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東大助教の現実2022

海外ポスドク後にどのような進路を選ぶか非常に迷ったのですが、2022年の4月に東京大学の助教に着任しました。着任して色々思うことはありますが、この1年間、私が何をしていたのかを淡々と書いていきます。
※リアルバレしたくないので具体的なことは書かないようにしますし敢えてまわりくどい(読み方)書き方をしています。俺の友達以外読むな。

期待を胸に着任

まず3月中旬に家探しのついでに所属先となる研究室を訪問したが、そこの准教授が私の存在をご存知でなかった。「着任する前田です」「えぇ〜!!!マジですか?w」初手から暗雲が立ち込める。
4/1に専攻長から辞令を受け取り、「これから頑張ってください」と言われただけで終了。労働の詳細についての説明は一切無し。誰にも何も言われない。ガイダンスも無し。自由というよりは統制のない無法地帯に近い。大学教員の仕事って何なんだろうな…。
ちなみに、着任のお祝いも一切何も無しであった。コロナだから仕方ないかもしれないが、先日初めて開催された研究室の忘年会でも特段紹介はなかった。故に私は今でも「居候助教」を名乗っている…。要はその程度の存在である。

初めての授業

辞令を頂戴するときにお会いした同僚の先生(先輩)からLINEが届く。「明日の学生実験、担当当たってますけど知ってますか?連絡来てますか?」もちろん何の連絡もない。これマジ?w
当日、指定された部屋が調べてもわからないので事務の方に聞くと「そんなことも分からないのに着任されたんですか?」と言われる。その場で即日退職しかけたがアメリカで培った理不尽耐性のおかげで耐えた。アメリカの経験は役立つ。
授業の教室に行き、そこで初めて教科書を受け取り、その場で実験の内容を聞き、説明を行う。幸いLCR回路の解析だったのでその場で解説できた。ごめんな東大生…。

出身の京大では、助教が実験のデザインから指導、採点まで全てこなしていたので相当ウエイトが重いイメージだった。しかし、東大では技術作業員やTAの方がほとんど完璧に学生を指導していて、また、採点業務は講師職の先生が行っていて、助教の私のする仕事はうろうろしながら進捗を伺うくらいだった。というか私がいなくても完全に成立していた。驚いたのは、周りの先生に「助教の先生は担当ですが来なくてもいいですよw」「自分の仕事しててくださいw」とかニッコリ言われたことである。え、何もしていないのにもう干されている…?(その先生方は嫌味のない良人なので本心だと分かったが普通に衝撃だった)
着任して4, 5月は週1-2で午後が実験担当だったが、逆に言えば、1年を通して教育業務はその程度しかなかった。助教ってなんなんだろうな…

全てゼロからの研究室立ち上げ

日本の大学は講座制(ひとつの研究室に教授-准教授-助教がいる)が主である。しかし、私が応募した公募は、「独立した研究を遂行する准教授・講師」を募集する珍しいものであった。採用前にも自分の研究ができるかは重々確認したし、着任してから研究主宰(Principal Investigator, PI, 要は研究グループのリーダー)として仕事する予定であった。

着任する直前に「最初は助教として○○研究室に所属してください、メンターとして教授に助言をいただくだけで、ご自分の研究を遂行いただいて大丈夫です」と言われる。ちょっとよく分からなかった。

助教なんだから自分の部屋(個人の部屋、実験室)やスタートアップ資金はどの程度貰えるのか聞いた。事務の人にも教授にも「ちょっと分からないので調べておきます」と言われたまま着任したが、なんと、部屋も場所も無し。所属研究室のスタッフ室の端に椅子と机をもらえたのみ。これマジ?w
ちなみにアメリカの場合、Assistant Professorになると、教授室や実験室2部屋程度は当然貰えて、加えて実験設備を購入してもらい、スタートアップ資金が1億円程度貰える。東大のえらい人はたぶん知らないので教えてあげたい。

