[2023/4/27更新]
「接種歴が有で日付が不明は未接種にカウントされた」は誤り。「未記入が未接種にカウントされた」が正しい。数社の報道には官房長官会見や参院厚労委員会質疑と矛盾する事実誤認がある。HER-SYSの実際の入力とも異なる。

【解説】
新型コロナ感染症対策アドバイザリーボードの資料に何ヶ月にも亘り接種歴未記入が未接種にカウントされていた件で、まず報道の事実誤認について指摘する。CBCテレビとサンテレビの「接種歴は有だが接種日付が不明だと未接種にカウントされた」という取材報道は、内閣官房長官の「接種したと届け出のあった方を未接種として取り扱ったものではない」という会見説明と矛盾する。HER-SYSの入力フォームでも接種日付は不明が選択可能で、登録済画面でも接種「有」となっている。
事実確認や原因究明については、参院厚労委員会(2022/6/7)の質疑での厚労省回答が最新の公式情報になる。「未記入が未接種にカウントされていた」が正しい。政府と自民党の発言ご矛盾しているとCBCテレビが追報しているが、河野前大臣は「未記入を未接種にした」と言っており、未記入には接種済みの人も含まれることを言っているので、松野官房長官の発言と矛盾はない。厚労省の回答音声は、神奈川県大和市議が厚労省のコールセンターに問い合わせたもの。これは市議なら文書で問えば良いのに、わざわざコールセンターにかけるかというもので、内容は松野官房長官、河野前大臣の発言と矛盾する。
BuzzFeed記事(2022/7/22)でも、記入欄のデフォルトが「未接種」だったので、スルーした未記入が未接種にカウントされたと解説している。これでほぼ事実は解明されたと思われる。おそらくこれは、悪意のある改竄ではなく、杜撰なシステム運営による、厚労省の呆れたミス。

本件について、関連資料一式を以下に纏めているので参照ください。

未接種に比べて2,3回接種の感染率や死亡率が高くなる要因については以下を参照ください。

【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。