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3代目 ロジャー・ムーア(1973年7月13日付)

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3代目ボンドは2枚目半? ロマンスうわさに顔ポーッ

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記事概要 シリーズ8作目「死ぬのは奴らだ」で3代目ジェームズ・ボンド役となったロジャー・ムーア(45)がホテルオークラで来日会見。芸能マスコミの数が限られていた約40年前としては異例の約100人の報道陣が集まり、シリーズの注目度を物語った。

 ムーアは「ボンドは意地の悪いヒーローだ。本当はヤツより悪漢をやりたかったのだが」とニヤリ。初代ショーン・コネリーについても触れ「決定的な違いは、あちらが金持ちだということだ。僕もこれで人気が出たら、出演を渋るかもしれませんね」とブリティッシュ・ジョークで笑わせている。

  ボンドのようにモテるのかという質問に「妻は3人いる」と余裕の受け答え。一方で、ロマンスのうわさのあったボンドガール役のジェーン・シーモアについて「いや、あれは彼女の義父(リチャード・アッテンボロー)に『よろしく面倒見て』と頼まれたもので…」と顔を赤くする場面もあった。「日本女性に深い関心がありそうだが」という記者からの指摘に「おー、何という質問ですか」。派手なジャスチャーで切り返し、完璧な2枚目ぶりだった。

 

【1973年(昭48)7月13日付】  >>紙面PDFへ

梅ちゃん評

 なんてったってシリーズの中興の祖。73年~85年まで、12年間にわたり7作のボンドを務めた。暴力的なものやシリアス路線を嫌い、この人からファミリー向けのアクションコメディーにシフト。深海とか宇宙とか、荒唐無稽なエンターテインメントで快走をみせた。

 3代目襲名が45歳。その当時から少々顔のシワが目立ち、年配ボンドという感じ。やたら陽気で、プールサイドにビキニ美女がいっぱい。極秘任務というより、おしゃれ中年のイケてる冒険という風情。「ユア・アイズ・オンリー」では、攻めてくる敵をスキー、ボブスレー、リュージュ、アイスホッケーなど冬季五輪競技の数々で撃破した(笑い)。イケメンだから、美女をあっさり殺されちゃったりする護衛失敗もどこかスマート。

 ド派手アクションも話の展開も「んなアホな」だったけれど、なんだかんだこの人が今に至るぶっ飛びアクションのベースを築いたのは間違いない。在任期間の長さといい、優秀な3代目。

 ◆ロジャー・ムーア
 1927年10月14日、英ロンドン生まれ。軍隊を経て62年、テレビシリーズ「セイント 天国野郎」に主演し人気に。73年「007/死ぬのは奴らだ」で3代目ジェームズ・ボンド役に起用され、国民的スターに。「黄金銃を持つ男」「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」「ユア・アイズ・オンリー」「オクトパシー」「美しき獲物たち」の7作を務めた。

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