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2005/06/30

【南那須】こぶしの湯

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10年以上行っていなかった南那須町営のこぶしが丘温泉に亡き愛犬の思い出を辿って行ってみた。
烏山街道を進み、東宇都宮カントリークラブを目指すとこぶしが丘温泉ののぼりや看板が現れる。ゴルフ場の入口を横目に丘を登るとそこが目的地だ。こぶしの湯横にも駐車場はあるが、通路の両側に建つレストランやコテージを通り抜けた先に広い駐車場がある。
豊かな緑に囲まれた宿泊可能(大人1泊2食付き 6460円)な施設で、テニスコートや遊歩道が整備され、展望台やバーベキュー場もある。

こぶしの湯と書かれた建物に入るとコインバック式下駄箱とそのまま置く靴棚が並ぶ。その正面が受付で入浴料を払うが、町内とか町外の差別はない。地元の特産品などを並べた売店を抜け、完全に仕切られた喫煙室のあるロビーにはソファーが並ぶ。左側に男女の浴室入口がある。脱衣場に入るとコインバック式のロッカーが並び、洗面台は2つ、ドライヤーも置いてある。
050626_028引き戸を開け浴室に入る。中央にジャグジー、右の窓側に20人は入れる大浴槽、奥にはサウナもある。窓の外は露天風呂だ。細長く15人ほどの大きさできれいに石が組んである。内湯は手摺りが完備していたが露天風呂には手摺りはない。露天にも3人分のカランがあった。目隠しの柵はあるが解放感はかなりある。
湯を口に含むと、4g/kgの食塩泉にしては塩味が薄く、カルキ臭が強い。湯使いは最低レベルだ。
改正温泉法の表示では、加水・加温・循環・塩素消毒全部完備だ。
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        畳敷きの休憩所は2階にある。更に道を挟んだ向側の建物に渡り廊下が通じていて、そちらにも休憩所と食事処がある。また別棟にステーキが売り物のレストランくじら亭がある。

<施設名> こぶしの湯(こぶしが丘温泉)
<所在地> 栃木県那須郡南那須町藤田1990   <TEL> 0287-88-2531
<源泉名> 南那須町温泉
<湧出地> 栃木県那須郡南那須町藤田1980
<泉質>  食塩泉(アルカリ性低張性高温泉)   <pH> 8.5
<成分総計> 4.077g/kg
     Na:1416.9mg Ca:84.3mg   Cl:2153.3mg HCO3:232.8mg SO4:58.1mg
     メタ珪酸:44.4mg メタホウ酸:47.9mg  ガス成分 表記無し
<泉温>  52.0℃      
<営業時間> 10:00~21:00 毎月第1水曜日休館(祝祭日は営業)
<入浴料>  大人 500円  小人 300円
   17:00以降大人 400円  小人 200円
<牛乳> こぶしが丘牛乳瓶140円  森永瓶牛乳120円 

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2005/06/20

【那須】弁天温泉旅館

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那須高原のボルケーノハイウェーを駆け上がり、大丸温泉旅館に入ろうとしたが、14:30で受付終了とあり、15:00を過ぎていたため諦め、道を少し下がり、もっと興味があった弁天温泉に入ってきた。
結論はまさしく★★★★★。すばらしい温泉だ。
明治18年創業で120年の歴史が隅々に感じられる温泉旅館だ。
立ち寄りをお願いすると「1時間で出てください」と言われるがこれも那須では普通のこと。十分楽しめる。
脱衣場入口にコイン式の貴重品ロッカーがあり100円要だ。暖簾をくぐると右手に棚があり、そこに載っている脱衣籠は竹製で底が丸い。これは見たことがない。
内湯がもう見えているがこの雰囲気が素晴らしい。階段を数段下りて左手に2つのカランがある。桶は当然のごとく、ケロリン桶だ。一応シャンプー、石鹸が置いてあるが、カランの湯も温泉で硬度が高いから泡立ちは悪く、嬉しくなる。