さて、着任してから使える実験施設を見に行く。化合物半導体の有機金属気相成長法(MOVPE)で有名な研究室だったので、結晶成長系のテーマで勝負する気でいた(実際そういう約束で着任した)のだが、着任1日目で技術作業員の方に「すみません、たぶん先生方は知らないのですが、MOVPEはもう壊れて動きません」と言われる。某社と約束していた共同研究が立ち消える。
他に使用できる装置はあるかと思ったものの、所属先の研究室は光集積回路・通信の研究室であり、私の半導体デバイス分野とは大きく異なる。共通で使用できる装置などほぼないことを悟った。

着任して早々に学生を指導できると思っていた。どんな知り合いの助教の先生でも卒論生や院生を指導しているからだ。しかし、私が着任した研究室の研究テーマはあまりにも私の専門と遠く、また、私が着任することは教授以外(前述の通り准教授でさえ)知らない状況であった。学部4年生が私の研究を知るはずもない。教員が研究テーマ紹介を行うのだが、准教授の先生は聡く、「テーマは早い者勝ちですよ、早く決めてください」と毎回のミーティングで述べていたのを覚えている。私が研究紹介を行なった4/25には既に学生全員のテーマが決定しており、私はどうしようもなかった。1年目の学生ゼロである。

要は、スタートアップ資金もゼロ、使える装置もゼロ、学生もゼロ、全てゼロである。ヒト・モノ・カネがゼロで、あるのは机と椅子のみ。幸い、なぜかほとんどの大学業務もなく、時間だけはかなり余裕があった。
日本で研究すると覚悟を決めてアメリカから帰ってきたのに絶望している暇などなかったし、自分がすべきことを短期的・中長期的な戦略を練りながら入念に考えた。周りで20代後半で独立して研究グループを立ち上げようとしている人は皆無なので、参考にできる例もなく、また、制度も全くの不十分であるが、やるべきことは何かをゼロベースで考えた。考え続けた1年だった。

研究室の運営とは会社の経営に近く、自分のリソースをどのように増やせるかが勝負である。自分の有形・無形の資源をどのように利用すれば、どのように成り上がっていけるかを、極めて戦略的に徹底的に考える必要があった。誰かのためになるかもしれないので、ヒト・モノ・カネの観点で自分の取った戦略を記述する。

研究費の話

研究をするのにはお金が必要である。しかし、スタートアップ支援はゼロ円、文字通り、丸腰でのスタートである。
若手研究者が取れるお金はすずめの涙のようなものであるが、文句は言っていられない。最初は何も分からなかったが、資金獲得方法を学び、獲れるお金は全て本気で獲りにいった。方法論と実際に応募・獲得したお金の現実を記す。

・方法について
まず、情報戦を制することが必須である。どのような団体からどのような方法でお金を取ってくるかすら明確ではなかったが、ほとんどの場合、下記の5パターンである。
1) 日本学術振興会(JSPS) 科研費
2) 科学技術振興機構(JST) ACT-X/さきがけ/創発/etc.
3) 財団助成金
4) 共同研究費
5) NEDOなどの大型予算、国家プロジェクトなど
これらの予算がどのような方法で審査されるか、応募要件、締め切り、研究実施期間、研究費の額、採択される可能性などを徹底的に調べていく。幸い、研究者の情報はオープンにされているので、知り合いの研究者の実名と”KAKEN”, “researchmap”などとググれば、様々な情報が出てくる(僕のは調べないでください^^)。

