「2回接種者の死亡リスクが増。打てば打つほど感染しやすくなる」は誤り
「2回接種者の死亡リスクが増。打てば打つほど感染しやすくなる」は誤り。英国サーベイランスレポートの解釈の曲解が拡散したもの。2回接種で止めた層の死亡率が高く見えるのは、感染したり、医師に追加接種を止められたり、接種後時間経過したケースがこの層に集中するから。
【解説】
以下は動画が解説する死亡率の比較
・未接種者(全体の20%) 死亡39人
・2回接種者(全体の16%) 死亡39人
・3回接種者(全体の60%) 死亡34人
未接種者の死亡率を1とすると
・2回接種者 1.25倍
・3回接種者 0.29倍
2回接種者の死亡率が未接種者より高く見えるが、ここでの2回接種者(16%)は、何らかの理由で3回目の接種を止めざるを得なかった集団であることに留意すべき。感染したので接種を受けれなくなり感染が悪化して死亡したとか、基礎疾患が悪化したので接種を止められた後に死亡したとか、3回目に辿り着けずに死亡する要因がバイアスとして作用している。感染率の比率が次第に増加するのは、ブースター接種が進むほど、これらの要因の人が取り残され比率を増す構造がある。また、ブースター接種しない人が時間経過で抗体が減少したことも要因である。そもそもバイアスを補正しないで統計の生データから結論づけることに無理がある。「追加接種を途中で止めると未接種者より死亡リスクが高まり、追加接種の無限地獄になる」とする話は、バイアスを無視した曲解である。
◾️参考: wakuwaku3氏のツイート
厚労省の接種歴別感染者数の表について、未接種より2,3回接種の感染者数が多くなるケースがあることについては以下を参照ください。
【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。