「STAP細胞の特許を米国が独占」は誤り
[2023/7/4更新]
「STAP細胞の特許を米国が独占」は誤り。それは共同出願者の理研が権利を放棄したから。STAP細胞の特許ではなく製法特許。現在は再申請も含めて拒絶されている。
【解説】 ◼️Business Journal(ネットで拡散された記事) ◼️特願2015-509109 ◼️拒絶理由通知書
もともとは2013年に理研が米ハーバード大と共同で国際特許出願したもの。その後、理研が権利を放棄した為、米ハーバード大(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院※バカンティ教授が当時所属)の単独出願となったもの。特願2015-509109(国際特許出願WO2013/163296)がこれにあたる。特許出願申請書、拒絶理由通知書を確認すると、STAP細胞の特許ではなく製法プロセスに関するもので、STAP細胞の特許でもSTAP細胞の存在を証明するものでもない。米国でFINAL REJECTION(最終拒絶)され、日本でも拒絶(2017年)、再申請(2018年)されたが、これも拒絶されている。
米国が日本を出し抜いて単独出願したように誤解され、「やっぱりSTAP細胞は本当にあったんだ」「日本は騙された」「小保方さんがかわいそう」とネットで拡まった。現在この記事は削除されておりアーカイブのみで確認可能。
https://archive.md/G2X6H
(国際特許出願WO2013/163296)
特許情報プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JPA_H27516812/4E2592853EBF98176ACF6581FBDA4DA6/00/ja
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/h0000
上記の特許情報プラットフォームの経過記録を参照ください