綜合エンジニアリング(株)

みなさんが普段利用している商業施設や学校、病院などの建物に必ずあるエアコンや換気扇、トイレやキッチンなどの水回り、スプリンクラーや消火栓といった防災設備。これらの設備は建物の天井や壁の裏側を通る配管から水や空気を運ぶことで機能しています。私たち綜合エンジニアリングはこのような建物内の空調、衛生、防災設備の設計、施工管理を行っている会社で、人間の身体に例えると全身に血液を送るための血管を張り巡らせるような、建物にとって必要不可欠な配管工事を通じて長年に渡り人々の暮らしに貢献してきました。

技術部である私は、建物の設計図をもとに空調や水道の配管をどのように設置するかを考え、必要な材料や人員を手配、実際に工事が始まったら現場で指揮を取る工程管理、現場監督を担当しています。建物の建設にはゼネコンと呼ばれる元請業者をはじめ実際に工事を行う土木建築業者や電気工事業者など様々な企業が関わっているため、周囲としっかりコミュニケーションを取りながら効率的なスケジュールを策定し作業員に指示を出す調整役としての重要な役割を担っています。

私たちの仕事は「空調が効いている」「トイレの水が流れる」そんな建物を利用する人にとっては当たり前のことを自分たちの手で作り上げることなので、工事の後に不具合などの連絡が来ないことが何よりの良い知らせ。特に当社はこれまでナゴヤドームをはじめミッドランドスクエア、JRセントラルタワーズといった地域のランドマークとされる建物の施工に携わってきた実績を誇り、非常に多くの人が利用する施設の「当たり前」に貢献できることはプレッシャーと同時に何よりのやりがいに繋がっています。

私もこれまで様々な建物の施工管理を担当してきましたが、中でも特に印象に残っている仕事は2015年に開校した名古屋市立なごや小学校の新築工事です。これから少なくとも50年、私が生きているあいだは間違いなく使われ続ける建物の建設に携われたことはとても感慨深いものがありました。私たちが行っているのはモノを売るのではなく、形に、そして地図に残るスケールの大きなモノづくりの仕事。一人前の施工管理技士として認められるまでの道のりは決して楽ではありませんが、それを達成できたときには自分にとっての大きな誇りとなっているはずです。

浅田　浩／技術部／2001年入社