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トレーナーの経験をどう積んでいったか(1)


今は、メジャーリーグで仕事をしていますが、日本に帰ってきて最初にサポートしたのは、サッカーとテニスでした。
過去の経歴はこちら↓

テニスは、私自身が実施していたということと、私が所属していたテニスチームで運よく雇ってもらってもらいました。
テニスチームは、当時、愛知県はもとより全国でもトップレベルの選手たちが多く在籍しているチームでした。私が選手として所属していた時も、同世代で私が一番弱いぐらい他の選手が強かったです(私以外、全員インターハイは出場するぐらい)。
私は高校3年生の時に、小学6年生に負けたことを今でも覚えています。
その小学生はその年の全国大会でも決勝に進出、決勝はなんと錦織圭選手でした。
その小学生ですら、錦織圭選手に0−6、0ー6で敗戦。
どのくらい錦織圭選手が日本国内で飛び抜けていたかが分かります。

テニスチームは小学生〜高校生までいるので、カテゴリー別に対応を変えていかなければなりません。
しかし、同じタイミングで指導をしなければいけない場合もあり、どのようにすれば効率の良いプログラム組めるのかを試行錯誤しました。

テニスでは、パーソナルサポートにて、グランドスラムの帯同もさせてもらうなど、選手に対して自分が出来る全てのことを考えました。
パーソナルは、選手だけをサポートすれば良いわけではないんです。
なんだと思いますか?
選手の親、コーチなどともうまくコミュニケーションを取らなければ選手への良いサポートをすることはできません。
私が思う良いサポートを選手にしているだけでは、スムーズにサポートが進まないんですね。
そのような選手と現場で接する以外のことも考えるようになったのはテニスの経験があってこそです。

サッカーは、高校のチームでした。
帰国して、鍼灸の学校に通っている際に、現場でも経験を積んでおきたいなと思い、高校の時のサッカー部の先生にお願いをして試合の帯同をさせて頂きました。
始める前に、JFAアカデミー福島の当時の監督にアポイントメントを取って見学にも行かせて頂きサッカー自体のトレーナー像というものも学びました。
試合自体も、どのタイミングでトレーナーがグラウンドに入って良いのかとか、やっぱり現場で体験していかないと難しいです。
最初は審判に大声で声をかけるなど、少しためらいがありましたが最終的にはスムーズに行えていたと思います。

卒業前に、ボランティアではなかなか難しいということを相談し、その監督が県選抜のコーチをしている関係もあり、私立の高校を紹介して頂きました。

テニスもそうですが、アマチュアスポーツでのトレーナーは治療的な要素もそうですが、パフォーマンスアップにつながるトレーニング指導も求められていると感じます。

よく、トレーナーがトレーニングを教えられるのか?という議論が専門職の間でありますが、法律上の問題を除けば雇い主や選手が満足をすればそれで良いのではないかと私個人的には思っています。

ただ、多くのトレーニングコーチと接してきて、これは敵わないなと思っている部分も多々あります。

トレーニングに関しての分析力です。
プログラムに対しての数値を生かしての作成能力はやはり、大学や大学院でしっかりと学んできた人たちにはほとんど敵いません。

動作の修正は共通する部分があるので、お互いの仕事で重なる部分はありますがプログラミングスキルに関しては、しっかりとトレーニングコーチとしてキャリアを積んできた人と話しているとすごいな〜といつも思います。

少し脱線しましたが、

野球では、鍼灸師の免許を取得して愛工大名電野球部(以下、名電)のトレーナーとしても4年サポートしました。
名電は言わずもがな知るイチロー選手の出身高校です。春の甲子園も優勝実績のある愛知県でも屈指の強豪校。
名電の選手たちは、いわゆるエリートで全寮制のため、入部できる人数も限られます。
彼らは、甲子園出場のために多くのものを犠牲にして野球に打ち込んでいます。
寮には「野球が生活だ、生活が野球だ」という倉野監督が書かれた書物が飾られていました。
どうしたら、そのような選手達が「良いな」と思うサポートを提供できるのか、毎回考えていました。

名電以外にも、至学館高校、中部大第一高校など、愛知県でも強豪校と言われるチームのサポートをさせてもらいましたが、驚くのは人数です。
高校によって部員は100人を超えるため、一度に全員に聞いてもらうのか、グルーピングをするのかという能力がすごく伸びたと思います。
選手によっては、指導中に目がうとうとしてくる選手もいるんです。数十人を相手にしていますが、こちらからは選手の表情がよく分かります。
いかに飽きさせないか、説明やエクササイズを実施してもらう時間配分も重要になることがわかりました。

今回は、ざっくりトレーナーとして私が経験したものを書いてみました。

現場で実際に用いる知識や、技術はまた今後紹介していきたいと思っています。

また、私のnoteやSNSを見る中でみなさんが私に聞いてみたいことがあればメッセージをしていただければと思います。




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小林睦宜 アメリカメジャーリーグで現役セラピストとして働く私が、私自身が実践していることを発信して一般のみなさんが健康に過ごせるヒントになればと思います。
トレーナーの経験をどう積んでいったか(1)|メジャーリーグで働く自分が一般の人に身体のことを伝えるとこうなる