過去ログ溜まったら適当に消します。
今月の予定
9/23(sat) 高円寺かに会議 @蟹ブックス
ばかばかしい話を一席。
9/29(sat) 高円寺番外地 @TKA4
ogobroというバンドで出ます。
2023/9/4
上に書いてある通り、今月は東京の高円寺の蟹ブックスという本屋のイベントに登壇する予定がある。そのとき話す作り話を考えないといけなくて、まだまだ時間はあるとはいえ、何となくずっと頭の中にあり、ここ1ヶ月くらい気が散り続けているので、先にやってしまうことにした。集中して3時間くらいで原稿を書き上げたが、集中して作り話を考えると毎回頭がおかしくなる。絵を描く前に、松寿しに避難。
たまたま顔見知りの薬屋が夫婦で呑みに来ていたので、カウンターに並びで座って喋りながらちらし寿司を食べた。自分が土地に馴染んできたことを実感する。
薬屋のおやじは、やたら博識で教養がある。妻は話し上手で器がでかい。おやじは薬屋で、妻は医院をやっているらしい。薬屋のおやじ、「政治家や利権団体のせいで世の中が無茶苦茶だから、秘密結社作って国家転覆したろかなあ」みたいなこと言ってた。わろた。やってみて欲しい。「そろそろ公安にマークされちゃうかも」って付け加えてた。可愛げも併せ持ってて好感が持てる。
おやじとは初めて喋ったんだけど、なんだか油断している様子で、ぺらぺらといろんな話をしてくれた。
田辺温泉にいた三助の話や、グリホサート、太平洋食堂、ユージンスミス、西成ジャズなど、色々。妻の人いわく「こんなに饒舌なことは珍しい。相当ご機嫌。」とのこと。終盤「ヤマザキさんには、熊野の”どろホテル”に行って頂きたい」と言っていたので、それだけはメモった。そう言えば、少し前にminakoさんが、熊野古道の”つぼ湯”に入ると足の痛みが全部消えるって言ってた。どろホテルからも近いみたい。足全然痛くないけど仕方ない。行くか……と思ってどろホテルのホームページ見たら、[アクセス]の[公共交通機関]のルートに当たり前みたいにレンタカー出てきてキレた。久しぶりにキレた。完全にキレちまったよ。
2023/9/3
9月になったので、投げ銭ボタンのアイスクリームの表記を消して元に戻した。この日記、わざわざ見にきても更新してなかったりするやろ。フィードリーとかで見れるようにしたりたい気持ちもあるにはあるけど、なんかバランス変えると続かなくなる気がするし、個人的には満足してるので当面はこれでいきます。すんまへん。最近ちょこちょこ投げ銭くれるひとがいる。投げ銭に添えて質問のお便りもちょこちょこ来てるので、何もしなかった日とかに少しずつ答えていきます。
本日のQ:FIRE(=経済的自立を伴うアーリーリタイア)ってリスキーなのでは?そんな上手くいく?と疑う反面、興味もある。見解を伺いたい。
アメリカでFIREムーブメントっていうのがあって、典型的なパターンだと、エリート大学を出てITか金融分野で30歳までばりばり働いて、それでいて慎ましく暮らして金貯めて、資産はほぼ全額S&P500で運用し、その利益で働かずに暮らすみたいなやつ。
仕事辞めてからの見込み収入は、米国株式市場の平均成長率7%から物価上昇率3%を引いた差額の4%で考えるのが一般的。例えば、年間の支出が300万円の人だったら、その25倍にあたる7500万円の資産があれば、年利4%で一生飯が食える計算になる。日記サイズでかなり省いて書いてるからわかりにくいかもしれないけど堪忍やで。堪忍やでって使ってみたかった。
ここから個人的な見解書いてみるけど、長くなる気がする。なるべく短くするが、140字とかではない。
FIREは投資の部分にばかり着目されてるけど、FIREの本質は、「収入ベースで支出を調整するのではなく、支出に合わせて収入を決める」っていうところだと思う。これは基本的に誰もが考えたほうが良いはずなんだけど、ほとんどの人が手を付けてない。お金は貰えるなら貰えるほど良いと思っている。そんなわけない。
