挑発的ですが、こう断言してみたいとも思うのですよ。
昔からトランス関連の集まりなんかでも、どうも私は居心地が悪いんです。すでにLGBT運動も見放しましたし、TRA(トランス人権活動家:trans right activist)の主張といえば、私みたいにしっかりと移行後の性別に適応している人のことを全然配慮もしないどころか、陰険な敵意すら感じますしね。一度たりとも共感したことはありませんし、TRAがやっているような女性に対する攻撃を見聞するにつけ、ああいう人たちと一緒にされるのは本当に迷惑きわまりないことです。トランスジェンダーなんて、名乗りたくもありませんよ。

じゃあ性別不合当事者の会はどうか?といえば、「トランス女性は男性です」に同意しちゃうとか、これもTERF側に迎合しすぎ、というものでしょう。「MtF はパスしない」のを前提にした議論以外、TERF は受け付けないのもあってか、そういう前提ですから、私なんかホントにプライドが傷つきますよ。

いやいや、私の本質って、やはり

女性で(最初から)完全にパスして、周囲の女性たちに「普通の女性」として受け入れられている

ということに対するプライドから来ているのですよ。少数派かしら? いやいや、私みたいなノンホル・完パスは、人生の選択肢は性別移行一択だから、「差別だ!」とか訴えるよりも先に、当然のように性別移行しちゃうものなのです。自分を「病気」とは思いませんが、それでも医療サポートは不可欠です。だから、性同一性障害とか病名はどうでもよろしい。使えるものならゴチャゴチャ言わずに使いますよ。だから「性同一性障害」とか全然アイデンティティにしようとか思いませんし、

医療サポートを得るための、タダの名目に過ぎない

というあたりが実感なのです。

性同一性障害の診断を受けたから、女性

なのではなくて、

周囲の女性たちに、女性として受け入れられている

からこそ、女性なのですよ。私の性別移行というのは、

男から女に変わった

のではありません。

戸籍上は男でも、事実上女性だったという事実を、自分がしっかりと受け入れる

ということだったとさえ、思うのです。ですから客観的な「性別移行した」という事実すらも、内面的には「移行した、というわけでもない....」というのが、実感なのです。

社会的な性別を女性に変更して、一切ブレることもありませんし、差別を受けることもありません。逆に言えば、男していた時の方が「男、ということになっていても、女並み」というあたりでの差別を受けていたというのが、本当の気持ちです。
少数派から多数派に変わって、安心した....こう言っても過言じゃないです。

まあ確かに、私みたいな人は、今だったら中学生くらいで性別移行しちゃうんでしょう。周囲から見て、どうにも「男じゃない」のが目立ちますし、第二次性徴だってマトモに来ないです。だったら高校で女子デビューして、大学入ったら即SRS&戸籍変更。女性で新卒就職....
特例法ができたのが、40歳過ぎですからね。今の人は恵まれてますよ。

いやでもね、思春期ブロッカーはどうでしょう。結構副作用がキツイらしいですね。第二次性徴がマトモでない私が言うのは何ですけども、未成年のうちのホルモン療法は健康への影響が大きすぎるから控えた方がいいのでは? 人為的にホルモンをいじらなくても、第二次性徴がちゃんと来なくて「女にしか見えない」人ならば、絶対に女性として適応できますよ。
逆に言えば、30歳過ぎて同世代がどんどん「オッサン臭く」なる時期に、「オトコのオバサンにしかなれない...」と困惑する人たちこそが、性別移行で救済されるのだ、決して若い頃の「キレイ・かわいい」で判断すべきじゃないのだ、とさえ思います。

自分が男か女か、なんて本当はどうでもいいことなのです。どっちの方が適応しやすく、また周囲にも馴染めるのか?ということに過ぎないんだと思ってます。性同一性障害みたいな「主観的な基準」ではなくて、「性別を変更して、変更後の性別に順応できる」そういう要因なり基準なりが、客観的に存在する、と私は確信しているのです。



うん、もうそろそろこのブログもおしまいにしようと思ってます。ですから、本当の本音を最近書いています。TRAやらTERFやら、あるいは「性同一性障害」という「医学」的な定義に惑わされて不必要に悩んでいる人たちはお気の毒様。

この界隈の人たちというのは、自分の立場だけを見て、それだけを主張するという悪弊に陥っているのですが、それだったら、私の「本当の立場」を主張しちゃって、悪いのですか?

私は「気の毒な人たち」にずっと配慮し続けたのですが、そういう「気の毒な人たち」の得手勝手な振る舞いを見るにつけ、私の「配慮」というのは役にも立たなければ、「気の毒な人たち」を増長させるだけだった、というあたりに自己嫌悪を感じるようになっています。

・私は少なくとも「今」、性同一性障害(性別不合)でもありません。
 だって、問題がすべて解決しています。悩んでません。
・私はトランスジェンダー(狭義)でもありません。
 医療を必要として、SRSして移行後の性別に適応しています。「医療を求めない人々」という定義からはまったく外れています。
・私はトランスジェンダー(広義)でもありません。
 戸籍上の性別を変えた、という事実はありますが、LGBT運動のデタラメさを見るにつけ、またその空論っぷりに呆れるにつけ、連帯しようとかそんなつもりはとっくに失せてます。政治的な立場としての「トランスジェンダー」を否認しますよ、もう。

ハッキリ言って、すでにうんざりしています。これがそろそろこのブログをおしまいにする理由です。とくに自分としては恥ずべきだ、とは思っていない私の性別移行が「黒歴史」になってしまったことに、それを汚した人たちに残念極まりない思いがあるばかりです。