「ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき」で結構キッツいこと書いちゃったので、「SRSに否定的...」と思われるのも心外なので、「なぜSRS・戸籍変更するの？」というあたりを書いてバランスを取りたいと思います。

・そりゃ、安心します。ツッコミどころがなくなりますからね。「のうのうと、女」できます。女子トイレならもう20年以上使ってますけども、それでも「万一、身分証明書の提示を求められたら？」とか思わないわけではないです。まあそういう目にあったことはありませんが、可能性としてはありますしね。「見た目の性別」と「戸籍上の性別」が食い違ってのトラブルは、絶対回避したいです。それがあるから海外旅行を避けていたわけです....海外じゃ「説明して通じるか？」から心配する必要があるケースだって、あるかもしれませんし。

・女性の友達に対して、やはり「引け目」みたいなものを感じてました。そりゃ知ってる人も多いですが、特に確認したことのない人も多いです。付き合いが長い人が「知らなかった...」でビビったこともあります。「だまして」いるわけでもありませんが、それでも「いいのか？」とか思うこともあって、やはり引け目には感じます。戸籍まで変われば「引け目」に感じる必要もないし、「裸のおつきあい」になったとしても、何の問題もなくなります。

・とくに団体行動などで男女に分かれなくてはならないときに、「特別な扱い」をお願いしなければならないケースが、ないわけではありません。たとえば合宿とか。寝室なら許してもらえることが多いですが、入浴は困ります。ビンボで「銭湯にみんなで行く」とかなると、一人だけ我慢しなければいけません。気づまりですし、不便です。同様に夜遅くなってネットカフェに泊まらなければならない時も、チェック入りますからトラブルになることがあります。冬の夜中にちょっと夜明かしできる場所...って困りますからね。

・どうしても本名を...で要求されるケースも、数少ないですけどあります。まあ、銀行とか役所の手続きなら、どうせ身分証明書が必要で提示しますから、何の問題もありません。面倒なのは投票ですね。トラブル防止で、おばさまは期日前投票ばっかりでした。そりゃ「替え玉投票？」がありますけども、逆に「替え玉するなら、性別逆で目立つようなことするわけないじゃん」ですし、本人証明をわざわざ求めたら、公職選挙法の上で問題です。だから黙って通してくれるのですが、ご近所さんがいるかもしれない一般の投票所で、これをやるのは危険があります。市役所などで期日前投票すれば、いいだけです。
それから、これもレアな話ですが、マンションの管理組合での役員が回ってきました。理事長をやってもよかったのですが、理事長はその名義で銀行口座を作らないといけないのです。これに通名が使えないのですね。まあですから、理事長になるの断った....こんなことで、カミングアウトしたくないです。

・まあ恋愛・結婚...だって、堂々とできますが、おばさまはここらへんは主目的じゃないですね。そりゃ男性が好きは好きですが、今更他人が傍にいるのは、うっとおしいだけです（苦笑）。