トヨタ、日本勢で唯一高額でも売れるブランドを確立へ! タイでレクサスLM発売。価格は3140万円

センチュリーの価格は2500万円。ビスポークすればさらに高いクルマになります。輸出も考えているというので、おそらく作り切れないくらい売れると思う。そしてタイではアルファードベースのレクサスLMを発売した。価格は日本円に換算すると3140万円! これまたオプションを加えて行くと200~300万円は簡単に高くなる。それでも作り切れないくらい売れるに違いない。

インテリアは下の写真。リア2座の4人乗りでリムジンを思わせる運転席とのパーティーション付き。ファーストクラスのようなシート、横長48インチシネマスクリーン、23スピーカーマークレビンソンサウンドシステムなども付けられる。タイ仕様は右ハンドルだから、間もなく日本でも発売されるLMと同じインテリアだと思っていい。日本仕様だと2000万円ってところか。

アルファードには中国向けの左ハンドル仕様(中国での価格は1700万円)もあるため、センチュリーの発表時に展示されていたPHV仕様をラインナップしたら案外売れる国はあるかもしれません。ちなみにアルファードはTNGA-KプラットフォームだからRAV4 PHEVと同じ電池が搭載出来る。18kWhですね。中国だと電気自動車と同じ扱いで大都市の登録も無条件でOK。

トヨタの高額車の面白いところは、圧倒的な信頼性とランニングコストの安さにあると思う。フェラーリがPHVのモデルを作った。驚くべきことに信頼性ゼロに近いという。全開で走るとフェイルモードに入るようだ。今後、ロールスロイスやベントレーなどもPHVをラインナップすることになると思うけれど、メンテもせず走り続けられるとは考えにくい。

トヨタなら壊れない。センチュリーのSUVボディだって、少し誇張して言えば1年に1回のオイル交換とタイヤの空気圧チェック、ウインドウォッシャーの補給だけで5年は走れるだろう。100歩譲ってトラブル出たら壊れる前に対策部品へ無償交換してくれる。そんな高額車、今まで見たこと無し! ダメもとでヨーロッパに持っていき、売ってみたら面白いんじゃなかろうか。

他の日本勢もトヨタのように高価格帯のクルマを売りたいようだけれど、苦戦中。ホンダなんか国内はダイハツやスズキのような軽自動車メーカーというイメージになりつつある。だったら開き直って行列の出来るラーメン屋さんのように誰でも買える価格帯のクルマでいいから高い評価をされるクルマ作りをした方がいい。直近の3年くらいで魅力的なクルマを作れないと厳しい。

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4 Responses to “トヨタ、日本勢で唯一高額でも売れるブランドを確立へ! タイでレクサスLM発売。価格は3140万円”

  1. 魑魅魍魎 より:

    お金持ちは、価値に見合えばお金を出すから、高額な高級車をバンバン売って利益を積み上げて欲しい。そしてその分庶民向けは、利益を絞ってリーズナブルにして欲しい。

  2. 反日非国民 より:

    ハアー、国沢先生の知識の凄さには敬服しますが、高級車話にもただただ、ため息が出るだけでして、、。

    しかも、日本人が見下してた、まだ見下してる?タイや中国も高級車が売れる市場になっている。

    今また「遂に中国崩壊論」が盛んだし原発排水でもだが、他国の事より日本の方が心配です。原発も排水も「日本の事」で、今後30年も続くという。
    「よその国の話だし、もう飽きた」では済まない〈日本の原発の廃炉問題〉です。

    さて、ホンダの国内軽傾だが、フィットが当たったのになぜ?
    軽は利幅が薄く、開発費は意外にかさんで、余り儲からないとも聞きますが。

    日本の15才から64才までの生産年齢人口は、この二十数年で1200万人も減りました❗
    1年で五十万人づつ減れば、20年で1000万人減る計算だが、本当にそうなってしまった❗
    これじゃ、クルマも売れない。
    人口は微減でも、購買人口などは激減してる。

    12階建てのビルに例えると、外壁塗装で見た目は大差ないが空き室が目立ち、居住者は高齢化し、子供の声も聞こえない。

    人口減っても大丈夫と言う人もいるが、中身なんです問題は。

  3. 還暦親父 より:

    もう、日産もホンダもGTRやNSXの様な一部のマニアにしかウケない車以外の500万円以上の富裕層が普通に選ぶクルマを販売するにはブランドイメージが落ち過ぎましたね。
    これもリーマンショックの際の経営の失敗と目先の売上に目が眩んだ結果でしょうね。
    苦しくてもレクサスを継続しクラウンを諦めないトヨタとセドリック、グロリア、プレジレントをあっさり諦めた結果、富裕層が離れてしまっ日産、プリウスでHVで他社が追い付けない技術差をつけて欧州が国をあげてゲームチェンジをしてくるまでのトヨタとリーフでEV車では先行したのにあっという間にテスラと中国にキャッチアップされて追い抜かれた日産。
    アメリカと中国ばかり見て日本を切り捨てたホンダ。結果、ホンダにスポーツイメージを持つのは親父ばかりで若者にとっては軽とコンパクトイメージばかりのホンダ。
    どこでこうなった。

  4. 令和のヘイゾウ より:

    ホンダはレジェンドやインスパイア、ニッサンはセドリック、グロリアなど自分たちで高価格帯のクルマを葬ってきました。大事な資産を捨てて、ゼロからやり直すのは厳しいでしょう。そもそも、今のホンダやニッサンのディーラー販売員が高級車の売り方をわかっていないと考えます。ニッサンはインフィニティ、ホンダはアキュラを導入してこなかったツケもあります。

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