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2011/7/11 MUSIC PATIO ~Sound Horizon Week~ 第一夜 書き起こし

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2015-11-21 01:10:32

2011/7/11~7/14に北海道のラジオ局AIR-G’にて四夜連続で放送された「MUSIC PATIO ~Sound Horizon Week~」の第一夜のトークです。

(BGM:宵闇の唄)

K:こんばんは、ナビゲーターの工藤里美です。今夜から7月14日深夜にかけて26時代のMUSIC PATIOはSound Horizon Weekと題して、スペシャルプログラムをお届けします。Sound HorizonサウンドクリエイターRevoさんをお迎えして、ご本人による作品解説を交えてお送りしていきます。今夜は記念すべき第1夜、どうか最後までSound Horizonの世界をご堪能下さい。

MUSIK PATIO ~Sound Horizon Week~

(領拡凱旋テーマの、バンドメンバーが舞台上に揃った時に演奏し始める部分)

R:こんばんは、Sound HorizonのRevoです。
K:こんばんは、AV Music Channelでアシスタントメイドを務めています、さとみんです。よろしくお願い致します。
R:よろしくお願いします。
K:さて、7月15日金曜日、ニトリ文化ホールで行われるSound Horizonの札幌公演まであと4日ですが、なんと今日から! 4夜連続でSound Horizonを知り尽くすスペシャル番組をお送り致します! Revoさん、よろしくお願い致します。
R:よろしくお願いします。
K:さぁ、ライヴに行くのを今から楽しみにしている人が大勢いらっしゃると思うんですけれど、Sound Horizonにはまず2つの特徴があるとお聞きしたんですけれど、いかがでしょう?
R:そうですねぇ、あの~、音楽が物語になっているというのが、多分一つの大きな特徴で、まぁ、歌詞を読んでいくと、一つのストーリーが完結するというような。その、いろんな人がでてきて、気持ちを歌ってはいるんですが、その、イコール歌い手の気持ちではないと。その、登場人物がいて、その人の人生なり何なりをやっているという形の。
K:なるほどですね。
R:ものが一つですかね。
K:なんか生と死とかそういう感じのなんかちょっと、重たいと言ったらあれなんですけども、そういうテーマも結構ありますよね。
R:そうですね、よくなんか二面性があるとか言われるんですが、それはなんにでもあるんじゃないかな、と思うんですけど。たとえば生と死だと、生だけ描くってあんまりないかな、と。死があって、そこで生っていうものが実感されてきたりする部分もある。まぁ光と闇とかいうのも、まぁ。
K:そうですね、二対といいますか。
R:小難しい言い方になりますが、その裏にはまぁ常にそれが潜んでいたりとか、ということを何気なくこう、別に作ってるだけなんですが、勝手に二面性が、そこ追及してる!みたいに結構、言われてますがなんか。
K:歌詞とかで、考えさせられるのがSound Horizonですからね。ではですね、早速、一曲曲紹介していただきたいと思うんですけども、こちらのタイトルがまずあれですね、二面性といったらあれですけれども。
R:そう、そうあぁまぁそういうタイトルをよくつけるから、このなんか、言われちゃうんですかね?
K:それもあるかもしれないですね(笑)
R:それではまぁ、聴いていただくのが早いですかね。
K:聴いていただきましょうか。
R:それではですね、本日はですね、あの~、折角4夜連続でいただいたので、Romanというアルバムがあるので、その日に今日はしちゃおうかな、という風に思ってます。はい。ではその、5th Story CD『Roman』から、オープニングナンバー『朝と夜の物語』、聴いてください。

(朝と夜の物語)

