
    • ライガーはオスのライオンとメスのトラによる交雑種。人工的に生み出されたものであり、野生では今現在確認されていない(そもそもライオンとトラは生息地が異なる)。
  • 中の人本人によるミシガン総長の耳かきASMRなるものが存在する
  • 中の人本人によるミシガン総長組み分け帽の薩摩藩認定音声なるものが存在する


G2 ナイル / G2 Nile

声:小松史法

AC:ディープダウン / DEEP DOWN
アリーナランク:07/A
アリーナ初回報酬:COAM 83,000 / OSTチップ 4

ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の副長

ナイルはレッドガンの前進となるベイラム治安維持部隊のトップであり
突出した検挙率を誇る辣腕の軍曹だった

当時の彼が唯一手錠をかけられなかった相手が
競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンであり
万策尽きた彼は一杯の酒で話を付けたと言う
  • レッドガンの副長であり、総長ミシガンの参謀を務める男性。
    • レッドガンの前身組織であるベイラム治安維持部隊のトップを務めていたことがあり、その当時競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンを逮捕しようとしていたが上手くいかず、結局「一杯の酒で話を付けた」とのこと。ミシガンをベイラムに引き込んだのは彼なのかもしれない。
  • 2周目以降のミッション「捕虜救出」にて敵ACとして登場する。
  • 名前の由来はエジプトのナイル川からか。
  • 因みにChapter1の時点でレッドガンはNo.2とNo.4を失っている、戦力的に大丈夫なのだろうか?
  • AC名は「深く潜る」だけではなく「内心」「心の内」という意味もある。彼が内に秘めているモノを表しているのだろうか?
    • エンブレムに描かれた動物はクジラ。

G3 五花海 / G3 Wu Huahai

声:後藤ヒロキ / Johnny Yong Bosch

AC:鯉龍 / LI LONG
アリーナランク:22/D
アリーナ初回報酬:COAM 52,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの3番手

五花海は生まれながらの詐欺師であり
他人から搾取するための努力を惜しまなかった

彼が開いた 「風水薬房」 の悪質商法はやがて
ベイラム経済圏内の市民生活を蝕む病理にまで発展し

そしてレッドガン副長ナイルに叩き潰された
  • 四脚ACを駆るレッドガンの3番手。元詐欺師であり、ベイラム経済圏で悪徳商法を手広くやっていたが、副長ナイルに叩き潰されたという過去を持つ。
    • 「風水薬房」という名前から、風水と漢方薬を織り交ぜたものを扱っていたのだろう。五花海本人も風水を気にしている模様。
  • 日和見主義的な商人気質の持ち主であり、ベイラムがコーラル争奪戦から脱落した途端アーキバスに鞍替えする。
  • 621の襲撃や僚機の撃墜をも吉兆と捉え、「手柄が増える」「手柄を一人占めできる」などと平然と言い放つ極端なポジティブ思考の持ち主。だが流石に自分が撃墜される時は「吉穴が見えぬ…」と絶望する。
    • 「吉穴」とは風水の概念の一つで、住む者を災害から守るとされるスポットのこと。五花海にとって621と戦闘を行った場所は「凶穴」だったようだ。
  • こんな人間だが、実は同僚のヴォルタに商売を教えており、妙な面倒見の良さも垣間見える。
  • 名前は中国、九寨溝の一つである五花海からか。
    • 主人公であるG13を除いた他のレッドガン関係者の名前が川が由来と思われる中、1人だけ湖から取られているのは後の鞍替えの暗示か。
  • AC名は「登り切った鯉は龍になる」という言い伝えで有名な中国の故事「登竜門」から。
    • 龍門は中国・黄河中流にある急流地帯のこと。


G4 ヴォルタ / G4 Volta

声:江頭宏哉

AC:キャノンヘッド / CANNON HEAD
アリーナランク:17/C
アリーナ初回報酬:COAM 62,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の4番手
総長ミシガンによる鉄拳制裁を受けたヴォルタとイグアスはその後
「青少年の健全育成」として身元を引き取られ、レッドガンで地獄の日々を送ることになる

「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでから抜ける」という二人の目標は7年経っても達成されることなく
内心諦めた彼は今は五花海から商売を学んでいる
  • 重量タンクACを駆るレッドガンの4番手。イグアスとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた過去を持つ。
  • 621とはガリア多重ダム襲撃で共闘することになり、最初こそイグアスと同じく独立傭兵を侮る様子を見せていたが、イグアスと違い621が目覚ましい働きをみせると「やるじゃねえか」と素直に褒めてくれる。
  • その後はベイラムの壁越えに参加するが、壁の手前にある街区で撃墜され死亡する。撃墜直前まで悪友イグアスと交信していたらしく、無茶な作戦を立てた連中への恨み節と、ミシガンへの信頼を窺わせる言葉を残していた。
    • 後述されているように彼の機体はかなりの強アセンである。書かれている手グレ重ショ肩2連グレはもちろん、フレームは大豊の天槍一式にガチタン脚、FCSもこれまた有能なTALBOTを搭載している。唯一突っ込む所を言うとすればほぼ産廃の分裂ミサイルを積んでいることだが正直PCがプリセットそのまま使っても良いくらいである。むしろどうすれば壁で死ねたのか…
  • アリーナ紹介から、イグアスとともにレッドガンに入隊してから現在に至るまで7年が経過している。
    • 同期のイグアスが第4世代、V.VIII ペイターが現行最新の第10世代強化人間であることを考慮すると、強化人間技術がここ数年で一気に飛躍したことが分かる。
  • STVの画稿において彼とイグアスと思しき人物の風貌が窺える。並んで座っている二人の男性のうち、余裕のありそうな表情から金髪のオールバックが彼と思われる。
  • 乗機「キャノンヘッド」は手グレに重ショに肩2連グレとAC6の強武器を満載したガチタン。今作のタンクの強さもあってアリーナでの攻略難易度は高い。クイックブーストによる回避の重要性を実践で教え込んでくれる先生枠である。
  • 名前の由来はガーナのヴォルタ川からか。
  • チャプター3「アイスワーム撃破」にてミシガンがラスティに「ナンバーに空きがあれば勧誘しているところだ」と発言している。この時点でヴォルタは死亡しているため、G4や「密航」で確認できるG7などの死亡したコールサイン持ちは永久欠番になっていると考えられる。
  • エンブレムに描かれた動物は角が砲塔になっているカブトムシ。


G5 イグアス / G5 Iguazu

声:土田大 / Griffin Burns

AC:ヘッドブリンガー / HEAD BRINGER
アリーナランク:19/D
アリーナ初回報酬:COAM 58,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの5番手

路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された

悪友ヴォルタと喧嘩に明け暮れるようになった彼は
あるとき木星戦争の英雄とされる軍人に因縁を付け

顔面が変形するほどの返り討ちに遭いそして今に至る
  • 二脚ACを駆るレッドガンの5番手。元博徒であり、大きな賭けに負けたカタとして第4世代強化人間の実験台にされた過去を持つ。これが今度の実験体かね?
    • 作中で現役で活躍する第4世代強化人間は、主人公以外はイグアスしか明言されていない。
      • 感情に乏しいとされる第4世代とは思えない程に感情の起伏の激しい人物だが、621とは受けた手術の方式か何かが違うのだろうか。
  • 搭乗機「ヘッドブリンガー」はベイラム中量機をベースにパルスシールドなどを装備した汎用機。彼の粗暴な性格を考えると意外なほど素直にまとまった性能の機体である。
    • 武装はやや攻撃力不足気味だが、フレームと内装のパーツは非常に優秀。この機体のデータをロードして武装を変えるだけで十分戦える機体が出来上がる。
    • 特別脅威となるほど強くはないが、戦いぶりには一定の堅実さも見て取れる。パイロットとしての才覚には恵まれていたほうなのかもしれない。
    • あるいはヴォルタとの連携を重視した撹乱及び対軽量機体構成なのかもしれない。
    • レッドガンズはモスグリーンを基調としたミリタリックなカラーリングで統一されている中、イグアスの機体のみはミシガンと同じ重めの青色でカラーリングされている。彼の自己顕示の1つだろうか?
    • ちなみに、地味に彼の機体フレームMELANDER C3は、特典で入手できるG13を除くとレッドガンズでは彼しか装備していない特注品。ベイラム内での扱いは決して悪いわけではなかったのだろう。
    • エンブレムは羽根を広げたクワガタムシ…のように遠目からだと見えるが、実はよく見ると頭だけのクワガタを運ぶアリの図であることが分かる。強者をも食い物にしようという彼の反骨心の表れなんだろうか。
      • ブリンガーは英語で運ぶ、もたらすなどを意味するのでその名の通りなエンブレムである。
  • ヴォルタとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた。
  • 非常に負けず嫌いな性格の持ち主であり、多重ダム襲撃で621と出会ったことをきっかけに、621に対して強い対抗心を持つようになる。
    • 反骨精神も旺盛であり、鬼軍曹ミシガン相手に平然と憎まれ口を叩く。
  • 多重ダム襲撃では「壁越え」への参加を自慢げに話していたが彼は出撃しなかったようである。G4の残したログに拠れば上手くサボりやがった、とのことだが…別働だったのか、或いは臆病風に吹かれたか。
    • あるいは同ミッションで独立傭兵に作戦予定を漏らしたペナルティとして出撃が取り消しになったのかもしれない。
      • 実際、この時ミシガンは「仲良く舌を縫い付けておけ」と喋ってない621にまで警告している。「無駄口を叩くな」ではなく「機密を漏らさないよう黙っていろ」と解釈できる。
  • ルートによっては621との対決や共闘を通じて対抗意識をさらに強め、621に勝つことに激しく執着するようになる。
+ ネタバレ注意
  • 「賽は投げられた」ルートでは技研都市での戦いでスネイル共々撃破され死亡したが、その精神は何らかの方法でオールマインドに統合され、後にオールマインドからの刺客として再び621の前に立ちはだかることになる。
    • オールマインドに取り込まれた強化人間達の中で彼が刺客に選ばれた理由について、直接言及されることは無いが、おそらくは621に対する並々ならぬ対抗心が理由にあると思われる。
    • また度々言及する「耳鳴り」はおそらくCパルス変異波形の声であり、コーラルの感受性からオールマインドに取り込まれる「適性」があったのかもしれない。
      • コーラル交信の適性はあったようなのだが、最後の最後まで変異波形の交信を耳鳴りとしか表現しておらず「声」として認識できた様子はない。
    • C4-621の項目にも書かれているが、コーラルリリースに関する特別な強化人間リストに第4世代から2人候補が出ている。2人目がイグアスである可能性もあながち否定はできない。
      • 2人目がイグアスだとすれば、彼の強化人間としてのナンバーはC4-700番台である。800番台の候補者も確認されるため、C4-621は相当に長い期間「在庫」として保管されていたようだ。
  • この際に操縦しているACはマインドγ。アリーナで確認できる説明文「マインド素体パーツは旧世代型強化人間と 相性が良いことが確認されています」とのことからマインドβまでと違い、旧世代型強化人間(≒第4世代型強化人間のイグアス)が乗ることも視野に入っているACである。
  • 第2形態前半でオールマインドが言う台詞は、過去作プロジェクトファンタズマのオマージュ。ぶっちゃけうがった見方をすると死亡フラグでしかないのだが……。
    • その対抗心の強さたるや、自分を取り込んだオールマインドにさえ敵意剥き出しの悪態を吐き、しまいにはオールマインドからの干渉を意志の力だけで振り払ってしまうほど。オールマインドが思わず「取り込むべきでは…なかった…」と後悔するほどである。
      • 最期、彼の621に対する対抗心の根底にあった感情が「憧れ」であったことを吐露する。
    • 主人公である621やV.IVラスティなど、今作の重要人物には足すと9となる数字が与えられている。彼の場合G4+G5=9となるが、壁越えで片割れを失った事で彼の運命は狂ってしまったのだろうか。
  • 主人公に勝つことに執着するあまりラスボスとの一体化を果たすという展開は、ACLRの隊長ことエヴァンジェを彷彿とさせる。ルートによってはただの噛ませ犬で終わってしまう点も似通っている。
  • STVの画稿において彼とヴォルタと思しき人物の風貌を確認できる。恐らく画面中央の黒髪のチンピラ風の男性。
  • 名前の由来はブラジルのイグアス川からか。下流に存在するイグアスの滝で有名。


G6 レッド / G6 Red

声:岡井カツノリ / Robby Daymond

AC:ハーミット / HERMIT
アリーナランク:27/F
アリーナ初回報酬:COAM 40,000 / OSTチップ 2

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの6番手

木星戦争における総長ミシガンの鬼神の如き勇猛は
報道映像を目にしたレッド少年に人生を変える衝撃を与えた

貧しい兄妹を養いつつ血の滲むような訓練を重ね
そして迎えた入隊試験当日
彼は直立不動で放った挨拶ひとつで合格を勝ち取ったという
  • 中量二脚ACを駆るレッドガンの6番手。少年の頃に木星戦争でのミシガンの戦いぶりを報道映像で目撃し、彼に強く憧れてレッドガンに入隊したという過去を持つ。
  • ミシガンに影響されたのか、彼の言動は若き鬼軍曹といった趣きが強い。
    • とはいえ、その精神性はあくまで憧れからなる張子の虎。「賽は投げられた」ルートでは凄惨極まる戦場のストレスによってついに発狂、主人公を死神と称して襲いかかってくる。
    • ここで彼に勝ちを譲ると、自らの手で撃破したばかりの「G13」にレッドガンとしてコールサインの復唱を求めている…。
  • ベイラムミッションのブリーフィング担当で印象深いが、アリーナランクは下から3番目と中々切ない事情が見える。
    • とはいえチュートリアルミッションでのレイヴンはFランクでも順位圏外、さらにはモンキー・ゴードはランク外のため、上位30位に食い込めるだけである程度の実力があるという証明になるのかもしれない。
  • 名前の由来はアメリカ、テキサスとオクラホマの州境を流れるレッド川からか。
    • ミネソタとノースダコタの州境にもある。こちらは「北のレッド川」と呼ばれ区別される。
  • エンブレムはヘルメットに棲み付いたヤドカリ。ヤドカリは英語で「ハーミットクラブ」と呼ばれる。
    • 機体名のハーミットは「隠者」の意味。上記の通りヤドカリの英名に関わりがある。


G7 ハークラー / G7 Hakra

  • 登録番号Rb29、元ランク22/D、重量2脚ACを駆るレッドガンの7番手だったパイロット。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
  • その後のストーリーで一切言及がないことから、被撃墜時に脱出できず死亡したものと思われる。
  • 現在のランク22/DはG3 五花海。
    • 意外にランクが高く、死亡前はG3よりもランクが上だった可能性が高い(五花海が21/D以上から22/Dに落ちた可能性もある)。
  • 名前の由来はインドとパキスタンを流れるガッガル・ハークラー川からか。


ベイラム MT部隊 隊員

  • 「レッドガン部隊迎撃」には名前ありの人物が登場する。名前が明らかな隊員を紹介。
    • ケネベック
      • アーキバス(というより621)を舐めている人。G1 ミシガンに叱責される。
      • 名前の由来はアメリカ、メイン州のケネベック川からか。
    • オールバニー
      • G5 イグアスを「負けが込んで逃げ出した」と評した女性隊員。G1 ミシガンに叱責される。
      • 名前の由来はカナダ、オンタリオ州のオールバニー川からか。
    • ポトマック
      • おそらくG1 ミシガンの愛機ライガーテイルの整備員。
      • 名前の由来はアメリカ、バージニア州のポトマック川からか。
    • オオサワ
      • G1 ミシガンがオールバニーの無駄口に対し「イグアスは貴様らの100倍は強い、G13はその20倍も強い、貴様らの何倍か計算してみろ(意訳)」と叱責した際、これを真に受けて「2000倍です! 総長!」とマジレスしてしまい、後で「数学が得意なオオサワ」とミシガンに揶揄われる。
      • 上記の天然回答に対する「答えていないで手を動かせ!」という当然のツッコミに戸惑っていたため、自分が天然ボケであることに気づいていない様子。
      • 途中で戦線離脱したらしく、「かけ算以外もできるように近接射撃訓練を2割増やせ(意訳)」とG1 ミシガンにアドバイス(?)される。
      • この時のミシガンの声が優し気である事、それを続ければ半年後にはできるようになっていると言うように自分で教導を叩き込むわけではないニュアンスから、おそらく621を前に自分の死期を悟って言い遺しているのであろう事が窺える。
      • 名前は日本の大沢川からか。同名の川は多数存在する。
  • なおミッション失敗時にG1 ミシガンが救護班を呼んで負傷者を収容しろと言うため、ミッション成功時でもおそらく彼らの多くは戦死せずに救護されたものと思われる。
    • 今作はシリーズでは珍しく「機体が撃墜されても必ずしもパイロットが戦死するわけではない」ことが強調されており、ミッション中に大破したはずなのに後で普通に生きていたという場合も多い。
      • ただし、このミッションに限ってはミシガンが「いつでも脱出できるようにしておけ」とMT部隊に命令していたため、特別生存者が多かっただけの可能性もある。


G13

  • ミッション「多重ダム襲撃」の際にC4-621がG1ミシガンから賜ったコールサイン。ミシガンによると「一昨日空きができた」とのこと。
    • ダム襲撃の少し前にレッドガンに送られるテスターAC及びパイロットの訓練兵が何者かに襲撃を受けている。まあ襲ったのは621なんだが。このことから本来G13はこの訓練兵のために用意されていたのでは、との見方がある。
  • レッドからは「縁起が悪い」と言われている。あの時代でも13番を縁起が悪いとする考えは未だに残っているようである。
  • ミッション「レッドガン部隊迎撃」ではミシガンから「G13のコールサインを貰って未だに生きてる」というような話が聞ける。以前から空席になりやすい、曰く付きのコールサインとも考えられるが…
  • 予約特典のTENDERFOOTのACデータ名が「G13 Raven」となっているため、この機体はG13任命後の主人公の機体だと思われる。
    • なお、「Tenderfoot」の意味は「初心者」や「新参者」。
      • 特にボーイスカウトやアウトドアにおける新人を指すこともあり、ミシガンが言う「遠足」とも掛けてあると思われる。

