- 会社名
- ANA大阪空港株式会社
- 所在地
- 本社
大阪府豊中市蛍池西町3-555 大阪国際空港内
神戸事業部
兵庫県神戸市中央区神戸空港1番
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 博之
- 資本金
- 1億円
- 従業員数
- 763名 (2023年1月1日現在)
- 事業内容
- 大阪国際空港・神戸空港における「空港運営会社」として、ANA便および受託航空会社便において、下記の業務を行い、エアラインの基地機能を担っています。
・旅客サービス業務
・グランドハンドリング業務
・貨物郵便サービス業務
・オペレーション業務
・車両整備業務
・総務、企画、人事業務
グループ経営理念ANA Group Mission Statement
安心と信頼を基礎に
グループ経営ビジョンANA Group Management Vision
ANAグループは、
お客様満足と価値創造で
世界のリーディングエアライングループを目指します
グループ行動指針ANA's Way
私たちは「あんしん、あったか、あかるく元気!」に、
次のように行動します。
- 1
- 安全(Safety)安全こそ経営の基盤、守り続けます。
- 2
- お客様視点(Customer Orientation)常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
- 3
- 社会への責任(Social Responsibility)誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
- 4
- チームスピリット(Team Spirit)多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
- 5
- 努力と挑戦(Endeavor)グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します。
主業務以外にも、お客様サービス向上を目指したさまざまな取り組みが活発に実施されています。
また地域の皆様との交流を通して社員の成長にもつながっています。
ANA大阪空港の健康経営について
私たちANA大阪空港は「社員の安全と健康の確保、快適な職場づくりは企業活動の基礎である」という考えのもと、「ANA大阪空港健康経営宣言」に基づき、社員ひとりひとりが健康で、いきいきと長く働くことのできる環境の整備に努め、様々な施策に取り組んできました。
このような理念や取り組みが評価され、健康経営度調査において、「健康経営優良法人~ホワイト500~」を3年連続で取得することができました。
これからも、健康管理指標に基づく健康管理や(BMI値の適正者比率向上・メタボリスク者の抑制、喫煙者の抑制等)、メンタルヘルス対策、疾病予防に向けた取り組みの強化、安全衛生活動の強化、そして働き方改革との連携など、従業員の健康に対する意識改革やサポートをさらに充実させていきます。
宣言書
ANA 大阪空港は、「ANA グループ健康経営宣言」に則り、「社員の安全と健康の確保、快適な職場環境づくりは企業活動の基礎である」という考えの下、社員が健康で長く働くことのできる環境の整備に努めることにより、プロフェッショナルとして期待に応え続け、企業価値の向上に繋がるよう、これから一層積極的に取り組んでいくことを宣言します。
ANA 大阪空港株式会社
代表取締役社長 近藤 博之
参考:「ANA グループ健康経営宣言」https://www.ana.co.jp/group/csr/human_resources/health_care/
背景・目的
ANAグループでは、グループの従業員が心身ともに健康で個性や能力を最大限発揮できる環境整備を加速して企業価値向上につなげるため、2016年4月に「ANA グループ健康経営」を宣言しました。
当社においては、「ANA グループ健康経営宣言」に則りつつ、全グループ会社を対象とした横断的な内容となっている部分を補足し、グループ空港部門としての当社固有の事情や課題などを付加した健康経営宣言を個別に行うことにより、従業員満足度を高めると共にさらなる企業価値の向上を目指します。
具体的な取り組み
「ANA 大阪空港健康経営」の推進にあたっては、以下4 つに重点的に取り組むことで、PDCA サイクルを循環させていきます。
- ① 健康管理の取り組み
- ② 疾病・職業病の予防にかかわる取り組み
- ③ メンタルヘルスにかかわる取り組み
- ④ 安全衛生活動にかかわる取り組み
①健康管理の取り組み
当社を軸とした「大阪グループ健康管理室」では、定期健康診断の結果を受けて、ANA グループで共通化された診断項目・判定基準・システムにより産業医および看護師が一人ひとりの健康状態を適切に管理していき ます。また、「大阪グループ健康管理室」の体制は、管理対象となる社員数にあわせて引き続き機動的に整備していきます。