一般に、収入を決め(就職)てから、支出を調整(節約)するっていう考え方が当たり前になっていて、ファイナンシャルプランナーの資格持ってる人とかでもそれベースで考えてる人が多い。
俺が想像するFIREの考え方はその逆で、1.一生分の支出を計算する。2.一生でどれくらい働くか調整するという順番になってる。その上で、[投資]っていう要素は[2の前提条件]って感じで、別に主役ではない。
支出ベースで収入を考えるっていうのは、月単位じゃなくて、年単位で考えたほうが良い。で、それを生涯単位で想定してくのがFIREムーブメントだと思う。FIREの本とか実践者のインタビューとか読んだわけではないから、あくまで俺が想像するFIREの話です。間違ってるかも。
なんかFIREのモデルケースって大体”質素”とか”慎ましく”、”新世代”、”欲がない”みたいな、悪い意味で客観的な書かれ方をしていて(さっき俺も書いた気がする)、なんというかジェネレーションX視点からのミレニアルっていう色が強い。”さとり世代”みたいな言葉あるでしょ。わかりますか。切り口の角度がちょっとズレてるんだよな。小馬鹿にしてるというか。コンテンツ化したいだけっていうのが透けて見えてる。
世代間の考えの違いというよりは、いまは寿命とか幸福度とか個人収支のビッグデータが誰でも簡単に手に入るから、それに誠実に向き合ったら、自然にそうなる感じはする(支→出)。その状態で、たまたま高学歴を持っている人がFIRE状態になって、アイコン化するっていうイメージ。違うかな。わからん。
20代のときにチェンマイで外国人向けマンション借りて、2ヶ月住んでアーリーリタイヤのシミュレーションしたことがあるんだけど、当時の物価だと年間消費50万円くらいで余裕で暮らせた。タイのインフレ率わからんがアメリカと同じと仮定して4%の差益が出るとしたら、計算上の必要資産は1250万円で、当時すでにクリアしてた。もし収入がなくなったとしてもいける感じだった。
そのとき隣の部屋に住んでたのは日本人で、定年退職して年金ビザで移住してきた爺さんだった。することなさすぎて毎日面白くないけど、かといって困ってることも何もないし、帰る家もないから、自分はこのまま居てるやろなみたいなこと言ってて、俺がやりたいのはこの形ではないと思った。チェンマイは日本人コミュニティもある(あった)し、かっこいいミュージシャンやアーティストもいて、タイ在住/タイルーツの友達もできた。でも、現地の人と関われば関わるほど、どうしてもこちらがジェントってる感が否めない(ジェントリフィケーションしている感じ=その土地との経済的な差潤だけを一方的に受け取っている感覚)。なんというか、自分が社会に接続されていない感じがする。逆に言うと、接続されている時しか得られない満足感みたいなものが自分に必要であると悟った。これは性格かもしれないけど、群れで生きてきたサピエンスの本能みたいなものかもしれない。
労働っていうのは明確に、社会と接続されるプラグになっていて、週5で8時間じゃなくてもいいけど、ちょうど良い量働いたり、ちょうど良いくらい儲かる価格の物を作って販売したりとか、少なくともそういう機会が必要だなと思う。現時点での予想にすぎないが、それは恐らく、最期までずっと続けたい。
S&P500は日本円のリスク調整用に俺も持ってるし、IPOとかもたまに当たったりして、もちろんそれも結果的に助けてくれてるんだけど、それはそういう形に設計しているんだから、ある意味では当たり前で、感覚的にはラッキーという感じではない。それも込みで、あといくら必要かっていうのを考えて、仕事の量を調整していってるから、そう言う意味では自分も精神的にはFIREしていると言える。
