公営競技場では日本初のPFIによる移転整備「名古屋競馬場」

2023.01.30

新しい体験価値が生まれる、地域に開かれた競馬場

 70年以上の歴史を持ち、その地名から「土古どんこ競馬」として親しまれてきた名古屋競馬場は、施設の老朽化に伴い移転が決定。公営競技場として初となるPFI方式での整備事業を、当社を代表とする企業グループが担当し、新しい楽しみ方ができる地域に開かれた「エンターテインメントホースパーク」として生まれ変わりました。

提案のカギ

  • PFI方式により競馬場の移転整備をトータルマネジメント
  • 訪れる人、誰もが楽しめる新たな体験価値を提供
  • 広場でのイベントを通じて地域活性化に貢献

公民連携で総事業費削減と効率的な施設運営に貢献

 旧名古屋競馬場(名古屋市港区)は1949年に建設。地名から「土古競馬」として親しまれてきましたが、1977年に建設された弥富トレーニングセンター(愛知県弥富市)と共に施設の老朽化が進行。事業の持続的な運営における課題となっていました。
 競馬を開催しながらの施設改修は困難であったことから、愛知県競馬組合は新競馬場の弥富トレーニングセンターへの移転整備を計画。各種施設の一体的な整備やライフサイクルコストの削減、サービス水準の向上をめざし、民間活力の導入を決定。日本初のPFI方式による移転整備事業者公募が行われ、2019年4月に当社を代表とする企業グループが事業者に選定され、約2年間の工事を経て、2022年4月に新競馬場がオープンしました。

スキーム
※愛知県と名古屋市、豊明市で構成される一部事務組合。
競馬場
競馬場外観(夜)

誰もが楽しめる競馬場地域住民の憩いの場に

 新競馬場の整備において、めざしたのは従来の競馬ファンだけでなく、誰もが気軽に訪れ、新しい体験価値が生まれる空間づくり。公営競技場に付加価値を生み出し、さまざまな楽しみ方や過ごし方ができる「エンターテインメントホースパーク」をコンセプトにしました。
 施設入口横に整備された緑豊かな公園のようなイベント広場は、憩いのスペース。ゆったりとくつろぎながら競馬を楽しめるのに加えて、週末にはこのスペースを活用してさまざまなイベントを開催したり、地域住民が多様な目的で利用できる空間としての活用も計画されています。
 これからも、当社は施設の維持管理や付帯事業を通じて、さまざまな創意工夫で競馬場の価値を向上し、地域の活性化に貢献します。

スタンド席

スタンド席

コースは照明設備も備え、ナイターレースの開催もあります。

有料席

有料席

個室もあり、快適な空間でレースを楽しむことができます。

パドック

パドック

騎手や競走馬を身近に感じられる距離感にこだわりました。

ホースビューコリドー

ホースビューコリドー

パドックからコースへ向かう競走馬を間近で見ることができます。

ゴールデンハットのスタンド棟

ゴールデンハットのスタンド棟

金のシャチホコをイメージした大屋根。

イベント広場

イベント広場

地域に開かれた空間としての活用も計画。

[DATA]

所在地 愛知県弥富市
敷地面積 594,731m2
新築施設 スタンド棟、調教関係者住宅、駐車場、広場等
改修施設 騎手会館、装鞍所、馬場等
解体施設 調教関係者住宅(6棟)、厩務員会館、ナイター照明等



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