あまりトランスネタじゃないですが、渦中のライブドアでブログをすることにした理由の一つって「堀江社長、萌え!」がありますね。

私みたいなトランスの場合、「見かけ」が大変重要なわけです。見かけ上ちゃんと女性で通って、違和感がなければそんなにトランス生活も大変ではありません。一応女装サロンとかも知ってますが、そういうところの常連さんと歩くと、やはり道行く人が「オカマさんよ...」とか囁いているのが聞こえたりします。これじゃストレスたまりますよね。幸い私の場合は、「男性の方がちょっと変」なくらいな見かけですから、子供だろうと女子高生だろうと平気なのですが。(年配の方だと男モードの時に顔を覗き込まれることがあります....失礼な!)

で、「堀江バッシング」なくらいに堀江社長が叩かれる理由というのも、やはり「見かけ」の問題が大きいのではないでしょうか。「ネクタイしない...」というのが、バッシングの真の理由なのだと思います。つまり、日本をずっと仕切ってきた、一種の権力体制の制服を着用しないヨソモノだ!というのが、バッシングの真の理由なのでしょう。

まあ、私としては堀江社長の構想が正しい!とまで思っているわけではありません。私に言わせれば「ネットって本質的には儲からない..」というのが基本的なネット観だったりします。そりゃ流行りにうまく乗れば儲かることもあるでしょうから、そういうことでこのライブドアも儲かっているわけですが、技術が陳腐化してくれば、すぐに儲からなくなることでしょう。だから、最新・最新で常に追っかけていって、たまに爆発的流行があれば儲かる...ということなので、「堀江社長の構想」も「そうなればイイよね!」というくらいにしか感じないのがホンネです。

「革命児気取りの若造」というのが、一般的なオジサマたちの堀江社長観でしょう。しかし、物事は「気取る」ことからしか始まりません。とにかく外見をそれらしくして、それらしく振舞えば、そのようになっていくものなのです。私も女性らしく見かけを整えて、女性らしく振舞うように心がけることで、ちゃんと女性として通用するようになっているわけですから... 堀江社長がどこまで「革命家」なのかは知りませんが、「革命家らしく」振舞うことによって、それはそれで「革命家らしく」なってくるわけです。

ですから、私はこう願います。「革命家気取りで、ネクタイの締め方も知らないような若造」が「ニッポンの経済社会でデカイ顔ができるような世の中」が早く来ることを。このところのさまざまな企業不祥事を見るにつけ、昭和経済のスタイルというもの自体が、もはや時代遅れとなってきている、ということを感じます。あと10年たてばそういう方たちがすべて退場し、ニッポンの社会自体が大きく変貌し、私みたいなのも暮らしやすい社会に変わってくるのでは....と期待しています。