逆に、投資のリスク許容ができない人は、仕事を先に固定して、許容できる分だけ運用してみても良いと思う。FIREに憧れたとしてもそっくりそのまま模倣できるモデルじゃないので、考え方の順番を真似して、自分に当てはめていくのが良いと思う。このテーマ無限に書いてまうのでこの辺にしときます。
質問、他にももらってるのでそのうち答える。なんかあれば気軽にどうぞ。
念のため今日も貼っときます。
ローリングストーンズほど有名じゃないから念のための念のために本物も貼っときます。
2023/9/2
担当編集うめ氏は、いつもドンピシャで俺が好きそうな本をおすすめしてくれる。今回はちょっと、本当にすごそうだな。
おじさんがどうとか関係なく、おじさん構文と呼ばれる文体が好きだ。すこし前から大規模言語モデルを利用して、ジェンダー平等・人種差別の廃絶・環境保護という3つの観点を併せ持った、未来のおじさん構文ジェネレーターを開発している。使い道は、特にない。いまのところ、先輩(個人名)とのラインのやりとりで定期的に登場するだけ。
内容的にはだいぶ良い感じに育ってきて、性別や世代といった観念はとっくの昔に超越した。適度な湿り気と非人間的要素を併せ持った、かなりグリッチ的なテキストを表現できるようになってきたが、「おじさん構文」という言葉の中に含まれるジェンダーや年齢に関するステレオタイプを削除したいので別の名前をつけたいんだけど、その点ですこし苦慮している。タイトリングって本当に難しいな。普通に、この辺の脳の筋肉が足りてない感じがする。
この先もずっと使う力だと思うから鍛えたほうが良いんだろうけど、そういう「何かしないと」って気持ちになるとYoutubeを開いてこの動画を見てしまう。この動画、本当に何回見てもわろてまう。あかんと思う。
2023/9/1
持ってる米国株がゆるやかに上がり続けていて、円安も加わって大幅にプラス。雇用統計的に、ドル高に調整が入りそうな気がしてたから、様子見て手入れようかと思ってたけど逆に金利が上がってドル高に転んだ。製造業の景況指数が高いっぽい。
朧げな記憶だけど、たしか宮大工の西岡常一が戦後の経済について、日本は車を売っていて、アメリカは小麦を売っていて、どちらも同じように急成長しているように見えるけど、車は結局山を切って鉄を売っていて資源を商品に変えて売っているだけ。一方で小麦は主な原料が太陽光で、本当の意味で生産しているからほとんど身を切らずに売り物を作ってるみたいな話をどこかに書いてたと思う。西岡氏は没後30年くらい経ってるからだいぶ昔の話だと思うけど、日本の企業の売上高ランキングは多分あんまり変わってない。
定番だと、1位トヨタ、2三菱商事、3ホンダ、4エネオス、5三井物産って感じ。車ガス車ガスガスである。6〜10位に伊藤忠やNTT、セブン&アイ、ソニーが入ってきて、ようやく非資源企業が混ざってくるイメージ。トヨタはずば抜けてて、三菱とホンダの売上を足してようやくトントンになるくらいある。
どのビジネスモデルにも欠点や副作用みたいなものがあるので、1種類のビジネスモデルが上位を独占する場合、環境負荷とか社会的なリスクなんかがそこに集中する。これは理想的なポートフォリオだとは言えない。本当はバランスよく、ばらけていたほうが良い。
こういう状況があんまり良くないってみんなわかってると思うけど、市場原理主義の元では調整が効かない。というか、理論的には常に最適な調整が効いているということになる。しかし、市場は儲かるものにしかインセンティブが働かないので、社会的に良いこととか、我々の人生にとって良いことよりも、売れるものにリソースが割かれてしまう。人的にも、資源的にもだ。