ヴェスパー

  • メンバーの名前の由来は歴史上の著名人物だと思われるが、一般名であり候補が多すぎるため詳細不明。
  • エンブレムは「丸みを帯びた逆三角形の中に人体の一部とナンバーを描いたもの」という特徴があり、強化人間手術を暗に示唆して気持ち悪いものとなっている。ラスティは例外で人体の一部が描かれていない。
  • 「Vesper」はラテン語で「夕方」「宵の明星」を意味する。ヴェスパーは英語読みで、ラテン語読みだとウェスペルになる。
  • ヴェスパー部隊エンブレムのモチーフが鐸の様なので「晩鐘」という意味かもしれない。
  • V.Iフロイトと、自己申告で真偽不明のV.IVラスティを除き、第7世代以降の強化手術を受けている事を明言されている。
  • なおヴェスパー部隊のエンブレムは「ストーリーミッションの」ヴェスパー7排除にて六文銭を撃破することで入手できる(V.VII スウィンバーン撃破の場合はルビコン解放戦線のエンブレム)。リプレイミッションで取得不能な収集要素はこのエンブレム2択のみのため忘れ去られがち。


V.I フロイト / V.I Freud

声:沖野晃司

AC:ロックスミス / LOCKSMITH
アリーナランク:01/S
アリーナ初回報酬:COAM 100,000 / OSTチップ 6

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の首席隊長

フロイトはアイランド・フォーの動乱において作戦率94.7%を記録した
稀代のエースパイロットであり
「スネイル同様の調整を重ねているに違いない」と周囲から見なされている

しかし実際のフロイトはACを駆る事を愉しみ
日々の小さな上達を積み上げ続けた、ただの人間である
  • アーキバスグループ強化人間部隊ヴェスパーの首席隊長を務める男性。
  • ACを駆ることを楽しみ、小さな上達をコツコツと積み重ねることで頂点に達した努力の人。だがおそらく本人に努力しているという意識はなく、ひたすら自分の楽しみを追求した結果なのだろう。
    • フロイトを除いて、アリーナでのヴェスパー部隊メンバーの説明には漏れなく受けた強化手術に関連する記載がある。明言こそされていないが上記のフレーバーも加味すると、フロイトは強化手術を一切受けていない普通の人間の可能性がある。他人を犠牲にしてまで強化の調整を受け続けている第2隊長スネイルと対象的であり、両者の間にある隔絶した差が窺い知れる。
  • 首席隊長という立場ではあるが、彼自身は自分の立場に関心が無く、AC戦闘技術を磨き強敵と戦うことにしか興味を持っていないらしい。
    • そのためかヴェスパー部隊の指揮は実質的に次席隊長であるスネイルが担っており、フロイトはスネイルが立案した作戦に従って戦うだけという、立場が逆転したような状態になっている。
    • しかしフロイトの方も唯々諾々と従っているわけではなく、ザイレムで621と交戦した際は自分の興味関心を優先し、「駄犬(621)は無視しろ」というスネイルの指示を無視して621との交戦を続行している。
    • その「自由人な振る舞い」「ACの操縦・上達にしか興味がない」「強化未施術(疑惑)」などの要素からプレイヤーのメタファーになっているとも解釈出来るキャラクターである。
  • 今作のアリーナトップランカーであるが、ミッションでの登場は1度のみ。更にED分岐に関わる選択ミッションなので影が薄い。
    • 乗機「ロックスミス」は万能型ブースタを載せた中量二脚。フレームは隙が無く、ドローンとライフルで削り肩の散バズやレザブレでスタッガー時を狙う形のシンプルな構成。ミサイルを載せずミサイルロック機能の低いFCSを載せている小技も。
    • なのにEN武器適正重視で他性能の低いVE-20Aを積んでいるせいで機動力が犠牲になっている。どうしてそうなった。
      • レーザードローンもブレードもEN武器適性の影響を受けない。軽さを重視したのかもしれないが、EN武器適性を落としてそれ以外を底上げしたVP-20Sが余裕で載せられる……
    • そしてよりにもよって右手のライフルは初期ライフルで削り能力が死んでおり、レーザードローンもAC6のシステムと相性が悪く全然スタッガーを取れない。どうしてそうなった。
    • おかげでスタッガー蓄積もAP削りも遅い上にそんなに機動力も高くないというトップランカーにあるまじき弱さ。どうしてこうなった…。
      • ただし、紹介文における彼の強さの指標は「作戦成功率の高さ」である。実際のミッションは単なるACのタイマンとは違い、戦況によってさまざまな事が起こりうる。この機体構成はあらゆる戦況への対応を考えたものと言え、そう考えるとバランスはとれている。
    • 肝心の出番ではチャティを瞬殺してみせるも、あんまり機体が強くないのでチャティに続き噛ませ犬になりがち。
    • カーラ曰く「レーザードローンを扱える人間はそうはいない」らしい。設定上の彼の強さをうかがい知れる。
  • また特定企業所属ながらフレーム・内装・武器の全てのカテゴリで敵対企業であるベイラムのものを採用した混成機体となっている。
    • AC4のトップランカーポジションであるベルリオーズが「自身の高い戦果をもって認めさせる」形で敵対企業のパーツを用いていることのオマージュだろうか?
    • しかしベルリオーズはフレームを自社製の純正品にしているので最後のラインは保っている。フロイトはそれすら守らず、まるで独立傭兵のような立ち振る舞いである。
    • 企業間の争いには興味を示さず、単純に強者との手合わせを求める孤高の求道者という立ち位置は、2〜SLまでのトップランカーらも彷彿とさせる。彼らの多くと違って実際にミッションで戦える所は、旧作ファンからすれば中々嬉しいところではなかろうか。
  • 意外と声は若々しい。
  • 「このまま お前とやり合いたい そういう気分だ…」「まだだ…! これからもっと 面白く…」という台詞から一部ではゲイヴン扱いされることも…。
  • エンブレムは膜を突き破り天を突く腕、あるいは黒い何かに絡め取られた腕。ちょうどハンドラー・ウォルターの意匠と対になっているのが意味深だが、少なくとも作中ではウォルターとの繋がりは触れられていない。
    • いくつもの強化人間を造り、ルートによっては自身も強化人間になるウォルターと違い、最後まで真人間を真っ当したフロイトは真逆の存在ではあるか。
    • もしくはただ単純にヴェスパーのエンブレム共通のデザインである人体の一部にかつてヨーロッパに存在した呪術道具である栄光の手を組み合わせただけかもしれない。
  • 機体名ロックスミスは「鍵職人」の意味。
    • 呪術道具としての栄光の手は見たものを動けなくする効果・あらゆる鍵を開く効果などを備えているとされ、盗賊が用いることもあったという。「鍵職人」の命名もそこから来ているのだろう。彼がエースパイロットであること・今作の企業が押し込み強盗同然にコーラルを略奪する立場にあることを踏まえると、ランク1らしい不敵で洒落たネーミングであると言えるのではないだろうか。
  • 名前の由来は心理学者「ジークムント・フロイト」からか。
    • 確かにフロイトと聞いて真っ先に出てくるのがその人だが…このキャラクターに特に精神分析や精神医学を匂わせるような要素はないので、たまたま名前が同じなだけでは。(世界で一番有名なフロイトが精神分析医のフロイトなだけで、他にもこの姓を持っている人はいる)
      • ヴェスパー部隊員のメンバーの由来の多くが芸術家と結び付けられることから、あるいはジークムントの孫である画家ルシアン・フロイドからか。
    • サルバドール・ダリの彫刻で「カタツムリと天使(Snail and the Angel)」という作品が存在する。これは懇意にしていたフロイトを訪問した際に見たカタツムリに着想を得て製作されたものと言われている。
      • この作品で掘られているカタツムリの渦巻きは人間の頭部、特にフロイトの頭部に関連付けられているとされ、このあたりをフロイトに代わりヴェスパー部隊を指揮するスネイル(=フロイトの頭脳となるカタツムリ)という関係性に落とし込んだネーミングとする説もある。
      • そういえばレーザードローンもカタツムリの形に似ている。


V.II スネイル / V.II Snail

声:手塚ヒロミチ / Jon Lipow

AC:オープンフェイス / OPEN FAITH
アリーナランク:06/A
アリーナ初回報酬:COAM 85,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の次席隊長

スネイルは第8世代手術を受けて強化人間となった後
新しい術式が普及する度にその長所を取り入れるべく再手術を繰り返している

彼が受ける「調整」の安全性を保証するため、多くの強化人間が死んでいった
  • 重量二脚ACを駆るヴェスパー部隊の次席隊長。第8世代強化人間であるが、新しい術式が普及する度に再手術を繰り返しているらしい。
    • なお真っ先に自分に施すのではなく、まず他人で試し安全を確認してから行っている模様。少なからず犠牲者も出ているらしく、腹黒さに拍車がかかる。
    • エンブレムが顔を何回も開いているものなのは何度も手術を受けていることを意味しているのだろうか。
  • 性格は尊大かつ傲慢で、自分以外の人間を一人残らず見下していることを隠そうともしない。その対象は自分より上の立場にあるアーキバス上層部の面々も例外ではない。
    • 「ルビコンの解放者」ルートにおいては裏切り者のV.IVや無能な上層部、そして自分の生命を狙った621など、己を取り巻く環境への怒りが頂点に達し、621を「駆除」するため、アーキバス・バルテウスに搭乗し襲い掛かってくる。その狂態、戦いの果ての断末魔は必聴。
      • 怒りのあまり「私こそが企業だ!」という名言まで放つ。バルテウスのGNアー◯ズ感も相まってまるで平成のガン◯ム主人公。
        • 英語版だと「I am Arquebus!(私こそがアーキバスだ!)」となっている。
        • なお、アイスワーム戦をスタンニードル無しなどでダラダラやっていると「…そう簡単には落ちませんよ 私はヴェスパー アーキバスです」という似たセリフが聞ける。
        • 尊大なセリフではあるが組織間の駆け引きや交渉に策謀、無能な上層部との折衝、隊長らしい事をしないフロイトに代わり作戦立案に前線指揮に直接戦闘など、やる事はやっている…程度では済まない仕事ぶりである。ここまで来ると「私が企業だ!」と言いたくもなる気持ちも分かる。
        • この時のスネイルの状態を考えると第4隊長は裏切り、第6、7隊長は死亡または再教育センター送り、第5隊長は状況によっては死亡、第1隊長は元から制御不能と実働できる部隊員が半分以下になってしまっている。抜けた人員分の仕事のフォローだけでも大変な所に621の声明で解放戦線の大攻勢ときたらブチ切れて錯乱してもむべなるかな。睡眠時間は取れていたのだろうか……
        • なお人材不足は「スネイル自身が」反逆者をぽんぽん再教育センターに放り込んだり強化手術の実験台として消耗しているからではないかとも思われるため、複数役職を兼ねてしまったが故の激務も半ば自業自得かもしれない。独裁者はとても忙しいのである。
      • 無茶を言ってくる上層部と計画通りになんかいくわけない現場の板挟み。ひたすら嫌な奴だったスネイルも案外みみっちい中間管理職の悲哀に苦しんでいたことが分かる。居酒屋のサラリーマンみたいな愚痴を叫びながら超兵器を駆って襲い掛かってくる様子はどこか滑稽。大義のために戦う解放戦線や崇高な使命を帯びたオーバーシアーと比べると、彼の悩みは非常に俗っぽい。エリート強化人間といえど大企業の中ではそこいらのサラリーマンと立場はあんまり変わらないのかもしれない。
    • 「賽は投げられた」ルートだと不意打ちする相手の主人公から逆に不意打ちされ、驚きながらも応戦する。
      • その際に「…まあいい 身体に聞くことにしましょう」とfAのジェラルド・ジェンドリンのような台詞を言うことが一部でネタにされている。
    • ホーキンス曰く、頻繁に緊急招集をかけ、偉そうに遅れて来るのがいつもものことらしい。
  • 上にもある通り首席隊長であるフロイトに代わり、ヴェスパー部隊の指揮および作戦立案を担っている。
    • その作戦能力は非常に高く、壁越えを果たし封鎖機構の戦力を多数鹵獲し技研都市到達も先行して成し遂げ更には621すら捕獲して見せたのは流石と言うしかない。あそこで対人警備がもう少し厳重なら621はジャンクACにたどり着けずにアーキバスの一人勝ちで終わった可能性も高い。
  • こういった立場で嫌味な性格のキャラとしては珍しくバリバリ前線に立って戦っている。アイスワーム戦でも自ら出動するほど。尊大だがそこまで嫌われていないようなのは有能さに加えてこの現場主義が影響しているのかもしれない。
    • イグアスからは「木端役人」とまで言われているが、ラスティは「伊達にヴェスパー上位じゃない」と評している。最先端の強化手術や先進開発局のパーツに裏付けされている部分はあるにせよ、第2隊長に相応しい戦闘能力はあるようだ。
  • AC名「オープンフェイス」。エンブレムから「OPEN FACE(顔)」かと思いきや「OPEN FAITH(信頼、信仰)」。
    • 巡航ブースタに遠距離FCSと、コア理論に真っ向から歯向かうような遠距離重視機体。その癖手武器はニードルガンにレーザーランスと近距離戦志向でなんだかちぐはぐ。
    • とはいえ肩のプラズマ垂直にワーム砲と強武器が目白押し。重量機自体がAC6では強いので侮ってかかれる相手ではない。ニードルガンとプラズマでスタッガー蓄積は割と早く、そこにワーム砲とランスを刺されると一気に死が見える。
    • 肝心のアイスワーム撃破ミッションではワーム砲を持ってきておらず、代わりに拡散レーザーを装備している。一週目ではそれまで彼を目にする機会は無いのでワーム砲はその後に装備した扱いなのだと思われる。
    • 後に彼のワーム砲はボス戦で疲弊した621の無力化に大活躍することに。
  • 「壁越え」ミッション直前のウォルターとの会話から、ナンバー1のフロイトを内心面白く思っていないことが窺える。単に気に食わなかったのか、あるいは手柄を与えたらますます増長して扱いにくくなると思ったのか。そのあたりは定かではないが、ともかくスネイルのそういう感情(あるいは事情)をウォルターは利用し、621を壁越え作戦にねじ込んだ。
    • フロイトはあんな感じの人なので、細々とした面倒な組織の仕事を全部スネイルに押し付けていても全然不思議ではない。実際、ミッションブリーフィングなんかもスネイルがやっている。おまけにフロイトは気分次第で平気で命令を無視する。そういうタイプの人間がACを駆るのが上手いというだけで自分より上に居座ってるんだから、スネイルの立場からしたら鬱陶しいのは当然か。

V.III オキーフ / V.III O’Keeffe

声:山田浩貴

AC:バレンフラワー / BARREN FLOWER
アリーナランク:12/B
アリーナ初回報酬:COAM 72,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第3隊長

オキーフは厳密には旧世代型強化人間であり
アイランド・フォーの動乱における諜報活動を担ったエージェントの一人だった

その後アーキバス情報部門に招聘された彼は
脳内コーラルの焼き付きを中和するという第9世代手術の提供を条件に承諾したという
  • 四脚ACを駆るヴェスパー部隊の第3隊長。元々は第2世代強化人間だったが、アーキバスに招聘された際に第9世代の手術を受けたらしい。
  • 「賽は投げられた」ルートにおいてはアーキバスに所属しつつオールマインドのコーラルリリース計画に協力していたが、計画の実情を知った為かオールマインドから離反する動きを見せたため、差し向けられた621によって撃墜される。
    • 声色は非常に気怠げであり、621が向かう以前にもオールマインドから何度も刺客を送られては返り討ちにしていたようだ。
    • 散り際には「先に行くぞ…ラスティ…」と呟く。ラスティの素性も知っていて繋がりがあったのだろうか?
  • ルビコンの現状に不満を持ちつつも、彼なりに今の生活に愛着を持っていたようで、コーラルリリースによる変革よりも現状維持を選んだようだ。
  • 実は乗機にマインドαのパーツが用いられていることから早期にオールマインドとの関係を察することができるかもしれない。
  • 「ヴェスパー3排除」のブリーフィングで元々第2世代強化人間であることが明らかになるが、このときオールマインドが表示したコーラスリリースに関する「特別な強化人間」リストの赤字候補者に第2世代は含まれていない。適性が無いというのも排除の原因だったのだろう。
    • あるいは、企業所属に際し非コーラル技術である第9世代強化人間手術を受けたことで、計画の対象外となりオールマインドと決別したとも取れる。
    • 同ミッションで「泥水のようなフィーカをすする」と発言していることからアーカイブ「STVの画稿(4)」でフィーカをおごったのは彼と思われる。同時にクソみたいなレーションともいっているので星間航行もできる遙か未来の食事情は惨憺たるもののようだ。
      • レーションについてはわざと味を落としている場合もあるので(あまり美味しいと必要以上に食べてしまって後で不足する)食事事情はこれだけでは断言できない部分ではある。また、レーションは温めるような物でも時間や場所の関係上冷たいまま食べることもよくあるのでそういった点でも味に期待は出来ないのだ。辺境の星で食料の現地調達も難しそうなので生鮮食品の輸送量が間に合っていないだけかもしれないが。
        • 現地人の主食が「コーラルで飼育したクソデカミールワーム」しかない有様なので、違法に進駐した立場でありルビコン外から大々的に物資を搬入できない星外企業の構成員も食生活はお察し。惑星封鎖機構の撤退後は少しは補給がマシになったかもしれない。
      • フィーカ(Fika)とはスウェーデンにおいてコーヒーを飲むことないしコーヒーそのものを指す。そのあたりに文化的ルーツを持つのだろうか。
  • チャプター5「失踪」中に遭遇するペイターからは「オキーフ長官」と呼ばれている。
  • 機体名「バレンフラワー」の意味は「徒花」。
    • 結実することなく咲いて散る花、彼の台詞に漂う諦観と寂寥感に似合いの名前である…
  • 名前の由来は画家の「ジョージア・オキーフ」からと思われる。


V.IV ラスティ / V.IV Rusty

声:加瀬康之 / Chris Hackney

AC:スティールヘイズ / STEEL HAZE
アリーナランク:09/B
アリーナ初回報酬:COAM 78,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第4隊長