1) 科研費
「研究者が取る研究費と言えばこれ」みたいな顔をしているが、色々と渋すぎである。博士号取得後にすぐ出せるもので現実的なのは、研究活動スタート支援(研スタ)と若手研究、基盤Bなどだろう。研スタは倍率3-4倍, 若手研究は倍率4-5倍で、年間100-200万円程度である。ちなみに国際会議に2回出ただけで100万円くらい吹っ飛ぶので、100万円でできることなどないのであるが、いろいろうまいことやって研究している風を装う必要がある。 どう考えても虚無なのだが、大事なのは「科研費」の獲得実績を積むことであり、ゆくゆくは基盤A (2000-5000万円程度/2-5年), 基盤S (5000万-2億円程度/2-5年)を取ることに繋げるのが真の目的である。でなければこんな予算出さない。
研スタは採用されたが、公募情報を知ったのが4/2, 学内締め切りが4/15であった。着任して様々な手続きをしながら、授業などの業務に慣れながら、学振の申請書よりも大変な書類を仕上げたと考えると、まぁまぁ頑張ったのではないかと思う。額は220万円/1.5年。人生空虚じゃありゃせんか?

2) JST
割と高額の予算を貰える。特に、「さきがけ(3000万円程度)」は若手研究者の登竜門などと呼ばれ、他の研究費よりかなり高額である。当然これを狙うのが当面の目標となるだろう。
私が応募したのは、さきがけではなくACT-Xである。理由は2つあり、まず、さきがけはかなり挑戦的(リスキー)であるが、ACT-Xなら確実に勝てると思ったこと。もう一つは、ACT-Xは「創発(5000万円/7年)」と呼ばれる研究費と重複可能だからである(さきがけは不可)。
僕の頭の中で最低限ACT-Xを獲りながら、創発とダブルで獲得するのがベストだと踏んだ。ACT-Xの申請書は国際会議で米国出張に行くその日の朝5時まで気力を振り絞って申請書を書き上げて提出したのを覚えている(当時は明らかな過労で身体がボロボロになっていた)。創発もかなり入念に申請書を仕上げて提出した。結果的に、ACT-Xは採択され、創発は不採択となった。
まぁ創発に採択されるのはaverageで私より10歳程度上の准教授格の人たちなので(かつ倍率10倍くらいなので)まぁ無理ゲーではあるのだが、不採用なことにはかなり苛ついている。このような精神を擦り減らす虚無な闘いが今後も続いていくのだ。勝ち続けるしかないのである。

とりあえずACT-Xには採用されたが、来年は早々にさきがけに応募するつもりである。そこで満足すればそこ止まりである。

3) 財団助成金
これがメインの資源になりうると考えた。チャンスが多く、必要な手続き(申請書の必要量)に対してリターンが大きい(だいたい1件あたり100-300万円)。また、獲得実績が着実に着く。ただ、後から追跡されたときに実質同内容で複数の研究予算を取っているじゃないか!と糾弾されないために、申請ごとに明確に研究テーマを変える必要がある。
外部資金を獲得しまくっている金の亡者のような先輩研究者の各種ページを漁り、財団名を片っ端から捉えていく。その名前で検索し、今年度の情報を調べ、適切なタイミングで申請書を提出する。これの繰り返しである。
今のところ財団助成金は4件全勝している(他数件申請中、今も別の申請書を書いている)。すなわち、書いた分だけ来年報告書を書くに耐えうるだけの成果を出さねばならないということである。論文10本くらい書くつもりで申請を乱れ打ちにしている。20代でPIになるならば、これくらいの野蛮な戦術で勝負しないといけないと思う。

4)共同研究費
これは最も難しいが、お金的には最も安定的・確実に得られるものである。企業に共同研究する価値があると思ってもらい、共同研究契約を結び、共同研究を行う。
私の場合、着任して2日目(4/2)に某社の超偉い方(元々知り合い)が東大を訪問し、共同研究の話を持ちかけてくださった。渡りに船、チャンスがあれば全て掴むべしと思い、そのまま話を進めて契約に至った(詳細は書けないが非常に入念な根回しと旧友とも言うべき元共同研究者の心遣いがあったことを後に知る)。金額は科研費より余裕で多く、また、競争的資金ではないのが重要である(不採用のリスクがない!)。繰越可能である点や自由に使用できる(使途にややこしい制限がつかない)のも魅力である。
お金の話ばかりしているが、共同研究は積極的にすべきであると思う。いち大学でできることなど限られているし、若手PIは外部の老獪な達人の教えを乞うべきであると思う。実際、お金を貰いながら、共同研究先の方々に大変お世話になり、多くを学ばさせていただいている。感謝が尽きない。