②疾病・職業病の予防にかかわる取り組み
健康で長く働くために、病気にかからないように予防をしておくことは非常に重要です。そのために、以下の取り組みを実施していきます。
- ■生活習慣病予防
- 健康管理指標として、「BMI 適正比率」「喫煙率」「メタボリスク者比率」「身体愁訴該当率」の4項目を掲げ、当社で目標値を設定し、2022年度までに達成することを⽬指します。
- ■職業病対策
- 熱中症や腰痛といった職業病に対し、対策キットの配布やセミナーの開催など、未然防止および対症療法の周知に引き続き努めていきます。
- ■がん予防、女性特有の疾病対策
- 「大腸がん検査」「乳腺エコー検査」を健康診断の検査項目として実施しているほか、毎年10月のピンクリボンデー月間では、乳がんの“しこり”や“くぼみ”が体験できる「乳房触診モデル」の設置や「乳がん予防啓発セミナー」の開催を行ってきました。今後も早期発見に向けた様々な支援策を実施していきます。
- ■禁煙への取り組み
- 「煙のない職場環境を目指す」というANA グループの方針のもと、卒煙セミナーの開催や保健師による禁煙指導等を実施し、2020年春には事業所内喫煙室の全面閉鎖を行いました。今後も、保険組合と連携した禁煙外来受診費用の補助によるサポートを行うなど、喫煙率の抑制に向け取り組んでいきます。
③メンタルヘルスにかかわる取り組み
メンタルヘルスの正しい知識を理解するべく、ANAグループのメンタルヘルスアドバイザー(精神科医師)によるセミナーを開催しているほか、産業カウンセラーが心の健康をサポートする体制を整えています。
また、全社員を対象にストレスチェックを実施し、高ストレス判定者には産業医による面談機会を設定しています。
さらには、自身のストレスに気づき対応する「セルフコントロール力向上」や適正酒量に関する知識を深める「飲酒習慣」などのeラーニングをANAグループ内で連携して実施しています。
今後も職場のコミュニケーション活性化など、「こころの健康づくり」に継続して取り組んでいきます。
④安全衛生活動にかかわる取り組み
伊丹空港・神戸空港の各事業所において、安全衛生委員会の開催にあわせた産業医・保健師による健康増進に向けた講話などの安全衛生啓蒙活動を実施しています。
各部署での朝礼時には簡単な体操を行うことを推奨しており、心身ともにリフレッシュするとともに労働災害防止のための意識の向上に努めています。
また、社内教育を通じて、安全衛生の基礎となる5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底に関する意識醸成を継続的に図っています。
社員が健康かついきいきと働ける環境を整備するため、安全衛生活動の展開を強化していきます。
その他
新型コロナウイルス感染拡大による生活面や働き方などの環境の変化に伴い、心身の健康への影響が懸念されることから、対策となる取組みをANAグループで連携して行っており、また社員同士のつながりを強化する機会の創出にも取り組んでいます。あらゆる環境下においても、様々な方法で社員のこころとからだの健康の維持、増進を図ります。
(2022年度取り組みの例)
- ◇WEBウォーキング大会
2022年度春の大会では職場毎にチームで楽しくウォーキングを体験、全社員の8割以上が参加 - ◇各種健康セミナー
管理栄養士による食事セミナー、女性の健康セミナー、睡眠セミナー、生活習慣病セミナー、 感染症セミナー 他 - ◇禁煙チャレンジ(禁煙推奨キャンペーン) 他
推進体制
社員・健康保険組合・会社が三位一体となって実戦していくことに加え、ANA グループ健康経営の最高責任者であるCWO(Chief Wellness Officer)の指揮の下、個社でWO(Wellness Officer)とWL(Wellness Leader)を選出、またWLは社内各部から選出されたWS(Wellness Supporter)と連携し、社員の健康にかかわる状況を正確に把握した上で、各種健康増進施策を進めていきます
健康経営の進捗とその状況
健康管理指標 実績の推移
目標を設定した2017年度以降、生活習慣病予防や健康増進の取り組みが奏功し、各指標は年々良化、目標値に近づいています。
2020年度以降のリモートワークの推進等の働き方の変化により、BMIや喫煙率等、生活習慣に関連する項目の悪化が見られますが、2021年度にはメタボリックシンドローム該当率等、一部改善の兆しもあります。
今後も、生活習慣病予防の啓発や健康増進アプリの活用による運動習慣の定着化など、様々な取り組みにより向上を目指していきます。
- BMI適正者比率
