大阪万博協会こそ「身を切る改革」を…学徒動員は半年間タダ働きなのに、役員報酬は最高月額200万円!
「当初比の1.5倍、約1850億円に膨らんだ万博会場の建設費は、さらなる上振れが必至。協会側がタダ働きを強いるのは、高まる経費と強まる批判を抑え込むのに必死なのでしょう」(関西在住のジャーナリスト)
だったら、まず足元を見つめ直した方がいい。万博協会は会長の十倉雅和・経団連会長以下、副会長には関経連の松本正義会長、大阪府の吉村知事ら13人、理事に国文学者のロバート・キャンベル氏ら13人の名前が並び、役員が計34人も存在する。
■最高月額200万円
万博協会のHPに公表されている役員報酬の規程には、理事の報酬額表が示してあり、その額は月10万円から10万円刻みで20段階。最高で月200万円の高額報酬を手にすることができる。
常勤の理事には夏季と冬季に年額報酬を超えない範囲で「賞与」を支給。万博協会の財務諸表によると、昨年度は賞与引当金から約5300万円が使われた。さらに常勤理事には退職慰労金も用意されているのだ。
吉村知事も役員に名を連ねる以上、学徒動員の前に得意の「身を切る改革」を万博協会に迫るべきだ。