マンション管理士試験の合格率は例年8~9%と難関試験ですが、学習する際に過去問だけで合格できるのか気になりますよね。

当コラムでは、マンション管理士試験は過去問だけでも合格できるのか、その理由と過去問を用いた勉強方法のポイントについてまとめています。

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マンション管理士の試験は過去問だけでも合格できる?

マンション管理士試験に限らず、多くの国家資格の試験勉強において、過去問の学習は必要不可欠です。
それでは、過去問学習だけで合格できるのでしょうか。

結論から先に申し上げますと、過去問学習は非常に重要ですが、それだけでは合格することは難しいでしょう。
過去問学習だけでは合格が難しい理由としては、過去問とほぼ同じ問題が今年も出題される可能性は限りなく低いためです。

また、過去問だけの学習に頼ると、答えを覚えてしまい、基礎的な知識の習得が後手にまわることになりかねません。

過去問を学習する目的は、出題傾向の把握です。
過去10年分の過去問を繰り返し解くことにより、出題傾向と頻出論点を把握することが、合格の近道です。

しかし、過去問だけでは「なぜそうなるのか」という基礎的な知識が不足しがちになりますので、過去問に対応した基本学習テキストの購入が欠かせません。

書店やインターネットなどで、基本学習テキストと過去問題集がセットで販売されているので、同じ出版社や予備校のテキストと問題集を、2冊まとめて購入することをおすすめします。

マンション管理士試験に合格するには、自分に合ったテキストに、いかに早い段階で出会えるかも重要なポイントになります。

マンション管理士試験に突破するための過去問の使い方・勉強法のポイント

ここからは、マンション管理士試験に合格するための過去問の使い方と勉強法のポイントについて説明します。

①基本テキストと問題集のセット学習を繰り返すこと

「まず基本テキストを全部読み通してから過去問を解く・・・」という学習法では、独学でマンション管理士試験に合格するのは難しいかもしれません。

独学でマンション管理士試験に合格するには、毎日コツコツと「読む⇒解く」を繰り返す以外に道はありません。

例えば、民法の「代理」の部分について、まずテキストを読んだら、読みっぱなしにせずに、すぐに過去問を開いて「代理」の問題を解く。

区分所有法第7条の「先取特権」のテキストを読んだら、やはり読みっぱなしにせずに、間髪入れずに過去問を開いて「先取特権」の問題を解く。

これを繰り返して、テキストと過去問を1回やり終えたら、もう一度振り出しに戻って最初からやり直す。

関連記事:マンション管理士試験の独学におすすめのテキスト・問題集9選!

この基本テキストと問題集のセット学習の反復継続こそが、独学で合格する勉強法のポイントです。

②最初から完璧を求めない

完璧主義の方は、過去問で間違えるのが嫌で、間違えるとストレスを感じたり、壁を感じてしまう場合があります。

しかし、独学でマンション管理士試験に合格するには、完璧主義をいったん捨てて、「質より量」の学習法に切り替える必要があります。

学習の成果は、勉強量に正比例します。

学習の最初は間違えて当たり前、すぐに忘れて当たり前です。

最初から完璧を求めないようにしましょう。

③分からない問題は、いったん放置しても構わない

過去問に取り組み始めて間もない頃は、分からない問題や分野は、いったん放置しても構いません。

これは、過去問学習はリズムと習慣化が必要だからです。

分からない分野に深入りして時間をとられているうちに、他の分野の学習がおろそかになっては意味がありません。

最初のうちは、分からない問題は放置しても構わないという、割り切りが必要です。

④とにかく集中すること

過去問学習で短期間で成果を挙げるためには、短い時間でも学習に集中することが必要不可欠です。

マンション管理士の試験は2時間で行われます。2時間だけ、音楽もテレビもインターネットも遮断して、ひたすら集中して学習する癖をつけましょう。

テレビを見ながら、音楽を聴きながらの「ながら勉強」では、勉強時間のわりに頭にインプットされておらず、せっかくの努力が無駄になってしまいます。

※関連コラム:マンション管理士は独学だと無理?こんな人は独学だと難しい

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マンション管理士試験対策に過去問で学習をする際によくある疑問

ここからは、マンション管理士試験の過去問学習でよくある疑問点について、解説してまいります。

①過去問は何年分解いたらいいか?

