JJMO2023予選解説
問題/解答:第21回(2023年)JJMO 予選 の問題 (imojp.org)
あくまで解法の一例であり必ずしも綺麗とは限らないこと、僕の理解が足りておらず議論が間違っている可能性があることに注意してください。
1.
約数が個であるのでを小さい順に列挙して調べればよいです。
よりであることがわかります。
2.
からに垂線を下ろし、その足をそれぞれとすると、四角形が正方形であることより、
よって
3.
を並び替えた後に残りの一文字を挿入することを考えます。
最初の並べ方が通り、挿入する文字の種類が通り、挿入する位置が通りであることから、 通り
4.
偶奇が同じである相異なる二つの正整数の和は必ず素数ではないことを利用します。
偶奇が同じである組の数は最小でである(個をに分ける)ことから最大でも個しか素数になりません。
一方、のつの数で達成可能であるため、答は個です。
5.
方べきの定理より
ここで平行条件より、であるから、
より、
6.
のグラフを考えることで、条件を
にいいかえることができ、これは
を満たす場合の数の倍と等しいです。
よって求める値は
7.
上位から順にと割り振った時にのいずれかが成り立っていればよいです。であるような国を多く作る方が真に得であるため、が不可能なことからである国をできるだけ多く、すなわちヵ国作ります。
ここで残りの国はである必要があるため、最大でヵ国作れるので、答はヵ国です。
8.
対角線の交点をとすると、
これと、よりであるから、
とすると、ブラーマグプタの公式より面積は
の中をの二次関数とみて最大値を求めると、のとき最大値を取ります。このような四角形は確かに存在するので、答は
9.
題意の条件より、あるマスについてそのマスと隣接するつのマスが定まれば一意に定まります。
よって以下のマスの状態を定めれば再帰的にすべてのマスが定まるかつ矛盾を起こさないです。マスの状態が通りあることとあわせて、答は
10.
まず、の倍数でない数は後手がまたはを言うことで先手の負けとなります。の形で表せる数は、後手が何を言っても先手がを返すことで先手の勝ちです。残った数のうち、の倍数でない数は後手があるいはを言うことで先手は負けます。残った以下のの倍数は後手が何を言ってもかを返すことで先手の勝ちとなることから、求める答は
11.
上界がであることを示します。(この証明はsfliedの証明を参照しています)
まず、二人とも市に住んでいる友達のペアの数の総和は、市と市に住んでいる友達のペアの数の総和以下であることが示せ、これは市に対しても同様のことが言えます。対称性より人が市に住んでいると仮定すると
上界はであると言え、これの最大値はの時のです。
次にこのの構築を示します。
頂点を人、辺の有無を友達であるかの有無とする(とのラベル付き)グラフを考えます。
頂点の完全グラフであって、頂点がであるようなグラフは題意の条件をみたします。そして頂点をとして以下の操作を繰り返します。
まだ選ばれていないの頂点二つ、の頂点一つを選ぶ。
選んだ二つのの頂点をとする。
との頂点を結ぶ辺を削除する。
と頂点を結ぶ辺を追加する。
の頂点と頂点を結ぶ辺を追加する。
これにより辺が本増える操作を回行うことができるので、最終的な辺の数は、
よって求める答はとなります。
12.
僕が解けなかったため、この解法はnoppi_kunの解法です。
が平行四辺形となるようなをとります。
このとき、
よって、四角形 四角形
相似比がであることから、
よって中線定理より、
よって、答は