少子高齢化やブラック企業など、現在の日本が抱える課題に大きく貢献できる「社会保険労務士」と「社会福祉士」は、近年注目の資格となっています。

そこで、次のような疑問にお答えします。

「社労士試験と社会福祉士試験はどちらが難しいんだろうか?」

「ダブルライセンスのメリットはあるのだろうか?」

このコラムを読めば、社労士と社会福祉士の難易度の違い・両者の仕事内容・ダブルライセンスによるメリットについて理解できます。

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社労士と社会福祉士の難易度の違い

まずは社労士と社会福祉士の難易度の違いについてみていきましょう。

今回は両者の違いを、「合格率」「勉強時間」「足切り制度」の3つの視点から解説します。

①試験の合格率

社労士の合格率は例年6~7%を推移しています。

社会福祉士の合格率は25〜30%を推移しており、両試験の合格率には大きな開きがあります。

合格率から難易度を比べると「社労士」の方が圧倒的に難しい資格であると言えるでしょう。

②必要とされる勉強時間

次に「合格に必要とされる勉強時間」の違いをみていきます。

社労士と社会福祉士の勉強時間の違い、あわせて勉強期間の違いを以下の表にまとめてみました。

勉強時間勉強期間
社労士約800時間10~12カ月
社会福祉士約300時間6ヶ月

上記の表の数値はあくまでも標準的なものになりますが、両者の差は歴然です。

社労士は数年かけて合格するケースも珍しくなく、膨大な勉強時間が必要だと言われています。

社会福祉士は社労士と比べると少ない勉強時間で合格できますが、それでも300時間程度は勉強しなければならないため、決して一朝一夕に合格できるような試験ではありません。

③足切り制度

社労士と社会福祉士の試験の共通点として「足切り制度」が挙げられます。
足切り制度とは科目に合格基準点が設けられ、その基準点を下回ると不合格となるものです。

試験の総合点がいくら高得点でも、足切りにひっかかる科目が1科目でもあると不合格になるため、受験生にとってはやっかないな制度であると言えるでしょう

【社労士試験の合格基準】
・選択式:総得点28点以上かつ各科目3点以上
・択一式:総得点49点以上かつ各科目4点以上

各科目の合格基準点は年によって変動する場合もありますが、社労士試験においては、基本的に上記の条件を満たす必要があります。

【社会福祉士試験の合格基準】
・19科目(実質18科目)の全ての科目において得点すること
・総得点の6割以上

社会福祉士試験は「0点」の科目が1つでもあれば不合格となります。

つまり、各科目において、社労士は「3点or4点以上」、社会福祉士は「1点以上」得点しなければなりません。

どちらの試験にも足切り制度は存在します。
足切り制度の内容からいえば、「社労士」の方が難易度は高いと考えられるでしょう。

以上3つのポイントから「社労士」「社会福祉士」の違いを探ってみました。
難易度の高さでいうと「社労士」に軍配が上がりますが、どちらも難しい資格ではあるため、試験を突破するには十分な対策が必要です。

社労士と社会福祉士のダブルライセンスは有効?

ここからは社労士と社会福祉士のダブルライセンスによるメリットを解説していきます。

はじめに、それぞれの仕事内容について簡単に見ていきましょう。

社労士とは?

社労士とは「社会保険労務士」の略称で、人事関係では最高峰の国家資格です。
企業の成長に欠かせない「人材」に関するに関する法律のスペシャリストで、従業員の人事や労務管理を行う人のことを指します。

社労士の主な仕事内容は大きく分けて次の3つです。

  1. 社会保険、労働保険に関する書類作成および手続き代行
  2. 労働社会保険諸法令に基づいて作成すべき帳簿書類の作成
  3. 人事労務管理のコンサルティング

なお、上記1,2の業務は社労士の「独占業務」とされており、社労士にしか行えません。

社労士は、開業したり、企業の人事部で働いたり、あるいは社労士事務所で勤務したりといったように、活躍できるフィールドが幅広く存在します。

社会福祉士とは?

社会福祉士とは、1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいて誕生した国家資格。
「ソーシャルワーカー」とも呼ばれ、福祉系の資格の中では最も難しい資格として有名です。

社会福祉士は医療・福祉に関する相談援助のスペシャリストで、身体的・精神的・経済的など福祉の分野で問題を抱える方からの助言や指導を行う「相談者」として活躍します。

また、福祉サービスや保健医療サービスなどとの連携をサポートする「橋渡し」の役目も果たします。

社会福祉士の活躍できる分野は、次のように多岐にわたります。

  • 介護老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 児童相談所
  • 知的障害者施設
  • 身体障害者施設
  • 病院などの医療機関

ただし、社会福祉士は「名称独占資格」であり、無資格であっても問題なく活動することが可能です。

しかし、社会福祉士の資格を持っていると社会的信用が高く、相談者の方からも信頼を得られるメリットがあります。
就職・転職活動を行う際にも、社会福祉士資格があれば大きなアピールポイントになるでしょう。

ダブルライセンスによるメリットは?

ダブルライセンスによる最大のメリットは「福祉系に強い」社労士として活躍できることです。

先述したとおり、社労士は独立開業できる資格ですが、誰もが成功できるわけではありません。
開業社労士として成功するためには、他の社労士との「差別化」が重要になります。

そこで役立つのが「社会福祉士」の資格です。

例えば
社労士の仕事の中で「障害年金の請求業務」という業務があります。
障害年金を受給したい方がご自身での請求が難しい場合に、社労士が代行し書類作成や請求を行います。
障害年金を請求したい方は自身の症状ついて社労士に打ち明ける必要があるため、「信頼できる社労士に相談したい」と考えるでしょう。
そんな時、医療・福祉に関する相談援助のスペシャリストである社会福祉士の資格も持っていれば、顧客の安心感が大きく変わってきます。

資格がない人よりも、資格を持つ「専門家」に相談したいと思いませんか。

このように、ダブルライセンスを取得すると「福祉に強い社労士」として活躍でき、顧客から選んでもらえる社労士となる可能性が高まるでしょう。

※関連コラム:社労士におすすめのダブルライセンス8選!取得するメリットを簡単に解説

まとめ

今回のコラムでは「社労士」と「社会福祉士」の難易度の違いや、ダブルライセンスによるメリットをご紹介しました。

どちらの資格も少子高齢化などの問題により、今後ますます需要が高まることが予想されます。

また、試験の学習範囲はいくつか共有項目が存在しているため、学習しやすいというメリットもあります。
※「労働基準法」「健康保険法」「厚生年金」「国民年金」など

ダブルライセンスを取得すると、社労士として開業した場合にも役立ちますので、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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