試行錯誤の日々⑭
「もうついていけません」
タワーに来た頃、1年目を経験した部下に言われた一言です。
1年目はみんな猫をかぶり、一生懸命なものです。
2年目、年を4期に分けて、自分が計画した目標を設定して、それの到達率を評価してみよう!と言う話で、1か月後に目標を設定するように指示しました。
「〇〇ができるようになる」でもいいし、「〇〇って本を読んで技術力を上げる」でもいい。
しかし、1か月半を過ぎても報告がありません。
そこで、聞いてみたところの返答が最初の言葉です。
「いや、ついてこれないなら....別にいい。俺は一人でもやるから」と思いながら、言葉を飲み込んだ。
親子ほども違う大学を卒業したばかりの人間だ。
次の月からコーチングを学んだ。
もう、そういう時代じゃない。
「いいから、やれ!」
あくまでそれはそいつの価値観であって
正解でもなんでもないわけだ。
ちっちゃな価値観を押し付けたところで
自分のコピーを作ってもしょうがないのである。
むしろ、私が育てたかった人財は、
自分で考え、お客様目線で行動できる「技術者」だった。
だから、部下を知り、引き出すことを心掛けることにした。
関係は概ね修復して.....3年一緒に頑張った。
まあ、結果は、経営陣からのパワハラとセクハラで....辞めてしまった。
残念だ。
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