【孤独な子作り】思っていた未来とは違うけどこれでいい。 | 小夜子の夜が明けるまで。

【孤独な子作り】思っていた未来とは違うけどこれでいい。

テーマ:妊活時代

こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回のお話はこちら

 

 

たくさんのコメントありがとうございました・・!

少しスローペースの更新で失礼いたしました。9月も頑張ります!

 

 

 

 

 

寒い冬の日。

夫の精子をコートの中に入れて病院に持って行きました。

 

 

 

受付でこっそり渡しましたが治療はいつもとは違う診察室で行うらしいので

一人で二階の待合室で待っていました。

 

ライトグレーの床と白い壁に挟まれた革張りの茶色のベンチに腰掛けて座りました。

にぎやかな一階とは打って変わって静かな二階でした。

 

あとから考えたらあそこは分娩室だったような気もします。

 

本来であればバタバタとしていてもおかしくないはずなのに、

この時は何故かとても静かでした。

 

 

人工授精は先生の通常の診察の合間を縫って行われるので何時と決まっているわけではありません。

 

 

しばらく待ったあと、先生がやってきました。

 

 

 

まずは夜明けさんの精子の状態を教えてくれました。

 

実はちょっと気になっているポイントではありました。

 

 

新婚夫婦でこれだけセックスしていない夫の精子はほとんど死んでる状態なのではないかと内心不安には思っていたので

 

 

 

 

しかし、結果は意外なものでした。

 

 

先生:「まぁ、そこまで元気満々というわけではないけどそこそこは元気だった」

というような評価でした。

 

 

 

なんだ・・そっか。

普段からセックスしてなくても精子って死なないんだ・・。と思ったのを覚えています。

 

 

 

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そして私は診察台の上に乗り足を広げます。

 

 

人生で初めての人工授精。

覚悟は決まっているし、何も後ろめたい気持ちはありません。

 

ただ痛がりなので痛くなかったらいいなぁ・・とドキドキしていました。

 

人工授精とは子宮の中に直接精子を入れる技法です。

 

わたしの角度からは見えませんが何やら器具のようなもので膣を広げているような感覚があります。

 

痛い・・。

 

もととも通常の診察だけでもストレスに感じる私にとってはこの時点で恐怖です。

 

 

どうして一人で来てしまったんだろうと思いました。

なんだか怖くなってきて何かにすがりたい気分です。

 

 

思わず隣を通りかかった看護師さんの腕をつかんだけど、

介助をするためにパっと手を振り払われてしまいました。。

 

誰かに頼りたい。

誰かに手を握っててもらいたい。

 

するとその時、ピンセットのようなもので子宮口の入り口をつまんだような感覚がありました。

 

思わず私は「痛い~!」と叫んでしまいました。

 

お腹の奥をこじ開けられるような、膣の奥の奥を何かでツンツン刺されるような

ジ~~ンとするような痛みが走りました。

 

一瞬の出来事ではありましたが

「特に痛くない」と聞いていたので想像していたよりも痛くてびっくりしてしまったのかもしれません。

 

「いたたたたた!!!」と叫んだら、先生が「痛いか・・・?」と聞きました。

 

痛いわ!!

 

 

 

 

処置自体は一瞬で終わるのであっけなく終了しました。

 

 

 

すぐに起き上がらずにベッドの上に15分ほど寝転がっておくように言われたので

診察台の上でそのままじ~~っとしていました。

 

 



まだ下腹部はじんじんとしています。

 

 

誰もいなくなった部屋で、足を広げたままぼんやりと変なことを考えていました。

 

 

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普通の人は家のベットの上で夫婦二人で気持ち良い思いをして妊娠するんだよな・・・

いいなぁ・・

 

わたしもそんな経験してみたかったな~・・。

 


もちろんそうじゃない人もいることは分かってます。

いろんな夫婦がいることも分かってる。

 

 

でも、少なくともたった一人で誰の手も握れず、思わず「いた~~~い!」と叫びながら夫の精子を子宮内に入れて堅い診察台の上でじ~~と宙を見つめてるような人もそんなに多くはないはず。

 

 

思い描いていた未来とは違う。。。

わたしたちがもっと早くに結婚していたら違ったのかな・・

 





昔はあんなに出来たのにまさかこんな未来が待ってるとは思ってなかったな・・。

 

わたしはどうしてもお母さんになりたい。

 

 

 

テレビドラマのように、予期せぬ妊娠に驚いたりするものだと思っていた。

 

世間話で「あの子はクリスマスに酔っぱらってしちゃったら出来た子だ」とか、

妊娠したであろう日程まで具体的に言える夫婦だっているぐらいだから

そういう「思い当たる節」があるものだと思ってた。

 

いいなぁ・・

 

わが家には間違いも起こらないし、予定外も起こらない。

 

 

 

色々計算外なところは合って大変なこともあるのかもしれないけど、

わたしもそういう驚きや感動を味わってみたかったし、

 

夫婦にしかわからない思い出を味わってみたかったなぁ・・