「名門女子大」人気凋落のナゼ…新5000円札の“顔”津田梅子もビックリ?
「学部によりますが、津田塾でもMARCHの下位どころか日東駒専の上位より偏差値が劣っていたり、70~90年代に比べると女子大の凋落ぶりは著しいですね」(大手予備校講師)
94年に21%だった女子の大学進学率は、18年には50%超え。進学率の高まりと共に、共学志向や就職面などニーズの変化が名門女子大に大きく影響している。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏がこう言う。
■“リケジョブーム”で女子の理工系や医学系志望増
「女子大は大企業の一般職に多くの人材を輩出してきましたが、今では一般職の枠が縮小。事務系仕事が派遣や契約に代わり、わずかに残る一般職も早慶出身など高学歴化しています。“リケジョブーム”で女子の理工系や医学系志望が増えるほか、総合職に就職しやすい経済・法学系がある大学の方が、語学系・家政系学科が多い女子大より選ばれる傾向にあります」
石渡氏によると、女子大の低迷は就職事情の変化に加え、文科省による大学の定員数厳格化で、中堅より上の大学の難易度が上がっている影響もあるという。
一方、ファイナンス系など学科の新設や、都心へのキャンパス移転など、受験生のニーズに対応している女子大の人気は堅調だという。今後、女子大の逆襲はあるのか。