手術から5日目の夜あたりから、「患部」の腫れが引いてきた気がします。大きさがちっちゃくなったような、今まで他人のモノだったのが自分のモノになってきたような、そんな感覚ですね。そうしてみると、股間がコンパクトになったようにも感じます。あ、いわゆる「幻チン痛」は全然感じなかったです。「僕が私になるために」の著者みたいに感じる人いるらしいね。私の「心のおちんちん」はとっくの昔にもげてるのかしら。
で今回は服の思い出の話。おばさま男性だと本当に小柄なので、服に困ってたんです。買い物にいってもほとんどないしね。大学生の頃は大体母がデパートで、メーカーによってはSがあることもあるので、探して買ってもらってたんです。
始めて女装したときに、「それなら女性の服着て何が悪いんだろう?」と思ったこともあって、男モードで着る服をレディスで調達することにしました。手始めは冬のセーターでしたね。当時体重48キロくらい、ウェスト62が楽勝。ボリュームゾーンだからマニッシュなものはいくらでもあります。ジーンズとか同居の母に嫌がられないように買い集めていきます。
そうしてみると、仕事用の背広は本当に困りもの。量販店に買いに行くと、全館で着れるサイズは数着。Y3体が大きいくらい。それでもズボンのウェストは詰める必要があるし、上着は肩パッドに肩が全然足りなくて、上腕部がボコっと凹みます。かっこ悪い。胸回りはゆるゆるです。さらにネクタイもサイズの観念がないから困ります。首回りがないから、結ぶ位置が変。細い方を長くとって、太く結びにくいところで結んで、細い先端はズボンの中にたくし込んで、剣先が長く上着からでないようにします。ファッション業界の細身の男性は、ネクタイは型を出して細身に作り直すらしいですね。
で、仕事辞めて大学に行きなおすことにしました。一人暮らし!
背広に相当するものも、男女兼用くらいで作られた黒のスーツでいいのを見つけます。地も面白くてお気に入りでした。シャツは女物を着ます。これならおしゃれ。女物なら体にフィットするし、見た目も似合うし....でも女性には完全にバレてます。いいじゃない?アート系だしね。当時は黒を基調に、派手な色味のシャツをパターンにしてました。紫で少し色味が角度で変わるのとか、お気に入り。
だけどね、そうなると男で男用を買いに行くのと、女装で女用を買いに行くのと、別々になります。男で男用をレディスの店に買いに行く方が、恥ずかしいんです。女でスカートを買う方が全然恥ずかしくないんです。これ意識しすぎなんですけどね。そうすると「何で私がスカートをはいちゃいけないんだろう?」という大疑問が.....
・どうせ下着以外ぜんぶレディスです(たまには下着も女で..)。
・女性に指摘されることもあって、おおっぴらに「サイズないもん」と認めてます
・スカートをはいても、似合うのはよくわかってます。
ね、女性になりたくなるでしょ。