今の時代はSNSなどのせいで影響力が数字化されているので、フォロワー数やチャンネル登録者数で物事が語られる。しかし、大衆雑魚の烏合の衆ではなく、本当に身を助けてくれる人や、分野のトッププレーヤーを動かし助けてもらうことができる方が、本当に必要な力ではないだろうか。
余談の余談だが、私は学部生時代にTwitterに熱中しており、ネタツイートをして数千・万バズを連発していた(当時2012-2014なので今より数段難しいと思う)。当時は楽しかったし、fav/RTが増えることで何かが満たされるように思った。しかし、フォロワー数が増えても、有名になっても、別に自分の価値はなんら変わらないことを感じた。それどころか、誹謗中傷を気にするようになり、メリットよりもデメリットの方が多いと感じて、そのような活動をやめた。
あのまま続けていたらちょっとしたインフルエンサーになっていたかもしれないが、今の無名のプロ研究者とネットでちょっと有名な何もない人のどちらがいいかは言うまでもないと思う。(他方、インターネットで真っ当な形で影響力を持つこともまた必要だと最近は感じるので、実名アカウントのフォローをお願いします)

5) NEDOなどの大型プロジェクトなど
これは企業や他大学とチームを組んで億単位の金を獲るやつである。今年は挑戦しようとすら思わなかったが、来年以降は積極的に獲りに動こうと思っている(既に動いている)。
 
1)-5)のそれぞれを色々書いたが、実際は、
・科研費 研スタ 220万円 / 1.5年
・JST ACT-X 600万円(+α) / 2.5年
・某社共同研究費 XXX円 (さすがに書けません)
・A財団助成金 300万円
・B財団助成金 100万円
・C財団助成金 250万円
・他秘密
を獲得した。総額2000万円↑くらい。
まぁ、全年齢の教授も含め、平均的な研究費は100万円に満たないことを思うと、初年度からそこそこ頑張ったのではないかと思う。
他には、
・科研費 若手研究 500万円 / 2年
・科研費 基盤S (分担研究者) 2億円 (私担当2000万円) / 5年
・D財団, E財団, F財団, etc.
に応募中である。
残念ながら、前述の通り、
・JST創発
については不採択となった。まぁ負けを経験したことが強さに繋がるのである。次は勝つ。

ちなみに、欲しい実験装置は、
半導体パラメーターアナライザー 1500万円+α
Hall効果測定装置 5000万円
MOVPE 1億円+ランニングコスト年間1000万円
とかである。結局、億の金を取らないと半導体の研究室なんか立ち上がらないのである(だから滅びた)。がんばります。