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まずは内湯の広い湯舟に浸かると熱い!湯温は45℃、湯口の温度は52℃だ。薄茶色のササ濁りの湯は赤い析出物を大量に残している。これだけで感動だ。匂い、味は意外に薄いが、鉄味を感じる。単純泉とのことだが、石膏・重曹分が優勢で、2g/kgと書いている「温泉」よりよっぽど個性があり濃い気がする。

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混浴の露天に出ると、右手に傘が設置された20人は入れる一番広い露天風呂で、ぬるいと思ったが計ってみると42℃だ。腰湯する段がいくつもあり気持ちがよい。

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その隣がやはり石組みの露天風呂で一番ぬるい40.5℃。ここにも腰湯する場所がある。緑に囲まれ気分がいい。


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小さな小屋に作られた風情のある小さな風呂が3つ並ぶがまずは釜風呂で、本物の大きな釜に湯が張られ、ここは41℃だ。カップルで2人入れる大きさで、ゆっくり浸かれる。

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      その隣に樽風呂が続き、ここは無理すれば2人入れるだろう。ここが42℃だ。
更に一番端が夫婦かめの湯で、2つのカメに1人づつ入る大きさだ。右が44.5℃で左のカメが43℃だ。ここはかなり激熱だ。湯の溢れ方が派手だから楽しい。
これらの温度調整も注ぎ込む湯量調整だけで行っていて宿の細やかな心配りをヒシヒシと感じる。

全体としては高めの湯温のせいもあり、ポカポカでなかなか汗が引かなかった。フロント前のロビーで女将さんとも話をしたが、実に趣のある素晴らしい宿だ。ここも次は泊まってたっぷり浸かりたい。
露天風呂はお客の希望で常に混浴だそうだ。かつて一番大きな傘のある露天風呂を女性専用、他の4つを男性用としたそうだが、一緒に入りたいというカップルの希望が多く、全部混浴にしたそうだ。この話に歴史のある温泉宿らしさを感じた次第だ。素晴らしい。

<施設名> 弁天温泉旅館
<所在地> 栃木県那須郡那須町湯本157番地  <TEL> 0287-76-2211
<源泉名> 弁天温泉 No.6~9 混合泉
<湧出地> 栃木県那須郡那須町湯本157番地  自然湧出
<泉質>  単純温泉 (中性低張性高温泉)    <pH> 6.4
<成分総計> 0.912g/kg
      Ca:65.6mg Na:60.1mg Mg:20.5mg   SO4:218.4mg HCO3:181.9mg Cl:15.9mg
      メタ珪酸:188.1mg   CO2:141.5mg
<分析年月日> 平成7年8月7日
<立ち寄り時間> 10:00~16:00 1時間で出ること
<入浴料> 1000円

