みんなの日帰り温泉よ 永遠に(矢嶋正幸)コラム「硬面軟面」

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須坂市内外から年間約20万人(2021年度)が訪れる日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」。経営をどう立て直すかが課題になっている

 このお盆休み、信州に帰省し、近くの日帰り温泉・入浴施設に入ってゆっくりとくつろいだ、そんな方も多いのではないだろうか。温泉大国として知られる信州は、気軽に立ち寄れる施設が多い。筆者も温泉が大好き。最近はなかなか遠出は難しくなったが、身近なところへはよく通っている。

 そうした中、気になっているのが、須坂市の「湯っ蔵んど」にまつわるニュースだ。全国的に若者層を中心にサウナブームと言われ、日帰り温泉はどこも絶好調と思っていた。だが、新型コロナによる打撃は大きく、電気代・燃料費などの高騰もあり、経営的に厳しいという。

 利用者数の推移を見ると、2018、19年度には28万人前後だったが、コロナ禍により、21年度は20万人を割った。今は少しずつ回復しているそうだが、当時、自主事業の柱だった食堂や宴会場の利用が激減したのが痛手となった。

 筆者も、かつて小学生の子どもを連れてよく出掛けたお気に入りの場所の一つだ。市郊外にあり、鉄筋コンクリート2階建ての立派な建物。「長野県最大級 食と癒しの日帰り温泉」をうたい文句に、長野冬季五輪が開かれる直前の1997年に須坂市の施設として開業した。複数

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