ワクチン接種者は「デルタ株から保護されない」、「自然免疫より13倍感染する」は誤り。元の論文の「感染者の獲得免疫」を「未接種者の自然免疫」と誤解したもの。fact-check.orgがFALSEと判定している。

【解説】
　元の論文は「感染で得る免疫に比べ、ワクチンで得る免疫は有効性が低い」という結論。感染者と接種者の比較であって、未接種者と接種者の比較ではない。従って論文はワクチンの有効性を何ら否定するものではないが、誤解は「ワクチン接種者は非接種者の13倍感染しやすい」という話にまで発展した。感染すると後遺症等の諸々のリスクや、変異株への有効性がわからない等があるので、fact-check.orgは、本論文が安易に抗体獲得の為に感染を推奨するとことにならないよう注意が必要としている。

◾️元の論文
「過去に感染した未接種者の免疫は、ワクチン2回接種者の免疫と比較して、デルタ株により長期的で強力な防御効果を示す」
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.24.21262415v1

◾️”In Deep”の記事
「ワクチンを接種した人はデルタ株から著しく保護されない」
「ワクチン接種者は、デルタ株に対して非常に脆弱である」
「打てば打つほどデルタ株から保護されなくなることがわかった」
https://indeep.jp/vaccinated-are-not-protected-from-delta-variant/amp/?__twitter_impression=true

◾️「13倍感染する」という派生デマ

◾️factcheck.org
https://www.factcheck.org/2021/09/scicheck-instagram-post-missing-context-about-israeli-study-on-covid-19-natural-immunity/

【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。