【S11使用構築】環境適応バナカグヤ【最高/最終2096】
【はじめに】
S11お疲れ様でした。
まず今期の結果は最高最終2096とまたも21まであと1歩のところまで行くことができました。また、この構築を使用した大会では、
・第1回RFB(あみゅオフ)優勝
・第4回からきおす杯優勝
・第4回サブローカップ3位
などと個人的にかなり満足のいく結果となりました。
サイクルパに宇宙をぶち込んだいつも通りの構築ですが読んでいただけると嬉しいです。
【構築概要】
並びだけ知りたい人用
メガフシギバナ@メガストーン:穏やかH252B4C116D132S4
ヘドロ爆弾/めざ炎/宿り木/光合成
ヘビーボンバー/めざ氷/宿り木/毒
カプ・レヒレ@氷Z:図太いH236B220C44D4S4
波乗り/ムーンフォース/リフレク/黒い霧
ランドロス@飛行Z:意地っ張りH132A252S124
地震/空を飛ぶ/剣の舞/岩石封じ
オーバーヒート/ラスターカノン/大地の力/ストーンエッジ
ギルガルド@こだわり鉢巻:意地っ張りH252A252D4
シャドークロー/聖なる剣/追い討ち/影うち
【構築コンセプト】
受けきれそうな相手にはタイプ相性と圧倒的数値で受けきりながら削り切る。
後手に回り続けるだけでは不利になりそうな相手にはスカーフドランと鉢巻ガルドで奇襲を仕掛けて数的有利を取ったり、他のポケモンをクッションとして使いながらドランの技や影うちの一貫を作る。
【構築経緯】
まず間違いなく現環境最強であるゲッコウガのほぼすべての型に勝てるメガフシギバナと、バナと相性保管に優れるテッカグヤから構築を組み始めた。
ここで、既存のバナカグヤバンギは崩し枠のいない構築には安定行動だけで勝てる反面、剣舞リザXやZランド、グロパンガルーラなどの崩し枠、そしてメガメタグロスと眼鏡テテフ、気合玉メガゲンガーに極めて弱いと思ったが、ある程度以上のレートの人でそれらを採用していない人などいないと思ったため、崩し枠への全対応を目指して残りを決めることにした。
そこで、グロスとテテフ、ゲンガーに弱い原因であり、また砂がバナとアンチシナジーに感じたバンギを解雇し、その役割をヒードランとギルガルドに分散して変更した。またドランが無振りでも特化リザXの+2逆鱗と下降補正リザYの地震を耐えることに気づいたので、そいつらに後出しから勝てるようにスカーフエッジ型で採用した。そして、バンギが消えたことで相手の超枠を猛烈に呼ぶことと、ガルドは有利不利対面が非常にはっきりしていることに注目し、誘い殺せるのではと思い鉢巻追い討ち型で採用した。
最後にここまでバシャギャラが重いのでそれれらに対し最も安定し、かつリフレクでPT全体の物理耐久を底上げできるリフレク氷Zレヒレと、ここまでHDグライオンに5億タテされる構築であるのでその対策として、また受けミラーがだるかったので剣舞飛行Zランドを入れ、構築が完成した。
【個別解説】
・フシギバナ@メガストーン
調整意図:C→無振りミミッキュをへど爆で確2
191-120ポリ2(ゲッコウガの熱湯を身代わりが確定耐えするやつ)の身代わりが75%で壊れる
無振りランドの身代わり最低乱数以外破壊
H-D→大体のデンジュモクのC3↑電気Z確定耐え
BS→余り
構築の軸。後述の選出のところでも書いたが、絶対選出しなければならない相手に特殊ATが圧倒的に多かったのでHDベースの配分にした。
これによりドランやヒトムなどを無理やり受けに行ったり、エアスラカグヤをランドで岩封入れた後宿り木込みで見れるようになったりとかなり対応範囲が広がった。
後述のレヒレのリフレクと組み合わせた際のこいつの耐久は化け物そのもので一匹で相手を詰ませることもしばしばだった。
基本的には残りの5匹でバナを通すうえで障害となるポケモンを取り除き、こいつを通すことを意識して立ち回ることが多かった。
・テッカグヤ@ゴツゴツメット
調整意図:C→身代わり一回張った後の無振りランドをめざ氷で最低乱数以外1発
