絆(漫画)

登録日:2021/12/20 Mon 02:20:00
更新日:2022/12/21 Wed 20:27:02
所要時間:約 6 分で読めます




※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、18歳未満の方、「活動期間がそんなに長いわけでもない作者の短編タイトルがどうして被るんだよ」などと正論をほざくノンケは今すぐブラウザバックしてください。





山川純一のホモ漫画。同名の作品が2作品あるため、両作とも紹介する。
同名ではあるが、全く異なる『』を描いたヤマジュンの鋭さが光る。


■ワクワクBOY収録作品『絆~きずな』

単行本『ワクワクBOY』の描き下ろし作品。
後に復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』および『ウホッ!! ヤマジュン・セレクション やらないか』にも収録されている。


■あらすじ

妻を亡くして一人住まいの男・佐野の元に、娘の良子が夫の三ツ瀬修治を連れてやってきた。

良子は佐野に自分達と一緒に暮らそうと提案するが、まだそんな年じゃないと佐野は笑顔で断るのだった。



その夜、寝室で深く愛し合う修治と良子を覗く男――佐野の姿があった。

(お父さん…私を抱いて下さい…!)

かつて自分を求めてきたあの子が、自分以外の者とセックスの快楽を享受していたことに、嫉妬で打ち震える佐野。
佐野の心にはあの子を抱きたいという気持ちしかなかった。

「お父さん…」

そこにやって来たのは修治であった。ここで息子がやって来るのがヤマジュンクオリティである。

佐野は自分の犯した覗きの罪も忘れて、修治の逞しい裸体に見惚れ、彼の一物を即座に口にふくんだ。

シックスナインの体勢になってお互いをむさぼり合う佐野と修治。

佐野は修治のアヌスを丹念にほぐした後、己の一物を深々と突き立てるのであった。



行為を終え、眠りに入った佐野を横目に部屋を出ようとした修治を出迎えたのは、良子であった。

実は佐野は認知症*1を患っており、自分をホモだと思い込んでしまっていたのであった。

壊れゆく家族の絆をつなぎ止めるために、愛する夫にホモ行為を強要させていることを、良子は涙を流しながら詫びる。

「父があんなことになってしまったために、あなたに、こんないやな思いをさせて…」

「いいんだ。俺もまんざらいやじゃない―――」


■登場人物

  • 佐野(さの)
主人公。年齢は60~70歳くらいだと思われる。ヤマジュン漫画堂々の最高齢主人公。
認知症のために自分をホモだと思い込み、修治の方から自分を求めてきたと思い込んでいる。

…が、本当にボケているのかは作中の描写がないため不明。
修治の最後のセリフを考えると、案外まともなような気もする。

【名セリフ】
「狂おしい…。あれにセックスの悦びを教えたのは私ではなかったのか?」
「あれを抱きたい…!」
「おお…!今、出してきたというのにこんなに……」
「それにこの毛深さときたら…どこに肛門があるのかわからないぐらいだ」

  • 三ツ瀬修治(みつせ しゅうじ)
良子の夫で佐野の娘婿。30代。大学の助教授を務めるインテリ。
佐野曰く、「少年のような肌の張りと30代の男性らしい男の凄味」を同時に合わせ持っている。
佐野を暴走させないために、ホモを演じて彼に抱かれているが、最後のセリフから佐野と修治の共謀と取れなくもない。

【名セリフ】
「良くさがしてくださいよ。入れてもらいたくてうずうずしてるんだから」
「いいんだ。おれもまんざらいやじゃない―――」

  • 三ツ瀬良子(みつせ りょうこ)
佐野の一人娘。修治の妻。
佐野と一緒に暮らすことを望んでいるが、それは佐野がホモとして暴走しないか心配だからであった。
父のことを「ホモだと思い込んでしまった」と語っているが、隠していた性癖が加齢で抑えられなくなった可能性はなかろうか。
まあ、自分の父親が男好きだとは思いたくないんだろう。ホモ行為が佐野と修治の共謀でないことを祈るばかりである。