   2005/6/19

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2005/06/14

湯めぐり日記 掲載一覧

大半が栃木県内の湯めぐりだから【○○】は市町村ないしは温泉地名。
県外は県名を入れた。

【栗山】開運の湯
湯沢噴泉塔と野湯群
【高根沢】元気あっぷむら
【那須】ホテル日道(6/4)
【塩谷】川霧の湯
【川俣】奥鬼怒荘
【上塩原】塩原パウエル(4/15)
【塩原】塩原ファミリー牧場
【馬頭】ささや荘 (5/8)
【粟野】前日光ハイランドロッジ(5/4)
【粟野】つつじの湯
【那須】TOWAピュアコテージ
【那須】鷹の湯
岩盤浴セラピアと青木温泉
【川俣】民宿きぬ姫
【平家平】こまゆみの里(4/24)
【川俣】一柳閣(4/24)
【新湯】ホテル八汐(4/16)
【茨城】五浦観光ホテル本館(4/9)
【足利】鹿島園温泉
【那須】高雄温泉おおるり山荘
【塩原】和楽遊苑(4/3)
【板室】きくや一望館
【日光】メルモンテ霧降
【日光】竜頭山の家(3/20)
【日光】中禅寺金谷ホテル(3/20)
【塩原】ピラミッド温泉
【畑下】清琴楼(3/13)
【塩原】湯の幸(3/13)
【芳賀】ロマンの湯
【栗山】女夫の湯
【小川】森林の湯
【喜連川】ハートピア&露天風呂
【喜連川】スタンプラリー達成
【喜連川】ゆめぐり もとゆと喜連川城
【塩谷】権現の湯
【那須】那須岳温泉
【茨城】あさひ温泉 (2/13)
【那須】エピナール那須 (2/12)
【鬼怒川】星のや (2/6)
【鹿沼】出会いの森
【板室】一井屋(1/29)
【奥那須】旅館ニューおおたか(1/29)
【鬼怒川】民宿まつや(1/23)
【日光湯元】湯の家(1/23)
那須ホテル廃業
【中禅寺】湖畔の湯(1/23)
【塩釜】橋本屋旅館(1/22)
【大田原】太陽の湯(1/16)
【大田原】那須野ヶ原ベルビューホテル
【喜連川】国民年金健康保養センター きつれがわ
【塩原】やしお温泉 2005.01.11
【藤原】太郎温泉(1/9) 2005.01.10
【小川】那珂川温泉旅館(1/4) 2005.01.09
【氏家】松島温泉乙女の湯 2005.01.05

2004年分掲載一覧

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【栗山】開運の湯

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                       2003年12月28日撮影

湯沢野湯群の帰途、雨と汗に濡れた体を流すために大好きな開運の湯に寄った。
黒部ダムと川俣ダムの中間にあり、鬼怒川を挟み県道と反対側の岸にある。のぼりがたくさん立っているのでわかりやすい。
意外に多くの民家が建っている集落の公民館の隣に村が設置した共同浴場だ。管理は地元の組合に任され、地元民が交代で湯番をしている。住民の風呂でもあるので、外来者は17時までで、それからは地元専用となる。

この湯が好きな理由はなんといってもその色と浴感だ。第1鉄が5.7mg含まれ、無論除鉄などしないからその為に湯口では透明な湯が湯舟では美しいオレンジ色に変化している。栃木県内では貴重な鉄泉で、タオルが赤く染まるほどだ。
とても温まる湯で窓一杯の山の景色も美しい。露天風呂があればねと言う声もあるが、管理のことを考えればやむを得ないだろう。
男女別内湯のみ(権現の湯、浅間の湯)で100%掛け流し、この日は浴槽温43℃だった。
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                       2005年6月11日撮影

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一昨年の年末に訪れた時、日中だったせいかおばあさん達が食べ物持参で集まっていて、風呂から上がると食べなさいと勧めてくれた。
これが山の自然な味で何ともおいしかった事が忘れられない。
いろいろなレポにもそのことが書かれていて、ごく日常的なことらしい。

<施設名> 開運の湯
<所在地> 栃木県塩谷郡栗山村上栗山179-31   <TEL> 0288-97-1952
<源泉名> 上栗山温泉
<湧出地> 栃木県塩谷郡栗山村上栗山483
<泉質> 含重曹・芒硝・食塩泉 (中性低張性高温泉)  <pH> 7.4
<成分総計> 1.958g/kg
     カチオン Na:555.1mg Ca:43.5mg Fe2+:5.7mg
     アニオン Cl:463.3mg SO4:404.5mg HCO3:354.9mg
     遊離成分 メタホウ酸:49.6mg メタ珪酸:40.3mg  CO2:17.6mg H2S:0.4mg
<湯温> 50.2℃      <密度> 0.9999
<分析年月日> 平成9年7月15日
<入浴料> 大人 500円  小人 300円
<営業時間> 9:00~17:00
<牛乳・温泉犬> なし  飲み物は冷やした麦茶(無料)