H-B→A181ガブリアスのA4↑龍Z確定耐え
舞うマンダに複数回後出しできるポケモンがこいつしかいなかったので、マンダに対して殺意を抱いたこの技構成にした。おかげでマンダ軸に対する勝率はなかなか良かった。
構築単位で霊Zミミッキュが少し重かったので混乱実にすることも考えたが、ロップやガルーラにスリップを入れて上からドランで縛ったり、剣舞炎牙ガブに対し後出しから相打ちにできたりとゴツメのほうが使用感がよかったため、最後までゴツメで使用し、マンダがいない相手にはどちらかというとクッション的な使い方をすることが多かった。
今のカグヤはめざ氷がないと本来の役割対象にすら起点にされかねないため、めざ氷持ちか身代わりエアスラ以外は正直弱いと思う。
・ヒードラン@こだわりスカーフ
調整意図:CSぶっぱ
軽めの地雷枠。構築経緯でも述べた通り剣舞リザXや地震リザyに後出しから対応できるようこの技構成にした。(無振りリザyが下降補正エッジで確1)。
またこの構築のドランがスカーフに見えないであろうことを利用して、相手をサイクル回しながらまんべんなく削りドランの一貫を作って通したり、初手に来たグロスや崩し枠をオバヒで飛ばしたり大きく削って出落ちさせたりなどかなりの活躍を見せてくれた。
(追記:リザYにエッジを打つ場面について
基本的にリザyにドランを後出しするとき、炎技やソラビを打たれた場合はほぼ100%裏に引かれる。これはたとえ地震や気合玉等の打点を持っていたとしても、ドランがチョッキや混乱実の岩石封じを採用している型だとドランが対面有利なので、いったん引いて再度リザYを出した際に交代読みで打っていったほうが安全にドランを処理できるためである。よって炎技草技が飛んできた場合はエッジではなく裏に負荷をかけるためにオバヒぶっぱでよい。
しかし問題は上で述べた通り交代読みの地震や気合玉が来た場合と、エアスラを打ってきた場合で、前者の場合はドランの体力がミリなのでリザ側は落としにきてほぼ居座ってくる、後者の場合はエアスラのダメージで耐久無振りなのがばれ、なおかつエアスラ持ちに気合玉持ちが一定数いるため持ってた場合はほぼ打ってくる。これらの場合は次のターンにドランが落とされてしまい、なおかつ裏にリザYが止められる駒がいないため、通常の技構成のドランだと負け確になるが、ここでスカーフエッジを打って一撃でリザを処理することで負け確のはずの盤面をひっくり返すことができる。)
・ギルガルド@こだわり鉢巻
火力目安:宿り木2回+成功追い討ちで無振りメガメタグロス、テテフ確1
影うちでCSメガゲンガー、ミミッキュ確1、HSは中乱数だが宿り木圏内
聖剣で無振りメガガルーラ確1
この構築最大の地雷枠兼MVP。バンギが構築から消えたことで呼ぶゲンガー、ラティ兄弟、ランクルスなどを追い討ちで誘い殺していた。もし交代読みシャドボが飛んできても今度は相手が居座ってくるため影うちで狩ることができる。
ほかにも重いメガガルーラを聖剣でゴツメ圏内に入れたり、耐えると踏んで2回零度の試行回数を稼ごうとするゴーリを分からせる、受けに来たドランを交代読み聖剣で飛ばす、ドランと同様相手をまんべんなく削った後鉢巻影うちの見えない一貫を作る(無振りボルトに半分入るくらいの火力が出る)、など本当に何回も助けられた。
・カプ・レヒレ@氷Z
調整意図:H→16n-1
B→特化メガバシャの+2雷パンチ確定耐え
C→ムンフォで無振りギャラを98%で3発
DS→余り
前期の流用個体。草Z以外のすべての型のバシャギャラに安定し、(草Zは簡単に透かせるうえバナで安定する)またリフレクでpt全体の不足する物理耐久を底上げしてくれた。
前期は剣舞ガルドをこいつで見ていたのと、このレヒレの火力がなさすぎること、型の誤認を引き起こすためにドロポンにしていたが、今期の構築は剣舞ガルドをドランでも見れること、ゴツメや影うちなどのスリップがあること、そして催眠ゲンガーとレヒレの対面を作ったときドロポンを外して身代わりを残されるとゲームエンドなので波乗りに変更した。