K:はい、『朝と夜の物語』。「物語」と書いて「ロマン」と読むんですけれど、このRomanっていうのはフランス語で「小説/物語」なんていう意味の言葉なんですけれども、Revoさんにとってロマンっていうのは一体なんなんでしょう?
R:そうですね、あの~、今やってることが結構ロマンというか、音楽を作る、ということが僕にとっての一番のロマンですね。
K:なるほどね、なるほどなるほど。あとですね、この作品にこめた想いなんかも聞きたいんですけれども。
R:はい、あの~、まぁロマンってなんなんだろうっていうのがあると思うんですが、あの、僕の中ではロマンをさらに噛み砕くことはできない、ですね。なのであとはもう、それぞれの人が感じとっていただければっていう感じなんですが。あの、歓びでもあるし、哀しみでもあるし、そういう、いろんなものに当てはまる、人生みたいな。よくなんか「そこにロマンが」「男のロマンがある」とかみたいに言いますけど、それ以上噛み砕く必要はないんじゃないかな、という。いろんな人が、まぁ、物語上のいろんな人が、生きて、いろんなことを為して何を感じたのか、どういう人生だったのか、という、一つひとつのドラマを、ロマンとしてお届けしましょう、というような、感じのアルバムですね。
K:はい、それではその、『Roman』から一曲ちょっとお聴きしたいと思うんですけれど。
R:はい。
K:続いての曲はどのようなニュアンスの曲なんでしょうかね?
R:そうですね、あの~、ちょっと不吉な曲と言いますか。
K:不吉?
R:はい。ある、宝石がありまして、その宝石を持ってる人は不幸になると。
K:ほう!
R:で、不幸になるので、別の人の手に渡る。で、そうすると、その別の人もまた不幸になり、っていうどんどん連鎖していくような宝石にまつわる……邪悪な感じの話なんですが。
K:なるほどですね。
R:それをちょっと聴いていただきたいな、と。
K:はい。
R:思ってます。
K:紹介お願いします。
R:はい。それではですね、『呪われし宝石』、聴いてください。

(呪われし宝石)

K:Sound Horizon Story Album『Roman』から2曲、お聴きいただいたわけですけれども。Revoさん、続いてはいかがいたしましょうか?
R:そうですね、あの~、今、邪悪な曲を聴いてもらったので、次はハートフルな曲もあるんだよと、いうことを知ってもらいたいなという意味も含めまして、『星屑の革紐』という、曲が、あります。
K:はい。
R:これを、聴いていただきたいな、と。
K:はい。それではですね、曲に対する思い入れなんかはこの後にお聴きいただきたいなと思います。
R:はい。
K:では曲紹介お願い致します。
R:はい。では『星屑の革紐』、聴いてください。

(星屑の革紐)

K:はいでは、『星屑の革紐』についていろいろお聞きしたいなと思うんですけども、こちらの思い入れなんかをちょっと聞かせていただければなぁと思います。
R:はい。これはですね、ある少女と、まぁ盲導犬の、お話なんですが、あの~、まぁ家庭環境の問題なんかもあったりして、結構寂しい、お父さんはいるけど、お母さんはいなかったり。あと、目が見えないので、そういうことに対する、何か心の、闇って言ったらあれなんですけど、哀しみの部分があって、それを盲導犬を通していくことによって、世界っていうものを恐ろしいものじゃなくて、もう少し、愛せるもの愛しいものとして受け止めていくような、少女の成長物語みたいな。
K:ああ、なるほどですね。
R:部分もあったりするので、邪悪な曲ばっかりを作っている訳じゃないということも。
K:(笑)
R:知ってもらいたいという。
K:そうですね。あと続いての曲もどちらかというと、あの暗い訳ではなくて、軽いといったらあれなんですけれども、優しい一曲になってると思うんですけれども。
R:そうですね、あの~、よく、人が亡くなったりするようなお話多いんですが、あの~、でも人間って、死にますからね。
K:うん。あ、そうですね。
R:それは、もう。それは、哀しみは哀しみなんだけれども、じゃあ生まれてきたことって哀しみなのかっていうものがあったりするので、う~ん、大きく言っちゃうと、愛であったりするんですが、そういう、生きてる中で、どういう人を愛して、愛されたかっていうような、そういうものを含めて生と死を描いているつもりなので、哀しいけど哀しくないというか、なんでしょうね。そういう部分を、感じとってもらえているんじゃないかなぁと。
K:なるほどですね。ではその曲も、聴いていただきたいと思うので、曲紹介お願い致します。
R:はい。それでは『11文字の伝言』、聴いてください。

(11文字の伝言)