実験装置の話

金がないから研究できません、は無能であると言っているのと同じである。できることが何かを考えた。
最低限の金額の投資で、長期的に研究可能で、かつ、世界トップで勝負するには、お金があれば誰でもできる研究をしないことである。
幸い、私の博士課程時代の研究は、測定のアイデアと解析の妙技でIEDMに採択された。本質的にはそれと同じことをすればよいのである。
上述のように、”普通の研究”に必要な装置は高額なので入手不可能である。幸い、共用設備で利用可能であったり、知り合いの研究者に使用させていただいたりすることで、その場凌ぎはできる。
では、お金があってもできない、普通ではない実験とは何なのか。
それは、存在しない実験をすることである。測定系を組み上げ、これまでに達成されたことのない領域の実験を行えばよい。幸い、それにちょうど良い研究テーマが浮かんだ。「ワイドギャップ半導体の高電界キャリア輸送の解明」である。これは、かなり具体的な研究の話になるが、測定用に特殊な構造のデバイスを作製し、それに非常に短いパルスで高電圧を印加し、大電流を測定するのである。この極めて短い高電圧・大電流な測定系を組むには工夫・特別な投資が必要であり、数百万-数千万程度でも実現できるが、意外とビッグラボで取り組まれていない盲点的研究であると言える。測定や解析にかなり頭を使った工夫が必要な点も美味しい。幸い、学生時代の同期が似た研究をしていたため、するべき実験の雰囲気は分かる情報アドバンテージがあった。実験系の組み上げで頼れる共同研究者がすぐに思い浮かんだ。理論で頼れる共同研究者もいる。両者とも出身研究室の先輩である。人脈とはこういうものである。
今更そんな研究が成り立つのか、という話だが、先行研究を見ても1, 2件、primitiveな結果しか報告されていない。他方、パワーデバイスの観点でも高周波デバイスの観点でも非常に重要な物性であり、調べる価値が大いにある。これはいけると思ったし、科研費・いくつかの財団助成金もこれで取った。
セコいワザだが、「〜のドリフト速度の解明」という研究は、「〜」を変えれば変幻自在である。窒化ガリウムでも、結晶方位を変えたり、キャリア密度を変えたり、温度を変えたり。AlGaN/GaNの高密度二次元電子ガスだって重要な評価項目である。言うまでもなく、材料を変えてSiC, Ga2O3などとしても研究は成立する(測定系は共通で、デバイスを変えればよい!)。これは、本質的にコストパフォーマンスの良い研究と言える(学術的にも応用的にも間違いなく重要である点がポイント)。

同様の発想で、「これは安く買えるがほとんどの人は取り組んでいない」「これがあれば対象を変えるだけで様々な研究が成立する」「これがあったとしても頭を使った工夫が必要で研究者の腕が出る」ような実験をデザインし、それに必要な装置を導入するのがよいと思った。自分の得意であった光電流による物性評価もまさにそれに該当すると思い、光電流測定系も導入した。

・デバイス作製について
GaNエピウエハを1枚購入すると50万円が吹っ飛ぶ。研究不可能である。
というのは現実だが工夫の余地があり、材料研究をしているプロを共同研究者として、共同研究に足り得ることを示し、あなたにも利がありますよと誠実に伝えた上で、半導体材料を成長してもらうことが必要である。ここでも人脈が生きる。様々な機関と協力し、様々な半導体材料を入手した。この共同研究仲間作りだけでもかなりの労力を割いた。でも、ここもお金で解決できない領域であり、自分の無形の価値が生きる瞬間である。
材料を手に入れれば、あとは加工(プロセス)である。幸い、東大には共用で良いクリーンルームが存在し、それを活用することでデバイスを作製できる(管理者の皆様には感謝が尽きない)。様々な条件出しに苦労してはいるが、時間の問題である。来年には東大発のデバイスを学会でお披露目できるだろう。

色々書いたが、要は、最小限の投資で量・質ともに最大限のリターンを得ることが研究でも求められるのである。

学生勧誘の話

来年はなんとしても学生を獲得しなければならない。そのような背景で、研究室のHPの整備や学生へのTwitter広報を行った。現在、研究室紹介動画も作成中である(高校の友人であり映像のプロに協力お願いしている)。
しかし、色々思うが、結局授業が面白くて、教育効果が期待できて、就職先が良い研究室が選ばれるのだ。そう考えると、新人の出来立て研究室などなんてリスキーなんだろう。
でも、学生の立場でも、28歳で東大で独立した研究グループを持つ人間ってどんなやつなんだろう、と思うだろうし、存在を知ってくれれば選択肢に入ると思いたい。どうなるのかは来年の4月がたのしみである。

終わりに

所属組織への愚痴なんか書いても仕方ないし書きたいことは無限にあるが、結局は与えられた環境でベストを尽くすしかないのである。
2022年は準備に終始した。力不足ではあるが、できることは尽くしたと思っている。来年度が勝負であり、自分のアイデア、自分で獲得した研究費、実験設備、共同研究者と共に、IEDMに通るレベルの研究をできるようにがんばります。

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東大助教の現実2022|Takuya Maeda