専門家は「日本の消費者保護制度は遅れている」
消費者問題に詳しい専門家である西塚法律事務所の西塚直之弁護士は訪問販売で高齢者が多く狙われる背景をこう分析する。
(西塚直之弁護士)「訪問販売は家に来るので、家にいる時間が長い方が被害にあわれる。今であれば高齢者の方が中心になってくるかなと思います。自分の子どもや孫にオーバーラップして、ついつい話を聞いてしまって、被害にあうということが一定数あると思います」
また、被害を減らすためには、消費者に寄り添った法整備が必要だと訴えた。
(西塚直之弁護士)「私の感じるところでは、海外と比べるとまだまだ日本の消費者保護制度は遅れているかなという印象は持っています。例えば外国に行くと、訪問販売の禁止、あるいは訪問販売お断りステッカーを貼っているところには訪問販売してはいけないと、法律でしっかり決まっていますので。日本もそういった外国の制度に合わせて、訪問販売を規制していくというのも1つの考え方かなと思います」
警察は野崎容疑者らの認否を明らかにしていない。不安を煽って強引に契約を結ぶ卑劣な手口。被害にあった高齢者は「人を信用できなくなった」と訴えている。