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東京都が実施した新型コロナウイルスの無料検査事業で、検査件数を水増しして補助金をだまし取ろうとしたとして、警視庁は7日、会社役員の上嶋大輔容疑者(40)(川崎市)ら男6人を詐欺未遂容疑で逮捕した。医療法人の名義で昨年度に約28億円の補助金を申請したものの、不正発覚によって全額が不交付となっており、警視庁が経緯を調べている。
ほかに逮捕されたのは、不動産会社経営の安藤陽平容疑者(40)(東京都世田谷区)ら。
捜査関係者によると、6人は医療法人「華風会」(大阪市)から業務委託を受ける形で、都の無料検査事業に参加。昨年8月、中野区や府中市など都内4か所の検査所で行ったPCR検査と抗原検査の実施件数を水増しして都に報告し、水増し分を含む計約5億3000万円の補助金をだまし取ろうとした疑い。
安藤容疑者が経営する不動産会社の顧客名簿などをもとに、実際には検査していない人を検査したように偽装。上嶋容疑者が華風会の「事務長」として申請業務を行っていたという。検査件数が不自然に多かったため都が調査を行い、不正が発覚した。
無料検査事業は、国の臨時交付金約6200億円を財源とし、2021年12月~今年5月に都道府県が実施。検査1件につきPCR検査で最大1万1500円、抗原検査で最大6000円の補助金が交付される。
検査数を増やすため補助金の申請手続きを簡素化したことなどから、各地で不正が相次いだ。昨年10月には富山県警が補助金約1740万円をだまし取った詐欺容疑で男2人を逮捕。埼玉県警も今年6月、検査事業者の代表らを詐欺容疑で逮捕している。