ラスティはグループ傘下であるシュナイダー社の人材公募プログラムで見出され
半年に満たない短期でヴェスパー上位に抜擢された類を見ない経緯の持ち主である

彼は入隊以前に強化手術を受けており、詳細は不明だが
本人の申告によると第8世代であるという
  • ヴェスパー部隊の第4隊長。今作のアリーナランク9でもある。
    • 621と同じく「V+IV=IX」となり、こちらでもACを象徴する数字「9」が含意されているのではというメタ的な考察もある。
  • ちなみにラスティには「赤茶けた」という意味がある。
    • rust colorを調べてみたがナインボールの赤色と全く色合いが異なるため、拡大解釈の一種。
  • アーキバスによる壁越え作戦で621と共闘し、以来621のことを「戦友」と呼ぶようになる。
    • 壁越えでアーキバスが621を捨て駒にしようとしていたことをこっそり教えてくれたり、旧宇宙港襲撃では自身の任務が終わった後に621をフォローしに来てくれたりと、初対面から一貫して親切かつ友好的に接してくれる好人物。
    • 敵対する立場になった時でも「戦友」と呼ぶことを止めず、621にも背負うものがあって戦っていることに理解を示すなど、「戦友」に対して常に誠実に向き合おうとしていることが窺える。
    • 壁越えの時点で「流石はウォルターの猟犬」と評価するなど、ハンドラー・ウォルターや621についてある程度の情報を有しているそぶりを見せ、ウォルターを警戒させる。
      • 物語も序盤であり具体的に何を知っていたのかは不明瞭。621が本物のレイヴンではないとかそういうところだろうか?
      • ラスティの正体がルビコン解放戦線のスパイである事を考えると、本物のレイヴンを知っていたのかもしれない。
  • アーキバス所属だが、ルビコン解放戦線の帥叔ミドル・フラットウェルとも繋がりを持ち、ルートによっては解放戦線側であることを鮮明にして主人公と共闘、ないしは敵対することになる。
    • 彼の正体は、かつてのミドル・フラットウェルと同じく、星外企業に潜伏した解放戦線の密偵であると思われる。シュナイダー社の人材公募プログラムで見出され、ヴェスパー上位にスピード出世できたのも、同社人事部門に太いパイプを持つというミドル・フラットウェルの口利きがあったためと考えられる。
      • もっとも彼ほどの実力者ならば、口利きが無くともいずれ人事部の目に留まってヴェスパー部隊に抜擢されたであろうことは想像に難くない。フラットウェルの口利きがあったとすれば、ラスティの出世を早めることで彼が密偵の仕事をやりやすくするのが目的だと思われる。
    • アーキバス所属にもかかわらず、右腕武器と左肩武器、ジェネレーターはルビコン解放戦線と縁の深いBAWS製。そしてアーキバス系列のシュナイダーのフレームは使用しているが、アーキバス製はゼロ。この辺りにも彼の立場が現れているのかもしれない。
    • エンブレムの意匠は「口輪をつけられた狼」となっており、アーキバスにおける彼の立場を皮肉っぽく(あるいは自虐的に)表現している。ヴェスパーのエンブレムは強化人間手術をモチーフにしている気持ち悪いものが多いため、まともなデザインの彼が異端であることを推測することができる。
    • 後に乗機を変えて登場した際は旗色を鮮明にした為か、エンブレムが口輪を外された狼に変わっている。
      • 変更後のエンブレムの背景が縦長の長方形であることと、エンブレムエディットでの配置場所を見たら分かる通り、ルビコン解放戦線に鞍替えしている。
  • 乗機はシュナイダー製のパーツで固めた高機動軽量2脚AC「スティールヘイズ」。同社の瞬発力特化型ブースターで非常によく動く。
    • アリーナではアサルトアーマーを使ってくるので安直な近接戦は危険。
    • 武装が火力不足気味でタイマンだとAC6の仕様上意外とそこまで強くないが、僚機として登場するミッションではその機動力で敵を攪乱し非常に頼れる。一体どうやってミシガン率いるベイラム部隊を殲滅したのやら。
  • アイスワーム撃破作戦ではレールガンの狙撃手として参加。乗ってる機体は近距離型の癖に得意と言うだけあって狙撃の腕前は高く、変則的に動くアイスワームの頭部を一度も外さずに狙い撃ってみせる。
    • ラスティの狙撃タイミングは、一貫してアイスワームが地中から頭部を出した直後となっている。作成領域の遥か遠方にいるラスティの視点からだと、アイスワームの出現位置は土煙の動きから読む他ないように思われるが、そのような状況で3回連続でヘッドショットを決める腕前は見事と言う他ない。
  • プリセットをダウンロードしてミシガン戦ミッションをやると分かるが、正直クリアはかなり厳しいアセン。蹴りで敵を倒すのを基本としなければ弾が持たず、構成上かなり柔らかいので回避の腕もかなり要求される。これをきっちりクリアするラスティはやはり凄腕なのだと分かる。
  • CV加瀬康之も相まって今作の目玉キャラの1人といえるが、直接対決が待っている「レイヴンの火」ルートはもちろん、「ルビコンの解放者」ルートではウォルターの不意打ちにより断末魔をあげることもなく通信越しに機体反応消失、「賽は投げられた」ルートにおいては未踏領域探査以降出番もなく生死不明となっており、生存が確認されたエンディングが一つも無い。
    • 間違いなく今作の主要人物のひとりである彼だが、コーラルの真相や新しい生命の可能性といった部分にはノータッチである。彼の戦いとは飽くまで解放戦線の勝利を目指したルビコン独立戦争であり、コーラルへのスタンスもドルマヤンとは異なり世俗的、かつ現実的なものであっただろう。621と敵対したのもルビコンの未来のために資源としてのコーラルを失うわけにはいかなかったからである。
  • 「Steel Haze」というテーマ曲が用意されている。さらに終盤のスティールヘイズ・オルトゥス乗換時のミッションでは、エクステンド版かつコーラス付きの「Steel Haze (Rusted Pride)」が流れる。
  • 上述の通り、ラスティのエンブレムはオオカミであるが、自然界においてオオカミはカラス(レイヴン)と共同で狩りを行うなど共生関係にあることが知られている。
  • ゲーム発売前、彼の名前が判明するまでは「壁越え兄貴」「壁越えおじさん」といった通称で呼ばれていた。

V.V ホーキンス / V.V Hawkins

声:飛田展男

AC:リコンフィグ / RECONFIG
アリーナランク:20/D
アリーナ初回報酬:COAM 56,000 / OSTチップ 3

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第5隊長

ホーキンスはスウィンバーンと同じく第7世代であり
技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきた

しかしそれでもコーラル技術世代で見られた非人道性や
狭間の世代で起きた凄惨な事故を思えば
何倍もまともな時代になったと彼は自身を納得させている
  • ヴェスパー第5隊長を務める第7世代強化人間。
  • ルビコン解放戦線の依頼を受けた621とミドル・フラットウェルの襲撃を受け、ペイターと共に応戦するも撃墜され死亡する。
  • 出番は少ないながら、まさかのCV飛田展男。余裕のある態度を崩さず、ペイターが先に撃墜された時は彼を悼む様子を見せ、最期には本気か冗談か621を勧誘するなど印象的な人物。
  • ペイターやラスティのことをくん付けする一方で、ヴェスパー部隊では珍しくスネイルのことを呼び捨てにする。彼の温厚そうな人柄からすると嫌味というより付き合いの長さからくるものだろうか。
  • 乗機「リコンフィグ」は、空中からレーザーキャノンとプラズマライフル、プラズマミサイルをばら撒いてくる四脚。遠距離FCSなので近づくと戦いやすいが、CPU特有の超反応ブレがそれを阻んでくる。
    • 四脚にEN兵器満載でいくらなんでもEN消費が多すぎ、それを補うための重ジェネに巡航ブースタで機動力が鈍い。タイマンの場合はブレードを上下に避ける意識をしておけば戦いやすい。
  • 機体名リコンフィグの意味は「再設定」。エンブレムは「強化人間の図解、あるいは解剖図」といった感じで、強化人間に絡む血みどろの歴史への諦観と皮肉が込められている。
  • 名前の由来は画家の「ルイ・ヴェルデン・ホーキンス」から? またとある世界的有名海賊漫画からバジル・ホーキンスとも言われたりする


V.VI メーテルリンク / V.VI Maeterlinck

声:Lynn / Kate Higgins

AC:インフェクション / INFECTION
アリーナランク:25/E
アリーナ初回報酬:COAM 45,000 / OSTチップ 2

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第6隊長

第8世代であるメーテルリンクは
旧世代型強化人間を完全に無価値化したと評される
「ニューエイジ」 のひとりである

彼女は社命に対しても忠実であり
慎重な性格も手伝って安定した戦績を残しつづけている
  • ヴェスパー第6隊長を務める第8世代強化人間の女性。
  • ルビコン技研都市でG3五花海と共に任務に当たっていたところを621に襲撃される。戦況が芳しくないことを悟りスネイルに援軍を請うものの黙殺され、必死の要請も虚しく621に撃墜される。
  • ランクが25/Eで下から5番目と、ヴェスパーの部隊長にしてはやたら低い。もっとも「ランカー」であるだけでAC乗りとしては優秀という解釈の方が正しいか。
    • だとすればFランクのインビンシブル・ラミーとインデックス・ダナムの評価が辛辣なのとやや矛盾するが……。
    • V.VIII ペイターの発言から、ヴェスパー部隊長は単純に数字が若いほど役職が上であることが分かる。そもそもアリーナで表示されるランクはあくまでも「アリーナランク」であり、「対AC戦闘能力」で決定されている可能性がある。ヴェスパー部隊長の選任においてアリーナランクはあくまでも評価材料の一部でしかなく、通常戦闘能力や事務能力等を含めて総合的に判断しているのだろう。
    • ただ第8世代が全ての強化人間を無価値化したという記述を考えるとやはりランクには疑問が残る。登場するミッションでもMT相手にAC2機がかりで挑んでおいて増援を要請する有様で、スネイルに見捨てられたのも「MT乗ってるんじゃないんだからその程度現有戦力でなんとかしろ」という呆れからかもしれない。
  • STVの画稿にて彼女と思しき人物の風貌が確認できる。体のラインが出たパイロットスーツのようなものを着たショートカットの黒髪の女性で、大きなヒップバイザーを装着している。
    • 彼女のスーツの構造を見る限り、強化人間は腰部の接続端子から機体と神経接続を行っているようである。
  • 名前の由来は詩人「モーリス・メーテルリンク」と思われる。
  • 乗機「インフェクション」は両手パルスガンと肩プラズマキャノンを載せた中量ニ脚。EN武器適正を引き上げるジェネレータで強化されており削り能力が高い。
    • ただし肝心のパルスが初期パルスで、見た目はびっくりするが物凄くばらける。アリーナだと戦う場所が開けた場所なのもあって距離を保つことでパルスもキャノンも対処しやすく、瞬間火力の低さもあってそこまで強くない。
      • ただ、インファイトに付き合うとトップアタック等で積極的に死角を狙ってくる。操作に慣れないうちはここで苦戦するかもしれない。
    • 一転して登場ミッションでは地形との相性の良さや僚機の存在もあって着実な削りとシールドによる粘りでこちらに負荷を与えてくる厄介な相手。
    • フレームと内装の組み合わせが優秀なため、武装をレーザーハンドガンやレーザーライフルに変えるだけでもかなり強くなる。EN武器を用いたアセンのたたき台として機体データは活用できる。
    • 機体名は「感染」の意味。エンブレムは頭部が注射器となった蚊であり、蚊は血液感染の媒介者として知られる。
  • 英語版の声を演じている人はAC4のP.ダムやメノ・ルーを演じている。


V.VII スウィンバーン / V.VII Swinburne

声:越後屋コースケ

AC:ガイダンス / GUIDANCE
アリーナランク:23/E
アリーナ初回報酬:COAM 50,000 / OSTチップ 2

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第7隊長

第7世代であるスウィンバーンはコーラル代替技術による
強化実験を受けた初めての世代だった

結果として彼は後遺症なくパイロット適性を得たが
成否の見えない手術に対する恐怖はやがて彼の精神を支配し
猜疑心に満ちた矮小な人格が完成した
  • ヴェスパー第7隊長を務める第7世代強化人間の男性。ヴェスパー部隊の会計担当でもあるらしい。
  • ルビコン解放戦線の依頼を受けた621によって不意打ちされ、追いつめられると「金をやるから見逃してくれ(意訳)」と頼み込んでくる。取引に応じるか否かは621の判断次第である。
    • 見逃した場合はルビコン解放戦線から刺客が送り込まれ、当然報酬ももらえないが、スウィンバーンからは約束通りに金が振り込まれる。意外と律儀な性格なのかもしれない。
      • しかしその後、ペイターからの通信で部隊の品位を落とした罪で解任されたあげく、再教育センターに送られたことが判明する。コワイ!
      • ペイター曰く、この時に振り込まれる金は、六文銭撃破に対するアーキバスからの報奨金とのこと。スウィンバーンが振り込んだ金に理由を後付けしたのか、はたまたスウィンバーンは約束を果たさなかった(果たせなかった)が今回の件の口止めを兼ねてアーキバスから金が出たのか。
    • 取引に応じると見せかけて、彼が離脱する前に攻撃を加えることであっさり撃墜してしまうことも可能。騙して悪いが仕事なんでな。
      • 何かにつけて騙されてばかりなACにおいて、プレイヤーが明確に他者を騙し討ちして葬ることができる、ある意味貴重なシーンである。歴戦のレイヴンは過去から散々騙されてきた恨みをぶつけてみるのもいいかもしれない。
    • 選択肢とその後のアクションによって台詞が色々と用意されているので是非とも確かめてみてほしい。
      • ちなみにAPを半分近くまで減らした状態からのスタッガーパイルバンカーなら弁明する余地すら与えず一撃で撃破することもできる。
  • 「猜疑心に満ちた矮小な人格」というテキストにその言動からなんとも小物感溢れる人物だが、彼の提言によってVE-44Bが設計されてたりするので、隊長であり会計担当という点も含めてそれなり程度には有能でもあったのかもしれない。
    • わざと見つかると部下と勘違いされるのだが、持ち場に戻るよう静かに諭される。曲者揃いのヴェスパーとしては柔和な態度とも言えるし、そもそも部下に夜警を任せて単騎で襲撃者に応戦している。
    • 騙し討ちで倒した際には行動ではなく教育に文句をつけるなど、なんとなく人の良さが滲み出ているような気がしないでもない。
    • 後ろからいきなり自分を殺そうと襲い掛かってきた見ず知らずの傭兵を返り討ちにしても命まではとらず再教育で許してくれるのだから基本殺るか殺られるかのACシリーズの世界では稀有なレベルのお人好しではなかろうか
    • それにこの依頼で歩哨としてカメラを持たされて哨戒している兵たちは文句もサボりもせず真面目に仕事をしている。意外と人望があるのか、会計担当であるから金払いのいい上司ゆえなのかはわからない。
  • 機体名のガイダンスは指導という意味。そのため彼のセリフ「指導だ、指導!」は自分の機体名を連呼しているとも取ることができ……あれ、なんかそんな人が過去作にもいたような。ノーカウントだ、ノーカウント!
    • ちなみに「指導だ、指導!」の部分は英語版だと「You need to be disciplined!(お仕置きが必要だな!)」となっている。
    • ガイダンスの使用するVP-44Dに彼が提唱したVE-44Bはどちらもスキャン性能が高い。彼が監視部隊を抱えてるというの点から見ても、索敵やスキャンに重点を置いていると思われる。その割に621の不意打ちに引っかかったりする辺り、なんとも残念な詰めの甘さを感じてならない。
  • エンブレムは「ロボトミー手術」。脳の一部を切除、あるいは穿孔する事により人間の精神を制御できるとされ、凶悪犯や精神病患者に行われてきた歴史がある。しかし、脳の一部を意図的に損傷させることが良いはずなんてなく、手術を受けた人々の狂暴化や廃人化が続出しついには禁止となった禁忌の手術。
    • 成功するか否かがほぼ賭けとも言える強化手術への恐怖からあの性格が構成されたようなので、そう考えるとこのエンブレムも何というか皮肉である。
  • 名前の由来は詩人の「アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン」からか。 
    • ちなみに有名なSF小説「アルジャーノンに花束を」に出てくる脳手術を受けたハツカネズミのアルジャーノンは彼の名前にちなんでつけられたものである。このハツカネズミが受けた脳手術も副作用でやがて狂暴化し最終的には知性の退行を起こすという上述のロボトミー手術と同様の欠陥を秘めていた。


V.VIII ペイター / V.VIII Pater

声:下川凉

AC:デュアルネイチャー / DUAL NATURE
アリーナランク:16/C
アリーナ初回報酬:COAM 64,000 / OSTチップ 3

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第8隊長

第10世代であるペイターは現行最新の強化人間であり
コーラル代替技術の成熟によって極めて人格が安定している

彼が時折見せる無自覚な無遠慮や共感性の希薄さは恐らく強化手術とは一切関係なく
本人の生まれ持った性質と見なせるだろう
  • ヴェスパー第8隊長を務める第10世代強化人間の男性。傭兵の雇用も彼の担当らしい。
  • オキーフを慕っていたらしく、彼を撃墜したルートでは621に対し報復心を向けてくる。
    • 一方で、オキーフの死により空席となったヴェスパー第3隊長に就任できたことを泣いて喜ぶ様子を見せ、さらには安否不明となっているスネイルの立場を狙っているかのような発言もしている。彼がオキーフの死を純粋に悲しんでいるかは疑う余地があるかもしれない。
    • 「オキーフさん」と呼んだり、恩情に報いようとその仇である主人公に向ける敵意は演技とは思えないほど真に迫っている。しかし、出世を喜ぶ様も嘘とは思えない。そして双子のエンブレムから見るに多重人格者ではないか?ともとれる。
    • その場面は両企業の兵士たちが混乱の極致のなかでバタバタと死んでいく地獄のような状況である。同様に銃を向けてくるレッドも、もちろんペイターも既に正気を失いつつあったのだろう。
      • アリーナ説明文の「極めて人格が安定している」にもかかわらずあの発言であり、それこそ「本人の生まれ持った性質と見なせる」。とにかく「無自覚な無遠慮や共感性の希薄さ」があるのは説明文通りであるため、そこまで深く考える必要は薄いかもしれない。
  • ホーキンスと共に621による襲撃を受けるルートで、先にホーキンスが討たれた際には最初こそ悲しむ素振りこそ見せるも直後にニューリーダー病を発症しイキリ発言が飛び出し始める。表面上は穏やかだが相当な野心家のようだ。
    • ちなみにこの時点ではV.VIメーテルリンクは健在であり、順繰りに昇進するのであれば彼は第6隊長になるはず。ホーキンスの補佐官という立場なので、上司が殉職した時は後任としてV.Vを引き継ぐことが予め決められていたのかもしれない。
    • なおこのミッションで撃墜された場合でもミッション「脱出」で声のみ登場しており、それどころかしっかりと第5隊長に昇進している。脱出とは彼自身がそうしていた事をも示すサブタイトルなのかもしれない。
    • 実はホーキンス襲撃ミッションを完遂したかどうかで「脱出」におけるペイターの地位が変化し、それによって台詞も変わるという地味な細かい分岐があったりする。ホーキンス襲撃をしなかった場合はV.VIメーテルリンクの欠番を引き継ぎ、V.VIペイターを名乗る。
      • リプレイミッションで「脱出」をプレイした場合はホーキンス生存の設定で固定となるため、V.Vペイターの名乗りはストーリー周回中にしか聞けないレア台詞となっている。
    • ホーキンスを先に撃破した後でペイターに撃破されると、ホーキンスを悼む様子を見せる。上辺だけを取り繕ったサイコ野郎というわけではなく、ホーキンスや他のヴェスパーのメンバーを上司として慕っていたのも、自分を育ててくれたことへ感謝しているのも、その死を悲しんでいるのも本当に心の底からの感情なのだろう。それだけに出世の嬉しさが抑えきれない様子が異常性を際立たせていて面白い。
  • 「賽は投げられた」ルートではV.III名義かつLC機体に乗り換えて敵対する。
  • 621にラスティからのメッセージを伝えるためにわざわざモノマネしてくれる。
    • ちなみにこのシーン、演者の下川涼氏によれば収録時に突然お願いされたのに対し、苦し紛れに出したものが一発採用されたそうな(参照)。
  • 機体名デュアルネイチャーの意味は「二面性」。上司を失い悲しみながら出世を喜ぶ彼にはぴったりである。
  • 名前の由来は文人「ウォルター・ホレイシオ・ペイター」からか。

