広島県道25号線を始点から終点まで
走ってみた。
県道25の始点は広島県三原市の
国道185号線(旧国道2号線)と
のどんつき丁字路地点。
海の脇のここからずっと北上す
る。ここは明治時代までは海
だった場所。三原城下西之川
(西野川とは別な川)の河口
エリアだ。
地図上左側の西野川というのは
明治以降の人工河川だ。
そのため、海が満潮になると
かなり上流まで潮が逆流する。
その海の潮の流速たるや、川が
逆流しているかのような速度だ。
三原市市街地から北上して、1km
程で最初の峠に入る。
恵下谷(えげだに)という峠だ。
かつて昭和30年代までは深い谷の
谷川沿いに道があった。大八車が
通れるほどの。
だが、戦後に山肌沿いに舗装道路
が作られた。
それでも、私が小学生の頃に三原
に来てみて路線バスに乗ってみる
と、まったく離合できない細い道
であり、難所だった。
上下一車線に道路が拡幅されたの
は昭和50年前後なのではなかろう
か。
今では快速ロードとなっているが、
交通量が多く、路面がバンピーな
ので二輪走行は厳重注意。
つい先日、この恵下谷を車で走って
いたら、目の前の車が側道に脱輪
して車体が法面に激しく衝突して
車体が傾いた。
すぐに救出し、無事確認後、私が
警察に連絡し、交通整理をした。
パトカーが3分以内に2台来た。
広島県道25号線のこの恵下谷は
走行要注意だ。
さて、広島県道25号線は景色と
ロードのレイアウトが堪能でき
るルートだ。
映画『彼のオートバイ.彼女の島』
(1986)でもツーリングシーン
でロケされた道路。
映画で使われたここも通る。
2021年12月現在の同地点。
こちらは映画の走行目線でのビュー。
二人が分離走行した場所。
2021年12月現在の同地点。
広島県道25号線はツーリングに
非常に適したロードだ。
実際に走ってみるとよくわかる。
全線はツーリングまっぷるにも
載っていないが、穴場だ。
これでは、カレカノのミーヨの
ように「おっほ~」と言いたくも
なる。昨日も1985年映画撮影と
同じ道をゆっくりと走っていて
そうだった。
このような光景が広がる。
三原から北の世良高原を抜けて
さらに北上を続けると、甲山と
いう町に着く。広々とした盆地
だ。
そこを右に折れて進と上下(じょ
うげ)という町あたりから田園
地帯を抜ける快適なゆるいワイン
ディングロードになる。
奥備後と呼ばれるエリアだ。
それを抜けて進むと、紅葉の名所
帝釈峡に着く。
帝釈峡を越えたらまもなく終点だ。
県道25号線の終点は国道182号線
とぶつかっている。
この国道182号線は高原地帯を
走る快速国道で、まるで森の中
を抜けるようなロードだ。
これまた超穴場なのだが、交通量
が意外と多いので、ここも走行は
注意だ。
そして、国道182号は標高も高い
のだが、一か所だけ道路から海が
見える場所がある。
まるで鈴鹿サーキットの直線の
遥か先には伊勢湾が見えるように。
国道182号線も素晴らしいロード
だ。
中国地方のよいところ。
それは、市街地から少し走れば
素晴らしいワインディングロード
が無数にある事。
これは東京23区では味わえない。
というか、もともと市街地が田舎
なので高原の緑のロードが近い
だけなのだけどさ(笑
たまたまの事。
でも、それはラッキ~♪というのは
ある。
海沿いも走れるし、ロードを走って
島めぐりもできるし、山もすぐそこ
にある。
これは地形的にはかなり走行外出
としては楽園のようなエリアだ。
圧巻さでは阿蘇や北海道には適わ
ないが、ちょいと走ってグリーン
ロード、木漏れ日のあふれる道を
走行できるというのは、かなり
ラッキーロードエリアだと思う。
お近くにおいでの際には、どうか、
ご堪能あれ。
二輪でなく四輪で走っても楽しい
と思いますよ。
とにかく田舎の牧歌的な景色が
素晴らしい。
ルートを走り終えて三原城下に
帰って来たら、田舎町の三原で
さえ「あ、市街地だ」と思う
程に(笑
三原城下は東京や横浜とは比べ
ものにならないほどの田舎町だが、
中国地区高原ルートを走り終えて
城下に戻ると、そこは充分に街
であると感じる。
まあ、実際には江戸時代は突出
した繁華街が城下町であったの
だが。江戸期からすでに「町」
なのだから。
ただ、それほど、中国地区高原
ルートは自然を満喫できるロード
であふれています。
機会があれば、是非、触れてみて
ください。
ポコペンとゆっくり行く中国地方
高原地帯。なかなかいいものです。