Web2.0とは – 2005年 12月13日

様々な雑誌やサイトで「Web2.0」という言葉が溢れています。Web2.0とは一体なんでしょうか。

いきなり結論ををめちゃくちゃ簡単にを要約すると「いまよりすごいウェブの世界」のことです。もう少しかっこよく言うと「次世代のWeb」です。未来のWebの世界のことです。

現在のWebの世界を「Web1.0」と仮定して、『近い未来のWebの世界はこうなるんじゃないの?』を考えるたたき台として「Web2.0」という言葉を定義しています。あいまいな議論を考えるための標語のようなものです。

Web『2.0』というと、新しいプログラム言語や何かのバージョンだとお思いの方も多いと思いますが、そうではありません。


それでは、次世代のWebとか未来のWebってなんでしょうか。

実は、その内容はまだまだ議論途中であり、これが次世代のWebだ!Web2.0の世界だ!という結論には達していません。

ただ、段々とWeb2.0について、議論が深まっていく中で、ある程度の方向性は固まってきています。

そんなWeb2.0の世界の一部の特徴を紹介させていただくと、以下のようになります。

1.コンテンツリミックス
2.Webプラットフォーム化
3.タグ化・メタ情報化

『コンテンツリミックス』
ユーザー自身で好き勝手にコンテンツを足したり引いたりできる。現状は、誰か(企業とか個人とか)が作ったものを見るだけでしたが、いらないコンテンツは見ないとか、他のサイトと組み合わせて自分の好きなようにコンテンツを融合(リミックス)できるようになる。

『Webプラットフォーム化』
Officeなんかは、クライアントソフトなわけで、OS(例えばWindows)がないと動かないのですが、Web2.0の世界では、WebがOSのようなプラットフォームのような世界となり、いちいちソフトとかをダウンロードせずとも、Webですべてが簡潔してしまう世界になるというわけです。そういう意味ではWebでWordのようなことができるInetWordなどはWeb2.0っぽいとか言われています。

『タグ化』
情報に対して、その情報は何かを示してやることで、2次利用しやすくする効果を生み出し、それがコンテンツリミックスしやすくしたりする。例えば、「この商店はうまかった。」という文章があったとして、この文に対して、「ラーメン」「北海道」「おいしい」というタグ情報をつけるとする。そうすることで、分類がしやすくなったりする。

世界ではじめてWeb2.0を最初に提唱したアメリカのO’Reillyは以下のような簡単な例を出してWeb2.0を説明しています。(O’Reillyより引用)

Web 1.0   Web 2.0
DoubleClick –> Google AdSense
Ofoto –> Flickr
Akamai –> BitTorrent
mp3.com –> Napster
Britannica Online –> Wikipedia
personal websites –> blogging
evite –> upcoming.org and EVDB
domain name speculation –> search engine optimization
page views –> cost per click
screen scraping –> web services
publishing –> participation
content management systems –> wikis
directories (taxonomy) –> tagging (“folksonomy”)
stickiness –> syndication

何となくではありますが、Web2.0とは何かがわかっていただけたでしょうか。
とりあえず、Web2.0=次世代のWebのこと。で、次世代のWebというのは上記3つの特徴がある世界になりそうだ。ってかんじです。

関連サイト
Web2.0とは?(オルタナティブ・ブログ)
What Is Web 2.0 (O’Reilly)
Web2.0デザインパターンとビジネスモデル

カテゴリー:コラム