K:はい、お聴きいただいたのは『11文字の伝言』でしたが、こちらに対する想いなんかも聞かせて下さい。
R:そうですね、あの~、お母さんがいまして、そのお母さんが自分の産んだ子供に対して、ある伝言を送っているという、曲なんですが。う~ん、まぁホントに、一言で言うのが難しいので、聴いて、ホントに感じ取ってほしいなっていう、ことなんですけど。う~ん、まぁどんな風に……なんだろうな、生まれても……なんだろうな、やっぱ上手く言えないですね。
K:う~ん。
R:うん。
K:その、聴いた方々の、想いっていうのもまた違いますからね。
R:そうですねそれぞれいろんな人生、これまで歩んでこられたと思うんですが、あの~、一概に何かを不幸って思うことは、できない。その自分の知ってる範囲では思うけど、知られざる物語としてロマンとして、自分が産まれた時にも物語があったロマンがあったとか、そういうことを、やっぱ自分が生まれたなりにすぐなんで知らないんですが、伝言という形でたとえば「貴方を産んだ時はこうだったよ」とか、そういうのを残しつつ、でも死んじゃうお母さんからの「強く生きていきなさい」みたいな、メッセージがあったり。
K:なるほどですね。
R:はい。
K:うん、それではですね、その「11文字の伝言」、に、ちょっともじりをかけまして、今回のあのライヴについて、皆さんにちょっとメッサージュを。何文字でも構いませんので、いただければなぁと思うんですけれども。
R:そうですねライヴについて……ですと、
 「ぜ・ひ、あ・そ・び・に・き・て・く・だ・さ……い!」
 あ、12文字になっちゃったぁ(笑)
K:ちょっと超えちゃいましたけど、でもそれでも伝わったと思います。
R:はい。
K:はい。それではですね、そのライヴでも使う、かもしれない一曲、ちょっと、聴いていただきたいななんて思うんですけれども、こちらの一曲はどんな感じになっていますでしょうか?
R:そうですね、あの~、『Roman』という、今日はアルバムからお届けしたんですが、最後に僕達マキシシングルも出してるので、一曲そちらの方からも、聴いていただいてみたいなことで、しようかなと思ってまして。『少年は剣を』というマキシシングルから、『終端の王と異世界の騎士 ~The Endia & The Knights~』、聴いて下さい。

(終端の王と異世界の騎士 ~The Endia & The Knights~)

K:はい、それではですね、そろそろお別れのお時間、と言ったらあれなんですけれども、来てしまいました。
R:はい。
K:えっとですね、これの一番最後シメにかける曲なんですけれども。
R:はい。
K:こちらも、またちょっと違う思い入れが、あるそうなんですが。
R:そうですねあの~、ライヴを、やるんですが、あの~、そのオープニングテーマとして、皆で歌えるような、そういう歌があるといいなぁというので、あの、募集をしまして、応援してくれてるファンの人たちから、集まった言葉を元に、僕があの、組み立てて、曲をつけて、という。
K:ああ、なるほどなるほど。
R:で皆で歌おう、という。
K:なるほどですね。その曲自体はどこかで聴けたりはするんでしょうか?
R:そうですね、今あの~、webの方でも聴けると、思うし、本日も、そうですね。
K:そうですね。聴けますね。
R:あら!
K:聴けちゃいますね。で、これを、聴いていただいて。
R:はい。
K:予習ですね。
R:そうですね。してもらいつつ。
K:明日は、第2夜、お送りしようと思います。一体どんな感じになるのかっていうのは?
R:そうですね、聴いての、お楽しみということで是非明日も、聴いてください。
K:はい。それではですね、最後に、曲紹介をお願い致します。
R:はい。それでは第一次領土復興遠征オープニングテーマ『Revive』、聴いてください。

(Revive)

(BGM:宵闇の唄)

K:いかがだったでしょうか。7月15日、札幌ニトリ文化ホールでライヴが行われるSound Horizon。Revoさんをお迎えして、本日は、Sound Horizon Week第1夜をお送り致しました。この後は、アルバム『Roman』より、インタビュー本編ではおかできなかった楽曲を、お届け致します。MUSIC PATIO ~Sound Horizon Week~、ナビゲーターは、工藤里美がお送りいたしました。明日の第2夜も、ご期待ください。

(美しきもの)
(歓びと哀しみの葡萄酒)


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