・ランドロス@飛行Z
調整意図:H→ステロ+マンダの特化恩返し確定耐え
特化テテフのサイキネ確定耐え
A→特化
S→余り
ここまでHDギロチングライオン絡みのサイクルがどうしようもないのと受けサイクルミラー、ランドバシャカグヤ、ビルドランドがだるかったので岩封飛行Zで採用した。正直思ってたよりもだいぶ火力が出てめちゃくちゃびっくりした。ただ攻撃的なZを使うのが昔一発芸をしていた自爆Zカビを除くと初めてだったので正直使うのは下手だった。
受け構築を崩す場合はまず剣舞を見せ相手の裏から出てくるトレースポリ2を体力維持させる思考にしたりやヤドランをメガさせ、ガルドに引き追い討ちを打ち剣舞Z圏内に入れていた。
【選出】
・絶対選出がほぼ強制されるポケモン
→(テクスチャー)(剣舞以外)
→(舞うやつ)(剣舞Z)
→
→
→
→、受けまわし全般
【きついポケモン】
・鋼2枚選出できない構築のテテフ
鋼3体いるけど誰もD振ってないから実は複数回受けだし効かないのでしんどい。ガルドの追い討ちで後出しできない体力まで削ったり、同居してるコケコをスカーフオバヒで飛ばす前提で鋼3枚選出してたりしてた。あと襷テテフが大体10万を持ってるためガルドカグヤで対面から勝てないため、テテフ―ディンみたいな明らかに襷の構築にはランドで岩封→地震で処理してた。
・舞メガバンギ+サンダー
基本的にバンギの処理ルートがドランで上からラスカ2発、ガルドの聖剣、カグヤのヘビボン、レヒレのリフレクムンフォで対面頑張るなので、これら4匹がサンダーで止まってしまい、またサンダーを止めるバナはバンギの格好の起点なので釣りまくったりバンギにシャドクロ打ったりなど相当シビアな立ち回りを要求された。
・ペリラグ
バナレヒレ見たら基本的に出てこないが、バナにギガドレがないことがばれている場合は出され、またバナがB振ってないためラグの地震で押し切られるのでしんどかった。
・ゴーリ
ドランガルド両選出を強制されるうえ、s上がったらドランで見れなくなり、ガルドもHP満タンでも3割で負け、大体は同居しているガルーラを相手して削れてるためcが上がるとフリドラで処理されてしまうので下から殴ってる時点でどうしようもないことを分かりつつも台パンしまくってた。
【感想】
今期は序盤にSDで20個ほど構築案を作っては没にしながら、何とかRFB前にこの構築を完成させ、優勝することができたのでこの構築で最後まで挑むことを決めた。
しかし、レートではメイン、サブ共に中盤に60戦ほどで1900には乗ったものの、そこからメインが大苦戦し、2000チャレと逆1850チャレを往復する毎日だった。原因としては初見殺しポケモンが多い構築なので読まれると弱いこと(グロスが追い討ち読みでガルドにアイへで突っ込んできたりテテフドラン対面リザY後投げされたり)、そもそも僕が再戦に弱いからだとった。
そこで最終日22時時点でメインロムを捨て、2週間ほど動かしてなかったサブロムを使い、また当たった相手の並びと型、大まかな試合展開とこちらのどの技、道具を見せたかをメモし、毎試合ごとに試合の反省と再戦時どうするかあらかじめ決めてから次の試合に移るようにした。これのおかげか、0時にはすんなり2000に乗り、そこからタイムリミットの9時までほぼ安定して2040~2090の間で戦い続けることができ、また技が4つとも割れてるポケモンの別の技警戒したりなどのプレミも大分減らすことが出来た。ただどうしても一試合当たり時間がかかるため、最後にはそれが裏目に出て4回目の21チャレをすることも許されず最高最終2096で終わってしまった。
まともなptで戦うより電磁波撒いてオニゴーリで運ゲしてるほうがよっぽど強い、というこのゲームの真理にたどり着いた人が今期余りにも多いので来期はとうせんぼう滅びラプラスで全員分からせに行きます。
質問等ありましたらkazuo_pkpzまで
【QR】
この構築のQRを作成したのでよければ使用してみてください!