フルタイマー11日目。ふう、ちゃんと続いているわね。

というわけで、三宮の不妊クリニックへ出かけました。今日の服装は気合入ってるわよ。やっぱりねえ、事情を打ち明けた以上「男なんだけどもホント女性にしか見えない!」って医者・看護師に思われて、女性として扱われなきゃ困るもの。なので、ずいぶん前に買った春物のグレイのツーピースのスーツ。かなりフェミニンなもので、黒のリボンとかついてるの。イキオイで買っちゃったものだけど、当時は今ほどには女性度が高くないから、「あれ、どうも変...」というのでなかなか着れなかった....けど、トランスすることを決めてからは、ぐっと女性度も上がっているし、全然変じゃなくなってるの。スカートも短めだしね。それに一昨日買った黒のスプリングコート。金のボタンがオシャレ。ちょっとワンピ風に見えるようなもので、ボタンを全部留めると、シルエットがとってもフェミニン!(私お尻がおっきいからね...)髪型も勝負用の巻髪カール。全体的に「どこの奥様?」風。

1時の診察だけど、結構待ったわね。保険証は男で変なので、とりあえず窓口では出さず。初診なので、「質問表を書いてください」ということで渡されました。勿論、ピンクの紙で...しっかりと「初潮の時期」とか「生理の間隔」とかの質問がある奴。大嘘書いちゃったわ。でも、うれしい...ホント待合室は女性ばっかり。男の人は絶対来にくいところね。ちょっと失敗は、スカートの人はほとんどいないこと。まあ、そうね。「妊娠するためには体を冷やすのはよくないです!」って叱られるところだから...

小1時間待って診察。「メールでご相談した者ですけど...」と言っても、結構メールの相談が多いようで、見当がつかなかったみたい。まあ、そうそう性同一性障害で男性機能の検査を依頼する人がいるとは思えないから、充分パスしてるのね。まあ、診察というほどのこともなし。血液検査と精液の検査をすることになりました。で、ここで保険証を出す。

で、検査の待ち。電話した時には「いきなり検査、ってことはないですよね」って確認したのだけど、連れていかれたのは「Men's ルーム」というところ。小部屋よ。要するに「ここで精液を自分で取りなさい!」という部屋。ちょっと出る自信がないので、「ごめんなさい!」と言ってこれはパス。見た目雰囲気は丸っきり女性なのに、そういう部屋に案内する看護師さんのお気持ちやいかに??? 自宅で採取することにする。(あまり出ないから大丈夫かしら...今から不安。しっかり貯めておいてからじゃないと絶対ダメね。)

少し待って、今度は血液検査など。私って血管が細いから、「一度で行けるかな?」っていつも心配なんだけど、この時は一発ですんなり...というか、チクリともしなかったの。「あら、お上手ね!」と看護師さんを褒めちゃった。で、そこで精液採取のためのシャーレを貰う。女名前のシールを書いて貼るのも、とっても変ね。その時にちらっとカルテが見えたけど、しっかり「女」になってましたのよ、オホホホ。そりゃ、窓口で受け付けた時点で、「医学上は男性」なんて判るわけないわよね。

なんか気分は高揚したまま、不妊クリニックを出たの。で、買い物なんかして、ケーキを食べて帰宅。2・3日中に採取しなきゃね。そしたら「2時間以内に持ってきてください」とのこと。ガンバラなくっちゃ。