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「PCR陽性は感染者ではないと国会答弁で認めた」は誤り

「PCR陽性は感染者ではないと国会答弁で認めた」は誤り。答弁は「必ずしも感染性を証明するものではない」と言っている。人にうつす「感染性」の否定であって、「感染している」ことを否定したものではない。聞いた人の曲解である。

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【解説】
第203回国会参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会(2020/12/2)で、日本維新の会の柳ヶ瀬委員の質問に厚労省の佐原技官が答えたもの。議事録には「必ずしも感染性を証明するものではない」とある。
①「感染」の定義とは
 細胞内でウイルスが増殖し定着していること。
②「感染性」の定義とは
 感染力のある活性ウイルスを排出すること。
PCR検査の陽性とは体内にウイルスが一定数存在することを意味する。つまり、陽性は感染を証明するものであるが、必ずしも感染性があることを証明するものではない。回復期の感染者に感染性が無いこと等がこれにあたる。
また、同特別委員会で、同じく柳ヶ瀬委員に対する答弁のなかで山本厚労省副大臣がPCR検査のCt値について見直すと発言したというデマも拡散されているが、議事録にそのような内容は無い。

◾️第203回国会参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会(2020/12/2)議事録
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=120315328X00320201202&current=11

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