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2005/06/13

湯沢噴泉塔と野湯群

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2005.06.11
遂に念願の湯沢噴泉塔とその周辺に多量に湧く野湯群へ行ってきた。
以前は主なルートだった山王林道から林道の支線に入り湯沢に下りるのではなく、平家平温泉こまゆみの里の手前200mの所から鬼怒川に下り、3年前に完成した歩道専用橋「湯沢檀橋」を渡って湯沢に沿って整備中の登山道を進んだ。
05022_002車をまゆみの滝入口の空きスペースに停め出発したのが7:00ちょうどだ。変わった形のゆざわまゆみばしを渡るとすぐきつい登り坂が待っている。


05022_0035月に下見した時、遊歩道を倒木がふさいでいる箇所が何カ所もあったが、それがキチンと片付けられたり刻みが入れられたりしていて障害物は無くなっていた。左手に砂防堰堤から流れ落ちる水音が響く。数えると4堤ほど砂防堰堤が出来ていた。その工事のために対岸の林道は造成されたのだろう。更に現在延長工事が行われているようだ。
050611_007遊歩道は登山者数が少ない割には、そして登山のどのガイドブックにも掲載がない割にはよく整備されている。このような方向・距離を示す標識が丁寧に設けてある。堰堤を高巻くように道が造られているから結構きついアップダウンが続く。
050611_016広河原の湯が近づくと何度も川を横切るが、橋が直されていて歩きやすい。


050611_015出発から2時間の9:00、目の前に突然巨大な柱状節理の断崖が現れる。ここを過ぎるともう一度少し靴を濡らして川を渡り、広河原はもうすぐだ。


050611_023元気を出して山の中腹から河原に進むと対岸にブルーシートに湯が溜められた野天風呂と源泉のボーリング井が見え、硫黄臭が漂う。しかしここを渡る橋は半分が流され使えず、渡渉せざるを得ない。ここで背中の荷物を降ろし、身軽になって進むことにする。取り敢えず渡渉せず右岸を川伝いに進む。藪こぎと石をよけ歩きにくい道を行く。
浅い部分で川を渡りまた遊歩道を進み、最後の急坂を登りきるとそこが噴泉塔だ。時間は10:00、ここまで3時間。
強い硫化水素臭にワクワクする。滝が連続する中に噴泉塔は意外に小さな姿で立っていた。水しぶきではなくもうもうと湯煙が立ち上っている。岸壁から白い析出物が下がり、温泉らしい白い湯の花と緑色の藻が筋を引いている。
hunsento180噴泉塔直下の湯には予想と違い岩伝いにロープなしで下がれる。
湯温はちょうど良く白濁した湯は快適だが、落ち葉などのゴミが沈みそれはあまり気持ちいいものではない。
向かい側の多分轟の湯の窪みにも入り、噴泉塔と周囲の景色を堪能する。


050611_015泉質も書かれた案内の看板を撮ると広河原へ向かって下山だ。あまり人跡を感じない遊歩道を30分下ると広河原に戻る。ゆっくりとランチタイムだ。冷えたビールが格別うまい。持ってきた卵は温泉卵にはならなかったが、ガスコンロで茹で、ブロッコリーも茹でその湯でカップヌードルだ。そうしているうちに快適な温度に調整した広河原の湯を堪能する。
yuzawa3源泉100%ではない。源泉の湯温は52.5℃だから、川の水を引き入れて下げないと入ることも出来ない。この日は他の登山客もなく、回りの雄大な景色も含め完全貸切だ。なんと気持ちの良い温泉だろう。この湯がそのまま鬼怒川に流されているのは残念な様でもあり、こうしてやっと行き着けて入れる贅沢さを永久に残して欲しい気もする。
腹も一杯、温泉も十分で13:20出発、雲行きがアヤシイから急いで下り、15:10車に戻ることが出来た。その頃雨が降り始めたが、入梅直後なのに行程中雨はなく、暑くも寒くもなく最高のコンディションだった。