ルビコン解放戦線

  • メンバーの名前の由来は親指から小指までを英語で表したもの。指ではないが六文銭は「6番目」という意味合いか。
  • エンブレムは「縦長の長方形」という特徴がある。
  • サム・ドルマヤンとミドル・フラットウェルの尊称について、「父」「叔」という尊称は実在するが「父」「叔」については実在が確認出来ない。
    • 英語版では帥父はFather、帥叔はUncleと訳されている。
    • 「師匠」「恩師」のように、横棒がある方の師は学問や技術の指導者を指す。軍隊の最高司令官を「元帥」と言うように、横棒が無い方の帥は軍事指導者を意味する。
      • 「師父」「師叔」はそれぞれ自身の師匠とその弟弟子に対する尊称。ルビコン解放戦線はドルマヤンの思想を軸とした組織であるため、構成員がその薫陶を受けた弟子であると見做し、軍事的・思想的な指導者をそれぞれ表す「帥」と「師」を掛けた造語が「帥父」であると考えられる。

サム・ドルマヤン / Thumb Dolmayan

声:ふくまつ進紗 / JB

AC:アストヒク / ASTGHIK
アリーナランク:04/A
アリーナ初回報酬:COAM 90,000 / OSTチップ 4

ルビコン解放戦線の帥父と称される
歴戦の軍事教導者にしてコーラル神秘主義思想家

青年期を流浪のドーザーとして過ごしたドルマヤンは
アイビスの火を生き残った後
コーラルとの共生を強く志向するようになる

彼の思想はやがて解放戦線の支柱となり
多くの戦士がそれに準じた
  • ルビコン解放戦線の軍事指導者であり、メンバーから帥父と崇められている。
  • 現在は軍事指導者としての役割をミドル・フラットウェルに任せているようだが、今なお解放戦線の精神的な指導者として存在感を保ち続けている。
  • 若い頃はドーザーとして活動しており、アイビスの火を生き残ったのち、コーラルとの共生を志向するようになったらしい。
  • ミッション「捕虜救出」でベイラムに囚われていたところを救出され、救出ヘリを護衛していた621と接点を持つ。
  • 「賽は投げられた」ルートでは、621を「ルビコンの脅威」と見定め、無人洋上都市を調査していた621を襲撃してくる。
    • 「コーラルを解き放ってはならん。そこを越えれば人間世界の悲惨が待つ」と語ることから、彼はコーラルリリース計画のことを知っており、それを止めるために動いていることが窺える。
    • ミッション後に取得できる随想録からわかるとおり、コーラルリリースについては交信相手のセリアから教えてもらっている。が、オールマインドがそれを実行に移そうとしていることを何処から知ったのかは不明。
  • 解放戦線のメンバーが口にする「コーラルよ ルビコンと共にあれ」という言葉は彼が発した警句が元になっている。
    • この警句には続きがあり、全文は「コーラルよ ルビコンと共にあれ コーラルよ ルビコンの内にあれ その賽は 投げるべからず」となっている。
      • ルビコニアンはコーラルによるエネルギー利用をルビコンの恵みとして享受しており、その利権を脅かす星外企業や惑星封鎖機構への排外運動のスローガンとして唱えられてきたのが前半の警句。しかしドルマヤン自身は変異波形との交信を経てコーラルに情が移ってしまい、コーラルを生活インフラとして消費する事自体に否定的な立場にある。しかしコーラルの爆発的増殖という性質の危険性も理解しており、これらはルビコンに封じ込めるべきという意味で唱えたのが後半となる。
      • 共生を唱えながら実質的に人間によるコーラルの管理・抑圧を強いている為、彼に失望したオールマインドはコーラルリリース計画の障害とみなし621に抹殺を依頼することとなる。
      • オーバーシアーとはコーラルの管理という点で活動が似通っている為、ある程度存在を把握しているようであるが、最終目的が保護と根絶で決定的な相反がある。
    • コーラルリリースを成し遂げた際のエンディング名が「賽は投げられた」となっていることから、「賽を投げる」とはコーラルをルビコンの外に解き放つことを意味していると思われる。警句の意味を要約すると「コーラルをルビコンの外に出してはならない」といったところだろうか。
      • 「賽は投げられた」という言葉は、現実の史実でユリウス・カエサルがルビコン川を渡る際に放った言葉として知られており、「引き返せないところまで来てしまったのだから、最後まで突き進むしかない」という意味で使われる。
      • また、ルビコン川は上記カエサルの故事から「一度超えたら引き返せない一線」を意味する故事成語にもなっている。
  • 彼が残した随想録から、彼もまたCパルス変異波形との交信を行っていたことが判明する。撃破時の台詞を聞くに、交信相手の名前はセリアというらしい。
    • 撃墜時のセリフは「セリア…臆病な私を…許してくれ…」というもの。
    • 随想録によると、ドルマヤンも一時はコーラルリリースが果たされた後の「向こう側」に関心を持ったらしい。だが結局は、コーラルを解き放つべきではないという結論に至ったようだ。
      • おそらくはナガイ教授と同じく、コーラルの増殖と蔓延が人類の破綻に繋がることを恐れたのだろう。
    • 「臆病な私」とは、人類を破綻に追いやってしまうことを恐れ、セリアの望みであるコーラルリリースを拒絶したことを意味しているのだろう。
  • 機体アストヒクはBASHOフレームだが、ルビコン解放戦線のインデックス・ダナムとリトル・ツィイーの機体も帥父に影響を受けたのか同じBASHOフレームである。
    • ストーリー・アリーナ共に彼の機体を撃破すると、その無骨な見た目に似つかわしくないコーラル爆発のエフェクトが入る。アリーナ対戦時から何かひっかかったプレイヤーも多いでのはないだろうか。
      • この演出はIA-C01G:AORTA等のコーラル内燃型ジェネレーターを使っているACに起こる物だが、コーラルの犠牲に心を痛め共生を標榜する彼が、よりによってそのコーラルを燃やしてエネルギーとするACに乗っているというのもなんともグロテスクな話である。
      • なお登場する際は封鎖機構の巨大ヘリをコーラルアサルトアーマーで瞬く間に墜としている。
  • 彼のプリセットを見るに、採用しているのはAORTAの方。BAWSの旧型ACに技研ジェネを搭載したとんでも魔改造AC。どこで入手したのだろう。
  • 「サム」はサムズアップでお馴染みの親指。帥父にはぴったりのネーミング。
  • 名前やAC名からアルメニア系と思われる。アストヒクはアルメニア語で「星」である。
    • 同時にアストヒクはアルメニア神話における愛と豊穣の女神の名でもある。コーラルの恵みを豊穣としたか、それとも交信した声を女神に見立てたか。
  • 彼のエンブレムは傾きつつある天秤に暗黒と星々の煌めきを赤が区切るという暗示的な構成になっている。
    • 余談だが、メタルバンド「システム・オブ・ア・ダウン」のドラマーが「ジョン・ドルマヤン」。バンドメンバー全員がアルメニア系アメリカ人である。


ミドル・フラットウェル / Middle Flatwell

声:藤井隼

AC:ツバサ / TSUBASA
アリーナランク:13/C
アリーナ初回報酬:COAM 70,000 / OSTチップ 3

ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者

帥父ドルマヤンに次ぐ重鎮であり、内部では帥叔の尊称を以て支持されている

彼には密偵として星外企業に潜伏していた時期があり
中でもシュナイダー社の人事部門には太いパイプを持つという
  • ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者となっている男性。メンバーからは帥叔の尊称で支持されている。
  • 密偵として星外企業に潜伏していたことがあるらしい。その頃に築いた人脈により、企業側にいくつかの伝手を持っており、特にシュナイダー社の人事部門に太いパイプを有しているとのこと。
    • ラスティはシュナイダー社人材公募プログラムで見出されヴェスパー上位に抜擢されたという経緯を持つ。おそらくはミドル・フラットウェルの口利きによるものと思われる。
  • 「新型機体鹵獲阻止」での彼のセリフ「ルビコンの灼けた空を超え まだ見ぬ自由を選べるかもしれん」がコーラルリリース計画と符合するのは果たして偶然だろうか…。
    • AC名の「ツバサ」もこの言葉を意識しているように感じる。しかし六文銭やBAWSのパーツ名といい、ルビコニアンの間には日本系の文化がそれなりに根付いているのだろうか。
  • ミドルフィンガーは中指。帥父(親指)に次ぐ指導者としてのイメージが窺える。


インデックス・ダナム / Index Dunham

声:後藤光祐

AC:バーンピカクス / BURN PICKAXE
アリーナランク:28/F
アリーナ初回報酬:COAM 37,000 / OSTチップ 2

ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり

彼はグリッドの建造に携わる職工であったが
コーラルとの共生および惑星封鎖の打破を掲げる
帥父ドルマヤンの思想に共鳴し解放戦線に加わった

ダナムは清廉で士気も高く見敵必殺を誓う烈士だが
パイロット適性には恵まれなかった
  • ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり。
  • 組織内では高い地位にあり人望もあるようなのだが、いかんせんAC乗りとしての適正には恵まれなかった。
    • 序盤の金策ミッションとして名高いダムミッションのボスキャラなので馴染み深いレイヴンも多いと思われる。
  • 2週目の選択肢でレッドガン排除を選んだ場合は出撃してこない。仕事しろ。
  • AC名は直訳して「燃えるつるはし」。エンブレムもその名の通りなデザイン。
  • インデックスフィンガーは人差し指。ファーストフィンガーの呼び方もあり、彼はゲーム中で最初に出てくる解放戦線のAC乗りでもある。


リトル・ツィイー / Little Ziyi

声:泊明日菜 / Stephanie Sheh

AC:ユエユー / YUE YU
アリーナランク:24/E
アリーナ初回報酬:COAM 47,000 / OSTチップ 2

ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり

ツィイーの両親はコーラル採掘による富貴を求め
まだ乳児だった彼女を抱いてルビコンへの密航を試みた

墜落現場にて奇跡的に一命を取り留め
解放戦線の帥叔フラットウェルに保護された彼女は
ACのコアを揺りかごに育ち長じて戦士となった
  • 両親が一攫千金を求めルビコンへ密航したものの、乗っていた宇宙船(あるいは飛行機?)が墜落。奇跡的に生き残った彼女はフラットウェルに保護され、そのままルビコン解放戦線に参加することになる。
  • 「ACのコアを揺りかごに育ち」と紹介されているため根っからの戦士気質なのだが、アーカイブ「同志との会話」で分かる通り周囲にとっては「みんなの妹分」であり、女の子として平和に生きてほしいと思われている。
    • 周囲の扱いや「私だってコーラルの戦士だ!」と言う台詞から背伸びしてる女の子のようにも見えるが、その実ヴェスパーやレッドガンの末席よりも上位のアリーナランク。機体構成が明らかに旧式パーツである事を踏まえると、かなりの才能を持つ戦士である。
    • よりによってそのアーカイブを確認できるチャプター1「戦闘ログ回収」で敵として登場するのがACらしいというか。621に仲間を殺されたことへの怨嗟を浴びせつつ交戦するも、力及ばずアーシルへの謝罪を口にしながら死亡する。(ミッション時間切れに持ち込んで殺さない展開も可能だが、その後は登場せず)
    • 2週目以降の「捕虜救出」ミッションで最初の救助対象でもある。
  • 餓死寸前だった六文銭に食料を提供し命を救った。略奪者を憎む戦士気質なれど心優しい少女であることも窺える。
  • STVの画稿にて彼女と思しき人物の風貌が確認できる。六文銭と思しき甲冑姿の男と並んで座っており、彼に対する無邪気な振る舞いから恐らくまだ10代の若い少女であろうことが窺える。
  • リトルフィンガーは小指。若さをイメージさせるが、組織内で(文字通り)五指に入る実力である。
  • AC名は中国語版だと「月魚」とのこと。エンブレムにも魚があしらわれている。
    • なお月魚は「アカマンボウ」を指すらしい。


リング・フレディ / Ring Freddie

声:綿貫竜之介

AC:キャンドルリング / CANDLE RING
アリーナランク:21/D
アリーナ初回報酬:COAM 54,000 / OSTチップ 3

ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり

フレディは帥父ドルマヤンに近侍する男娼であり
他の同志たちとは一定の距離を置いている

彼はドルマヤンの精神世界を敬愛し
その孤独に寄り添うべく戦場に身を投じた
  • ミッション「執行部隊殲滅」で621を監視・追跡しており、スタート地点から引き返してあるアーカイブを入手すると奇襲を仕掛けてくる。
    • アーカイブを「餌」に釣ったということだろうが、機体の残骸が餌になることがあるのだろうか? アーカイブのある右方向ではなく岩場のある左方向に行って、何故かそこにいるACを「奇襲」してしまったプレイヤーも多いだろう。
  • 「男娼」という今の時代だとドキッとする設定がある。
    • ドルマヤンが「女性的人格の」セリアに操を立て続けていたため、男なら浮気じゃないからみたいな論理で囲っていたのだとするとだいぶ拗くれた人間関係ではある。
      • 実際のところは「脳内のコーラルが女性の声で語りかけてくるんだ……」などという、一般人からすればルビコンの恵みを生でイって頭パチパチ幸せだぜな妄言、真面目に取り合ってくれたのが男娼のフレディだけだったというところではないだろうか。ドルマヤンの精神世界に寄り添うために戦いを選んだというフレディのアリーナ説明ともマッチするし。なのでドルマヤンにとっては本心から仲間と言えるのは本編時点ではフレディだけだったのだろう。我々もエアとの交流がなければドルマヤンの(コーラルが語りかけてくるという)発言が真実だとは到底思わないだろうし。
  • ノーザークと六文銭と同じくある種の隠しキャラ扱いではあるが、その2人と違いリング・フレディのミッション中の台詞は極めてまとも。
  • リング・フレディに見つかった場合、彼は帥父ドルマヤンの命により621を抹殺しようとする。1周目から選択可能なミッションでありコーラルリリースとは無関係に進められるため、この場合何故ドルマヤンが621の排除を命じたのか不明。
    • 621がエア、つまりCパルス変異波形と交信できることを知っていたから? しかし1周目だとドルマヤンと出会える「捕虜救出」を選択できない。ドルマヤンがセリアから何か聞いた?
    • 1周目でもコーラルリリース計画自体は密かに進められており、621も特殊な強化人間の一人としてリストに上がっていたと思われる。「今のレイヴン=C4-621=特別な強化人間」という事実をドルマヤンが知っていることが前提だが、知っているならば計画阻止のために手を打ってくることは納得できる。
  • 交戦後にスタート地点に引き返すと「封鎖機構まで相手にはできん…」と追跡を諦める。
    • 戻って戦闘を再開すると困惑しながらも応戦する。さらに繰り返すと621が何を考えているか理解できず狼狽えてしまう。
  • リングフィンガーは薬指。薬指という呼び方の由来として「最も使う頻度が少ないので清潔であるとされ、薬を用いるときに使ったから」という説があり、彼もまた五指の幹部では最も登場頻度が少ない。


六文銭 / Rokumonsen

声:小西克幸

AC:シノビ / SHINOBI
アリーナランク:18/D
アリーナ初回報酬:COAM 60,000 / OSTチップ 3

ルビコン解放戦線に身を寄せる流浪の独立傭兵

今では失われた古典芸能に造詣が深く
中でも「ニンジャ」 「カブキ」 といった日系移民文化は
六文銭のスタイルに強い影響を与えた

彼はかつて餓死寸前のところをツィイーに救われ
そのとき施された一宿一飯の恩義に報いるため
彼女ら同志に仇なすものを敵としている
  • 二脚AC「シノビ」を駆る。六文銭とはかつての日本や中国で死者が三途の川を超えるための渡し賃という話が有名なほか、戦国武将の真田幸村の家紋としても有名。
    • エンブレムは「忍」一文字……なのだがルビコンには漢字が正確に伝わっていなかったのか鏡写しになってしまっている。
  • ルビコン解放戦線のメンバーが指にちなんだ命名をされている事を踏まえると、六文銭(6)は隠された6本目の指を示すダブルミーニングであると伺える(多指症により6本目の指を持つ人は極稀に存在する)
  • リトル・ツィイーを命の恩人と慕い、解放戦線の為に暗殺稼業を営む。
  • 「ヴェスパー7排除」のミッションにて、スウィンバーンの取引に応じると契約不履行の主人公に対して天誅を下しに来るルビコニアンニンジャ。アイエエエ!?
  • いわゆる日本かぶれキャラだが、古めかしい言葉遣いはともかくその使い方自体は間違ってはいない。
    • エアからはそういった振る舞いは油断を誘う為の作戦だと評価されるが、恐らく素である。
  • オールマインド製忍者道具の紐付きミサイルやプラズマスロアー(よく振り回しているワイヤー状の武器)を装備しており、コアもマインドαだが、別段オールマインドとの繋がりは感じられない。
    • 独立傭兵であるため、ログハントの報酬で貰ったのだろうか。
    • 無理矢理こじ付けるならサム・ドルマヤン監視のために送り込まれた密偵…やはりパーツのみでは根拠に乏しすぎるか。
    • あるいは賽は投げられたルートの621と同じく後の手駒となる独立傭兵として使おうとしていたが、ツィイーへの恩義で六文銭側からオールマインドを捨てたという可能性もある。いずれにせよ真相は不明。
  • 余談だがACLRのVRアリーナにも同名のACを駆るランカーが存在する。AC名が同じな上、メインウェポンがショットガン、軽量2脚で積極的にブレードを振ってくる等戦闘スタイルもよく似ている。流石に関連性は無いだろうが、製作スタッフの中に同ランカーのファンでもいたのだろうか?ニッチ過ぎる気はするが
    • 新作を10年待つ間、旧作を手慰みにしていたオールドファンはニヤリとしたかもしれない。
  • 中の人はBloodborneでアルフレートを演じている。


