記者会見では、①公権力による美術作品への介入について(飯山)、②ヘイトスピーチ規制について(FUNI)、③東京都の歴史認識について(外村)、それぞれの専門性からの見解が発表された。
作品では、飯山が在日朝鮮人の歴史を研究する外村⼤にインタビューを行い、そのなかで「⽇本⼈が朝鮮⼈を殺したのは事実」という言葉が語られた。これに対して都の人権部は懸念点の1つ目のとして、「関東大震災での朝鮮人大虐殺について、インタビュー内で「日本人が朝鮮人を殺したのは事実」と言っています。これに対して都ではこの歴史認識について言及をしていません」と書いている。これに加え、関東大震災の朝鮮人追悼式典に都知事が今年も追悼文を送らなかったという内容の朝日新聞の記事を参照したうえで、「都知事がこうした立場をとっているにも関わらず、朝鮮人虐殺を「事実」と発言する動画を使用する事に懸念があります」との認識を示した。
昨年10月におこなわれた記者会見の上記記事に対して、はてなブックマークでは当然のように東京都の対応を批判するコメントが多い。
しかし東京都の見解を妥当とみなしたり、判断の妥当性が問われているのに判断の権限があると主張したり、他にも相対化をねらっているようなコメントも複数あったので記録しておく。
[B! 歴史] 東京都⼈権部が飯山由貴のアート作品を検閲か。小池百合子都知事の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典への態度も影響した可能性|Tokyo Art Beat
id:businessart 「都の人権部」妥当なことを慎重に言ってるやんけ。
id:mohno 「東京都人権啓発センターが指定管理者を務める施設である東京都人権プラザの主催事業」←主催してるなら上映の可否を判断するのは当然でしょ。
id:brain-owner 立憲と共産は「次の選挙もコレを争点にして勝負してやる!」と吠えてるのはよく解った。ホント枝野の地点で惨敗したのに、何も変えず突き進むんだな。立憲朝鮮党とか共産朝鮮党とかにすれば?www
もし史実に向きあおうとすれば選挙で負けるのであれば、そこで負けているのは政党ではなく社会だろう。
id:nt46 ヘイトスピーチ規制逆手に取られてんじゃん。表現の自由戦士の俺は警告してたで?何故か行政を信用してたバカリベラルが進めたんじゃん。
id:gryphon 上映を認めないとした側が、「暴力的な発言」や「見方によってはヘイトスピーチととられかねません」も武器としてふりかざしてる…、というところが、「ああやっぱりこうなりましたか」感。
実際にヘイトスピーチにあたるかどうか判断することをさけるのであれば、上記ふたつのコメントは表現規制の追認でしかない。行政の一方的な主張を否定できないとするなら、たいていの法律が弾圧につかえる。
id:hiroujin id:sink_kanpf 私は地方自治に国会議員は介入出来ないという常識も知らないマヌケですと自白してるのかな? 東京都なと各都道府県には地方自治権があるから、国政は干渉できないんだよ。東京都都政は都議の管轄だ。
たとえば香川県のゲーム条例に国会議員は介入してはいけないという主張だろうか……
また、mohno氏は美術手帖の記事に対しても同じようなコメントをしていた。こちらでは「上映すべき作品かどうかはさておき」と明示的に論点をさけているので、比較的に理解はできるが。
[B! 人権] 東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖
id:samurai7th 嫌なら税金で運営されてる公共施設ではなく民間施設でやればいいだけでは?
id:mohno 上映すべき作品かどうかはさておき、“主催”が東京都の施設なら“検閲”ではないよ。それでも「検閲の禁止は憲法第21条2項に定められているもの」に違反してるという確信があるなら粛々と提訴してみればいい。
id:hagakuress これなぁ。。ことの経緯を単純化して虐殺を否定!とか吹き上がってる連中は色々確認したほうがいいぞ。事実に誇張された数字を混ぜるなよという政治的な話であり、アカデミズムの話や人権の話ではない。
東京都の主張はそのような内容ではない。それに、きちんと公的な調査がされなかったため被害規模は推計するしかない時、その推計数が誇張されていると公的機関が主張することの難しさをhagakuress氏は理解しているのだろうか。