野湯めぐり、これはハマリそうだ。噴泉塔はまた必ず近いうちに訪れると心に誓った。

帰り道に川俣湖のドライブインに寄り、店の夫婦に自慢したらいろいろな話が聞けた。あの湯井は昭和50年代村が掘り、導管を設置して湯を引こうとしたが資金が続かず諦めたそうだ。それを聞いて、今度村役場で詳しい話しを是非聞こうと思った次第だ。

<施設名> 湯沢野湯群
<所在地> 栃木県塩谷郡栗山村湯沢上流
<泉質>   含土類・石膏・食塩泉(硫化水素型)
<入浴料> 完全無料
<時間>  24時間入浴可  (あたりまえだ)

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【高根沢】元気あっぷむら

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この施設が平成8年(?)にオープンした当初一度入っていたが、写真を撮っているはずもなく、あらためて行ってみた。ただし、何故か一度は休館日、次は臨時閉館中にぶつかってしまい、やっと入れたと言う次第だ。
当時、日帰り温泉で全館禁煙と言う所は県内にはなく、それに腹が立ちいい印象を持たなかったが、今となってはむしろ先進性を評価しなければならない。
高根沢町の東端に南北に連なる丘の上に建ちモダンな城だ。日帰り温泉が中心だが、宿泊施設もあり、地場産農産物売り場やその農産物を使った和食店や豆腐店まで付属している。建物の前は丸い石を埋め込んだ足裏を刺激する素足健康ロードがあったり、アトリウムを見下ろす2階の廊下にも足裏刺激が一周設備されている。

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施設の玄関を入るとコインが戻る下駄箱に靴をしまい、見ればフロントがあるが、宿泊の受付であり、入浴客は広々としたアトリウムの奥にある高根沢城温泉の受付に自動販売機で購入した入浴券を出す。ここで手にスタンプを押して貰うと何度でも出入り可能だ。
この入口や脱衣所に分析表が掲げられ、温泉法追加表示が付け加えてあった。

1 加水について・・・夏季のみ加水(大浴場・露天風呂)
             入浴に適した温度に保つため加水(寝湯・子供湯)
2 加熱について・・・入浴に適した温度に保つため加熱(大浴槽・露天風呂・子供湯)
             (寝湯は掛け流しのため除く)
3 循環について・・・衛生管理のため、循環濾過装置を使用
             (寝湯は掛け流しのため除く)
4 消毒について・・・衛生管理のため、塩素系薬剤を使用

脱衣場はやはりコインバック式のロッカーで、縦長のタイプもあった。洗面室は浴室の手前に専用室となっていてドライヤーも完備している。
浴室に進むと、正面に大きな内湯が広がり右手にカラン14人分、左手にサウナがある。洗い場の隣に掛け流しだという寝湯があり、更にその横は浅い子供湯だが、殆ど意味はなく多分元は打たせだったと思う。

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サウナはフィン式で95℃、窓が露天風呂側に付き閉塞感がない。
さて、露天風呂へ出る。湯は聖火台のような台から流されていて、アルミでかさ上げされたような湯舟の縁から掛け流され、10cmほどの回収溝に落ちるが勢いよく溢れるとその外側にある池に流れ落ちる。浴槽内にも吸入口があると思われるが確認できなかった。湯を口に含むと成分表通りの塩味で、残留塩素は浴室も含め殆ど感じなく、むしろ湯のアブラ臭を楽しむことが出来る。広さは20人は楽に入れそうでゆったりしている。
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内湯の大浴槽は奥に深さが1mの部分があり、これが快適だ。その外側のオーバーフローを受ける溝の隅には炭酸カルシウムの析出物が波を打っていた。