アーシル / Arshile

声:浜田洋平
  • ミッション仲介人として621と度々コンタクトを取る人物。
  • 捕虜救出ミッションでは救助ヘリに乗って自ら前線に出る。ミッション終了後には、621に対し私的にリトル・ツィイー救出の礼を述べる等、ツィイーを特に気に掛けていた様子が窺える。
  • 名前はアルメニア出身の画家「アーシル・ゴーキー」からと思われる。


メッサム

  • 「捕虜救出」で要救出対象になっている同志。だがリトル・ツィイーの次に救出に向かうも、既に死亡していた。
    • ルビコニアンにとって生活の要となるコーラル採掘プラント「コーラルの井戸」の場所を聞き出す為にベイラムに拷問されていたが、とうとう口を割らないまま果てたようである。

RaD

シンダー・カーラ / “Cinder” Carla

声:下山田綾華 / Shara Kirby

AC:フルコース / FULL COURSE
アリーナランク:11/B
アリーナ初回報酬:COAM 74,000 / OSTチップ 4

RaDの頭目にして全製品の基礎設計を行う第1技師

情報処理と機体設計のスペシャリストである彼女は
その膨大な知識量と自由な発想によって
企業製品では見られない奇抜な兵器を生み出しつづけている

「殺しの道具だからこそひとつ笑える必要がある」
それがカーラの設計思想であるという
  • ドーザー集団RaDの頭目を務める女性。「灰かぶりのカーラ」と名乗っている。ハンドラーウォルターとは旧知の仲。
    • “Cinder”は「消し炭」や「(暖炉などの)燃え殻」を意味し、転じて「灰かぶり」のこと。ちなみに童話でおなじみのシンデレラも同じCinder。
      • なおシンデレラに関しては「(~に属する)小さき者」という意味の接尾辞「-ella」を付けて「灰かぶりっこ(Cinderella)」とした表現が由来となっている。
      • フロム作品としては、ダークソウルの世界観における重要ポジション「薪の王」を示す「Lord of Cinder」を連想した人も多いだろう。
      • 前作・前々作となるVシリーズにおいても設定上の存在として「サンドリヨン(Cendrillon:シンデレラのフランス語表記)」と呼ばれる集団が存在する。
    • 灰かぶりとはアイビスの火の生き残りを意味する言葉であり、彼女がアイビスの火以前からルビコンにいたことを示唆している。
      • RaDの愛称が本人の性質と正反対の特徴を表すことを考えると、実際にアイビスの火を生き残ったカーラが“Cinder”を使うのは一見矛盾するが、彼女が後述の第2助手だとするとアイビスの火時点ではルビコンにいない可能性が高い。そのためカーラはアイビスの火を経験しておらず、その災禍とも無縁だと考えられ、むしろアイビスの火の原因となった組織の一員且つ灰をかぶっていないからこその“Cinder”だと考えられる。
  • RaDの縄張りであるグリッド086を訪れた621をビジターと呼び、スマートクリーナーを退けた621の実力を認めた後は、621の海越えをサポートするべくカーゴランチャーまで案内をしてくれる。
  • RaDが開発する製品全ての基礎設計を担当している他、AIチャティ・スティックを開発したり、アイスワーム討伐用のレールガンを開発したり、さらにはオールマインドの戦闘シミュレーションデータに不正な音声データを紛れ込ませたりと、ハード/ソフトの両面で飛び抜けた技術力を発揮する。
    • オーネスト・ブルートゥに簒奪されたMTを我が子と呼びスクラップにされていく事に心を痛めたり、チャティがV.I フロイトに破壊された時には普段の飄々さが無くなり激しく狼狽する事から、自分で組み上げた機体達に並々ならぬ愛情を注いでいる事が窺える。
      • AIを一つの生命とみなす考えを持っているようで、生死を超越してしまうという理由からデータのバックアップを取る行為を良しとせず、結果チャティは永久に失われる事になった。この際に葬いもしている。
    • 作中でアイスワーム討伐用のレールガン「オーバードレールキャノン」が登場するが、背景を考えると(動体の狙撃に向かない設計、コーラル多重防壁を一撃で突破できるほどの威力がない)おそらく元々は別の目的で作られていた可能性が高い。コヨーテスの拠点にでもぶち込むつもりだったのだろうか...。
    • 「賽は投げられた」ルートではオールマインドから送りこまれた「ゴースト」全機をハッキングで奪取し621を動かさざるを得ない状況に追い込んでいる。オールマインドが案外ポンコツなのでは…
  • アーカイブ「通信記録:コヨーテスの雑談」から「あの若さ」と呼ばれることから,外見はアイビスの火を経験したにしては異常に若い模様。
    • 「STVの画稿(2)」でそれらしき女性が居る(右側のタンクACの脚部の上にいる女性)が、確かにアイビスの火の生き残りにしては若すぎる風貌をしている。この画稿にはオーネスト・ブルートゥらしき人物もいるため、AC6本編よりも大分前に描かれた可能性も捨てきれないが。
      • 他の画稿で本編に登場する人物がほぼ揃っており、G4 ヴォルタの説明文記載の「7年前」より遡る可能性は低い。やはりシンダー・カーラは今も異常に若い。
      • エアの調査によれば、カーラがRaDに加わったのが3年前なので、画稿が描かれた時期は本編から過去3年以内と考えられる。
      • コーラルの監視は惑星規模の長期計画であり、ルビコンが封鎖機構に封鎖されてからの約半世紀はオーバーシアーにとって「表立って活動するほどの動きが必要ない」時期だったと考えられるため、カーラは定期的に覚醒とコールドスリープ(密航ムービーで621が使用)を繰り返して50年を体感時間数年程度で過ごしてきたとすれば「アイビスの火を経験した灰被りでありながら若い」説明はつく。
    • なお旧作の話になるがAC2のレオス・クラインは90歳前後でありながら強化人間手術で40歳台の若い肉体を保持しているという設定があるため、シンダー・カーラも何らかの肉体改造措置を受けたものと推測される。
      • 彼女の機械を人間と対等に扱おうとするその姿勢は、元来の玩具作りの趣味以外に、延命手術において自分が半ば機械と同じ躰になったことにも起因するのかもしれない。
  • 技研の内情を知り、オーバーシアーに属する観測者でもあることを踏まえると、彼女の正体はアイビスの火の後にコーラル観測の任をナガイ教授から託された第2助手である可能性も考えられる。
    • その極めて高い技術力も、技研で培った知識と経験の賜物と考えれば納得がいく。
    • ナガイ教授の口述筆記の殆どが技研と関わりが深い場所にある中で、(3)だけがRaDの縄張りにあるというのも暗示的である。因みに口述筆記(3)では第一助手の息子と第二助手について初めて言及している。
  • 「やはりシンダー・カーラは第2助手ではないのでは?」という説の場合、
    • 作中で不老技術の説明が一切無い
    • RaDの面々は名前の最初に来る単語が実態と異なっている(嘘吐きである)ので、”灰かぶり”は嘘
    • シースパイダー戦冒頭に「連中(技研)は研究に取り憑かれた狂人の集まりだった」というカーラの台詞がある。しかし、第2助手だった場合ウォルターから善良な科学者として示唆されているナガイ教授の存在も知っているはずである。彼のことを考慮せず「狂人の集まり」とカーラ本人が説明するのは不自然ではないか
      • といった根拠が挙げられる。
    • ただし”無敵の”ラミーと”正直者の”ブルートゥは「本人としては」嘘を吐いているわけではない。また”おしゃべり”スティックが実際は寡黙というのも、確かに口数は少ないが621に対する好意的な「おしゃべり」を聞く限り全面的に頷ける話ではない。
    • 「狂人の集まり」発言も、第1助手が狂人と説明されているから根拠が弱い。シンダー・カーラが第2助手と仮定した場合、本人の技術力も考慮すれば自虐的に狂人と評しているのだろう。
    • 最大の難点である不老技術の説明が皆無な点も、強化人間技術や各種ムービーに映る人口睡眠の描写から「不老技術もある」という類推は決して大筋を外れているわけではない。
      • 「シンダー・カーラ≠灰かぶり」説を取るとやはり「STVの画稿(2)」の記述がネックとなる。AC6のアーカイブは「作中設定に関わるフレーバー要素」が極めて大きく、「どこかで見たことがあるような気がする」には必ず何かしらの意味が込められていると判断していい。そうなるとSTVはRaDとは無関係のどこかでシンダー・カーラあるいは彼女に似た人物を見たと解釈せざるを得ず、その理由を(都合よく?)説明できる考察は限られている。
      • STVと何らかの関りがありそうなSTKが、半世紀前に技研の技術者を描いており、その絵をSTVが見た事がある場合「どこかで見た事があるような気がする」と考える理由になる。
    • 作中の展開からどちらの説も可能性としてはあり得るように描かれているが、どちらかというと「シンダー・カーラ=第2助手」寄りの描写が多いだろう。
    • 第2助手であるなら、コーラルとの共生の可能性を見いだせる技研の論文「コーラルリリース」を知らず、ナガイの口述筆記から急な氾濫事故でやむを得ず行われたと推察できるアイビスの火の再現である第二の火しか選択肢を持たないのはなぜだろうか?
      • 真空中に大量のコーラルが開放されて相変異が起きたら「賽は投げられた」の状況になるわけで、ルビコン直近にブラックホールもどきができて惑星ごと確実に破滅するよりはアイビスの火の再現の方がまだマシだと考えたのではないか。
    • 技研製のC兵器であるシースパイダーやアイスワームを知っており、特にアイスワームについては防壁のメカニズムを解説できる程度には知識を有している一方、シースパイダーが飛ぶことは知らなかったかのような反応を見せている。シースパイダーの詳細を知らなかった件については解釈が別れるところだろうが、ドーザーよりも情報を得やすいだろうヴェスパー部隊の隊長格であるラスティがアイスワームを知らなかったことから最低でもカーラが技研関係者であることは間違いないだろう。
  • 乗機は全ての武装がミサイルのミサイルカーニバル。怒涛の弾幕でスタッガーを取ると蹴りからのアサルトアーマーコンボで吹き飛ばそうとしてくる等戦い方はRaDらしくクレイジーそのもの。
    • ぶっちゃけて上位ランカー達より強い。
    • AC名の通り、パーツはフルコースを模している。アペリティフ(食前酒)、スープ、アペタイザー(前菜)、メインディッシュ、サラダ、デザート。これも彼女なりのユーモアか。

チャティ・スティック / “Chatty” Stick

声:青山穣

AC:サーカス / CIRCUS
アリーナランク:14/C
アリーナ初回報酬:COAM 68,000 / OSTチップ 3

RaDの頭目カーラを補佐する腹心

組織の第1技師でもあったカーラはあるとき
自らを支え楽しませるための提案型AIを作成した

しかしどれだけプロンプトを与えても
「彼」 は必要なこと以外を喋ろうとしない

ボスの自由で突飛なアイディアをただ聞く
その方が彼には心地良いのだろう
  • RaDのシステム担当であり、カーラの補佐役。
    • “Chatty”は「おしゃべり」を意味する。
  • 正体はカーラが作成したAIであり、裏方としてハッキング等の作業を行う他、乗機サーカスを駆って前線での戦闘もこなす。
    • カーラの思想からバックアップが取られておらず、乗機サーカスが失われる事があればチャティというAIも永遠に失われてしまう。
  • AIであるためか喋り方は平坦で機械的だが、どことなく人間味を感じさせる言動を見せることも少なくない。
    • 621の依頼達成でカーラの機嫌が良くなると逐一連絡を入れてくる。ミッション中は621を信頼している様子がうかがえるなど、AIフェチが大喜びする描写が散りばめられている。カーラが621を救出に行くミッションでは自分が行くべきだったとカーラに進言してその後嗜められているが、本当に行きたかったのかもしれない。
    • カーラから「笑う」ことの大事さを説かれており、度々「笑う」ことについて言及する。ルートによっては彼は笑うことなく最後を迎え、それを悔いていた。
    • 「シンダー・カーラ排除」にてチャティを先に削ると若干楽しげな声が聞ける。カーラ曰く「笑っていた」とのことだった。
    • そもそもチャティからのカーラの近況報告の音声が少しニヤついて聞こえるため、彼はすでに笑えていたのかもしれない。
    • アイスワーム戦でスネイルからは「死を恐れない事は良い事」と評されるが、チャティは「それに近いものは持ち合わせているつもりだ」と返している。チャティにも死の恐怖があるのだろう。
    • ACシリーズにおいて、人間の可能性と戦いについて言及するAIは数多い。その中でチャティは主人公と言う強敵を前にして初めて笑ったAIだった。過去作プレイヤーであるほど感慨深い存在である。
  • ちなみに中の人はAC4でサーダナを演じている。
    • 他にもフロム作品としては、Bloodborneのミコラーシュ役でも知られる。

インビンシブル・ラミー / “Invincibie” Rummy

声:佐々木拓真

AC:マッドスタンプ / MAD STOMP
アリーナランク:29/F
アリーナ初回報酬:COAM 35,000 / OSTチップ 2

ドーザーの一派 RaDの構成員

多くのドーザーがそうであるように
コーラルドラッグの乱用による酩酊状態にあるラミーは
自分こそ無敵であるという誇大妄想に取り憑かれている

どれだけ撃破されても翌日には忘れているため
死なない限り彼の無敵が失われることはない
  • RaDの構成員。
    • “Invincibie”は「無敵」を意味する。
    • Rummyは「Rum(ラム酒)」に端を発し「大酒飲み」「酔っ払い」といった意味。コーラルで常に酩酊状態だからか。
  • コーラル中毒者であり、自分が負けたことをすぐ忘れるため、死ぬまで(自称)無敵。
  • グリッド086の門番役を務めていたが、主人公と交戦し死亡した。
  • アリーナランク最下位。コヨーテスからは間抜け、カーラからはあんなでもと酷い言われよう。
  • STVの画稿(2)で横たわってるかなり恰幅が良い人物が彼だろう。…どうやってコクピットに入ってるんだろうか。
  • しかし、最初のミッションでも分かる通りそもそもランキング圏内を保持していない傭兵もいるのを見れば恐らく一定の実力はあると思われる。
  • 乗機はAC「マッドスタンプ」。チェーンソーとショットガンのような何かで接近戦を仕掛けてくる。
    • というか肩には何も積んでないのでそれしかできない。金が無いんだろうか。
    • 手持ち武器とフレームの半分にブースターはRaD製、内装の残りは初期パーツ。やはり金が無いと思われる。
    • コアだけ非常に高値、前記の恰幅を見るに大豊の大型コアでもないと体が収まらないのかもしれない。
    • Steamポイントショップよりディフォルメされたマッドスタンプのチャット用アイコンが配信中。

オーネスト・ブルートゥ / “Honest” Brute

声:安元洋貴 / Dave B. Mitchell

AC:ミルクトゥース / MILK TOOTH
アリーナランク:08/B
アリーナ初回報酬:COAM 80,000 / OSTチップ 4

ドーザー最大勢力 ジャンカーコヨーテスの頭目

元々ブルートゥはRaDに拾われた構成員であり
そのドーザーらしからぬ柔和な人当たりと話しぶりを
面白がったカーラに目をかけられていた

彼が重度の虚言癖を備えた人格破綻者であることが
発覚したとき RaDの資金と技術は無視できないレベルで
持ち逃げされていたという
  • かつてRaDに所属していたが、金、技術、カーラの秘密道具を盗んでRaDを抜け、グリッド012に逃げ込んだ。
    • 現在はコヨーテスの頭目。しかしコヨーテス構成員からは信用できるかどうか怪しまれている模様。
  • 口調だけならとても丁寧で紳士的。荒くれ者集団とされるドーザーのイメージからはかけ離れた印象を与えるが、その実態は前述の通りである。
    • “Honest”は「正直者」を意味する。ただし彼はだまし討ちを得意とする。
      • Bruteは「けだもの」「残虐」「人でなし」といった意味がある。ヒドイ!
      • カエサルが暗殺された時に放ったとされる名セリフ「ブルータス、お前もか」は、ラテン語で書くと「Et tu, Brute?」となる。Bruteとはブルータス、つまり裏切り者という意味が込められているのかも知れない。
    • 乗機はAC「ミルクトゥース」。カーラが組んでやったものらしい。
      • 意味はそのまま「乳歯」。エンブレムに描かれた骸骨を見てみると乳歯の後ろに永久歯が見て取れる。
      • 前述通りカーラによって組まれたACだが、RaD特有の硬さ以外がおざなりな作業用パーツばかりな上、4種それぞれの武器も内部パーツも何一つ噛み合ってない。何を思ってカーラもこんな機体に組み上げたのだろうか。
        • QB保証重量も普通にオーバーしてる。(クイック要素どこだよ…)(クイックがスローってそういう…)ただ重量とエネルギー容量だけはしっかり無駄ない。
    • その経緯からカーラは彼を非常に憎んでおり、ブリーフィングの時点でクズという言葉を三回も使われる程度にはボロクソな評価を受けている。
      • 彼がなぜRaDから抜けたのか、秘密道具などを持ち逃げしたのかといった理由は不明。重度の虚言癖ということから考察すると、カーラに構ってほしかったのだろうか。
    • 声がCOMと同じである事に誰も気付かない。
  • アリーナのプロフィールによれば重度の虚言癖を備えた人格破綻者であるらしい。
    • アリーナランク8と何気にカーラやラスティより上でありレッドガン副長のナイルに差し迫る勢い。
    • 武器とフレーム、内装に至るまでものの見事に長所を潰し合うゴミアセンであり、どうやってこんなランクに至ったのか全くもって謎である。
      • 一応、火炎放射器を目眩しにチェーンソーを叩き込む一芸はあるが…
  • ミッション中では丁寧な態度で621を歓迎するが、あちこちに罠を張ったり、サプライズと称して奇襲したりと殺す気満々。
    • ちなみに彼が潜んでいる鉄骨まで近づくと「サプライズをさせて貰えないのですか!?」とショックを受ける。
  • 「素敵だ…」が口癖。
  • 社交ダンスのステップに由来すると思われる「クイック、クイック、スロー」という台詞が妙に印象に残る。戦闘中の言動からエアに「様子のおかしい人です」と少々オブラートに包んだ事を言われる。
    • ACとの戦闘をダンスと捉えたり、敗北や死を贈り物と称し、今際の際までその認識のままである。虚言癖(嘘をつく)というより、独自のフィルターを通して世界を見ているような人物と捉えられる。"Honest"(正直者)の名も伊達では無く、ある意味最も正直に生きていたのかもしれない…
    • 戦闘中に「ミルクトゥースもレールキャノンも泣いている。親元を離れカーラを恋しがっていた、不憫だ(意訳)」という台詞を言う。自ら盗んでいながらこの発言なので、如何にも「虚言癖を備えた人格破綻者」らしさを伺うことができる。
  • ところで長期戦になると普段は常識的なエアが「五月蠅いから黙らせろ(意訳)」と暴言を吐くので興味のある方は聴いてみよう

