「はてブよりすごいはてブの威力」という非常にわかりにくいタイトルになってしまった。最近、改めてはてブに代表されるソーシャルブックマーク等のいわゆるCGMの威力を身にしみた経験からこんなタイトルになってしまった。。
さて、以前のエントリーで、はてなブックマークに代表されるソーシャルブックマークの「直接的な集客力」としての効果について触れてみた。k今回は、ソーシャルブックマーク自体の「集客力」ではなくて、ソーシャルブックマークを起点として派生する、「間接的な影響力」について触れてみたい。
私事で恐縮ではありますが、当ブログの最近のエントリーでいうと「日本の接続環境の優位性」と「安倍首相のウェブサイトについて」の2つのエントリーがはてなブックマークの人気エントリーに登場した。
これを先に述べた「直接的な集客力」という視点で数値をだすと、はてなブックマーク経由のアクセス数は意外と少なくて一日1000~2000PV程度であった。これは上記どちらのエントリーも同程度である。
面白いのはこれからである。
はてなブックマーク経由のアクセス数というのは1日で急激に減少する。翌日には数百程度となる。毎日いれかわるニュースサイト的な性質上それは何の疑問もない。
しかし、ソーシャルブックマークの面白いところは、それらを見た別のユーザーが自分のブログに感想を書いたり、それを見た業界の人が記事にしてくれたりとソーシャルブックマークが起点となって、連鎖的に広がっていくことである。
具体的にいうと
■安倍首相のエントリーの場合
スラッシュドット、デジタルARENA等でも紹介される。その後継続的に個人ブログ等でもとりあげられ、2週間程度は通常とは異なる(RSS経由ブックマーク経由以外)のアクセス数が続いた。平均的に5000PV/日くらいの増加率があり、はてブ本体以上の大きな集客力があった。
■日本のネット環境優位性のエントリーの場合
こちらは大手サイトから取り上げられるといったことはまったくないが、いわゆる個人ニュースサイト系に多く取り上げられた。中には1日で5000PVも誘導がある、はてブ以上の個人サイトも存在した。そういった個人ニュースサイト系からの誘導で1週間経った今でも該当エントリーには通常よりも10000PV/日程度の増加率がある。
これらからいえることは、ソーシャルブックマークそれ自体には今現在それほどの集客力は無いかもしれないが、そこに紹介されることによって、連鎖的に導線は拡大するということだ。これがいわゆるCGMのパワーであり、今までならば、あまり見られなかったアクセスアップの形である。
また、Web2.0とはいえ、上記で書いたとおり個人ニュースサイトの力というのがまだまだ健在であることを実感した。サイトの端っこでしか紹介して頂いていないのに平気で1000PV程度の誘導力がある個人ニュースサイトというのが何十個とあるのだ。
CGMの力と個人ニュースサイトの力に驚かされたが、どちらも個人というパワーには変わりはなく、いわゆる集合知やCGMという部分にはまだまだ面白いことが隠されているような気がした。