日立、特許の分析グラフを簡単作成 分析方法も指南
日立製作所は6日、特許情報の分析支援サービスを10月10日に始めると発表した。テーマを選ぶだけで簡単にグラフを作り、グラフの分析方法を指南する。特許分析の専門知識がない従業員でも技術トレンドや競合他社の状況を把握しやすくなり、事業や経営のアイデアやヒントを得られるようにする。
「特許情報分析サービス」では「競合他社分析」などと分析テーマを選ぶと、競合他社の特許出願件数の推移を一覧できるグラフを作成してくれる。人工知能(AI)など自社が注力している技術分野を選択すると、生成AIや画像解析など関連技術ごとの特許の出願状況などを示す。
同サービスの利用料は企業ごとに個別に見積もるが、利用者のID数が5人の場合は月額50万円程度からを想定する。作成したグラフの読み方や、どの数値に注目して分析すればよいかを指南するシステムも導入する。特許を出願する企業ごとに異なる用語を整理するAIも搭載した。
2021年6月に改定されたコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)では、知的財産への投資や事業への活用に関する記載が追加された。経営や事業の戦略策定に知財情報を活用する動きが強まっているという。
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