独立傭兵

トーマス・カーク / Thomas Kirk

  • 登録番号Rb18、元ランク26/Eの独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
  • ライセンス失効済みのため、621は他のライセンスを探すことになる。
    • AC6の世界ではAC乗りにはライセンスが必要ということが分かる、一種のフレーバー的存在。
  • 現在のランク26/Eはノーザーク。
  • 何の変哲もない名前のようだが、「きかんしゃトーマス」との関連性を指摘する声もある。ファーストネームのトーマスは言うまでもなく同作の主人公、ファミリーネームは同作に登場する「カーク・ローナン線(終点はカーク・ローナン駅)」から。
    • 近年のゲームプレイ環境として普及してきているゲーミングPC環境下では、専門的な知識が無くとも非公式なプラグインやMODを使用してゲームプレイを拡張できるのが特徴だが、キャラクターのグラフィック等を「きかんしゃトーマス」のトーマスに変更するMODが何故か多くのゲームに存在している。もし上記の説が正しいのであれば、トーマスネタが使われたきっかけは恐らくそれだろう。
      • 分かる人には分かる形で有名なネタMODを取り上げたのだとしたら、メーカーからのユーモアを含んだ意趣返しとも捉えられるか?
      • なお、既に本作にもとあるパーツのグラフィックを「きかんしゃトーマス」に変更するMODが存在している。本当にどこにでも出てくる
    • MOD文化の是非はともかく、本来公式側で導入を推奨されているものではないため、当然使用は自己責任。場合によっては広義における改造や不正ツールと見なされる可能性もある事には留意しよう。
      • 彼もまた何かしらの不正を働いた為に何者かに粛清され、無惨な残骸と成り果てたのだとしたら……。やり過ぎたんだよ、お前はな!

モンキー・ゴード / Monkey Gordo

  • 登録番号Rb37、ランク圏外の独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
  • ランク圏外のため、621は他のライセンスを探すことになる。
    • なおレイヴンのランクが「--/F」のことから、Fランクでも全ランクの上位30人から下は順位が設定されないものと推測される。
    • 仮にもし、彼のライセンスが「ランク圏内」「独立傭兵」「失効まで猶予あり」と条件を満たしていたならば、主人公のルビコンの名義はモンキー・ゴードとなっていた訳だが……。
      • その場合、ウォルターやカーラの意志に報いる道を選んだ場合、エンディングは「モンキーの火」となっていた筈である。ランク圏外でいてくれて本当にありがとう
  • 名前の由来は、宇宙開発初期にNASAが宇宙飛行の実験生物として送り出したリスザルのゴード。宇宙開発初期に宇宙に送り込まれた実験動物のうち生きて帰還したものも多かったが、残念ながら地球帰還の際のパラシュートの故障によりゴードは行方不明となってしまった。
    • どういう意図で自らの名義にゴードを選んだかは謎。ゲーム的解釈だと確かにモンキー・ゴード本人は死亡している(あるいは消息不明)だが……。

スッラ / Sulla

声:綱島郷太郎 / Nicolas Roye

AC:エンタングル / ENTANGLE
アリーナランク:15/C
アリーナ初回報酬:COAM 66,000 / OSTチップ 3

アイビスの火が起こる以前からルビコン周辺星系で
活動していた老境の独立傭兵

スッラが受けたとされる第1世代強化手術は
成功率が1割にも満たない極めて劣悪なものであり
彼の傍らには常に死の気配が漂っていた

手術を終えたスッラは 「狩り」だけを請け負うようになり
今では雇い主さえ定かではない
  • チャプター1最終ミッション「ウォッチポイント襲撃」に登場。この段階では非常に強いが、それでもすぐに彼がただの前座だということに気づくことになる。
  • 第1世代の強化人間であり、型番はC1-249。
  • 非常に多くの謎を持つ人物。詳しい内容は「世界観考察」の項へ。
  • 名前の由来はおそらく古代ローマの独裁官ルキウス・コルネリウス・スッラで、「ルビコン」から想起されるガイウス・ユリウス・カエサルの前の世代の人物。
  • AC名の「エンタングル」は英語で糸が絡まった様子などを指す言葉で、そこから他者をトラブルや陰謀といった事象に陥れたり巻き込ませた際に使用する言葉である。
    • 本来の言語は「エンタングルメント (Entanglement)」で、これは量子もつれを示す言葉である。非常に複雑な内容なので詳細は省くが、この辺りも色々と思わせる所がある。
    • 3周目において「賽は投げられた」を実践する主人公の前の世代の強化人間ということも相まって、メタ的にもスッラの重要性がうかがえる。

ノーザーク / Nosaac

声:赤坂柾之

AC:ビタープロミス / BITTER PROMISE
アリーナランク:26/E
アリーナ初回報酬:COAM 43,000 / OSTチップ 2

星外企業によるルビコン進駐のどさくさに紛れ
一攫千金を求めて密航してきた独立傭兵

ノーザークは自分の金と他人の金を区別しない
独特の経済感覚を備えており
借金を抱えては踏み倒すことを続けている

その甲斐あって彼の機体は常に企業の新製品で
固められており本人はそれを 「信用の拡大」 と嘯いている
  • 金銭感覚が異常で、借りた金を返さない傍迷惑極まりない人物。ミッション中の配置的に隠しキャラ扱いに近いが、戦闘中の台詞から分かる通りオーネスト・ブルートゥに引けを取らない濃い人物。
    • それなりに大層な事は言っているのだが、それで何かをしたり収入を得ている雰囲気が全くなく「借りた金のこと」に終始している辺り特に役立っている様子はない。
  • RaDの根城のグリッド086に隠れている。アーカイブ「債権回収業者の最期」では彼から借金を取り立てに来た人物がRaDに見つかり、溶鉱炉のパイプで焼き殺されるという悲惨な「RaDの歓迎」が語られている。
    • 普通なら行かないような場所に潜伏しており、偶然来た621を借金取り立ての刺客と勘違いして襲ってくる。
    • アリーナランク圏内である事を考えると、取り立てを追い返す程度の実力は持っているということだろう。
    • 戦闘能力はランクよろしく下の下。ミッションでは極端に狭い場所で交戦することになる為、アセンブルによっては多少時間がかかるだろうが、初期ブレ1本でゴリ押せる程度。むしろこいつをノーヒントで見つける方が難易度が高い。
  • 「彼の機体は常に企業の新製品で固められており」とアリーナの説明文にあるが、今作はどのパーツが「新製品」なのかの説明に乏しく、ビタープロミスを構成するパーツのどれが企業の新製品なのかは判りづらい。
    • 例えばコアと脚部に世代の説明があるが、「第2世代の傑作」はある程度普及し評価を得た第2世代製品に使われる言い回しだろう。頭部と腕部のMELANDERはMELANDER C3が存在するため新製品かと言われると判断に迷う。
      • MELANDER C3に関してはショップ販売が無く、レッドガンによるカスタムモデルである事から市場に流通する普及製品で無いとも考えられる(実際、G5イグアスを除けば機体に当該パーツを採用しているACパイロットは本作に登場していない)。
      • アーキバス先進開発局が製造したパーツは最新機種と言えるだろうが、こちらも一般販売を視野に入れていない(考察の域を出ないが、ヴェスパー部隊用ハイエンドモデルとして採算度外視の開発がなされている等)可能性はあるし、そうでないとしても例外なく各カテゴリー内にて最高級品近い高額モデルばかりである(次点はエルカノの新製品であるALBAや、ワンオフでもおかしくないカーラ機用のRaD製。これらを上回る高額パーツとなると、やはりまともに流通はしていないであろう技研製ACパーツばかり)。
      • 上述のアーキバス先進開発局製パーツに関しては、仮に買えたとしても下手すれば1部位の購入金額分で安価なフレームパーツが全身一式分揃えられ兼ねない。最新パーツ縛りでアセンしようとしたら単純に借入限度額一杯まで借金しても買えなかったから普及製品で妥協したのか……?
      • はたまた、スタンニードルランチャーの例等を鑑みるにノーザークが自機を組み上げた段階ではまだ最新パーツのリリース前だった可能性もあるが……これ以上は蛇足だろう。
      • いずれの部位も明確な次世代機がリリースされていない(派生機等は存在する)が故に「(現行の)最新パーツで固められている」という意味なのかも知れない。仮にそうでなくともアリーナの紹介文詐欺はシリーズ恒例だが
      • 余談だが、パーツに関する「世代」は、アーキバスのVPシリーズの「第2世代」、ファーロン・ダイナミクスのFCSの「第2世代」及びハンドミサイルの「第2、第3世代」がある。
  • 機体名はそのまま「苦い約束」という意味だろう。なんと今度は返す返す詐欺である
    • 当たり前の事だが、金融機関や消費者金融から融資や借入をする際には返済能力があるかどうか、過去にローン等を返済できずに滞納を繰り返したり個人再生や自己破産をしていないか等の信用情報を審査され、これにキズが付いていると融資や借入は受けられない(所謂ブラックリスト)。
    • 当然踏み倒しなど言語道断もいいところ。しかし、その常習犯として悪名が知れているはずなのにACパーツが購入出来るほどの資金を借入れられるのは何故なのか……。或いは相当に弁が立ち、借入の契約をする段階では返済意志を示す口八丁に長けるということだろうか?
      • だとするならば、返済すると見せかけて踏み倒し、それを(おかしな金銭感覚故に)悪びれないこいつもオーネスト・ブルートゥに負けず劣らずの虚言癖を持った人格破綻者と言えるか……。あちらと比べると俗物臭がキツすぎるが
    • 余談だがAC2のランカーにも環境活動家を名乗って寄付を募り、高価なパーツばかりでアセンブルを固めているキャラクターが存在した。金の出処は片や善意の寄付、片や返済意志の無い借金。どちらも悪質である事には変わり無いが、プレイヤーの半笑いを誘うネタとしてのオマージュなのかもしれない。

コールドコール / Coldcall

声:小柳基

AC:デッドスレッド / DEADSLED
アリーナランク:10/B
アリーナ初回報酬:COAM 76,000 / OSTチップ 4

星外企業によるルビコン進駐計画を事前につかみ
取引によって難なく密航を果たした独立傭兵

コールドコールは粛清代行を専門とする裏社会の殺し屋であり
企業の暗部に浸かることでビジネスを安定させてきた

仕事柄 殺意を嗅ぎ分けることに長けており
曰く 「本物は機体越しでも匂い立つ」のだという
  • 裏社会の殺し屋。2周目以降の「地中探査 - 深度2」でイグアスに代わって登場。
    • イグアスのことを「イグアス坊や」呼びする傭兵。自ら決着を付けずに依頼してくるイグアスを煽っての坊や扱いかと思いきや、何かとイグアスの肩を持つ発言をすることから、嫌味ではなく本気でイグアスのことを心配している模様。声からしても、殺し屋としてではなく孫を心配する1人のおじいちゃんといった印象。
    • ちなみにコールドコールが出てくるルートではイグアスを2回撃墜している。彼の性格ならその後も直接本人がリベンジに出てくるところだが、コールドコールが出てくる辺り、621を倒したいが自分の実力では足りず、621を倒せそうな自分の知り合いが現時点でコールドコール以外いなかった事が推測できる。コールドコールの発言からも相当悔しがっているのが読み取れる。
    • 中ボス扱いだが後に戦う封鎖機構兵器よりも報酬が高い。621と対峙するまで生き残っているのもあり、イグアスも認める実力者である事を表している。
      • 閉所戦闘で瞬殺しがちだが長引くと色々話してくれる。やはりプライドを傷つけられたイグアスの依頼と見て間違いないだろう…。
  • 名前は「(つながりのない新規客への)営業電話」のこと。
    • AC名は、依頼を遂行した証として死体を見せるという行動から「死体を持ち運ぶソリ」と考えられる。
      • 転じて自身を「死の運び屋」とするためか。
    • どちらも韻を踏んだネーミングになっている。
  • アリーナでの説明文「本物は機体越しでも匂い立つ」がなんとも印象的。「Bloodborne」のガスコイン神父のオマージュと思われる。匂い立つなぁ…

キング / King

声:木内太郎 / Kyle Hebert

AC:アスタークラウン / ASTER CROWN
アリーナランク:03/S
アリーナ初回報酬:COAM 95,000 / OSTチップ 6

コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵

彼はシャルトルーズと同じく 「ブランチ」の
一員と見なされておりステーション31襲撃計画では
強襲艦隊に対する単機陽動を担ったと言われている

ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
キングは 「今の1人目」 であるという
  • ルビコン星系で活動する4人組のハクティビスト集団ブランチの「今の1人目」。
    • ハクティビストはハックとアクティビストの合成語であり、ネットワークを利用(ハッキング)する事によって政治活動や政治的思想を流布したり、体制に対する反抗意識を表現したりする活動家の事。
    • ブランチ(Branch)とは枝や支流を意味し、転じて支店などを表すビジネス用語として使われる。朝食と昼食を一緒に取る事を意味するブランチ(Blunch=Breakfast+Lunch)ではない。
      • 下記にある通り、「翼のための止まり木(枝)」に由来する組織名なのだろう。
  • アリーナランク03/Sと相当上位なのだが2周目以降しか登場せず、しかもブランチの活躍自体がフレーバー的にしか説明されていないため影が薄い。
  • アーカイブ「STVの画稿(6)」はブランチについて語っていると推測される。
    • なお、明確にブランチの構成員と判断し得るキャラクターは作中だと下記のシャルトルーズと合わせて二人しか登場しない。上記アーカイブによると一人はオペレータらしい。
      • STVの「4人目には結局会えず」との言葉があるが、同アーカイブのACの絵から4人目は「レイヴン」、3人目は「レイヴン」のオペレータでほぼ確定だろう。
  • チャプター3多重ダム防衛で「レイヴン」のみを撃破後にこちらが撃墜されると「ブランチ」が歴代「レイヴン」の為の集団であることを匂わせる。
  • 一方、「レイヴン」が来る前に621が撃破された際のセリフからは彼らの目的が解放戦線に対する襲撃ではなく、始めからレイヴンを騙る621であったことが伺える。
    • このミッションはブランチ3人組の撃破状況により様々な台詞が存在するが、「ブランチ」とは「翼」のための止まり木であり、例え「翼」が敗れたとていずれ新たなる「翼」が現れるらしい。「レイヴン」のみが敗れた1周目で空気だったのはその辺りの事情だろうか。
    • 同ミッションで多重ダムに配置された解放戦線側の戦力は小規模どころではなく、戦いと呼べる物すら起こっていない。彼とシャルトルーズが手際良く殲滅したのだろうか?
    • 元からあの程度しか配置されていなかったのであれば、ランク上位の彼やシャルトルーズを2機同時に差し向けた企業側は解放戦線を徹底的に蹂躙するつもりだったのだろうが、上述の通りキングらは偽のレイヴン(=621)がメインターゲットであったかのようなセリフもある。
      • 或いは、解放戦線を狙えば封鎖機構や企業勢力を次々に蹴散らし脅威度が高まり続けている621が出張ってくるだろうと予想し、企業側にとっても大きな障害になっている621を高位ランカー複数名によって確実に排除しようとしたとも考えられる。苦しい立場にある解放戦線は、自分達が標的にされれば単機でも依頼完遂が見込める621に頼るだろうと推測したのかも知れない。
    • いずれにせよ、ブランチの設定や同ミッションが発生するタイミング等々的にも色々と背景の考察のし甲斐がありそうである。
  • 今作のアリーナにおけるSランク帯は「特例上位ランカー」という扱い。彼の上には企業陣営の最高戦力とされるACパイロットしか居ないことを考えると、設定上の戦闘能力は相当に高いという事だろう。登場ミッション冒頭でエアから語られる任務成功率も9割に迫るなど極めて優れている。
    • 任務成功率が独立傭兵として活動を開始してからなのか、或いはある時期から現在までの一定期間から算出されているのかは不明。
      • 仮に前者だとするならば駆け出しの頃から余程堅実に成果を重ねて来たか、数多の任務失敗を経て尚成功率が高確率に収束する程経験を積んできたという事であろう。「完成された傭兵」という評価もベテランぶりを伺わせる。
  • 乗機「アスタークラウン」はパルススクトゥムとAC6版破壊天使砲強力な三連装レーザーキャノンを装備した重4脚AC。
    • 脚部こそ重装タイプのベイラム製4脚だが、レーザーキャノンの凄まじい機体負荷故かその他のフレームは軽〜中量タイプ。しかしパルススクトゥムがあるためスタッガーへ追い込みづらく、結果として打たれ強い。
    • バーストハンドガンでチマチマとACS負荷を蓄積された所へリニアライフルのチャージショットを撃ち込まれスタッガーに陥る、スクトゥムに焦れて強引に格闘戦を仕掛けた所へアサルトアーマーを合わせられる、というのが負けパターンになりやすい。
    • 中距離なら見てから回避がしやすい武装が多く、スクトゥムによって雑な攻めが通用しにくい。ある程度操作に慣れてきたら、アリーナで対AC戦を練習したりするのに丁度いい相手になるだろう。