「関係ないけど」ってこの日記でよく使ってるけど、今回が今まで一番関係ない関係ないけどなんですが、クラシルの料理のYouTubeチャンネルたまに見てて、中村和也シェフが「20分でオニオングラタンスープ作りぇす」って勝手に宣言して、勝手に調子乗って、勝手に慌てて、全然20分に間に合わないっていう動画がちょうどよくおもろかったから貼ろうと思ったんだけど、リンク探してる間に中村シェフのYouTubeチャンネル見つけて、勝手に期待して勝手にがっかりしたほうの動画を貼っときます。最後まで見ても何も起きないけど、何か癖になる。好きなのかも。
2023/8/31
8月がおわた。早い。夏休みが終わる。
学生さんでここ見てる人はいないと思うけど、学校行きたくないとかあれば相談可能です。片手間に答えるので、雑に連絡して良いです。コンタクトフォームから。
夜、なんとなくヒーノに電話したけど繋がらなかった。少し経ってから、忙しくて出れなかったけど不在着信がうれしくてスクショしときましたという連絡が来た。ヒーノ…
見たことない形のスピーカーユニットがヤフオクに出てて、ちょっと興奮した。ユニットの配置が謎で、位相がどうなるか予想できないが、良くなるイメージは湧かない。現代のスピーカー理論ではあり得ないことしてるので、普通に音悪いと思う。でも、いわゆる豊かな低音みたいなやつは出ないだろうからその点では良いかも。状態によるけど、最近のハイファイオーディオみたいなやつよりは良いかもな。
前面はすき紙みたいに見えるけど裏面はホーロー? 5万は無理だけど、1万だったら買ってると思う。見た目が良いからサランネットかけたくないけど前面のわらすさみたいな奴の色とテカりが気持ち悪いので塗るとか覆うとか、何らかの装飾はしたい。
ペアで出てるってことはたぶん音楽用だと思う。家で使うとしたら1ch(正確には7ch)オールレンジのブックシェルフ型かな。たぶんバスレフにするだろうから高さ50cmくらいになるか。いらんな。同じ出品者がステンレスの平面バッフル出してて、これに嵌めたら見た目100点/音2点のスピーカー作れそうだけど口径ちょっと足りなくて無理。もったいない。
俺にはできないけど、めっちゃ頑張ってカプリスとかブラウンL2みたいな見た目のエンクロージャー作ってスペースエイジだと言い張ればかなりの値段つけられそう。デザイン系のオフィスかアートホステルに80万でる売るんや。ビジネスチャンスや!!あるいはガラクタ掴まされリスクとも言う。
2023/8/30
先進国における人口減少傾向は、言ってみれば下り坂に置かれた大型トラックのような状況にある。あまりに急速な落下は事故につながるし、衝突を避けられたとしても荷台の中まで無事かはわからない。かといって坂を登り返すためには、強力なエンジンと莫大な燃料が要り、危険を顧みずトラックに乗り込んでアクセルを踏み込めるような勇気ある運転手も探さないといけない。こと日本においてはエンジンは古く、燃料は底をつきかけ、運転手は自信を失って動けない。こうなってくると、もはやブレーキだけが必要で、アクセルもシフトレバーも必要ない。何ならそのふたつはないほうが良いかも。もう希望は捨てて、ブレーキだけに集中したほうが良さそうだ。
十数年前、少子化担当大臣なるポストが作られたが、これが実際に機能しているところをまだ見たことがない。
↑なんか原稿書いてたら言葉がするする出てきてここまで書いたけど、冷静に考えたら別に本題に関係ないし多分カットするやつ。
でもこのまま書いて行ったらなんか良い感じになりそうな予感もする。こういう、なんとなく良い匂いのする書き出し、俺は好きだしモチベーション上がるんだけど、やりすぎるとただ面白いだけになっちゃうんだよな。フリースタイルラップとか、大喜利みたいな感じ。そこまでいくと、好きじゃない。ウェブ記事とかで文字数がそんなに多くない、パワー勝負のコンテンツだったら多用しても良いけど、SEO的にも微妙だから連載コラムの時とかに意識して使うと良いのかも。力こそパワーって昔から言いますし。