「ワクチン接種者の保有ウイルス量は非接種者の251倍とOxford大学が発表」は誤り
「ワクチン接種者の保有ウイルス量は非接種者の251倍とOxford大学が発表」は誤り。反ワクチン団体のChildren's Health Defenseが論文を歪曲したもの。論文の内容はデルタ株と従来株の比較であり、接種者と非接種者の比較ではない。ReutersがファクトチェックでFALSEと判定。
【解説】
元はThe Lancet誌2021/8/10掲載のOxford大学臨床研究グループのプレプリント論文。AZ社製ワクチンを接種したベトナムの医療従事者全員がデルタ型にブレークスルー感染したという事例を検証したもの。論文では、デルタ変異株と古い株の比較であったものを、反ワクチン団体のChildren's Health Defenseが、接種者と非接種者の比較に歪曲してSNSで拡散した。Oxford大学臨床研究ユニットからも「支持しない」と否定されている。
◾️論文より抜粋
"Viral loads of breakthrough Delta variant infection cases were 251 times higher than those of cases infected with old strains detected between March-April 2020.”
「ブレイクスルーしたデルタ変異株に感染した症例のウイルス量は、2020年3月~4月に検出された古い株に感染した症例のウイルス量の251倍でした」
◾️Oxford大の論文
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3897733
◾️Reuters ファクトチェック
https://www.reuters.com/article/amp/idUSL1N2PX1HH
【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。