シャルトルーズ / Chartreuse

声:大地葉 / Reba Buhr

AC:アンバーオックス / UMBER OX
アリーナランク:05/A
アリーナ初回報酬:COAM 87,000 / OSTチップ 4

コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵

彼女はルビコン星系で活動するハクティビスト集団
「ブランチ」の一員とされ
ステーション31襲撃計画では封鎖システムに
深刻な打撃を与えたと言われている

ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
シャルトルーズは 「今の2人目」 であるという
  • ブランチの「今の2人目」。一周目でもアリーナAランクに到達するとお目にかかれるが、キングと同様2周目以降にしか登場しない。しかもあの「レイヴン」と1周目とは違う形で戦闘するミッションのため、なおさら空気感が強い。
  • 名前の由来は酒の一種であり「リキュールの女王」と呼ばれているようで、ブランチの今の1人目キングと対になっている。シャルトリューズと発音することもある。
  • 乗機「アンバーオックス」は高火力兵装を満載したタンクAC。グレネードキャノンや拡散エネルギーキャノン等、中近距離で猛威を奮う武装で真っ向勝負を仕掛けてくる。
  • 「見つめ合うと死ぬ女傭兵」という異名は正面からの撃ち合いで無類の強さを誇る事から付いたとのこと。
    • 「目が合うと」ではなく、「見つめ合うと」という所に活路がある。つまり、ダラダラと正面戦闘に付き合わずさっさと背面・側面に回り込めということ。スミカ・ユーティライry
    • ミッションでは絶壁やダム施設など、壁を背にして後ろに回り込まれないよう上手く地形を利用した位置取りをしてくる。幸い、バズーカやグレネードは動き続けてさえいれば至近距離でも躱せる事が多いため、冷静に対処したい。
    • アリーナでは一転、遮蔽物も何も無い場所での交戦となる。機動力で撹乱してしまえば被ダメージ要因は拡散エネルギーキャノンのカス当たり程度となるため、アリーナAランクを解放するまでに数々の強敵・難敵を屠ってきたプレイヤーならば手こずる方が難しい相手だろう。
    • ホバータンクで中途半端にフワフワ浮こうとするため的にしやすく、鈍重な割にタンクとしてはビミョーな安定性能ですぐスタッガーする。パルスアーマー持ちではあるものの、フレーム構成をよく見れば分かる通り素の防御力も実はタンクとしては今一歩(無論タンクはタンクなので脆い訳でもないが)。
    • 武装がどれも発射間隔の長い武器ばかりなため、攻撃を躱した後は明確にこちらのターンとなる。一歩踏み込んで格闘武器等を叩き付ければ一瞬で仕留める事も出来なくはない。
    • タイマン能力は頗るビミョーだが、ミッションでは撃破に手間取って「レイヴン」やキングとの3対1に持ち込まれると3機の中では一番の脅威と化す。画面外から必殺の一撃が飛んできて大ダメージを浴び、ワンパンでスタッガーに追い込まれリペアも使えず3機に一斉に轢き潰される……というえげつない負け方をした人もいるのでは。
  • 勝ち気で自信家なセリフが多く、621との邂逅時も僚機のパイロットであるキングに「こいつはあたしがやる」と手出し無用を告げている。
    • 621に対し「今までのレイヴン同様しぶとい(意訳)」と評した。キングも621の戦いぶりに対して戦闘中に所感を述べていた事を考えるに、今までも歴代「レイヴン」と戦ってきたのだろう。それが訓練や模擬戦の類いなのか実戦なのかは不明。
      • 作中のように当代の「レイヴン」が被るケースが発生した事が過去にもあり、同様に偽物が本物を超えて新レイヴンに成り変わる場に居合わせた──という経験があった可能性もある。独立傭兵諸兄諸姉はライセンスの落とし物をしないよう注意しよう
  • 一方で、621が先にキングの方へ行った場合、彼に対し「気取るな」「上から目線をやめろ」と、窘めるというよりは、“いつもの事”を鬱陶しがるような言い方でツッコミを入れる。
    • どちらも撃破時にはすかさず相方を慮って脱出を促す通信が入る。独立傭兵とは言え同じブランチのメンバーとして戦う戦友同士、確かに信頼し合っていたようだ。
      • 余裕綽々でキザな一面のあるキングに呆れたような言葉を投げるのも、もしかすると日常的な事だったのかもしれない。
    • 登場ミッションでは、「レイヴン」が到着する前にキングを撃破した上で彼女に負けミッション失敗すると、621に対し「レイヴン」という称号を背負うには不足であると口にした流れでキングに対しても「名前負け」と死体蹴り中々強烈な一言を残す。感傷故に出た憎まれ口か。
    • 一方、二人とも撃墜してから彼女にタイマンで負けた場合は「立て直すのは……辛いな」と寂しそうに零す。

「レイヴン」 / Raven

  • 汚染市街で621が取得した傭兵ライセンスの本来の持ち主。主人公と区別するためか作中では常に「」付きで表記される(ただし英語版では区別はしていない)。
  • 乗機「ナイトフォール」はパッケージを飾り、タイトル画面で映る等本作の看板機とも呼べる存在。
    • そのフレームパーツは頭部以外まさかの初期パーツ。いずれも本来は戦闘用ではなく性能は控え目のはずだが、それを全く感じさせない。
    • 迂闊に接近するとアサルトアーマー→パイルバンカーチャージ攻撃というカウンターのお手本のようなコンボを決められる。
      • アサルトアーマーをまともに喰らえばスタッガーはまず免れず、そこへ直撃補正を乗せたとんでもない威力のチャージパイルが襲いかかってくる。中量級ならまずワンコンボで仕留められてしまい、重量級でも無事では済まない。
    • アサルトアーマーととっつき以外の武装は強化アサルトライフルとスプリットミサイル。
      • どちらもパンチ力に欠ける武装ではあるものの、だからと油断していたらじわじわ削られていたというケースは十分考えられる。必殺コンボを持っている相手なので、確殺圏内まで削られていると一瞬で勝負が決まってしまう事もままある。APや間合いの管理は丁寧に行いたい。
  • 乗機は残骸と化していたが、後に621がレイヴンの名に値するか見極めるために戦いを挑んでくる。
  • こちらに語りかけてくるのはオペレータであり、「レイヴン」本人は一言も喋らないが、オペレータとは何かしらやり取りを交わしているらしい。
  • 旧宇宙港防衛では、依頼を受けた621の到着前に惑星封鎖機構の戦力を迎え撃ち、単騎で全滅させるという凄まじい戦闘能力を発揮する。
    • そして後からやってきた621に決闘を挑む流れになるのだが、この時「レイヴン」のAPは全く損耗しておらず、リペアキットもきっちり3回使うので、どうやら一発も被弾することなく封鎖機構の船団を壊滅させたらしい。おそらくプレイヤーでもそんな芸当ができる者はいないだろう。補給シェルパを使った可能性も無くはないが。
  • ルビコン3でコーラルが再び観測されたことをリークし、星外企業がルビコンに出張ってくる切っ掛けを作った張本人。後に名義を借りた621がカタフラクトと戦った際に、封鎖機構からその件で恨み言を言われる。
    • 上記の件で封鎖機構を怒らせたためか、優先排除対象にも指定されている。
  • エアの調査によると、レイヴンとは特定の個人を示す識別名ではなく、自由意志の象徴として傭兵達が受け継いできた称号であるとのこと。
    • アリーナランクが低い点はこのあたりの都合であまり目を付けられないよう擬装していた可能性もある。
      • 小説版初代ACの主人公リャノンも元イレギュラー(初代AC)であることを隠してアリーナでは三味線を弾きランク詐欺、fAではUnknown(前作4の主人公とされる。4主人公はレイヴンと呼ばれていた)が政治的理由でランク詐欺……ランク詐欺はある意味レイヴンの伝統か。
  • 2周目以降から受けられるチャプター3多重ダム防衛では「レイヴン」オペレータとキング、シャルトルーズが互いに面識があるような通信をする。
    • 「STVの画稿(6)」で描かれたACの絵がナイトフォールに酷似しているため、「レイヴン」とそのオペレータこそが十中八九ブランチの残り二人である。
    • ナイトフォール専用頭部パーツHC-2000/BC SHADE EYEの説明文からもそれがうかがえる。
  • 重要そうでいて、話に大きく絡む事もなくどのルートでも登場ミッションでそのまま退場する。
  • 彼がなぜ企業に情報をリークしてルビコンを戦場にするという選択をしたのかについても一切語られない。推測に過ぎないが、彼が自由意志の象徴として扱われていることから、コーラルとそれに関連する各種技術を惑星封鎖機構が秘密裏に独占し世界のパワーバランスが乱れることを危険視し、戦乱が起ころうとも多数の組織・人間の参加による「選択と淘汰の機会」を創出するためだったと考えるのが自然だろうか。そうだとすれば自分の名義を奪い、自分以上の強さを持つ主人公の進む先を「見届ける」ことを選択する理由にもなるだろう。
  • チュートリアルミッションで撃破された機体に乗っていた『レイヴン』が誰なのかという疑問がある。実は本人は生きていて後に「レイヴン」として主人公と対峙するか、あるいは先代レイヴンでありあの時点で戦死していたか。
    • 『「レイヴン」=ブランチの「今の4人目」』はフレーバーテキスト的にほぼ確定と言っていいのだが、上記についてはどちらが正しいかという確定的な証拠は無い。こちらに関しては「世界観考察」のページで。
  • 設定から分かるように過去作のプレイヤーのセルフオマージュ。本人は一言も喋らずオペレータのみが喋るのは、fAのホワイト・グリント(パイロット名はUnknown)も意識しているのかもしれない。


「レイヴン」オペレータ / Raven’s Operator

声:園崎未恵
  • 「レイヴン」のオペレータを務める女性。オペレータであって傭兵ではないが、便宜上独立傭兵の項目に記載する。
  • 名前は明かされず、「レイヴン」オペレータとのみ表示される。
  • ゲームプレイトレーラーの最後に出てくる「見せてもらいましょう 借り物の翼で どこまで飛べるか」という台詞は彼女のもの。ゲーム本編でも使用される。
  • STVの画稿(6)に描かれている女性2人の内のどちらかが彼女。はっきりした根拠は無いが、一番左の髪を縛っていない方がそうだと思われる。
    • 頭部にヘッドセットのようなものを装着しているようにも見えるので、根拠を求めるとすればそこだろうか。また、もう一人のシャルトルーズと思われる女性(ポニーテールの方)はパイロットスーツのような格好である。
  • 多重ダム防衛のミッションが発生するルートを進んだ場合、ブランチは彼女を除いて全滅することになる(シャルトルーズの生死は不明だが恐らく死亡)。シャルトルーズの項目にある通り、勝ち気で自信家な性格が伺え、実働要員でもある彼女でさえ「一人で立て直すのはきつい」と漏らすあたり、直接戦う力を持たないオペレータ一人では恐らく立て直しは困難と思われるため、同組織は無期限活動休止に近い形で瓦解したものと推測するのが自然か。
    • 見方を変えてハクティビスト集団である事を考慮すれば、ITスキルに長けるであろうオペレータの方が能力と志を持つ者を見出すのは向いていそうなため、単身ブランチの新生を目指したかも知れないが……。いずれにせよ、そもそも同組織の起源や代表者等々作中では語られていない事も多いため、その後彼等がどうなったかは今後語られるのを待つか、各々の考察に委ねられるところである。

ケイト・マークソン / Kate Markson

  • 3周目から登場する謎のAC乗り。オールマインド上にも情報が無いが……?
  • カタフラクト戦での共闘中に、カタフラクトがAP30%を割ると「大きすぎる…」と呟く。これはカタフラクトではなく主人公の力量についての感想だと思われる…が、それ以上に旧作プレーヤーにピンとき過ぎるオマージュセリフな為、このセリフからも彼女の胡散臭さを感じ取った旧作ファンは多数いることだろう。
  • 作中で正体が語られることはないが、オールマインドが絡むルートに関連するため正体はオールマインド関係者、あるいはオールマインドそのものと推測される。
    • エンディングクレジットに名前が載っていないが、声優はオールマインド役と同じ潘めぐみ氏であると推測されている。
  • ブリーフィングで確認できるのだが、乗っているACの名前は「TRANSCRIBER」。日本語で転写する者、所謂代書を行う職業を指す。
    • マインドβに酷似している。
    • エンブレムはペン先。それもオールマインドのエンブレムと似た色合い。
    • アリーナANALYSISのマインドβの説明にほぼ答えが書かれており、
      「マインドβはそのまま実戦に投入しても 優れた傭兵と見紛うほどの働きを見せるでしょう」
      の文言から、少なくともACの操縦自体はトランスクライバー(=マインドβ)に搭載されたAIである。
  • この「TRANSCRIBER」は地味に本作内で唯一戦うことのできないAC。アリーナには登録されておらず、この機体と敵対するイベントもない。
    • 上述の通り、機体構成はマインドβそのもののため疑似的にアリーナで戦闘可能。ただし前述の通り、ミッションで戦えない唯一のACであるのは確か。
  • 名前の由来はデイヴィッド・マークソン著の小説ウィトゲンシュタインの愛人に登場する主人公ケイトか。世界に一人残された女性が、見たものをタイプライターで書き記していく、という形式を取る。
    • さらにケイトという名前の意味を遡っていくと「純粋」という言葉からきている。

その他

ハウンズ / Hounds

  • 作中で存在が語られる、かつてハンドラー・ウォルターが指揮した強化人間の部隊。「猟犬」を意味しており、おそらく主人公と同じく第4世代の強化人間が所属している。
  • 少なくとも617~620の4人の存在が確認され、ゲーム内ではなくAC6公式ストーリートレーラーにて断片的ではあるが617・619・620の3人の結末が語られる(作戦に参加していない618は厳密にはハウンズに所属していない可能性もある)。どこかの施設を襲撃するがカタフラクトの妨害に遭い、目的達成に成功しつつも全滅してしまう。
    • この時相手しているのは封鎖機構のSGが利用していたレーザー砲。アイボールではない。
    • 作中の発言などから、彼らが戦っていたこの場所はルビコンではないことが明らかとなっている。封鎖機構の兵器であるレーザー砲やカタフラクトが出向いていることから彼らにとって非常に重要な何かがあったことは予想できるが、この作戦の主目的が何だったのかは最後までわからなかった。
      • 617がアサルトアーマーで自機もろともレーザー砲を破壊した後にCOMが「ミッション完了」と発言していることから、ミッション目標はレーザー砲の破壊、もしくは作戦領域内の敵戦力排除といった性格のものであると推測される。
    • それでもウォルターが「おかげでルビコンまでこぎつけた」と言っている当たり、621がルビコン入りするためには必要な作戦だったことが窺える。プレイヤーの物語があるのは、ある意味で彼ら3人のおかげでもあるのだ。
  • ハンドラー・ウォルターのエンブレムは、「何本ものリードを引く右手」である。3機ものACが共同戦線を張るのは珍しく、この「群れで狩りをするスタイル」が本来の猟犬(ハウンズ)の戦い方だったのだろう。しかし、何故か621は単独行動を強いられている。予算でも尽きたのだろうか。
  • 全員の登場機は初期機体をベースに重武装化したもの。バックショットからブースタ含め外装は完全に初期機体であり、ブースタの噴射炎からジェネレータは内燃型(初期ジェネレータも内燃型)だとわかる。積載超過気味だが、その割に高出力・高機動で移動している。いつものフロムマジック。
    • 617
      • 右手にガトマシ、左手にパルスブレード、右肩に拡散バズーカ、左肩にパルスシールドを装備している。突入の際パルスシールドと共に左腕を喪失、さらにカタフラクトとの接触で拡散バズーカを失っている。総火力を大幅に失いつつも一切臆せずカタフラクトに立ち向かう。
      • 辛くもカタフラクトを撃破したのちはガトリングさえ喪失。ボロボロの機体でレーザー砲台へと特攻、アサルトアーマーで砲台を破壊し見事にミッションをやり遂げる。この時の617の機体は損壊が激しく、自身のアサルトアーマーにも耐えられなかったのだろう。
      • オペレーションの画面から機体名は「scav617MG」であると予想される。
    • 619
      • 右手に初期ライフル、左手に腕グレ、両肩に12連垂直ミサイルを装備している。映像では突撃の際に垂直ミサイルを掃射、その隙を突かれてレーザー砲に脚を吹き飛ばされ激しく転倒してしまう。しかしその際放ったミサイルが基地の防壁を破壊し、617と620が突入する足がかりとなった。
      • レーザー砲が破壊される際に僅かに残骸が映っている。撃破シーンと比べるとわずかに砲台に近づいているようにも見えるため、もしかすると這いずってでも目標に近づこうとしていたのだろうか。
      • オペレーション画面が映る前に撃破されているので機体名は不明。
    • 620
      • 両手にハンドガン、右ハンガーにリニアライフル、左ハンガーに初期ライフルを装備している。カタフラクトとの接敵後、レーザーショットガンの異様な連射力を前に消し飛ばされてしまった。この連射はゲーム中では発揮されないもの。単なるフロムマジックかこのカタフラクトが特殊だったのか。
      • よく見ると狙われた617の前に割り込むように入ってきていることがわかる。彼の機体が損壊しているので、庇おうとしたのだろうか。
      • オペレーションの画面から機体名は「scav620RF」であると予想される。
  • 本編クリア前とクリア後でこの映像の印象は大きく変わる。
    • 一見すると無茶な作戦に赴かされ、捨て駒のように使われている不憫な強化人間たちという風に映る。ボロボロになっても突き進む様は、まるで617が命令に忠実に動く事しかできない状態にされているように思える。
    • ウォルターの人となりを知ると、彼らはあくまで自分の意思でこの作戦に赴いていたのではないかと思える。最後の突撃の様子さえ、覚悟を決めたようなものに見えるのは気のせいだろうか。
    • 目利きのウォルターが選んだ猟犬たちである、この3人が621より劣っていたとは限らない。だとすれば621がこの内の一人になっていた可能性もあったのだろうか、それこそ振られた賽の目のように数字が違っただけで…また、この映像は実に示唆的でもある。ボスの攻撃には当たると死ぬ、困ったことになったらガトリングを信じて突っ込め等々プレイヤーがこのムービーから学ぶべき点は多い。
  • スッラが617について知っているようだが、具体的な内容は作中では語られないまま。
    • 日本語版で「617はどうした?」と発言している箇所は、英語版だと「Where‘s 619 and 620? Dead? (619と620はどうした?死んだか?)」に変わっている。下記の618の事も含め、ハウンズのメンバーのことは全員知っていたらしい。
  • 「618」が歯抜けになっているが、ウォッチポイント襲撃のALT MISSIONにおけるスッラの「私が殺ったのは…618だったか?」という発言から、618はスッラに殺害されたものと思われる。