いずれにしても、総合的に県内の公営日帰り施設の中でも湯使いもよく、充実した内容の施設として評価したい。

<施設名> 元気あっぷむら 高根沢城温泉
<所在地> 栃木県塩谷郡高根沢町上粕崎588-1  <TEL> 028-676-1126
<源泉名> 高根沢温泉
<湧出場所> 栃木県塩谷郡高根沢町上粕崎598-6
<泉質> 食塩泉 (弱アルカリ性低張性高温泉)   <pH> 7.8
<成分総計> 7.792g/kg      <蒸発残留物> 7.807g/kg
       Na:2818.3mg Ca:192.8mg  Cl:4548.5mg HCO3:75.1mg
       メタホウ酸:57mg メタ珪酸:53.2mg  CO2:3.3mg
<密度> 1.0070     <湧出量> 400リットル/分
<入浴料> 大人 600円  子供 400円
    17時以降 大人 400円  子供 200円
<営業時間> 10:00~21:00
<休館日>  第2、第4火曜日(祝日の場合変則)
<牛乳>  自動販売機 明治パック 120円  売店に小岩井瓶牛乳 105円

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2005/06/05

【那須】ホテル日道(6/4)

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050604_007東北道の那須ICを出て那須街道を湯元方面へ向かおうとした時すぐ目に入る天然温泉の看板がこのホテル日道だ。高速道が那珂川を渡るすぐ隣に建ち、7階建てのビルはいかにも眺めが良さそうだ。昔はてっきりラブホテルだと思い込んでいた。
フロントの隣には椅子が並んだロビーと和室の休憩室があり、ここは2階だ。大浴場は1階にあり、エレベーターも当然ある。
男女別内湯のみで、窓の外は緑は多く、地形上鬱陶しい目隠しは無くとも安心だ。
湯は湯本ツムジヶ平と言う所から毎日ローリー運搬し、当然加水加温だ。追加表示がごく小さく貼ってあったが、そこには循環無し、塩素添加無しとも書いてあった。そんなはずがないでしょう。確かに木枠の湯舟の縁からオーバーフローしていたが、洗い場の排水とは完全に離し、循環加温していると確信した。湯口の匂いを嗅いでも無臭で何の味もしない。先客はよく来ているらしく、夜遅いと濁って匂いがするとも話していた。時々、薄茶色の時があるとも言っていたが、成分表を見ればその方が源泉そのものかも知れない。
ただ、その人も言っていたが、とても温まる湯だった。風呂を出てから汗がなかなか引かず、不思議な気がした。
この源泉は気になる。非常に個性的で浴感十分な源泉だ。探そう。

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①専用大型ローリー ②牛乳自動販売機 ③④温泉犬

ロビーの自動販売機には明治の瓶牛乳の自動販売機があり、帰り車に戻ると首輪のないオス犬2頭がちょろちょろしていた。おとなしくかわいかったが、身なりから言うとノラかも知れない。それでも温泉犬には違いない。
名湯の法則成立ということになる。

<施設名> ホテル日道 旧HP
<所在地> 栃木県那須郡那須町高久字西原3832
<TEL>  0287-63-7171
<源泉名> 那須高原 つつじヶ丘源泉
<湧出地> 栃木県那須郡那須町湯本ツムジヶ平603番53
<泉質> Na,Mgー炭酸水素塩、塩化物温泉   <pH> 6.6
<成分総計> 2.773g/kg        <蒸発残留物> 2.012g/kg
       カチオン Na:416.3mg Mg:82.7mg Ca:115.1mg Fe2+:13.6mg
       アニオン Cl:443.2mg HCO3:881.5mg SO4:309.4mg
       遊離成分 メタ珪酸 144.4mg メタホウ酸 45.7mg CO2:283.4mg
<湯温> 41.3℃         <比重> 1.0010
<入浴料> 大人 550円  小人 300円(3~12才)
<営業時間> 10:00~23:00
<牛乳・温泉犬> 明治瓶特濃牛乳120円    首輪無し オス2頭

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