岡山駅西口
今日は、JR岡山駅のお話です。
JR岡山駅は本州と四国の連絡口としての機能を持ち、山陽新幹線の全列車が停車する中国地方有数のターミナル駅です。
岡山市内にはJRの路線が6本(山陽本線/山陽新幹線・赤穂線・宇野線・瀬戸大橋線・吉備線・津山線)走っており、
その中心にある岡山駅は交通の結節点となっています。
四国方面へは快速「マリンライナー」(岡山~高松)をはしめ、
エル特急「しおかぜ」(松山方面)、「南風」(高知方面)、「うずしお」(徳島方面)などが発着し、
本州内にも、山陰方面にエル特急「やくも」(出雲市方面)、特急「スーパーいなば」(鳥取方面)などが発着しています。
その他にも岡山市内には駅が27あって、その都市間の輸送も担っており、
快速「サンライナー」(岡山~福山)の始発駅でもあります。
また、全国のJRの駅の中で、ここ岡山駅にしか残っていない珍しい機能もあります。
2006年現在で、日本の鉄道駅では唯一岡山駅だけが「赤帽のいる駅」となっています。
赤帽(ポーター)とは、旅客の手荷物等を駅構内から待合室や客車等に運搬代行する職業で、
その昔には、履物は地下足袋、脛にはゲートルを巻き、濃紺の詰襟の上着に赤い帽子を被っていたことから赤帽と呼ばれ、
時刻表には赤帽が配置されている駅が表示されていました。
利用したことは無いですが、現在の運搬料は、大小にかかわらず荷物1個500円だそうです。
駅からの出口は東西2箇所にあり、今日の写真は西口の写真です。
出口が東西と言うことは、ホームは南北を向いており、北側が大阪方面、南側が広島方面になります。
これは、岡山駅の少し手前から山陽本線/新幹線の線路がゆっくり90度カーブしている為で、
岡山から見て大阪は東、広島は西という先入観がある私は、駅のホームは東西(実際は南北)方向という感覚が抜けずに、
いまだに岡山市内の方位表示に違和感が残っています。
広島に向かって左側の東口は、ターミナル駅にふさわしい(?)味も素っ気も無い見栄えですが、
写真の西口には、まだ全国で赤帽子さんが活躍していた時代の面影が残る駅舎があります。
ただ、現在JR岡山駅の改良・橋上化工事(2007年度完成予定)が着々と進んでおり、
この古い駅舎や赤帽制度がいつまで残るかは、風前の灯のような気がします。
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コメント
お世話になっております。
マンションの広告ムービーで岡山駅の開発を紹介したいと考えております。
それに伴い、旧岡山駅の写真データを探しております。
お写真データをいただくこと可能でしょうか?
解像度の高いデータございましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: 秋山 としみつ | 2020年10月12日 (月) 13時08分