登録日:2011/06/19 Sun 22:30:55
更新日:2022/10/03 Mon 22:33:02
所要時間:約 3 分で読めます
※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、18歳未満の方、「なんでわざわざ俺の地元をっちゃ舞台にぼんぼるがけ!ヤマジュンちょっこしホビロンやぞいね!」と思う石川県民のノンケは今すぐブラウザバックしてください。
山川純一のホモ漫画。初出は『薔薇族』の増刊号である漫画誌『バラコミ』2号。同時掲載作は伝説の『
くそみそテクニック』と、『
俺がいちばんセクシー』。
単行本未収録だったが、復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』に収録されている。
しんみりとさせる旅情モノ。
■あらすじ
東京に住むサラリーマン・金沢正美は、連休を利用して金沢に旅行に来ていた。
ひなびた街並みを散策するなど旅を満喫する正美。
だが、彼が一番好きなのは、素敵な男性との密かな出会いを期待できる温泉。
早速温泉に入るが、先客がおらず残念がる。
しかし程なくして、1人の男性がやってくる。それは、正美がそれまでに出会った事のないような魅力的な男性だった。
男性は正美の存在に気づくと、せっかくの縁だからと気さくに話しかける。
早瀬謙介と名乗る男性と正美は、同じ東京からの一人旅という事もあって、すぐに打ち解け話も弾む。
「明日いっしょに市内見物にでも行かないかい?」
「ほっ本当ですか!?」
やがて話も尽きてきた頃、正美はのぼせかけてきていた。
しかし下半身が勃起しているため、謙介の前で湯から上がる事ができない。
その様子を見て、謙介は「自分はもう体中が赤くなるほどのぼせている」と言い、水面から勃起したペニスをネッシー状に突き出す。
好みの男性のものを目の当たりにし、言葉を失う正美を謙介は立ち上がらせ、彼のペニスを見る。
そしてキスしながら
兜合わせを始め、2人のペニスはもつれ合い共に精液を放出する。
温泉を汚すなと。
一度射精しながらも勢いが衰えない謙介は、後ろから正美を突く。
しかしその時、脱衣所から「兄キ」と謙介を呼ぶ一人の男性が現れた。
「正美君、すまないがこのままうしろを向いていてくれないか?」
謙介は行為を中断し、男性と何やら話を始める。
正美はその男性を謙介の恋人と思い込む。
そして謙介は「ヤボ用ができたので急に東京へ戻らなければいけない」と正美に伝え、明日の約束を守れなくなった事を謝り、握手を求める。
しかし、正美は拗ねてそっぽを向いてしまい、謙介は名残惜し気に出ていってしまう。
入れ違いに、別の入浴客が2人連れで入ってきた。
入浴客は、正美と謙介の精液が混入した湯に浸かりながら、東京で広域暴力団・緋門組の組長が殺されたというニュースの話をする。
「しかし、やくざって言えば脱衣所にいたおにいさんのいれずみもすごかったなァ」
「ああ、背中一面に般若のいれずみ。体もいいし、男の俺が見てもほれぼれしたね」
「だけど俺、あの顔どっかで見た覚えがあるんだよな。どこでだったかなあ」
「そうだ!早瀬謙介だよ」
「テレビで見たから確かだ!さっきの緋門組組長のひとり息子だよ!」
正美は自分が誤解をしていた事を知り、全てを理解した。
2人で入浴している間、彼が刺青の入った背を正美に向ける事は決してなかった。
謙介は刺青を見せる事で正美を怖がらせたくなかったのだ。
正美は湯煙の中で見せた謙介の優しさに、胸を締め付けられてしまう思いを抱くのだった。
■登場人物
東京の会社に勤めるサラリーマン。24歳。
同性愛者で、古風な街並みの
石川県金沢、そして素敵な男性の出会いを期待できる温泉が好き。
温泉をハッテン場か何かと勘違いしている節もある。
【名セリフ】
「ヒャー、いい体した僕好みのかっこいいオニイさん!ポーズも決まっちゃって…」
「チクショー!いくら好みの男性を前にしてるからって、そんなにいきりたって出るに出られないじゃないかよ」
東京から旅行に来ていた同性愛者の男性。30歳。
出会ったばかりの正美を市内旅行に誘うなど気さくな男。
その正体は、緋門組と呼ばれるやくざの次期組長。背中には般若の刺青がある。
同性愛者で893だが、人情味溢れたいい男。
【名セリフ】
「俺なんかうだっちゃって、そこら中まっかなんだ。ほら」
「君と知りあえてうれしかったよ。明日の約束はだめになったけど、またいつか会おう!」
謙介と入れ替わりに温泉に訪れ、ホモ2人が行為を行った湯船に浸かる羽目になった中年男性2人。ノンケかホモかは不明。
彼らの会話から、正美は謙介の素性と真意を知る事となる。
追記・修正は、正美と謙介が情事を行った後の風呂に漬かりながらお願いします。
- 谷岡さんといいヤクザでもホモにはいい人がいるんだな。 -- 名無しさん (2014-03-31 20:40:05)
- 泣ける話だよねぇ。昔読んでしみじみとした気分になれた -- 名無しさん (2014-03-31 21:46:24)
- ↑×2 谷岡さんはいい人なんですかね……? -- 名無しさん (2014-03-31 22:00:26)
- 普通に面白いな これは -- 名無しさん (2014-05-21 20:29:09)
- 温泉の湯ェ・・・ -- 名無しさん (2014-08-24 11:40:19)
- 何かカッコいいな。ヤマジュンいい。 -- 名無しさん (2014-08-24 12:49:23)
- 緋門、は血で緋色に染まった菊門、て意味かな。 -- 名無しさん (2014-08-24 13:27:26)
- てか、普通に切ない恋愛純文学みたい。 -- 名無しさん (2014-12-02 21:33:38)
- 普通に面白い話があるからヤマジュンはあなどれん。ただのホモエロ漫画に終わらない深みがある -- 名無しさん (2016-04-23 11:15:10)
- 背中に般若の刺青の893…早瀬謙介はTNOKと同一人物の可能性が微レ存…? -- 名無しさん (2018-06-20 01:21:41)
- 温泉で盛るな -- 名無しさん (2020-02-29 22:37:40)
- 果たして謙介は親父の仇を取って、無事に跡目を継ぐことができたのか?正美と再会することはできたのか? 最後が少し切ないだけに、その後がちょっぴり気になる作品でもある -- 名無しさん (2021-05-18 14:05:42)
- ヤクザもののBL小説っぽくて好き。でも公共の湯船に発射すんなw -- 名無しさん (2021-12-26 06:45:31)
最終更新:2022年10月03日 22:33