ナガイ教授 / Prof. Nagai

  • ルビコン調査技研所長を務めていた人物。本編時点では故人であり、ストーリーに直接登場することはないが、生前彼が残した口述筆記が文書データとして残されている。
  • コーラルの危険性に早くから気付いていたようであり、口述筆記(4)によれば、増殖するコーラルをアイビスの火で焼き払う判断を下したのも彼のようだ。
  • 研究に取り憑かれた第一助手の研究内容に「理屈は通っていても許されるものではない」というコメントを残していたり、家族を顧みなくなった第一助手の息子をラボで引き取ったりと、真っ当な倫理観を持った善良な人物であることが窺える。
    • ウォルターの昔話に出てくる「善良な科学者」とはおそらく彼。
    • 所長である彼が倫理を重んじる科学者であるにも関わらず、技研はウォルターの言う「狂った成果」を生み出し続けたらしい。第一助手のようにコーラルの可能性に狂わされた科学者達を押さえ込むことができなかったのかも知れない。
  • 口述筆記(5)の「観測を続けなければ」という言葉を見るに、オーバーシアーの創設者は彼なのかもしれない。
    • 映像記録:アイビスの火を読む限りだと、教授はアイビスの火に呑まれて死亡したと思われるので、オーバーシアーの結成そのものには関わっていないと思われる。が、彼が第2助手に託した遺志が結成の切っ掛けになっていることは間違いない。
  • STKの遺稿に生前の姿が描き残されている。一番右側のメガネを掛けたスーツの男性が彼と思われる。
  • 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右肩・左肩・ブースタ・ジェネレータに冠する「NGI」はおそらくナガイ教授のことを指している。

第1助手 / Assistant No.1

  • ナガイ教授の第一助手。コーラル研究に取り憑かれ、Cパルスで人間の知覚を増幅するという、後の強化人間に繋がる研究を推し進めていた。
  • 研究に没頭するあまり家族を顧みなくなり、彼の妻は研究が原因で命を落とし、息子はナガイ教授によってラボに引き取られることになった。
    • ウォルターの昔話に出てくる「狂った科学者」とはおそらく彼。
  • STKの遺稿の中央、スーツの男性の左側で、両手で何かしている白衣の男性が彼と思われる。
    • STK遺稿のメモで「助手1 精神混濁」とあるのが気になる。研究でコーラルとの接触機会が多い彼は直接摂取でもして変性意識状態になり、変異波形との接触に至ったのだろうか?
  • 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右手・左手・FCSに冠する「WLT」はおそらくウォルターのことを指している。
    • ウォルターが苗字を意味しているとしたら、技研製であることを考慮すると時代的にもハンドラー・ウォルターの父親と思われる第1助手のことだろう。
    • FCS「IB-CO3F: WLT 001」の説明文に「人体感覚の拡張とも呼ぶべき優れた処理性能」という記述がある。「人体感覚の拡張」はオールマインド製ACパーツの設計テーマでもあるが、何か関係があるのかは定かでない。

第2助手 / Assistant No.2

  • ナガイ教授の第二助手。玩具作りが得意らしい。
  • アイビスの火の後、ナガイ教授からコーラル観測の仕事を託されたと思われる。
  • STKの遺稿の一番左で、少年の頭を撫でている人物がそうだと思われる。髪型を見るに女性のようだ。
    • 英語版のナガイ教授の口述筆記(3)で第2助手の代名詞がSheなので間違いなく女性である。
  • カーラの発言や経歴と照らし合わせると、第2助手が後のシンダー・カーラである可能性も考えられる。
    • 「玩具作りが得意」という性格がまさにシンダー・カーラ。

第1助手の息子 / Assistant No.1‘s son

  • 前述の通り父である第1助手の研究により母親が死に、ナガイ教授のラボで面倒を見られていた少年。
  • STKの遺稿によれば目の奥に光を宿していたという。それが意味するのは意志の強さか、あるいは父親や研究への怨みか。
    • 既に記述済みだが、正体はハンドラー・ウォルターが濃厚。
    • 医療技術が進んだ世界でせいぜい60才程度で果たして杖をつくだろうか?
      • ウォルターが本編前からACに乗って活動していたとすれば、杖をつくのは「戦傷による障害」の可能性もある。
  • アーカイブ「アイビスの火」によると、ナガイ教授がアイビスの火を起こす前に「友人」達がいる木星へと送られたらしい。
    • 作中で木星といえばかつてのG1ミシガンが従軍した木星戦争が起こった場所である。
      • ハンドラー・ウォルターはG1ミシガンと旧知の仲であったような振る舞いを見せるが、関係はあるのだろうか?

STK

  • アイビスの火に巻き込まれ死亡したとされる巨匠の画家。「STKの遺稿」は前述のナガイ教授らを描いたものと思われる。
  • 「彼の作風が後にAIに取り込まれた」という設定は、意図していたのか偶然なのか定かではないがAC6が発売された2023年の時事ネタとなっている。
  • 名義のアルファベット3文字の意味は明確にされていないが、STVはSTKに影響を受けた名義だと思われる。だが両者には共通点がある。
    • STKはアイビスの火に巻き込まれ死亡したと「される」としか言われていない
    • STVは「人が描くことに拘った最後のひとり」と呼ばれているにもかかわらず、AIに取り込まれたSTKと作風が酷似している(自分の手で描くことに拘るならAIを模倣するとは考えにくいため)
    • STVは「覆面」戦場画家
    • RaDを描いたと思われる「STVの画稿(2)」の「どこかで見たことがあるような気がする」というメモ
  • 特に最後が決定的であり、STKはアイビスの火を生き延び覆面戦場画家「STV」として現在も絵を描き続けている可能性がある。
    • 「どこかで見たことがあるような気がする」は「STKの遺稿」でSTVが間接的に第2助手ことカーラを見ていたからこその感想では?
      • 「STKの遺稿」は素描でありかつ第2助手が奥を向いていて顔を確認できないため、「STKの遺稿」だけでは「どこかで見たことがあるような気がする」と判断するのは難しい。もちろん「遺稿以外にもナガイ教授らを描いたSTKの画稿が残されている」なら話は別だが、そこまで行くとゲーム内情報を超えた考察になってしまう。
      • 「STVの画稿(1)」で他の組織に比べると世間に知られている可能性が高そうなルビコン解放戦線の精神的指導者ドルマヤンをSTVが知らなかったことから、作中登場人物の実情や顔はあまり世間に知られていない様子。となるとSTVはどこかでシンダー・カーラを「直接」見たことがあると推測する方が理解しやすい。
  • 「STVの画稿」と同じくオールマインドのステルスMT残骸からデータが発見される。

STV

  • 覆面戦場画家。「人が描くことに拘った最後のひとり」らしく、AC6の世代では既にAI画家により人間の画家がほぼ絶滅しているようだ。
  • アーカイブ「STVの画稿」はおそらく以下の人物や組織を描いたもの。レッドガンを描いたと思われる(3)の状況から、本編開始直前あるいは本編進行中に描かれたものだろう。
    • (1):「座っているお爺さんが一番凄そうに見える」はおそらくサム・ドルマヤンのため、ルビコン解放戦線を描いたものと思われる。
      • おそらく8人いる。AC乗りでないものを含めた名前ありのルビコン解放戦線関係者は、作中で8人登場している。
    • (2):「女の人が一番偉くてて賢い」とACの頭部がWRECKERのことから、シンダー・カーラのいるRaDを描いたものと思われる。3人描かれているため、オーネスト・ブルートゥが逃げる前に描かれた絵?
      • 3人が乗るACはオーネスト・ブルートゥの乗機「ミルクトゥース」と思われる。(頭部パーツが一致している)
      • 「どこかで見たことがあるような気がする」がシンダー・カーラの正体を示唆していて意味深長。仮にシンダー・カーラが第2助手と同一人物だとしたら、STVもアイビスの火を経験したのだろうか?
    • (3):「この人たちはガラが悪すぎる」は他の画稿からの消去法により、レッドガンを描いていると思われる(ドーザーだと(2)のRaDと被るため)。
      • 6人いることからG1~6が勢ぞろいしていると思われる。
      • G7が居ないこと、G4が居ることから「G7大破~レッドガン壁越え失敗」までの間に書かれたのかもしれない。
    • (4):「いい人もいる フィーカを一杯もらった」は、ミッション「ヴェスパー3排除」の台詞からV.III オキーフ、つまりヴェスパー部隊を描いていると思われる。そうなると「インタビューを申し込んだら一番偉そうな人に断られた」は尊大かつ地位の高いV.II スネイルか。
      • 8人いることからヴェスパー1~8が勢ぞろいしていると思われる。
      • 肩を組んでいる人の上着をよく見るとアーキバスのロゴが入っている。
    • (5):「借りた金を返さない馬鹿がいる」はノーザークのことだと思われる。「殺し屋ふたりの取引現場を偶然見かけたので」は、一人は作中で唯一「殺し屋」と明言されているコールドコールと思われる。
      • ソファの陰に隠れている人物はノーザークだと思われる。
      • もう一人は不明だが、ノーザークに関連することからアーカイブ「債権回収業者の最期」の債権回収業者か?
      • STVの画稿の傾向から考えた場合は、もう1人はスッラと考えた方が自然かもしれない。
      • ソファの前には誰かが倒れているのがわかる。「仕事」を目撃してしまったのだろう。
    • (6):「4人組の独立傭兵」ということで、おそらくブランチ。「ひとりはオペレータらしい」「4人目には結局会えず」が、アリーナでブランチが2人しか登録されていない理由を示唆している。
      • 描かれたACがナイトフォールに酷似しているため、おそらくブランチ4人目は「レイヴン」。
  • STVの画稿を持っている残骸は全て所属不明機のものである。理由や目的は定かでないが、所属不明機はオールマインドの手先なので、彼女と関係があることは確かだろう。また、STV画稿の全員(5の殺し屋ふたりがコールドコールとスッラの場合)がアリーナに登録されている人物なのが示唆的。

セリア / Seria

  • サム・ドルマヤンが撃墜された時に口にした名前。彼と交信していたCパルス変異波形の名前と思われる。
    • おそらくルビコン解放戦線のエンブレムのイメージモデル(アルメニア民族衣装らしき服装の女性が羅針盤を抱き視線の先を指差している)。
  • ドルマヤンの随想録によれば、彼女もエアと同じく人とコーラルの共生を夢見ていたらしい。
    • 加えて、彼女は「共生」という言葉の意味そのものについても色々と考えていたようだ。おそらくはドルマヤンと同じく「人間の幸福のために自分の同胞が犠牲になることを共生と呼んで良いはずがない」と考え、彼女なりに正しいと思える共生の在り方を模索していたのだろう。
  • 技研都市の論文を調べた結果、コーラルリリースに共生の可能性を見出したようだ。
    • 随想録(2)の「尽きることはないから心配はいらない」という発言と、映像記録:ルビコニアンの糾弾の「アイビスの火より以前、コーラルが尽きることはなかったのだという」という記述を照らし合わせると、随想録(2)が書かれたのはアイビスの火が起きる前だと推定できる。他の随想録が書かれた時間軸も同じなら、セリアは壊滅前の技研都市にハッキングして論文にアクセスしたと思われる。
  • 推測の域を出ないが、技研の論文からコーラルリリースという手段を考え出し、その達成を望んだCパルス変異波形であることを踏まえると、オールマインドの正体は彼女なのかも知れない。
    • アーカイブ「文書データ:ドルマヤンの随想録(5)」での彼女はドルマヤンの意志を尊重している。賽を投げないというドルマヤンを尊重し最期の瞬間まで共にあったとも考えられるだろう。
      • 一方で、ドルマヤンに撃墜された際の「分かってくれ…セリア…」という台詞を見る限りでは、セリアはドルマヤンの判断に必ずしも納得していなかったようにも思える。(自分の考えに賛同してくれている相手に「分かってくれ…」と語りかけるとは考え難いため)
      • 「尊重する」という言葉が必ずしも「同意する・賛成する」ことを意味しないことも踏まえると、セリアがドルマヤンの判断に納得していたかについては疑問の余地が残る。
      • アーカイブをよく読むと、セリアはドルマヤンの意志を尊重すると言っている→それを受けてドルマヤンは悩む→賽を投げることは出来そうにないという随想であるため、ドルマヤンの「私は賽を投げることは出来ない」という答えを聞いた後のリアクションについては想像の余地がある。そのため、エアが621の判断を尊重していたものの、コーラルを焼き尽くすという選択を聞いた結果敵として立ちはだかることを決めたように、ドルマヤンの判断を聞いた結果、交信を断ちセリア自身は別の道を進んだ可能性も考えられる。
    • 本編以前にオールマインドに吸収されてしまったとの考察も可能だ。ドルマヤンには「声」が見えなくなって久しく、一方でオールマインドは最終的にエアを吸収する前提の計画を立てており、Cパルス変異波形すら取り込めるという実証が済んでいたとも取れるからだ。
  • seriaはスペイン語およびイタリア語で「真面目な・真剣な」という意味を持つ形容詞。英語のseriousに相当する。ちなみにseriaは女性形で、男性形はserio。
    • seriaを逆読みするとairesとなり、これはスペイン語で風や空気(Air)を意味する。エア(Ayre=Air)と重なるが、偶然か否かは定かでない。
  • ACVI作中では名前のみが言及され、本編中にセリア本人は登場しない。アイビスの火によるコーラル焼失で消滅したのか、オールマインドにデータ生命として吸収統合されたのかは定かでないが、セリアという人格は「既に死亡している」とみなせる。

コメント

  • セリアはアイビスの火で燃え尽きた後、また少しずつ集まってエアとして復活したのかなって思った -- (名無しさん) 2023-09-11 04:54:51
  • ウォルターは画稿にある少年=技研の強化人間じゃないか -- (名無しさん) 2023-09-11 07:43:47
  • 王様のブランチ… -- (名無しさん) 2023-09-11 13:36:23
  • ↑7 フレーム構成の話じゃないか?看板機体は構えキャノン上等だったし。SLの看板機体なんて軽2にカラサワとかな…… -- (名無しさん) 2023-09-11 16:37:26
  • 正直超速超範囲ブレ振り回すトンデモボスよりガチアセンガチAIのACぶつけられて殺される方が良かったなぁって -- (名無しさん) 2023-09-11 18:52:24
  • レイヴン本人が画稿の女性で、オペレーターはエアと同じコーラルの意識って線はワンチャンないかなぁ。最初ブランチは戦火を求めた流れ者かと思ってたけど、レイヴンの機体フレームがRaD製なんで、ルビコン出身かカーラの関係者だと思うんだよねぇ。 -- (名無しさん) 2023-09-12 12:40:31
  • オペレータの声がウォルターに聞こえているので流石に逆張りだと思う……ミッション中の会話完璧には覚えてないけど、認識してるよね? -- (名無しさん) 2023-09-12 13:09:40
  • まさかと思うけどトーマス・カークの元ネタって機関車トーマスとカーク・ローナン路線?フロムからのmodに対する意趣返しってコト? -- (名無しさん) 2023-09-12 17:21:00
  • ↑面白いなそれ。modに対する意趣返しっていうのもなんか妙に腑に落ちる。 -- (名無しさん) 2023-09-12 17:53:53
  • 面白い指摘だと思ったのでトーマス・カークの記事を編集しておきました。見つけた人が凄いのでこのページのコメント欄から〜みたいな一文を入れようか迷いましたが、Wikiの記事としては微妙かなっていうのと、自分が知らないだけで他所でも言われてる可能性もあると思ったのであぁいう書き方に留めています。不備などありましたら添削・加筆・修正等々お願いします。 -- (名無しさん) 2023-09-12 18:24:29
  • オールマインドって第一助手の妻なんじゃ無いんかな?死んだ人間の意識はコーラルに散逸する、コーラルと交信していた可能性がありコーラスリリースを知っている、オールマインド性の装備の理念が第一助手の装備の理念と一緒など…。 -- (名無しさん) 2023-09-12 18:37:13
  • 仮にそうだとしても口調そのものは機械的になってる以上当人とは言えない状態だろう -- (名無しさん) 2023-09-12 18:40:19
  • オールドンマイちゃんが技研関連だと、ラストでわざわざコーラル抜き蜘蛛とイグを運用してるのは少し変。前からあのラストバトルがパルスEN兵器なのは引っ掛かってるんだ…。コジマしゃないとおもうけど。 -- (名無しさん) 2023-09-12 18:51:19
  • 泥のようなコーヒー、通常日本で売られてるコーヒーは高級なアラビカ種ベースなんだが、沢山出来る安い種類でロブスタ種ってのがある。コイツの匂いが独特で泥のような匂い、ロブ臭って言われる物が有る。工業用コーヒーって分類でブレンド用、アラビカ種のコーヒーに混ぜて使う物。物資の厳しさが窺える -- (名無しさん) 2023-09-12 21:38:38
  • ちなみに、ハードボイルド系で出てくる泥のようなコーヒーの表現は単純に貧乏・・・ゲフンゲフン、ヒーロー業なので報酬は関係ないのだよ -- (名無しさん) 2023-09-12 21:56:47
  • 「レイブン」はフレームと内装がカス同然なのにアサルトアーマー→溜めパイルが上手いせいで体感上はけっこう強いのが玄人感出してていい -- (名無しさん) 2023-09-12 22:54:57
  • NPCのAC戦闘はキングだけが頭1つか2つ位抜けて強いなぁやっぱり -- (名無しさん) 2023-09-12 23:16:14
  • 借りた金を返さない馬鹿がいる -- (名無しさん) 2023-09-13 08:20:01
  • 借りた金を返さない馬鹿がいるはノーザークじゃなくて改造前イグアスの可能性もあります -- (名無しさん) 2023-09-13 08:23:21
  • 他にいないならともかくノーザークは借金を踏み倒すって明言されてるんだからこいつのことでしょ -- (名無しさん) 2023-09-13 09:03:58
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最終更新:2023年09月13日 09:07