【名セリフ】
「とても情けないわ…。老人性痴呆症で自分がホモだと思い込んでしまったなんて…」



■未発表作品『絆』

『薔薇族』編集部引き払いの際に発見された未発表作品の一つ。
『ウホッ!!いい男たち2 ヤマジュン・未発表作品集』に収録されている。


■あらすじ

緋堂組2代目・緋堂鷹明は、湯を浴びながら、父を殺した関龍組に討ち入りを掛けることを決意していた。

最初は鷹明の身を案じ、討ち入りを止めるよう進言していた組頭も鷹明の決意の強さを知り、共に闘うことを選択した。
だが、殴り込みの前にある儀式を行ってほしいと、組頭は鷹明に頼むのであった。


組頭は、鷹明を全裸のままある部屋へと連れていく。そこは、組頭の孫であり、鷹明を兄キと慕う秀人の部屋であった。

組頭は、殴り込みの前に景気づけとして、秀人の尻を鷹明に貸してほしいと頼む。自分の孫に何言ってるんだ、このジジイ。

突然のことに慌てる鷹明を横目に、秀人はためらいなく全裸になる
秀人は、祖父に頼まれたからではなく、自分の意志で鷹明に抱かれたいのだと一物を勃起させながら告白するのだった。孫も孫でしたわ。

真珠入りの巨根を秀人に突き立てる鷹明。

相手のことなど何も考えない荒々しい行為だったが、秀人はそれすらも受け入れ、白濁を己の一物から吐き出す。

それに呼応するかのように、鷹明も絶叫しながら大量の欲望をぶちまけるのであった。


行為を終え、討ち入りの決意をさらに高めた鷹明に、自分も討ち入りについて行くと伝える秀人。
必死で止める鷹明だったが、秀人の決意は固かった。

決して断ち切れぬ男同士の絆を確かめるように、2人の男は固い握手で結ばれるのであった。


■登場人物

  • 緋堂鷹明(ひどう たかあき)
主人公。広域暴力団緋堂組2代目。27歳。本人曰く「名前通り非道な男」。
自分の父であり先代を殺した関龍組に討ち入りを仕掛けようとする。
自らの巨根に多数の真珠を埋め込んでいる。サイズは不明。
何らかの理由で父から男色を禁じられていた。巨根すぎて相手を壊してしまうとかでしょう。

【名セリフ】
「あの外道たちの血しぶきを体に浴びることを思うと…俺の中の血がたぎってくるんだ…」
「俺はお前を喜ばせることはできない……。今の俺は自分の金玉を満足させることだけでいっぱいなんだ。それでもいいか?」
「俺の濃いやつをたっぷりそそぎ込んでやるからなッ!!」
「さあて…秀の精ももらったし、派手に討ち入りと行くか!」

  • 秀人(しゅうと)
組頭の孫。大学生。下着はふんどし派。
緋堂組の先代からは息子同様に可愛がられていた。
鷹明の真珠入りの巨根をためらいなく受け入れることのできる根性と直腸の持ち主。

【名セリフ】
「兄キ…俺はおじいちゃんの命令でするんじゃないんだ…。俺は俺の意志で鷹明兄キと…わかるだろ?」
「俺は兄キさえ満足ならそれで満足さ」
「俺も行くぜ、兄キ…!」

  • 組頭
緋堂組組頭。鷹明のことを「若」と呼ぶ。ハゲ。
関龍組の襲撃で、秀人の父である息子を失っている。
自分の孫を組長のホモの相手に差し出すような非道な男…ではなく、孫や自分の仕える男の気持ちをくみ取ることのできるナイスガイである。

【名セリフ】
「景気付けとしてお前の尻を若にかしてやってほしいのじゃ」
「歯をくいしばるんじゃ、秀ッ!!」



追記・修正は確かな絆をもっている人にお願いします。


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最終更新:2022年12月21日 20:27

*1 作中では80年代当時の名称である「老人性痴呆症」。