過去問は直近10年分を5回まわすのがおすすめです。

毎年、8年前9年前の問題が出題されているので、10年分網羅していた方が有利です。

それ以上昔の問題を解くのは意味がないとは言いませんが、法令の改正や新たな判例の追加等が試験に出題される場合がありますので、改正前の法令を覚えても時間とエネルギーの無駄になってしまいます。

②過去問はどのタイミングで解いたらいいか?

できるだけ早く過去問にチャレンジすることをおすすめします。

実際テキストに出てきている内容が、過去問でどのように聞かれているのかをなるべく早いうちに把握する必要があるためです。

マンション管理士試験に関しては、「問題文が何を言っているかわからない」と戸惑う方が少なくありません。

そう感じる原因の1つとしては、条文の表現がそのまま使われているため。
問題文自体が独特なのです。

そのため、早い段階で過去問を解くことで、マンション管理士試験の問題分に慣れる必要があります。

毎年春には、新年度の法令に対応した基本テキストと過去問が発売されます。
このタイミングで基本テキストと過去問をセットで購入し、購入したその日から過去問に着手されと良いでしょう。

③過去問はどのようなものを選べばいい?

過去問は大きく分けて、分野別過去問集と年度別過去問集に分かれています。

知識の整理には、分野別過去問集をおすすめします。
分野別過去問集は、基本テキストと連動するものを買えば、論点整理に大いに役立ちます。

年度別過去問集は、試験の雰囲気を味わう意味では役に立ちますが、知識の整理には、あまり向きません。

また、過去問は「なぜそうなったか」が分かるように、解説が分かりやすく書かれているものをおすすめします。

なお、インターネット上で情報収集する場合には、最新の法改正に対応しているかチェックし、過去問は最新年度の新刊を購入しましょう。

平成29年~令和3年までの過去問・正解一覧は「公益財団法人 マンション管理センター」にも掲載されているため、過去5年分はダウンロードすることも可能です。

④過去問はどれだけ勉強すればいい?

建築設備に関しては、過去10年分ぐらいに出てきた肢の同じような問題がそのまま繰り返して出てくるので、やぱり過去問の学習は大切です。

そのため、過去問は、正答率がほぼ100%になるまで、勉強をしてください。

過去問を反復学習していくうちに、同じ個所を何度も間違えやすいことに気が付くと思います。

何度も間違える箇所は、自分の弱点分野です。
弱点分野の洗い出しという意味でも、過去問学習は欠かせないのです。

まとめ

これまで、独学でマンション管理士試験に合格するために必要な過去問学習法について、説明をしてまいりました。

ただ、上記で説明した学習法は、あくまで一例に過ぎません。

本当に自分に合った学習法は、ご自身で学習を進めていくうちに発見されるものです。

このコラムがきっかけとなり、皆様の合格のお役に立てれば、それに勝る喜びはありません。

マンション管理士試験・管理業務主任者試験における過去問集の使い方について、アガルート講師の工藤美香先生が解説しています。こちらも是非ご覧下さい。

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この記事の監修者

工藤美香講師

不動産会社への入社をきっかけに、不動産関連資格の学習を開始。

何事も諦めないをモットーに、不動産会社での実務やモデル業と学習を両立させ、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、宅建試験、賃貸不動産経営管理士試験全てにストレートで合格。

学習の継続のしやすさに重きを置き、要点の分かりやすいコンパクトな講義、受講生目線に立った使いやすいテキストの制作に心血を注いでいる。

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