18.5 ≦ BMI < 25の人の割合 BMI=体重kg÷(身長)2 - メタボリックシンドローム該当率
40歳以上のメタボリックシンドローム診断が基準該当の人の割合
基準該当:腹囲の基準(男性85cm以上、女性90cm以上)に該当し、さらに血糖・脂質・血圧のリスクが2つ以上 - 身体愁訴該当率
身体愁訴が3つ以上の人の割合
身体愁訴:身体にあらわれている不調な症状 (例)腰が痛い、目が疲れる、胃腸の具合が悪い、など
健康関連費用の推移
健康経営を推進する中で、課題から指標を設定しPDCAサイクルを循環させています。また取り組みの結果から経営への影響を確認するため、健康関連コストとして一人あたりの医療費やアブセンティーズム、プレゼンティーズムを算出し分析しています。
アブセンティーズム:個人が体調不調やメンタルヘルス不調などを抱え、欠勤や休職、遅刻、早退をしてしまう状態
プレゼンティーズム:出勤していながらも、体調不良やメンタルヘルス不調などが原因で、従業員のパフォーマンスが低下している状態
■社員1人あたりの医療費は以下の通りです。
(※「厚生労働省 医療費の動向調査75歳未満」より)
2021年度 127千円(国民1人あたりの医療費 235千円)
2020年度 115千円(同219千円)
■社員1人あたりのプレゼンティーズム、アブセンティーズムの実績は以下の通りです。
2021年度 プレゼンティーズム:767千円/アブセンティーズム:20千円
2020年度 プレゼンティーズム:804千円/アブセンティーズム:18千円
プレゼンティーズム=[プレゼンティーズム損失割合]×[各年度の一人当たり年収(給与&賞与)]
アブセンティーズム=[アブセンティーズム(日数)]×[各年度の一人当たり日収(年収を365日で割った額)]
社員アンケートの結果から算出
定期健康診断を社員の健康状態を把握する重要な機会として100%の受診率を維持しています。ストレスチェックでは、メンタル不調の未然防止と職場環境の改善につなげるため積極的に受検推奨を行い、受検率は向上しています。また、業務のカイゼン活動の推進や働き方の変化等により時間外労働時間が低減しています。有給休暇の取得率向上を含め、今後もより働きやすい環境づくりに努めます。
安心して働き続けるために
社員が安心して働き続けられるように、心と体の健康をサポートする施設や仕組み、また空港地区内に保育所が設置されて(2018年4月開園)、子育てしながら働き続けられる環境が整っています。
ANAグループ健康管理室
産業医・看護師・産業カウンセラーが社員の健康をサポートしています。
産業医・看護師が常駐。さまざまな健康相談もできます。
産業カウンセラーが心の健康をサポートしています。
空港保育所「そらやん保育園」
企業主導型保育施設として、「保育所 服部緑地園」が運営を行います。
ANAグループ伊丹・神戸地区における活動の紹介
Team ITM/UKBとして、伊丹・神戸地区の ANAグループ9社、約2000名が連携・協力 し、お客様をはじめ地域やさまざまな関係者の皆 様の期待に応えるための活動をANA大阪空港 が中心になり率先して行っています。
セミナー開催
地区のANAグループ全体の取り組みとして多様なセミナーを開催しています。さまざまな業務に携わる社員が集まることでチームワークの強化にも寄与しています。
セミナーの一例
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空港周辺環境セミナー
私たちが働く伊丹・神戸空港誕生の歴史、騒音問題やその対策、空港の今後について理解を深め、地域社会との繋がりを学ぶ機会としています。
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体験型業務研修
他部門の業務を知ることで自身の業務とのつながりを理解し、業務の幅を広げるとともに、部門を超えた連携力の強化につなげています。
ボランティア活動
「チャイルド・ケモ・ハウス チャリティー ウォーク」に地区のグループ社員が多数参加しています。小児がんをはじめとした医療的なケアが必要な子供たちを支援する取り組みで、地域貢献の一翼を担っています。
地域イベントに積極的に参画(いきいきプロジェクト)
毎年大勢のお子様連れのお客様が楽しみにしている「空の日イベント」など、さまざまなイベントに参画。ANAグループ各社からメンバーが結集し、一丸となって企画から運営まで実施をしています。
エアラインスクール
ANAエアラインスクール大阪校にて開講されているグラ ンドスタッフ講座に講師として参加しています。講座を通 し空港が求めるおもてなし人財を育成するというコンセプ トに基づき、想いを持った受講生の夢が叶うよう一人ひと りに向き合い、それぞれにあったサポートに全力で取り組 んでいます。