70万以上のフォロワーがいるジャニーズ情報アカウントで、下記のような投稿がおこなわれ、5000以上のいいねを集めていた。
ジャニーズ問題が「令和の慰安婦問題」にシフト? 被害者の会が提案する対話救済基金が物議
ジャニーズ愛好家の人数から考えると、必ずしも愛好家の多数派が賛同しているわけではないとは思う。
それでも一定規模の愛好家集団がこうなってしまうところにつらさがある。
私自身はジャニーズ愛好家ではないが、アニメ愛好家のひとりとして、インボイス制度をめぐるアニメ愛好家の冷淡な反応*1に近いものを感じている。
[B! 声優] インボイス制度は「地獄の選択」 アニメ声優の3割弱が廃業を検討 | 毎日新聞
もちろん問題の重みが近いという話ではない。近いと感じたのは、問題の存在を否認する心の動きだ。
愛好をつづけづらくする現場の問題からは目をそらしてしまい、できるだけ良心の呵責なく以前と変わらぬ愛好をつづけようとする。そのような消費は現場を守っているつもりで問題を存続させて、かぎりなく現場の搾取に近づいていく。
「推し」や「経済をまわす」といった表現で、資本主義的な消費それ自体が賞賛されるようになったことも関係しているだろうか。本当に消費をつづけたいなら、運営と現場を一体として考えてはならないし、制度の妥当性はくりかえし疑わなければならないのだが。
*1:はてなブックマークで冷淡な反応すべてがアニメ愛好家によるものとはいえないが、こちらのエントリを書く時などで複数例を確認している。 hokke-ookami.hatenablog.com